海と水族館を丸ごと楽しめる複合施設串本海中公園

お問い合わせ 中国語 English 年中無休!営業時間 9:00-16:30

スタッフブログ【さびうらびより】スタッフ:さく太郎一覧

串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
スタッフが交代でご紹介します。

最新記事
第403回 謎多き美魚
第396回 何でも食べ物に例える飼育員
第390回 ついにやってきた季節
第384回 地と天の話
第378回 目線の先には
カテゴリ
BigWest (9)
Go (20)
くろすけ♀ (72)
くろちゃん (3)
こて (18)
さく太郎 (22)
しまっち (25)
そらすずめ (9)
とーる (74)
ひらりん (23)
ひろぽん (6)
ひーちゃん (12)
まつ (6)
ゆーみん (18)
クチヒゲノムラガニ (5)
ナツメリ (7)
ハムいち (62)
ブログ更新 (398)
マンジュウイシ (1)
海人 (6)
青ネギ (4)
月別アーカイブ
2024年11月 (2)
2024年10月 (3)
2024年9月 (1)
2024年8月 (3)
2024年7月 (1)
2024年6月 (2)
2024年5月 (2)
2024年4月 (2)
2024年3月 (2)
2024年2月 (2)
2024年1月 (2)
2023年12月 (2)
2023年11月 (2)
2023年10月 (3)
2023年9月 (1)
2023年8月 (2)
2023年7月 (2)
2023年6月 (2)
2023年5月 (2)
2023年4月 (3)
2023年3月 (1)
2023年2月 (1)
2023年1月 (2)
2022年12月 (2)
2022年11月 (1)
2022年10月 (3)
2022年9月 (1)
2022年8月 (3)
2022年7月 (1)
2022年6月 (2)
2022年5月 (1)
2022年4月 (2)
2022年3月 (2)
2022年2月 (2)
2022年1月 (2)
2021年12月 (2)
2021年11月 (3)
2021年10月 (1)
2021年9月 (2)
2021年8月 (2)
2021年7月 (2)
2021年6月 (3)
2021年5月 (1)
2021年4月 (2)
2021年3月 (2)
2021年2月 (2)
2021年1月 (2)
2020年12月 (2)
2020年11月 (2)
2020年10月 (2)
2020年9月 (2)
2020年8月 (2)
2020年7月 (2)
2020年6月 (2)
2020年5月 (9)
2020年4月 (2)
2020年3月 (2)
2020年2月 (2)
2020年1月 (2)
2019年12月 (2)
2019年11月 (3)
2019年10月 (1)
2019年9月 (2)
2019年8月 (2)
2019年7月 (2)
2019年6月 (3)
2019年5月 (1)
2019年4月 (2)
2019年3月 (2)
2019年2月 (2)
2018年12月 (1)
2018年11月 (2)
2018年10月 (1)
2018年9月 (1)
2018年7月 (2)
2018年6月 (1)
2018年5月 (2)
2018年4月 (2)
2018年3月 (2)
2018年2月 (2)
2018年1月 (2)
2017年12月 (2)
2017年10月 (2)
2017年9月 (1)
2017年8月 (2)
2017年7月 (2)
2017年6月 (2)
2017年5月 (2)
2017年4月 (2)
2017年3月 (2)
2017年2月 (2)
2017年1月 (2)
2016年12月 (2)
2016年10月 (1)
2016年8月 (2)
2016年7月 (1)
2016年5月 (1)
2016年4月 (1)
2016年3月 (1)
2016年2月 (1)
2016年1月 (1)
2015年12月 (1)
2015年6月 (1)
2015年5月 (1)
2015年4月 (1)
2015年3月 (1)
2015年1月 (1)
2014年12月 (2)
2014年10月 (1)
2014年9月 (1)
2014年8月 (1)
2014年6月 (1)
2014年5月 (1)
2014年4月 (1)
2014年3月 (1)
2014年2月 (2)
2014年1月 (1)
2013年12月 (2)
2013年10月 (2)
2013年9月 (1)
2013年8月 (1)
2013年7月 (3)
2013年6月 (2)
2013年5月 (3)
2013年4月 (2)
2013年3月 (1)
2013年2月 (2)
2013年1月 (3)
2012年12月 (5)
2012年11月 (2)
2012年10月 (3)
2012年9月 (4)
2012年8月 (3)
2012年7月 (4)
2012年6月 (4)
2012年5月 (2)
2012年4月 (2)
2012年3月 (2)
2012年2月 (3)
2012年1月 (3)
2011年12月 (5)
2011年11月 (4)
2011年10月 (3)
2011年9月 (3)
2011年8月 (2)
2011年7月 (3)
2011年6月 (5)
2011年5月 (5)
2011年4月 (4)
2011年3月 (3)
2011年2月 (5)
2011年1月 (4)
2010年12月 (5)
2010年11月 (4)
2010年10月 (4)
2010年9月 (2)
2010年8月 (3)
2010年7月 (6)
2010年6月 (4)
2010年5月 (5)
2010年4月 (4)
2010年3月 (3)
2010年2月 (3)
2010年1月 (4)
2009年12月 (4)
2009年11月 (6)
2009年10月 (4)
2009年9月 (8)
2009年8月 (5)
2009年7月 (7)
2009年6月 (5)

