海と水族館を丸ごと楽しめる複合施設串本海中公園

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スタッフブログ【さびうらびより】2021年06月一覧

串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
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第324回 賽の河原
第323回 再来か?
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第324回 賽の河原

毎年4月から5月ごろになるとツバメが訪れ、水族館の色んな所で巣作りに励んでいます。

屋外ウミガメプールの軒にも毎年必ず巣を作っており、今年も行ったり来たりしていました。

ウミガメプール付近で巣を作るツバメは、持ってきた枯れ草をプールの海水に漬けて巣の材料にしているようです。

324-1.JPG

 

が、

今年はどうやら様子がおかしい…

巣作りのために頻繁に行き来しているのに、いつまでたっても巣が出来ません。

324-2.JPG

何をしているんだこいつらは、と思ってよく観察してみると

真下の床を見て納得しました。

324-3.JPG

海藻を使って巣を作っていました。

この海藻は、この時期ウミガメプールに豊富に生えているアオノリの一種です。

なるほど、アオノリでは粘着しないようで全て落下してしまい一向に巣が作れなかったようです。

アオノリは目の前のウミガメプールにいくらでもあるので、横着したのでしょうか。

結局いつまでたっても巣が出来ないのでさすがに諦めたようで、その内普通の巣を作っていました。

324-4.JPG

今年のウミガメプールのツバメは、楽をしようとした結果余計に苦労することになってしまったようです。

しかし、アオノリで出来た巣か…

なにか臭そうで嫌です。

 

by とーる

 

第323回 再来か?

 

一気に蒸し暑くなり、ヒートテックがもう不要になってきました。

半袖の下に一枚ヒートテックを着る習慣が身についていたので、いざ着ないようになると

なんだかスースーする。

本格的な夏本番が来るまでは着ておこうかなぁと悩むあの現象。何なんでしょうね。(知らんわ)

 

 

 

さて、今回は再びあの時期になったのでご報告です。

透明な仔魚、レプトケファルスの飼育です!!

b1.jpg

 

さかのぼること約一年前。夏にウナギ目のモンガラドオシが産卵をし、その卵から孵化した姿が

この透明ちゃんです。この状態を正確にはプレレプトケファルスと言いますが、レの数が多いので

レプトケファルス→レプトと以後呼びますね。

まだ不明な点が多く、飼育はとても難しかったです。日齢19日で死亡してしまいました。

詳しく見たい方は、第303回のさく太郎のブログへ飛んで下さい。

 

 

今回一年越しに6月頭頃、同じウナギ目であるニセゴイシウツボが産卵しました!

はではでな見た目で可愛らしいですね。

b4.jpg

 

担当者によるとここ数年で何度か産卵しているとのこと。

ん?よく見るときみ、しゃくれてるね。

 

 

さぁて今年も始まるぞ~と思い、飼育をしてみましたが、今回は9日ほどで終了しました。

 

ぼやけていますが、日齢7日のレプトの様子です。5~6ミリほど。

よくみると骨らしき物が見えますね!

b3.jpg

 

原因はよく分かりませんでしたが、卵を回収した最初の段階からして余り良い状態には見えませんでした。

途中未熟な状態で卵の殻からでてしまったのでそのせいなのか、これは正解で飼育方法が間違えていたのか・・・

うーんわからん。

 

しかしこんなにも飼育が難しい小さな生き物が、天敵や障害の沢山ある自然界で生きていて、大人になっている訳ですから・・・。すごいぞ生命!

外でどんな暮らしをしているのかとても気になります。

 

一年のうちに何度か産卵が繰り返されるようなので、また卵があったら飼育してみたいと思います。

 

 

またがんばろうね~

b5.jpg

 

ね~~~~!タマカイちゃん♡

(ウツボ水槽を写真撮影していたら見ていた)

 

 

 

by さく太郎

 

 

第322回 たまには植物も愛でていきたい

気が付けば6月。

ぽかぽか陽気が気持ちいい季節になりました。

 

当館はというと、新しい特別展もはじまりようやく一段落・・・

いえ、、まだまだこれからといったところです。。汗

 

さて、そんな特別展前のあれやこれやで立て込んでいた昼下がり、現実逃避気分転換を兼ねて錆浦海岸の植物を観察してきました。

 

※以下、植物の同定には自信がありませんので、あくまでも参考程度でお考えください。

 

まずは優占種から

①ハマゴウ:いいにおい。虫除けになるらしい。スパイスや漢方としても利用できるみたい。

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②ハマダイコン:食べられる。若いサヤはカイワレみたい。根は繊維の多いダイコン。

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③ハマアザミ:食べられる。火を通せば根はもはやゴボウ。

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④ダンチク:防風林。もっしゃり。

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このへんまでは串本のどの海岸でも大抵観察できますし、みなさんもよくご存じでしょう。

 

では続けて。

 

⑤ハマウド:毒。

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⑥ハマエンドウ:食べられるらしい。

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⑦手前ハマオモト(ハマユウ):咲けばきれい。奥ススキ:おもむき。

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⑧ハマナタマメ:毒。

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⑨イタドリ:ごんぱち。新芽を牛肉と炒めると美味。

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⑩左イソノギク、右アゼトウナ:どちらも咲けばきれい。

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⑪イワタイゲキ:毒。樹液でかぶれる。かいかいキライ。

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⑫シャリンバイ:タンニン。染料。

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⑬タイワンカモノハシ:ほ乳類ではない。←みればわかる。

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⑭ツルナ:食べられるらしい。

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⑮テリハノイバラ:実を食べられるらしい。

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⑯ナガバギシギシ:似た種類が多いが、だいたい食べられるっぽい。

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⑰ノゲシ:美味しいといううわさ。

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⑱ノブドウ:実をお茶とか果実酒にできるらしい。

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⑲ママコノシリヌグイ:名前の由来がこわい。

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⑳ムラサキカタバミ:かわいい。食べられるらしい。

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㉑ヤエムグラ:くっつきむし。薬効あり。

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㉒ヤブジラミ:くっつきむしその2。果実に薬効があるらしい。

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㉓ルリハコベ:魚毒。薬効については諸説有り。素人は使わないが吉。

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㉔ハマボッス??:わからん。

SH_24.JPG

 

というわけで20分ほどの散歩で26種の植物を見つけることができました。

 

こうしてみると意外に食べられる、あるいは薬効のあるものが多いみたいです。

もっときちんと調べれば「この時期やこの部位なら利用できる」といったものもあるやもしれません。

植物は専門外なので種の同定には自信がありませんが、食べられるものはいつかきちんと調べて試してみたいですね。

 

いっしょうけんめい動き回る動物達はもちろん見ていて興味が尽きませんが、動きのゆっくりとした植物達もまた奥が深い!

今後は植物についても勉強していきたいと思ったつかの間の休息午後のひとときでした。

 

メデタシメデタシ。

 

by. ひらりん

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