スタッフブログ【さびうらびより】くろすけ♀一覧
スタッフブログ【さびうらびより】スタッフ:くろすけ♀一覧
串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
スタッフが交代でご紹介します。
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第296回 ムラサキハナギンチャクの話
Stay homeをいいことに、外に出て体を動かすことを
サボっていたら、体がなまってきましたよ。
どうも、くろすけ♀です。
当館のムラサキハナギンチャクは1984年串本海中公園生まれ。
世界で初めて飼育下での繁殖に成功した、貴重なハナギンチャクです。

当時、私はもちろんまだ入社していませんが、
三重県の五カ所湾で採集されたムラサキハナギンチャクに
卵を産ませて繁殖させました。
この経緯は、当館が出している機関誌「マリンパビリオン」に
書かれています。
ムラサキハナギンチャクを卵から育てるというのはとても手間がかかります。
私もやったことがありますが、わずか0.5mmしかない卵は
ふ化して幼生になっても1ヶ月位はふわふわ漂っているので
水替えも大変なのです。
幼生をスポイトで吸っては、新しい水を張った容器に移し替える。
この作業の繰り返し。幼生が何百もいる時は時間もかかります。
餌はワムシから成長するにつれてアルテミアへと切り替えて行くけど
なかなか思うようには成長してくれません。
それでも1ヶ月育てることができれば、着底といって、
自分で粘液を出して容器の底にくっつくようになるので
そうなれば、水も流水に切り替えられるので、
世話も格段に楽になります。
ある程度大きくなったら、餌は解凍したアミエビや魚のミンチなど
何でも食べるし、水温変化にも割と強いし、どちらかといえば丈夫な生き物です。

ムラサキハナギンチャクは自然ではどんなところに
住んでいるかというと、波の静かな内湾の砂地や泥地に多いです。
私がまだ新人だった頃、今飼育しているムラサキハナギンチャクの
親の故郷に潜ったことがあります。
養殖生け簀がならぶ湾の中、水中の視界は3mほど
海底には腐泥がたまって、体が海底につけば泥が巻き上がるような状態。
そんな中でも、ムラサキハナギンチャクがぽつぽつと
生息していて、こんな悪条件でも生きていけるのかと
驚いたのを覚えています。
こんなに丈夫だから、長生きもするのかもしれませんね。
今年で36歳のムラサキハナギンチャクたち。
でも、世界には50年以上飼育した例もあるそうだから
まだまだ元気でがんばってほしいです。
最後にムラサキハナギンチャクが餌を食べる様子をご覧ください。
水族館が始まったら(6月1日からの予定)、また見に来てくださいね~
by くろすけ♀
第290回 Stay Aquarium
まさかこんな日が来るなんてね。
串本海中公園に入って30年になるけど、
こんな静まりかえったゴールデンウィークを経験するなんて!
初めての経験で、なんか落ち着かない、くろすけ♀です。

誰もいない水族館。
串本海中公園はただいま臨時休園中で、
お客さんはいませんが、生き物たちのため、朝から夕方まで
水槽の照明はつけています。
Stay homeが求められていますが、
私たち飼育員は毎日生き物たちの世話をしに
水族館に出てきています。
今日も、生き物たちが元気にしているか
「串本の海」水槽をのぞいていると

ナンヨウツバメウオが寄ってきました

つづいて、ツバメウオも。何か上から目線です(笑)。
まあ、この子たちは昔から好奇心旺盛で、寄ってくるよね。

今日はニセカンランハギもよってきました。
顔の模様が迷路みたい。思わずなぞりたくなります。

ハタタテダイまでもが、めっちゃ見てきます。
何か言いたそう?