第403回 謎多き美魚

急激に寒くなりました。

鍋が美味しい季節到来です。今年はくえ鍋が食べたいさく太郎です。

 

さて、当館では今面白い魚を展示しております。

 

それがこちら、

tenaga5.jpg

カクレウオの仲間、「テナガカクレウオ」!!

 

透明でにょろっとしており、日中はほとんど動きがありません。

しかしとても美しいのです。

tenaga4.jpg

 

胃袋などの臓器は黒い膜で覆われ、よく見ると青い星のようなきらきらした柄が入っています。

 

tenaga3.jpg

「テナガ」の由来は、ほかのカクレウオ科に比べると、胸びれが長いとこから来ているのだと思います。

透明の胸びれが見えますか?

tenaga1.jpg

 

あぁぁ・・・美しい・・・

彼らの多くは、カクレウオの名の通り、隠れて過ごすのです。

その隠れ家とはなんと、ナマコの肛門やヒトデ・二枚貝の体内です!

なんでまたそんなところを・・・

基本的には外敵から身を守るためとされていますが、詳しいことはまだ分かっていない、謎の魚です。

夜になると隠れ家から出てきて、エサを探すそうです。実際夜の潜水中に見つけて採集しました。

普通にふよふよ泳いでいました。

 

展示開始からしばらく経った頃、ふと夜のテナガカクレウオの水槽を覗いてみると、ある違和感に気が付きました。

tenaga2.jpg

写真が荒くてすみません。

なにがおかしいか分かりますか?

 

そう、瞳孔が開いているんです!!

見つけたとき、ええぇ!??っと変な声が出てしまいました。

普通魚に瞳孔の変化はありません。

夜も昼も、瞳孔の大きさは変わらず、死んだときやスーパーで売られているときは若干瞳孔が開く程度です。

一つ前の写真をみると一目瞭然です。

基本見つけたときにライトを当てたり、明るい場所で撮影するので、他のカクレウオの写真も瞳孔が閉じている状態でしか

見たことがありませんが、まるで猫のように瞳孔が大きくなっていました。猫なのかもしれません。

 

なんとも不思議な魚です・・・。

生態もよく分かっていないこともあり、飼育も難しいかも知れません。

状態によっては裏で飼育する可能性もありますので、この機会にぜひ貴重なカクレウオの生きている姿を

見に来て下さい!

 

by さく太郎

第396回 何でも食べ物に例える飼育員

夏本番となりました。

関東出身の私は夏というと、並木道に無数にとまっている蝉が大合唱をし、

そのうるささから、さらに暑さを感じるのが夏の恒例でした。よく通っていた、市民プールに行く最中にある桜並木には、アブラゼミが沢山とまっており、近くを通ると「ジジジ!!」と飛んでいくんですよね。蝉トラップ嫌でした。

 

田舎にくると山には沢山の蝉が鳴いていますが、町中ではあまり木がないので、日常の中で蝉の鳴き声をそこまで感じません。何となく夏休み感が薄れてどこか寂しいような・・・

 

さて、時間は少し遡り・・・

 

当館の広報にも提示されていますが、

7月3日に水族館前のサンゴが産卵していました。

この日産卵したのは、枝状のサンゴ「スギノキミドリイシ」です。

sango1.jpg

 

オレンジ色のつぶつぶがサンゴの卵、「バンドル」です。

産む直前になると卵が露出します。

サンゴは有性生殖と無性生殖によって増えることができ、有性生殖はバンドルの中の卵と精子により受精する方法で、無性生殖は折れたサンゴの破片がそのまま大きな一株となる増え方です。

 

夜の21時頃に産卵を確認しました。以下産卵の様子です。

 

 

水中にまっているつぶつぶがバンドルです。

バンドルには油膜が貼ってあるので、生み出された瞬間ゆっくりと水面へ上がっていきます。

 

そして7月29日には・・・

 

テーブル状のサンゴ「クシハダミドリイシ」が産卵しました。

カメラの前をぴょんぴょん飛び交う細長い物体は、水中ライトによって集まったゴカイの仲間です。

顔にぴちぴちと飛んできますが、いい写真を撮るために我慢・・・

この日は他にも、

sango4.jpg

「ニホンミドリイシ」

 

sango6.jpg

「ミダレカメノコキクメイシ」

 

sango7.jpg

「キクメイシ科の仲間」

 

