海と水族館を丸ごと楽しめる複合施設串本海中公園

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スタッフブログ【さびうらびより】スタッフ:くろすけ♀一覧

串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
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第171回 寒い朝

気がついたら今年が半月近く過ぎてるじゃないですか。
ぼやぼやしてると次気がついた頃には半年、そして1年と経ってる気がする、くろすけ♀です。

年末から今年にかけて、とーる氏のブログにもあったように(コチラ)水族館の命ともいえる
取水ポンプ(外の海の水をくむポンプ)の調子が悪くてなんかあたふたしてるんですけど、
追い打ちをかけるように、昨日ボイラーが壊れました!

ま、壊れたと言っても部品交換で済むんですが、部品が来るまではボイラー停止。
よって、今水槽の水温は、外の海水温並に下がっております。

と、書くとじゃあ、生き物はどうなるの!?とご心配いただいている皆さん。
とりあえずは、大丈夫です。気合いで乗り切ります!

というのは冗談ですが、うちの生きものたちは、すべてこの辺の海にすんでる生きものたちなので、
外の海水温と同じになったところですぐに死ぬわけではありません。
幸い、ここ数日水温が暖かめで今朝も17.5℃ありました。
これが2月後半や3月前半の一番寒い時期の水温15℃や14℃になったらちょっとしんどいけど。

じゃあ、ボイラーいらんやん!と思われる方もおられるかもしれませんが
一応夏のホットな時期限定で串本で見られる魚や、熱帯系で寒いところ苦手なんだぜ的な、
わがままなデリケートな生きものたちもいるので、やっぱりボイラーは必要なんです。

で、やっぱりそういう寒がりな生きものたちは、今朝は機嫌を損ねていつものように出てきてくれません。

diary171_3.jpg
なんで今日は寒いのと口をとがらす、コクテンフグ

diary171_4.jpg
完全にやる気をなくしている、クロホシマンジュウダイ

diary171_6.jpg
いつもの行列も今朝は短め(詳しくはコチラ

ということで、早く直らないかな~と思っていたら、さっき「ボイラーなおったで!」との声が。
よかった、よかった。
これで魚たちも機嫌をなおしてくれることでしょう。

しかし、今年2013年もいろいろありそうです・・・

by くろすけ♀

第164回 ユウレイイカが出た!

今朝水産試験場のH君から、
「近くの防波堤で釣り人がユウレイイカをすくった!」
との電話が入り、早速軽トラにバケツをつんで見に行きました。

H君の案内で見に行くと、そこには数名の人だかりが!
のぞくと、全長40cmほどの半透明の細長いイカが容器の中でゆらゆらと動いていました。
すくったのは、羽曳野市から来られた辻本さん。
堤防で釣りをしていて、泳いでいたイカに気づき、タモですくったそうです。

図鑑によるとユウレイイカは西日本以南、南シナ海・インドネシア外洋域の中・深層とあります。
最近新江ノ島水族館でも展示を始めて話題になってます。
当館では去年の今頃、定置網にかかったことがありますが、その時はすでに死亡。
今年は生きたまま捕獲できたということで、展示までこぎ着けるかなと
思ったのですが、運び込んで数時間後には虫の息。
夕方にはお亡くなりになってしまいました。
深海にいるイカが水面近くをふらふら泳いでいること自体、あまりよろしくない状況なので
しかたがないといえばしかたがないのですが、残念です。

でも、こんな風に深海の生き物が浅瀬に現れると心配になるのが「地震」。
特に、串本は南海・東南海で津波が最も早く到達する地点といわれてるので心配です。
でも、普段はそんなこと忘れがち。
時々かかる、深海の不思議な生き物も、自然からの警告だと思って、
その都度気を引き締めていくことが、大事ですね。

diary164_1.jpg
今回のユウレイイカ。触腕がとても長いのが特徴。触腕には発光器が並びます。

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体が透き通っているので、内蔵が見えます。立派なカラストンビもあります。

by くろすけ♀

第159回 秘かな楽しみ

今年もたくさん子ガメが生まれました。

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かわええ~

私は、ウミガメ担当ではないので(ココ大事!)、特にかわいく思うのです。
世話をするとなると、大変なことも多いじゃないですか~
なので、かわいい子ガメたちが育っていく姿をちょっと離れたところから見ている
まるで、孫を見るおばあちゃんのような心境で、愛でているわけです。

でも、たまに手を出したくなるときもあります。
とーる氏(ウミガメ担当)に隠れて、

diary159_2.jpg

手を出してみます。

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かまれます。
(´ ▽`)/ かわえ~

さらに

diary159_4.jpg

いっぱいかまれます。(=´Д`=)

この頃の子ガメといったら、何でもエサに見えるみたいで
とにかく指を入れたらカム!
これが大人のウミガメだったら、シャレにならないけど
これくらいなら、痛くもかゆくもありません!

