海と水族館を丸ごと楽しめる複合施設串本海中公園

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スタッフブログ【さびうらびより】2022年01月一覧

串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
スタッフが交代でご紹介します。

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第338回 幸運のギョウザ

 

 最近くしゃみが止まりません。目も痒いです。

花粉が来始めていませんかね。つらいです。さく太郎です。

 

今回も展望塔ネタです。仕方ありませんよね、見つかるんですものネタが。

 

展望塔で掃除をした帰り、ふらふらとしていたら、とても小さな水中に漂う物を見つけました。

 

 

はじめ見たとき、なにこれ!!紫色のクリオネ?!と思いましたが、手をそっとさしのべてみると、

ぴとっとくっつきました。

そこでウミウシだと気が付きましたが、初めて見る物にテンションがあがって水中で

わちゃわちゃしてしまい、最初動画を撮ることを忘れていました。

 

 

こちらは『ムラサキウミコチョウ』という、ウミウシの仲間で、水中を泳いで移動することがあります。

ウミウシの仲間の中には『ウミコチョウ科』の他にも水中を泳いで移動する種類もいますが、

特にこのウミコチョウ科はマンタのように、羽ばたいて泳ぐのが特徴です。

(実際に羽はなく側足と言うようですが。)

 

2022.1.29-1.jpg

 

泳がないときはこんな風に、羽部分をたたんでいます。ギョウザみたい・・・

オレンジ色の突起がまたいいアクセントになっていてキレイですね。しかしとっても小さいのです。

宙に浮いていると、自分のタンクからでるエアーの泡ですぐに飛んで入ってしまうので、

ちゃんと動画で撮れている部分が短くなってしまいました。

だいたい体長は1~1.5cmくらいしか無く、普通に泳いでいたら気が付かない気がします。

運良く居場所を探して泳いでくれていたので、ラッキーでした!今年はついてる年になるのかも??

 

もう一匹ウミウシを見つけました。

 

2022.1.29-2.jpg

 

こちらは『ミヤコウミウシ』です。(たぶん)

 

何だか毒々しさの中に美しさがあるというか・・・幻想的なウミウシですね。

有名な青い地の色に赤っぽい点々のある、アオウミウシはよく見かけますが、

こんな色のウミウシは初めて見ました。

 

 

ウミウシの仲間は3000種以上知られており、更に見つかっていない種が

まだまだいると言われているくらい、様々な形・色をした個体がいます。

今後岩の上なんかをよく見て、沢山の写真のコレクションを集めたいなと思います。

最近自前の水中カメラも購入したので!!

もう少し詳しくなったら、またブログに上げたいと思いますので、

ウミウシファンのみなさん、しばしお待ちを!

 

 

by さく太郎

第337回 石の上にも四年

遅くなりましたが、

皆様、新年明けましておめでとうございます。

今年も変わらぬご愛顧の程何卒よろしくお願いいたします。

 

さて、新年初潜りということで先日、ダイビングパーク前にある串本海域公園2号地区にサンゴの調査に行ってきました。

2gouchi7.JPG

ご覧の通り、このポイントは串本でも有数のすごく美しい水中景観で、

一面に広がるクシハダミドリイシ群落(写真:卓状サンゴ)とそこに群れる小型魚類に圧倒されるような、見ていて全く飽きない魅力があります。

 

それからこの地点は串本のサンゴの強さといいいますか、その生命力を目に見えて感じられる地点でもあります。

 

というのも、ここは2017年末から2018年初頭にかけて黒潮の大蛇行と記録的な寒波に伴う異常な低水温現象により、サンゴの大量斃死(凍死や弱ったサンゴ群落での感染症の蔓延による)が起こった場所なのです。

2gouchi1.JPG

こちらが2018年1月の同じ地点の様子です。白く白化している部分はすべて低水温によって凍死したサンゴ群落になります。

2gouchi2.JPG

こちらは別の角度から、白くなった斃死箇所と生きている箇所の境目が分かります。

2gouchi3.JPG

それからこちらが2018年3月の同じ地点の画像です。

真ん中の濃い緑色の部分は既に死んだサンゴが藻で覆われており、その周りの部分もかろうじて生きてはいますが、低水温が続いたことによって色が薄くなり白く白化しています。その後、この白化した群体も大部分が斃死してしまいました。

2gouchi4.JPG

こちらも2018年3月の画像。この群落はほとんどすべて斃死して藻に覆われています。

 

最終的に2018年初頭の低水温によって、ここ海域公園2号地区のイシサンゴ類は2m以浅の群落を中心に50%ほどが斃死してしまったのでした。

 

それから4年。

この地点のサンゴ群落がどうなったかというと・・・

・・・

・・・

・・・!

2gouchi8.JPG

2gouchi5.JPG

2gouchi6.JPG

幸い、その後は冬季の顕著な低水温現象は起こらず、

2020年には夏場の高水温による大規模な白化現象が発生したものの、大きな斃死被害には至らずといったわけで、たった4年でこんなにもめざましい回復が確認されました!

環境が整えばサンゴは強い生き物だと言いますが、まさにその言葉を体現してくれているようですね。

 

串本では江戸時代ごろからサンゴの骨格を高温で蒸し焼きにして、漆喰の原料となる消石灰(熊野灰)を作る産業があったと言われており(現在その文化は無くなっていますが)、少なくとも1931年にはクシハダミドリイシを優占種としたサンゴ群落の存在が報告されています。

また、当館前に広がる海岸は串本の方言でサンゴを意味する「錆」という言葉からサンゴの多産する海域として「錆浦」の地名が付けられていることからも、串本にはかなり昔からサンゴが分布しており、当地の文化と密接に関係してきたことがうかがえます。

 

少なくとも約百年以上にわたる串本のサンゴの歴史の中で、おそらくこの海域公園2号地区のサンゴ群落はこれまで何度も危機的な状況を乗り越え、今ある美しい姿を形作ってきたのだと思います。

 

コロナ禍に伴う大変な状況が続く中ではありますが、我々もこのサンゴ群落のように今はじっと耐え、その後のめざましい回復に備えたいものですね!

 

新年早々、柄にも無く真面目な事を書いてしまいましたが、

願わくばこの美しいサンゴの海を長く見続けていけることを祈っています!

 

メデタシメデタシ。

 

by ひらりん

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