海と水族館を丸ごと楽しめる複合施設串本海中公園

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スタッフブログ【さびうらびより】スタッフ:とーる一覧

串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
スタッフが交代でご紹介します。

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第438回 串本町内で久々のアカウミガメ産卵
第431回 海中観光船ステラマリス上架作業
第424回 ウミガメ孵化率調査
第417回 ウミガメの産卵手伝い
第411回 久しぶりのウミガメ甲羅磨き
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第438回 串本町内で久々のアカウミガメ産卵

水族館のウミガメ人工産卵場では、今年もアカウミガメの赤ちゃんが沢山誕生しました。

水族館生まれの個体による繁殖が非常に好調です。

 

その一方で、串本町内の自然浜でのアカウミガメの産卵は近年はさっぱり見られなくなっています。

アカウミガメの産卵減少は全国的な傾向で、串本だけが減っているわけではありませんが、

串本町内の調査範囲内では2021年から2025年まで5年連続で0産卵となっていました。

が、

今回6年ぶりにアカウミガメの産卵を確認することが出来ました。

上浦の浜で1回だけですがアカウミガメが産卵しました。

DSC_1654.jpg

画像中央付近に産卵巣を掘った痕跡があります。

 

DSC_1657.jpg

アカウミガメの足跡

水族館では見慣れた跡ですが、自然浜では久しぶりに見て興奮しました。

 

DSC_1666.jpg

穴掘り調査をして卵も見つけることが出来ました。

 

DSC_1679.jpg

囲いを設置し場所が分かるように

 

その後、台風等で冠水することなく8月下旬に無事孵化・脱出しました。

260826175717053.JPG

脱出した翌日

子ガメが脱出した後は砂が凹んでいて、周囲には子ガメの足跡が残っています。

 

260826180013594.JPG

子ガメの足跡が海に向かって多数伸びているのが分かります。

中々の数が脱出したようです。

 

後日産卵巣を掘り返して孵化調査を行いました。

260903155323386.JPG

結果、約125個の卵から約107匹が孵化し孵化率は85.6%と大変優秀な結果でした。

 

1回だけでしたが再び串本で産卵・孵化が確認できて安心しました。

来年はもっと増えてくれると嬉しいですが、

一人での産卵調査は非常に過酷なので、あんまり増えると体がもたないかも・・・

 

by とーる

第431回 海中観光船ステラマリス上架作業

先月下旬から海中観光船ステラマリスが運航再開しました。

約半年ぶりの運航となってしまいました。

 

準備期間中にはドック作業を行っていて船は長期間上架していました。

船は大体毎年1回陸上に上げて(上架)、メンテナンスや塗装などのドック作業を行います。

上架方法は何種類かありますが串本海中公園の船で行うのは船台か乾ドックです。

船台は、台車を水中に設置しそこに船を乗せて一緒に引き上げる方法です。

DSC_0470.JPG

↑ 船台で上架する作業船オルカ

 

ステラマリスの場合は、船が大きいので船台もしくは乾ドックで上架します。

乾ドックは、海水で満たされた密閉区画に船を入れ、区画内の海水を抜くことによって船を上架させる方法です。

1768442868810.jpg

この写真では既にポンプで水を抜き始めているので、奥に見える海面と比べて区画内の水位が下がってきているのが分かります。

 

DSC_1378.jpg

完全に水を抜くと底に降りて作業ができるようになります。

 

DSC_1375+.jpg

区画内の扉部分です。

赤線が海面のラインですので、この扉の向こうはこの高さまで海です。

とんでもない水圧が掛かっていることでしょう。

 

この様に毎年船を上架してメンテナンスや修理を行っています。

 

by とーる

 

 

 

第424回 ウミガメ孵化率調査

今年の人工産卵場でのウミガメ繁殖は既に終わり、8~9月にアカウミガメとアオウミガメが合わせて400匹ほど誕生しました。

繁殖が終わった後の人工産卵場の砂の中には、孵化した後の殻や孵化しなかった卵が埋まっており、

これらは孵化期が終わった後に全て掘り返して回収します。

そして卵を数えることで孵化率を調べたり、孵化しなかった卵を割ってどの程度発生しているかを調べます。

また、温度記録装置も一緒に埋めてあるのでそれも回収して、砂中温度がどのように変化しているかを調べたりもします。

9月中に孵化は終わっているのに後回しにし続けた結果、11月後半になってようやく掘り返しが終わりました。

 