写真にはありませんが、「エンタクミドリイシ」も産卵していました。

大規模な一斉産卵です。

 

クシハダミドリイシやニホンミドリイシは22時頃から産卵が始まりましたが、キクメイシ科サンゴは21時の時点で既に産卵が始まっていました。

 

キクメイシの仲間は、潜らずとも水面に浮いているバンドルの大きさで直ぐに分かります。

スギノキミドリイシやクシハダミドリイシは直径0.5~1mm程度の小さな粒ですが、キクメイシは直径5mm程の大粒です。

それぞれの色合いから、私は前者のバンドルを「焼たらこ」、後者のバンドルを「梅ミンツ」

と例えています。

キクメイシのバンドルは種類によって色が異なる印象でしたが、粒の大きさとしてはやはり、梅ミンツですね・・・

粒が大きいと、出てくる瞬間がはっきりと分かります。

 

 

 

岩にしがみつきながら必死に撮影しました。

大体産卵が行われるのが大潮の前後なので潮の動きが大きく、若干海の中もうねります。

とはいえ、7/29は大潮から少々ズレたので、純粋にうねりがありました。

いい絵が撮れて満足です。

 

産卵した次の日の朝は、波や潮の向きによってはサンゴのバンドルの匂いで辺りが包まれます。

生臭いような、のり塩チップスのような・・・独特の匂いです。

 

サンゴの産卵は、サンゴ達にとって一年で最も活動する時期と言っても過言ではないと思います。

毎年の水温や海域状況、雨の有無などによっていつ産卵するかは異なります。

タイミング良く産卵を見ることができたらかなりラッキーだと思っています。

今年は特に、大規模産卵に立ち会うことができて良かったです。また来年、記録のためにも潜ろうと思います。

 

byさく太郎

第390回 ついにやってきた季節

暖かくなってきました。

ヒートテックをいつまで着るか、悩んでいるさく太郎です。

 

 

わたしのブログではわりと毎回言っている気がしますが、一番好きな季節、春の訪れです。

生き物たちが寒い冬を乗り越え、一斉に動き出す春がとても好きです。桜も好きです。桜味のお菓子はあまり好きではないです。

 

 

24.5satu.jpg

こちらはサツキハゼです。

真っ白なお腹がぷっくりと膨らんでいます。お腹の中に卵を持っています。

5月辺りが繁殖期です。

 

24.5hina.jpg

イソヒヨドリの雛

水族館の屋上で飛ぶ練習をしていました。冬に親鳥が、暖かいバックヤードに入ってくることがありましたが、

子育ての準備をしていたのでしょうか。

少し驚かせてしまって、ゲゲッと言っているかのような表情になっています。ゴメンネ

 

 

そして私の中では毎年恒例、カエル探しの解禁季節でもあります。

24.5hiki.jpg

ぽっちゃりお腹のニホンヒキガエル

恐らくメスです。この内側に向いている前脚が可愛いんですよね。土下座しているみたいで。

 

24.5kaji.jpg

カジカガエル(恐らくメス)

夜渓流付近で耳を澄ますと、ヒョロロロと高めの美しい鳴き声が聞こえてきます。

都会では中々お目にかかれません。かわいい。

 

24.5otama.jpg

オタマジャクシ(恐らくヤマアカガエル)

カエルの中でも産卵シーズンが早いです。2月あたりから繁殖期に入るそうで、これは4月初めの様子です。

 

24.5otama2.jpg

こちらは一ヶ月後の様子

もう変態して、上陸していました!!The・ヤマアカガエルの見た目をしています!

 

24.5yama2.jpg

大きさで言うとこんな感じ

気が付かないと踏みつぶしてしまいそうで、恐る恐る、忍び足で観察していました。

 

24.5yama.jpg

この個体は完全に稚ガエルの姿になっています。

オタマジャクシの頃の尻尾は脚が生えても一定期間残っていますが、徐々に体に吸収されていきます。

がわいいッ!!!!!

 

 

相変わらず魚よりカエルが多くなってしまいましたが、春はいい季節と言うことですね。

水槽内でも、あちこちで春の訪れをご覧になることがあるかも知れません。

ぜひ、生き物たちとの四季を体感していただきたいです。

 

by さく太郎

第384回 地と天の話

年始を迎えたと思ったら、あっという間に2月

何となく冬は時間が経つのが早い気がします。まあ、年中そう言ってますけど。さく太郎です~

 

時は遡り・・・

1月後半に串本の潮岬にて「火祭り」を見てきました!

