海と水族館を丸ごと楽しめる複合施設串本海中公園

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スタッフブログ【さびうらびより】2024年11月一覧

串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
スタッフが交代でご紹介します。

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第404回 手が、手がぁぁ!

皆さんこんにちは!!

 

寒くなってきましたねー

もうすぐ12月がやってきます。

今年も残すところあと1ヶ月かぁなんて紅葉を見ながら思っていた今日この頃、

「手が、手がぁぁ!」

つい叫びたくなってしまったのは・・・

PB282596.JPG

こちらスナダコです。

バックヤードで現在飼育中なのですが、水槽を移動させる時に手の甲をガブリ!

タコは8本の腕の中心にカラストンビと言われる鳥の嘴のような口が付いています。

そんな口で噛まれるともちろん出血しました・・・

とは言え全長10cm程度の小さなタコなので小さな穴が2つあいただけー!

とはいかないのがタコです。

タコの唾液にはがあり噛まれるとそこからが入ります。

幸いにもスナダコはそこまで毒が強くなかったため、

噛まれた場所が約1週間赤く腫れ、痒みを伴い、その周辺が数日間腫れる程度で済みました。

もしタコに噛まれたら病院へ行ってくださいね。

P3084665.JPG

現在展示中のワモンダコです。

このサイズに噛まれたらきっと大変なことになるでしょう・・・

PB282606.JPG

言わずと知れたヒョウモンダコ

こちらも現在展示中です。

スナダコよりも小さいですが、皆さんご存じの通り猛毒を持っています。

ヒョウモンダコは死亡例もありますので見かけても絶対に触らないでくださいねー。

 

あぁ手が痒い・・・

 

byマツ

第403回 謎多き美魚

急激に寒くなりました。

鍋が美味しい季節到来です。今年はくえ鍋が食べたいさく太郎です。

 

さて、当館では今面白い魚を展示しております。

 

それがこちら、

tenaga5.jpg

カクレウオの仲間、「テナガカクレウオ」!!

 

透明でにょろっとしており、日中はほとんど動きがありません。

しかしとても美しいのです。

tenaga4.jpg

 

胃袋などの臓器は黒い膜で覆われ、よく見ると青い星のようなきらきらした柄が入っています。

 

tenaga3.jpg

「テナガ」の由来は、ほかのカクレウオ科に比べると、胸びれが長いとこから来ているのだと思います。

透明の胸びれが見えますか?

tenaga1.jpg

 

あぁぁ・・・美しい・・・

彼らの多くは、カクレウオの名の通り、隠れて過ごすのです。

その隠れ家とはなんと、ナマコの肛門やヒトデ・二枚貝の体内です!

なんでまたそんなところを・・・

基本的には外敵から身を守るためとされていますが、詳しいことはまだ分かっていない、謎の魚です。

夜になると隠れ家から出てきて、エサを探すそうです。実際夜の潜水中に見つけて採集しました。

普通にふよふよ泳いでいました。

 

展示開始からしばらく経った頃、ふと夜のテナガカクレウオの水槽を覗いてみると、ある違和感に気が付きました。

tenaga2.jpg

写真が荒くてすみません。

なにがおかしいか分かりますか?

 

そう、瞳孔が開いているんです!!

見つけたとき、ええぇ!??っと変な声が出てしまいました。

普通魚に瞳孔の変化はありません。

夜も昼も、瞳孔の大きさは変わらず、死んだときやスーパーで売られているときは若干瞳孔が開く程度です。

一つ前の写真をみると一目瞭然です。

基本見つけたときにライトを当てたり、明るい場所で撮影するので、他のカクレウオの写真も瞳孔が閉じている状態でしか

見たことがありませんが、まるで猫のように瞳孔が大きくなっていました。猫なのかもしれません。

 

なんとも不思議な魚です・・・。

生態もよく分かっていないこともあり、飼育も難しいかも知れません。

状態によっては裏で飼育する可能性もありますので、この機会にぜひ貴重なカクレウオの生きている姿を

見に来て下さい!

 

by さく太郎

第402回 君はいったい誰センボン?

ハリセンボンの仲間は日本周辺海域から7種類が記録されています。

そのうち串本周辺海域からは、5種類が記録されています。

 

8月某日、当館に実習で訪れていた実習生が1個体のハリセンボン幼魚を漁港で採集してきてくれました。

当初、担当飼育員は普通のハリセンボンだと思い水槽で飼育をしていました。

 

そして先日ふと水槽内を覗き込むと、体の色彩やその模様が普段みているハリセンボンとは違うことに気付きました。

PB051726.JPGPB051732.JPGPB051746.JPG

 

もしやネズミフグでは.……???

 

ハリセンボンの仲間はハリセンボンを除き、稚魚や幼魚の記録はとても少ないです。

串本にもネズミフグの成魚は普通に生息していますが、これまで本種の幼魚はみたことがありません。

 

今後、立派なネズミフグに成長していくのが楽しみです!!

 

by Big West

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