 

DSC_0689.jpg

↑自分で掘るのはしんどいので実習生に頑張ってもらってます。

DSC_0687.jpg

DSC_0691.jpg

↑この産卵巣は孵化率0だったため、113個の卵全て未孵化でした。

DSC_0690.jpg

↑孵化した卵の場合はこんなふうに殻だけが残っています。

 

結果、今年の総産卵数は1111個、孵化数は405匹で孵化率は36.5%となりました。

孵化率36.5%は当館としてはまずまずな数字です。

去年は夏場かなり気温が上がったため、砂中温度が上昇し孵化率が大分下がってしまいました。

今年も十分暑かったですが、砂中温度は去年ほど高温にならなかったためまずまずな結果です。

 

by とーる

第417回 ウミガメの産卵手伝い

串本海中公園のウミガメ人工産卵場では、そろそろ産卵期が終わりそうです。

毎日日付が変わるころまで残って産卵観察をしていましたが、ようやく解放されそうです。

今年の産卵観察では、久しぶりにちょっと変わった作業を行ったのでご紹介します。

 

ウミガメの産卵行動は7つの区分に分けられ、1.上陸、2.ボディーピット、3.穴掘り、4.産卵、

5.穴埋め、6.カモフラージュ、7.帰海となります。

この順序は基本的にどのウミガメでも同様ですが、各行動の時間や巧拙は個体によって様々で、

さっさと穴を掘って産卵する個体もいれば、いつまでもうろうろして中々産卵しない個体もいたり、

穴を掘るのも上手い下手があります。

ここで問題なのは、穴を掘るのが下手な個体です。

穴掘りを何度も失敗しているとその内産卵を諦めてしまうので、

最終手段として私が穴掘りを手伝います。

穴掘りを始めた個体に後ろからそっと近付き、四つん這いになってスタンバイします。

ウミガメは左右の後肢を使って交互に穴掘りをするので、左右を入れ替えるタイミングで

素早く手で砂を一掻きするのを繰り返します。

卵を産み始める前のウミガメは刺激を受けると産卵をやめてしまう可能性があるので、

ウミガメに触れないように素早く慎重に穴を掘ります。

ウミガメは自分で穴を掘っていると思っているかもしれませんが、

場合によっては大半を私が掘っていたりします。

この作業を15分から30分ほど延々と繰り返し、その結果卵を産んでくれたりくれなかったりします。

2025.7共同作業で掘った穴で産卵するアカウミガメ(7月19日).jpg

↑これがウミガメとの共同作業の結果産卵した卵です。

私一人で観察と作業をしているので、

穴掘り中のウミガメの真後ろで這いつくばって息をひそめる飼育員の様子をご紹介できず残念です。

 

中々きつい作業ですが、成功した暁にはウミガメが産卵し始める瞬間を観察することが出来、

これは担当者である私だけの特権です。

 

by とーる

第411回 久しぶりのウミガメ甲羅磨き

大分暖かくなってきた今日この頃。

むしろ、春はどこへ行ったのかと思う陽気です。

そんな中、先日久しぶりのウミガメ甲羅磨きイベントを開催しました。

 

当館のウミガメプールは非常に海藻が生えやすい環境で、特にこの季節は良く生えるため

ウミガメたちには海藻がたっぷりついていました。

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海藻はがっちり甲羅についており普通のたわしでは取ることはできませんので、

金属製のたわしを使って掃除します。

ウミガメの甲羅はとても頑丈なうえ、徐々に生え変わるので多少傷ついても問題はありません。

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かなりの重労働ですが、頑張るとこんなに綺麗になります。

 

が、おそらく1か月後くらいにはまた元通りになってしまいます。

まるで賽の河原のようです。

 

甲羅磨きのイベントは、産卵が始まる6月くらいまで月一で行う予定なので興味がある方はぜひお越しください。

 

by とーる

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