スタッフブログ【さびうらびより】スタッフ:ハムいち一覧
串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
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第400回 串本の幻
もはや10月と言えばハロウィンというのが
だいぶ定着しました昨今。
当館トピックス水槽では毎年恒例の
「ハロウィン水槽」を展示しております。
中にいる愉快な仲間は
こちらも毎年恒例の
英名「Ghost crab(=幽霊ガニ)」ことツノメガニ君。
串本海中公園のハロウィンといえばツノメガニとなるように
続けていこうと思っていますが
続けているからわかることもあります。
というのも
ツノメガニの最大の特徴は目の上に生えたこの突起です。
ツノメガニの名前もここに由来しているのですが
実はここ数年、当館のツノメガニ採集で
ここまで立派にツノの生えたツノメガニが採れずにいました。
昨年の採集では小型の個体と
成熟サイズでもツノのないものしか採れず
ツノメガニという名のツノ無しガニを展示しておりました。
ところが今年は職員某が採集しに行ったところ
ツノ立派ガニをいくつか採ることができ
おそらくツノ立派ガニだと思われるような個体が他にも見られたそうで
近年では最高に芳醇なツノメガニイヤーであったとのことでした。
ツノ無しガニばっかだったのが何故なのか
ツノ立派ガニが現れる条件は果たして
この辺は全く分かりません。
ただツノ立派ガニを来館される方々に見せることができて
ナイスハロウィンだなと思っております。
話は変わりますが
12月が近づいて参りました。
12月も毎年恒例のクリスマス水槽を計画しておりますが
この12月はもう一つ楽しみなことがあります。
ニュースでも報道されておりましたが
串本町でまたロケットが発射されることが発表されました。
そろそろ準備を始めたいと思います。
byハムいち@新しい星が瞬く宇宙へ
第394回 究極の8体
皆様は「スカベンジャー」という言葉を知ってますか?
漫画のタイトルなどになってたりもするようなので
他で聞いたことある方もいらっしゃると思いますが
私の今言ってるのは生物の話で
いわゆる「腐肉食動物」のことを指しております。
一言で説明すると他の生物の遺体などを食べる生物のことで
陸上生物だとハイエナやハゲワシ、ハエなどもこれにあたります。
当然、スカベンジャーは水中にもいて
色々な生き物が日々、死体の分解に勤しんでおります。
今日、紹介したいのはこちら。
ムシロガイです。
ムシロガイは北海道以外の日本各地に広く分布しており
水深20mより浅い海に生息する貝の仲間です。
このムシロガイの仲間もスカベンジャーとして知られています。
普段は半分ぐらい潜った状態で
水管を砂の上に出していますが
餌の匂いをかぎつけると砂から出てきて食べ始めます。
現在、館内の生物多様性水槽コーナーにて展示中なのですが
餌を食べるムシロガイのタイムラプス動画で撮影してみました。
その模様をどうぞ。
結構な勢いで食べてくれます。
食事自体は大体30分ぐらいで
満腹になったであろうムシロガイはまた砂の中に戻っていきます。
肝心の餌の方は
身の表面はほぼこそげ取られており
ぺらっぺらです。
一晩置いといたらもっと骨だけになっていることでしょう。
「生き物の死体を食べるなんて・・・」と思う方もいるでしょうが
このような生物たちがいてくれるおかげで死体が分解され
再び食物連鎖の輪の中に戻って来るわけです。
自然界においてスカベンジャーたちはなくてはならない存在です。
確かに華はないかもしれませんが
このように地味でも世の役に立つような存在
サウイフモノニワタシハナリタイ
by ハムいち@るろけんもぶそれんも大好き
第388回 あなたが噛んだ水槽が痛い
館内の「小さな海の忍者たち」と題したコーナーでは
