海と水族館を丸ごと楽しめる複合施設串本海中公園

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スタッフブログ【さびうらびより】2023年10月一覧

串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
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第377回 紫外線で蛍光する魚
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第377回 紫外線で蛍光する魚

先日興味深いニュースを見ました。

ニュースの内容は、西オーストラリア博物館の学芸員であるケニー・トラブイヨン博士が、

博物館で所蔵している哺乳類の剥製に紫外線ライトを当て、蛍光するかを調べたという研究についてです。

ケニー博士は過去にアメリカの研究者が発見した、カモノハシ(オーストラリア固有の哺乳類)が紫外線で蛍光するという研究に興味を持ち、他の哺乳類で調べてみたとのこと。

 

研究の結果、多くの哺乳類で蛍光することが分かったそうです。

蛍光することで、同種間での識別などに役立っている可能性があると考えられていますが、詳細はまだ分からないとのこと。

 

生物の蛍光についてはこれまでにいくつかの報告がありますが、実はその多くが海洋生物です。

 

 

そんなこんなで、閉館後の水族館で蛍光する魚がいるのかを調べてみることにしました。

紫外線ライトはネットショッピングで900円で購入した安価なものです。

 

結果‥‥

蛍光する魚はいましたが、体の一部分(例えば棘など)しか光らないため写真に納めるのが難しく、

ほとんど写真は撮れていません‥‥

 

ちなみに当館で蛍光する魚は、イトフエフキ、ハナミノカサゴ、キリンミノ、オニカサゴ、サツマカサゴ、ヒダウツボなど。

詳しく調べればもう少しいるかと思います。

 

で!!実は!!!!

今回蛍光を確認した魚の中で、突出して蛍光する種がいました!!!!

この種だけ、きれいに写真が撮れたのでご紹介させてください!

 

 

 

ヒダウツボ!!!!!!!!!!!!!

1 (2).jpg

1 (1).jpg

かなり蛍光しています!!!!すごい!!!!!!

 

通常時は茶色っぽい少し地味な体色をしていますが、まさかこんな裏の顔があったとは。。。。

にしても蛍光しすぎです!!!

 

 

ウナギ目魚類の生物蛍光について少し調べてみると、

2015年にアメリカの研究者がイワアナゴとイワアナゴ属の一種が蛍光するという報告をしていました。

他にも、新江ノ島水族館のブログ内でアミキカイウツボが蛍光する様子が紹介されていました。

前者は繁殖期にお互いを見つける為、後者は紫外線から体を守る為ではないかとのこと。

 

いずれにしてもヒダウツボが蛍光する理由は分からないが、

繁殖や紫外線から体を守る為に利用されていると考えると、大変興味深いです。

 

今後も、閉館後の水族館で紫外線ライト片手に魚類の蛍光について探っていきたいとおもいます。

 

by BigWest

第376回 ヤドカリ生えるv..v

最近の私のお気に入りの水槽がコチラ。

 

376-1.jpg

まぁそうですよね。

何もいないように見えますよね。

 

コチラの水槽をよく見ていただくと

 

376-2.jpg

1㎝ほどのごく小さなヤドカリが入ってます。

コチラはテナガツノヤドカリという種類の小型のヤドカリで

干潟などに生息しています。

 

先日、同じ干潟に生息するコメツキガニを展示したのですが

その際にこの子たちが砂に混じって入ってきたところ

あまりにも可愛かったので常設展示となりました。

 

最初に載せた水槽の写真。

実はこの中には20個体近くのテナガツノヤドカリが入っています。

ではなぜ水槽が空っぽに見えるのか。

 

そう

 

376-3.jpg

 

わりと普段は砂に潜りっぱなしなのです。

目と触角だけ外に出し、後は全く見えません。

でもこの潜っているときの姿がとてもキュート。

こちらの動画をご覧下さい。

 

 

羽毛状になっている触角を

潜りながらずっとふりふりしています。

どうやら水中の小型プランクトンや有機物を

これで集めて食べているようです。

この動きが何となくツボにハマってしまい

展示することにしました。

 

ふりふりふりふりフニクリフニクラ

くせになるわー。

来館した際は是非ともこの水槽に張り付いて

じーっと観察してみて下さい。

 

by ハムいち

第375回 最強の胃袋?

今年の残暑は厳しかったですね。

でもようやく、朝晩は涼しくなってきました。

昨夜は、半袖半ズボンで、布団をかぶらずに寝ていたら

寒くて目が覚めました。

くろすけ♀です。

 

皆さん、イラモってご存じですか?

ここ串本では、モエラって呼んだりします。

diary375_1.jpg

イラモは写真のように、一見海藻かなにかに見えたりしますが

実はクラゲの仲間で、触ると刺されます。

私も、何度も刺されたことがありますが、

刺されると痛くて、水ぶくれになって、かゆくなって

かくと水ぶれが破れて二次感染して、ウミが出て・・・

と、なかなかやっかいな生きものなのです。

 

海中展望塔の窓の周りにもたくさん生えてて

潜って窓掃除するときは、軍手をはめて

なるべく刺激しないように、掃除するのですが

なぜか後からかゆくなります。

 

私の場合は、そこまでひどくならないけど

人によっては、刺された部分が腫れ上がり、

熱が出て病院へ行く人もいるので、

皆さんも気をつけてください。

 

さて、そんな強い毒を持つイラモですが

そのイラモに乗っかっているヒトデをたまに見かけます。

diary375_3.jpg

diary375_2.jpg

ミナミジュズベリヒトデです。

diary375_4.jpg

大きさは5cmくらいの、そんなに大きくないヒトデ。

最初見たときは、たまたまイラモの上に乗ったのかな

と思っていたのですが、何度も見るので

そのヒトデをひっくり返してみたら、なんと!

胃袋を出していました!!

 

ヒトデは、体の裏側の真ん中にある口から

胃袋を出してエサを食べるのですが

このヒトデはイラモを食べているようです!

 

イラモはサンゴと同じ刺胞動物の仲間で

オニヒトデはサンゴを食べるで有名ですが

サンゴの毒なんて、イラモの毒に比べたら

たいした毒ではありません。

 

人間の硬い皮膚を炎症させるほどの毒を持つ

イラモの上に被さって、やわらかい胃袋を出すなんて!

((((;゜Д゜)))))))

 

どんな胃袋をしているのか。

よほど強い消化液を持っているのか。

とても興味があります。

今度、水槽で観察してみたいと思います。

 

すぐお腹を壊す私から見ると

強靱な胃袋を持つミナミジュズベリヒトデが

うらやましく感じる今日この頃でした。

 

by くろすけ♀

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