と、いうのは言い過ぎました。
時々くちばしのとがったところでグイグイかまれると
ちょっと痛いときもありますが、それも

イテテテ(=´Д`=)
という感じでかわえ~。

かむ力加減で子ガメたちの成長がわかります。
早く大きくなってほしいような、ほしくないような・・・
これが婆心というものなのでしょうか。

というわけで、今しかできないことを楽しみながら、
秘かに無責任に子ガメをかわいがっている今日この頃です。

 

1歳の君たち

diary159_5.jpg

もう遠慮させていただきます(×_×;)
 

by くろすけ♀

第151回 サンゴのニオイ

前回のブログでサンゴの卵が臭うって話を書いたんですけど、
じゃあ、サンゴって臭いんだ~って思われると
「サンゴってきれ~い」と思ってくださってる方の
イメージが台無しになると思うので、
サンゴの名誉のためにフォローさせていただくと


サンゴの卵のニオイとサンゴのニオイは全然違います!

サンゴ本体というかそのものは、海の中にあるので
ニオイをかぐチャンスは少ないのですが、
春の大潮などで、潮が引き浅瀬のサンゴが干上がってくると
そのニオイをかぐことできます。

どんなニオイかというと
磯のニオイというか、青のりのニオイにすこしツンとするようなしないような
でもあんまり食欲わかないな~
というような、ニオイです。

diary151_2.jpg

沖縄では、サンゴをかじって食べているブダイ(というお魚)の仲間を
よく食べるんですが、刺身にしてね。
で、一切れこれを口に入れると、するんです。
サンゴの香り。

って書くと、なんかステキな香りのような気がしてくるけど
このニオイ、結構好き嫌いが分かれるところなんです。
私は、たいていのものは美味しく食べられるヒトなので
がんがん食べ、
「イラブチャー(沖縄ではブダイのことをこう呼ぶ)は泡盛に合うわ~」
と言っていたような気がする・・・

このニオイの正体、我々飼育員の間では
「褐虫藻(かっちゅうそう)のニオイ」と呼んでいます。
褐虫藻とは、サンゴの体の中に入っている藻の一種で
サンゴはこの藻が光合成で作る栄養分をもらって生きています。

diary151_3.jpg

褐虫藻はサンゴだけじゃなく、シャコガイなんかも持ってて
ゆえに、シャコガイを食べるとおなじようなニオイがします。

そらすずめさんは、子供の頃、お父さまの仕事の関係で
このニオイを嗅ぎ続けて、キライになったそうです。
だから、沖縄に赴任していたときも、イラブチャーもギーラ(シャコガイのこと)も
ダメだったそうです。

もったいない~。
泡盛に合うのに~。
 


ということで、サンゴの卵とサンゴのニオイは違うって話。


diary151_4.jpg


サンゴは食べられません。


by くろすけ♀

第150回 匂うor臭う?

朝水槽のガラスふきをしていたならば
ウミシダ水槽にピンクのつぶつぶがたくさん!
もしや、ウミシダが卵を産んだ!?

ところが隣のサンゴの水槽でも
ピンクのつぶつぶがたくさん
スズメダイたちが小躍りしてそれをパクパク食べている。
 犯人は「トルコの方ですよね?」ってお客さんに間違われるNさん
前の晩産まれたサンゴの卵を私の水槽にばらまいた。
曰く、「餌になるかな~と思ってbleah


「サンゴの卵を餌に」て、どんだけ・・・
と思ってグラスボートの港に行ったならば

におうぞ、におう
風に乗ってただよう
サンゴのかほり・・・



diary150_1.jpg

赤潮のようですが、サンゴの卵です。
しかも濃厚。

diary150_2.jpg


前の晩潜った某有名カメラマンさんによると
産んだのはスギノキミドリイシとクシハダミドリイシ
らしいです。

この卵たちが、あの美しいサンゴになり
生き物達のすみかになり餌になり
海の中の森とよばれたりオアシスとよばれたり
するのね~

と壮大な海のロマンに思いを巡らせている横で
おえ~、おえ~とロマンをぶちこわす声が

ステラマリス船長しまっちが
サンゴの卵の臭いにえずいてました。

だめなんだそうです。
この臭い。
確かにいい匂いとはいえない。

どんなにおいかというと
磯の香りを生臭くしたような・・・
う~ん、うまい言葉がみつからない。
でも、独特なニオイです。

ま、ニオイの好き嫌いはひとそれぞれだから、
納豆も、なれ鮨も、ブルーチーズも、好きな人いっぱいいるから。
私は、キライではないです。
スキでもないが。

diary150_4.jpg

魚たちは大好きなもよう。
この時期、サンゴの卵をねらってチョウチョウウオが大群で
集まってきます。
海中展望塔の窓から見えますよ!(上写真)

興味のある方はぜひ、今海中公園へbleah


by くろすけ♀
 

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