共生や寄生などの関係を持った生物を展示しておりまして
その中にガンガゼとガンガゼカクレエビを紹介した水槽があります。
中には有名な有毒のウニであるガンガゼと
全長1㎝ほどで棘に擬態して暮らすガンガゼカクレエビ。
この二種の関係は『偏利共生』とされており
住処や餌場を与えてもらうガンガゼカクレエビ
かたや特になんの利益もないというガンガゼの共生を紹介しています。
だいぶ前からこの水槽で大きな問題が起こっております。
それが
水槽の前面に細かい傷が入りまくり問題です。
こちらの水槽はアクリル樹脂で作られた水槽なのですが
表面に傷をつけるやつがいるんですよ。
それがガンガゼです。
当ブログの第363回でも紹介しておりますが
ウニの仲間は歯を持っており
それを使って自分の餌となる物を囓りとって食べます。
ちなみにこちらがガンガゼの歯です。
この歯を使ってアクリルガラスの表面に傷を付けてしまうのです。
傷が入ってしまったアクリルガラスは
直すのがそれはそれは大変。
今となっては
ガンガゼ専用水槽としてこの水槽は使っておりますが
傷が付いた水槽は見た目が少しぼやけてしまうのと
隙間に汚れが付きやすかったりと二重苦。
そこに掃除をしようとすると毒棘をぶん回すガンガゼが入っているので
三重苦水槽になっております。
でもこの水槽に入っているガンガゼカクレエビは
非常に面白い生き物ですので
見えづらいかとは思いますがよくよく目をこらして
覗いていただきたいものです。
はー困ったねという
話でしたとさ。
ははっ。
by ハムいち@歯は大事
第382回 新年のご挨拶
2024年
一回目のブログ更新です。
本年も串本海中公園をよろしくお願いいたします。
毎年恒例のお正月水槽ですが
今年は辰年ということで
名前に「タツ」と入った
タツナミガイとしゃれ込みました。
一応言っておきますが
タツナミガイの「タツ」が
「辰」と関係ないのはちゃんと存じておりますよ。
そこを突っ込まれたときの返しとしては
タツナミガイを漢字で書くと「立浪貝」
中日ドラゴンズの現監督は「立浪」監督
ドラゴン=龍=辰
こんな感じで一つよろしくお願いいたします。
2024年が始まったばかりですが
心の痛むニュースが連日流れております。
私事ですが実際に被災した友もいます(無事の連絡がありました)。
串本町も大きな地震がいつ来てもおかしくないと
長年言われ続けています。
寄付など個人的にできることもあります。
しかし、このような仕事に携わっている身としては
被災された方々に平穏が訪れて
串本町に遊びに来て頂いたときに
心から楽しんでもらえるような展示をして
その日をお待ちしていたいと思います。
by ハムいち
第376回 ヤドカリ生えるv..v
最近の私のお気に入りの水槽がコチラ。
まぁそうですよね。
何もいないように見えますよね。
コチラの水槽をよく見ていただくと
1㎝ほどのごく小さなヤドカリが入ってます。
コチラはテナガツノヤドカリという種類の小型のヤドカリで
干潟などに生息しています。
先日、同じ干潟に生息するコメツキガニを展示したのですが
その際にこの子たちが砂に混じって入ってきたところ
あまりにも可愛かったので常設展示となりました。
最初に載せた水槽の写真。
実はこの中には20個体近くのテナガツノヤドカリが入っています。
ではなぜ水槽が空っぽに見えるのか。
そう
わりと普段は砂に潜りっぱなしなのです。
目と触角だけ外に出し、後は全く見えません。
でもこの潜っているときの姿がとてもキュート。
こちらの動画をご覧下さい。
羽毛状になっている触角を
潜りながらずっとふりふりしています。
どうやら水中の小型プランクトンや有機物を
これで集めて食べているようです。
この動きが何となくツボにハマってしまい
展示することにしました。
ふりふりふりふりフニクリフニクラ
くせになるわー。
来館した際は是非ともこの水槽に張り付いて
じーっと観察してみて下さい。
by ハムいち