 

hima1.jpg

 

芝の駆虫をし、春に向けて新しい新芽を育てるための恒例行事です。

この火は地元の高校の弓道部員が火矢にて着火しています。(残念ながらその光景は時間の都合で見られませんでした・・・)

 

炎が芝一面に広がっております!!

串本に来て5年目ですが、実は初めて見ました。

家柄キャンプファイヤーやバーベキューなどをしてこなかったので、間近に見る大きな炎に圧巻されました。

是非とも来年は火が放たれるところが見たいです・・・!

 

そのころ、串本町では重大発表がされていました・・・

 

串本町 ロケットの発射がついに決定しました!!

コロナなどでずっと延期にされていましたが、ついに3月に発射予定です!

当館では特別な思いでロケットの発射決定を心待ちにしていました。なぜなら・・・

 

 

roke1.jpg

 

ロケットの発射成功祈願として、ロケット応援水槽を作る計画が合ったためです!

もちろんロケットが串本町で発射されること自体もとても期待していましたが、

その応援水槽を作ることもずっと計画されていました。ようやく展示できました・・・!

 

roka2.jpg

 

水槽内にはロケットの実際の1/60スケールの模型(飼育員手作り!)や、星にまつわる生き物を展示しています。

ホシササノハベラやクロホシイシモチ、ミツボシクロスズメダイ・・・おや、ロケットに乗っている魚もいますね。

ホシゴンベです。粋なことするじゃない。

 

roke4.jpg

 

またこちらのサカサクラゲは、学名が Cassiopea sp.  カシオペア座

 

 

roke6.jpg

 

こちらは、キクノハナガイ Siphonaria sirius  

冬の大三角形で有名な おおいぬ座のシリウス

 

を意味する名が付いています。星好きな私にはぐっと刺さりますね、素敵。

 

今回発射するのは、今後も数多く発射される予定の、記念すべき第1号機です!

皆さんも水槽を見ながら一緒に応援しましょう!!

 

 

 

おまけ

惑星に見立てたレイアウトに乗っかるホシゴンベ

水槽を見下ろして浸ってます。

roke5.jpg

 

by さく太郎

第378回 目線の先には

寒くなって参りました。

 

水族館の前の海の水温は大体23°、暖かいと思う方もいらっしゃるかも知れませんが、

1時間潜っていると体が凍え始めます。さらに30分ほど経過すると私の場合足先の神経が

麻痺してきます。長いと2時間ほど潜っていることもありますが、そこまで来るともう色々とやばくなってきます。

何が、とは言えませんけども・・・

 

つまりもうそんな季節ですねーという話です。さく太郎ですっ

 

 

寒くなる季節ではありますが、そんな季節の好きなところがありまして。

汗だくになって作業しなくていいことと、水中の透明度が高くなること、そしてキビナゴがたくさんの群れを成してやってくることです。

 

展望塔からの様子です。

23.mure1.jpg

 

銀色に輝く無数のキビナゴは、毎回見とれてしまうほど美しいです。

大規模な群れを作るときは展望塔の周りを囲うようにして泳いでいることもあり、

40個ある展望塔の窓のほぼ半数の窓から同時に見えることもあります!

 

キビナゴがやって来ると、このキビナゴを狙う捕食者(魚)もやってくるのです。

 

23.mure5.jpg

 

カマスです。これは恐らくタイワンカマスです。

夏頃は小さな個体が多く、体長20~30cmほどでしたが、秋から冬場になると

40~50cmほどに成長しています。

窓近くまで来るとかなり迫力があります!

 

23.mure4.jpg

 

アオリイカなんかもやってきます。

 

キビナゴ狙いではありませんが、群れを成す魚は他にも現れました

 

 

10~15cmほどの小魚の群れです。

よく見ると上層と下層で魚の種類が違います。

23.mure3.jpg

 

赤い丸がミナミハタンポ、青い丸がクロホシイシモチです!

科も種類も違いますが、同じような場所に住む同じくらいの大きさの魚同士で

大きな群れを作って身を守っているのですね~

 

この時期は特に展望塔周りが賑やかになります。

しかし自然の海なので、もちろんその時によって見える魚は異なります。必ず見える確証はありませんが、その時の運次第では海の中が大盛り上がりな時もありますので!(笑)

お立ち寄りの際はぜひじっくりと観察してみて下さい。

 

そうそう、本日11/11は1がぞろ目で並ぶ日です。

当館では「ヘコアユ」の特設水槽が設置されています!

23.mure6.jpg

 

ヘコアユも群れで生活する魚です。縦泳ぎをして見事に「 1 」を表現してくれています!よね?!

11月いっぱいまでなので、見かけた際はぜひぞろ目での写真チャレンジをしてみて下さいね!

 

by さく太郎

電子チケット このページのTOPへ