テングハギにいたっては、メンチきってきます。
私、何かしたんかな?
Stay homeで彼らも退屈しているのでしょうか。
休館中、水槽を見ているとやたらと魚が集まってくるような気がします。
何か楽しくなっていつまでもにやにや水槽を見ていたら
最後にハリセンボンがよってきました。
何でしょう?
何かをうったえて、去って行きました。
おいしいエビをもっとくれ、かな。
水族館の生き物たちは、元気です。
再会できる日を楽しみに待っています。
by くろすけ♀
第284回 ラブコール?
昨日バレンタインデーだったことを忘れていたことにした、
どうも、くろすけ♀です。
バレンタインデーは終わったけれど
私は今熱いラブコールを受けています。
それは、誰から?
こちらをご覧下さい
タカノハダイが私の手に熱いキッスをしてくるのです(照)。
この魚はタカノハダイといって、串本では、ごく普通の魚です。
エビ網にしょっちゅうかかって、市場に出しても
磯臭いからと売れなくて
足蹴にされてることもあるくらい、ありふれた魚です。
でも、こんなになつくなんて、知らなかった。
タカノハダイが餌を食べるとき、音が出ます。
私には、「タン」とか「コン」とか
口の中で舌を使って鳴らす音(舌べらクリッカー音ていうらしい)
のように聞こえます。
かなり大きい音なので、手を出してかまれたら痛いんじゃないかと、
実はこの動画をとるまで手を出したことはなかったのですが
今回試してみたら、衝撃はあるけど大したことはありませんでした。
でも、最初はビビってます(笑)。
ちなみにこのタカノハが、なんでこんなことをしているかというと
餌がほしいからです。
この子は片目が悪くて、餌が取りづらそうだったので
棒の先に餌をつけて口元まで持っていってあげてたら
「早よせんか!」と言わんばかりにこんなことをするようになりました。
だから今回は餌がなかったので、「チッ、ぬか喜びさせやがって」
と思っていると思います。
悪いと思いながらも、顔をみたくて
ついつい何度ものぞきに行ってしまいます。
ラブコールしているのは、私ですね。
このタカノハダイは、現在水族館のバックヤードで暮らしています。
気になる方は、バックヤードツアーへどうぞ!
by くろすけ♀
第278回 イシダイとモヨウフグ
今年も残すところ1ヶ月と半分。
に驚きを隠せない、くろすけ♀です。
この前、お節食べたと思ったのに。
でも考えようによっちゃあ、首を長くして待つまでもなく
またお正月気分が味わえると言うことで!
得した気分!?
さて
今日はこの2匹の関係について

モヨウフグ(左下)イシダイ(右上)
この2匹は、当水族館の玄関入って最初、右側の水槽に入っているのですが
よく見ていると、一緒にいることがよくあります。
この写真も前にブログで紹介したものですが
やはり一緒に写ってます。
そして昨日も・・・

仲良しか!
どちらかといえば、イシダイの方からくっついていきます。
最初見たときは、イシダイがモヨウフグを威嚇
しているのかと思いました。
というのも、当館ではイシダイはわりと悪名高くて
ウミガメの甲羅をかじったり
気が強くて他の魚とけんかしたりと、
飼育員泣かせなこともあったので。
けれども、この2匹がけんかしている様子はありません。
たまに、モヨウフグがイシダイをうっとうしがって
いることはあるけども。
水槽には、この2匹の他に、そこそこ大きな
マダイやコショウダイもいたりするけど
基本、イシダイはこれらの魚が嫌いみたいで
時に激しく追い払ったりしています。
イシダイがなぜモヨウフグを好き(?)なのか
イシダイに聞いてみなければわかりませんが
モヨウフグのお腹に、よくすり寄っているので
あの、たぷたぷしたお腹に何か惹かれるものがあるのかもしれません(笑)

わかりみが深いw(使ってみたかった)
私も水槽掃除でこの水槽に潜ると、あのお腹は触りたくなります。
ちなみにこのイシダイはメスみたいで、
モヨウフグはどっちか分かりません。
仲良きことは美しきかな。
これからも平和に、機嫌良く暮らしていってくれることを
願っています。
by くろすけ♀
第272回 台風10号
風向きが南西に変わって
大きな波が立ち始めました。
別にサーファーでも何でもないのですが
大きな波を見るとちょっとわくわくしてしまいます。
でも、大きな被害が出ないことを祈っています。
くろすけ♀です。
毎年このシーズンには台風の画像や動画を
ブログに載せているように思うのですが
今年も懲りずにやります。
台風の波の中に立つ海中展望塔です。
例年こんな大きな台風が接近するのは
9月から10月にかけてが多いのですが、
今年は8月でしかも、お盆の最中なんて
あまり聞いたことがありません。
いつも、台風が過ぎると、赤とんぼが飛んで
気温が下がって、ああ秋が来たな~と感じるのですが
この台風が過ぎ去っても
涼しくならないみたいですよ。
ラジオで気象予報士さんが言ってました。
逆に南の太平洋高気圧を引っ張ってくるらしくて
猛暑になるんだとか。
猛暑とか
かんべんしてほしいです。
暑いの苦手・・・
皆様、台風はもちろん
この後の熱中症にも
十分お気をつけください。
現場からは以上です。
by くろすけ♀



