海と水族館を丸ごと楽しめる複合施設串本海中公園

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スタッフブログ【さびうらびより】スタッフ:くろすけ♀一覧

串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
スタッフが交代でご紹介します。

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第399回 終わらない夏
第393回 リアル夜の水族館
第387回 だって魚だもの
第381回 2023年最後のブログ
第375回 最強の胃袋?
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第399回 終わらない夏

今年の夏は、暑くて長かったですね。
って、毎年言っているような気がする、くろすけ♀です。

それもそのはず、ここ3年くらい串本の9月の平均気温は、
過去最高を更新しているんです。
私は暑いのが苦手なので、
じっと息を潜めて
早く夏が去ってくれるの祈るばかりです。

そして、ようやく涼しくなってきた今日この頃。
それと関係しているかどうかは分かりませんが
珍しい生きものラッシュで
水族館はわいています(主に飼育員が)

まずは、タコブネ。
diary399_1.jpg
串本で、住民の方が採集して、持ってきてくれました。
貝殻を持つタコの仲間。
ただし、貝殻を持つのはメスだけです。
殻で卵を守るため。
タコブネは、全世界の熱帯、温帯の海に分布し
表層域に生息しています。
殻の大きさが大きくても10㎝に満たないので、
見つけるのは難しく
漂着物コレクター界隈では
超レアものとして扱われています。
私はタコブネを見ると、
タコってやっぱり貝の仲間だったんだなあ
って思います。
あと、こんな繊細な体でどうやって厳しい海で
暮らしているのかとも思います。

そして次は、イタチザメ。
diary399_2.jpg
写真がうまく撮れなくてすみません(T_T)
diary399_3.jpg
 

1m位のかわいいサイズです。
久しぶりにうちの水槽で泳ぐ姿を見ました。
サバみたい。
地元の漁師さんの延縄にかかりました。
人食いザメとして有名ですが、
この大きさなら全然怖くありません。
むしろ、かわいい…
ム〇ゴロウさんのように
抱きしめても大丈夫かも…
(個人の感想です)
状態もよく、入ってその日から
エサを食べ始めました。
長期飼育がなかなか難しいサメですが
昔訪れたマウイの水族館では
巨大なイタチザメが飼育されていて
迫力があったので、あの光景が
当館でも見られたらなあ、と
密かに思っています。

ということで、気温は低くなってきましたが
串本海中公園はまだまだ、アツいですので
ぜひ、皆さん、見に来てください!

by くろすけ♀

第393回 リアル夜の水族館

梅雨に入り、一気に蒸し暑さが押し寄せてきました。
くろすけ♀です。

涼をもとめて水族館に来られる人も
多いかと思います。
そこで、もっと涼しい気持ちになっていただこうと
夜の水族館を紹介します。

照明の色を夜っぽくして、
夜の水族館と称して、お客様に見ていただくところもありますが
このブログでは、当館のリアルな夜の水族館を紹介します。

まずはエントランスから。
diary393_1.jpg
昔、ハムいち氏も言っていましたが
昼間は何とも思わない写真のダイバーが
夜になると不気味です。
さらに、消火栓の赤いランプが、一層雰囲気を作り出しています。

続いて玄関水槽から大水槽
diary393_2.jpg
diary393_3.jpg
真っ暗で中の魚は見えませんね。
暗い水槽に懐中電灯を向けると
魚が驚いてパニックになり
壁やサンゴにぶつかることがあるので
できる限りライトを使わず進みます。

続いてウツボの水槽。
ウツボは夜行性なので、
夜の方が姿をよく見せてくれます。
今夜もウツボが元気に泳ぎまわっていました。
diary393_5.jpg

クラゲのところにくるとホッとします。
diary393_6.jpg

そして、実物大アーケロン。
diary393_11.jpg
暗闇に浮かぶアーケロン。
なかなかの迫力です。
小さいときの私ならあまりの恐怖に
泣き叫んだかもしれません。

diary393_7.jpg
ウミガメコーナーからは外の風景が見えるのですが
私はいまだにここが少し怖い。
ガラスの向こうに誰かがいそうな気がするのです。

そして、終点トンネル水槽。
diary393_9.jpg
diary393_10.jpg

ここはいつも空気がひんやりしています。
そして、ミシッとかパキッとかいう音が
常に聞こえます。

 

 

リアル夜の水族館、いかがでしょうか。
涼しくなっていただけましたか。
フラッシュをたかずに写真を撮ったので
暗い写真ばかりですが、本当の夜の水族館を
味わっていただけたかと思います。
因みに変なものが写っていたとしても
報告は必要ありません。

宿直の夜は、毎晩このコースを見回り
眠りにつきます。
今夜も何事も起きないよう祈りながら…
飼育員にとって、お化けよりも
夜の警報が一番肝が冷えるのです。

by くろすけ♀

第387回 だって魚だもの

昨夜の春の嵐の影響で
大シケの串本海中公園です

diary387_1.jpg

春休みでせっかく串本に来ていただいたのに
天気のせいで串本の印象が悪くなってしまわないか
心配している くろすけ です

でも、天気が悪くても
当園の水族館は、通常通り営業していますので
みなさん 遊びに来てくださいね

さて、今日も朝の日課、水槽の見回りをしていると
何やら妙な行動をしている魚に目が行きました

魚というと、みんな同じように泳ぎまわっている
ように思われるかもしれませんが
種によって、あるいは個体によって
個性みたいなものがあります

まずはこちらの画像をご覧ください

1匹のニセカンランハギが何やらサンゴの上で
横たわっています

diary387_2.jpg
水槽の中には他にもニセカンランハギがいますが
サンゴの上で横になっているのは1匹だけ

何をしているのかじっと見ていると
体をサンゴの上で動かしています

ニセカンランハギが乗っているサンゴは
オオスリバチサンゴといいます
スリバチのような形をしているので
この名がありますが
このサンゴをよく見ると
表面にイソギンチャクのようなものが
並んでいます
diary387_4.jpg
これはポリプと呼ばれます

このニセカンランハギはどうも
このポリプの上をふぁさ~となでるように
体を動かしています

ポリプがやわらかいので
気持ちがいいのでしょうか
まるで人がやわらかいものの上で
ほおずりしたくなるように

やわらかいポリプといえば
同じ水槽に、ナガレハナサンゴ
というサンゴが入っています
diary387_3.jpg
オオスリバチサンゴよりも長い触手の
ポリプが出ていますが
こちらで同じことをしているのを
見たことはありません

ニセカンランが体を乗せている
オオスリバチサンゴの骨格が
ちょうどお皿みたいな形になっているので
それが体にフィットしてよいのでしょうか?

以前にもブログで紹介しましたが
ニセカンランは、エアレーションでも
遊び?ます(こちら
あの時と同じ子(魚)なのかは分かりませんが…
同じ子だったらかなりおもしろい

人間くさい行動をする魚を見ると
魚だって日々いろいろ考えて過ごしているのかも
と、考えさせられる今日この頃です


by くろすけ♀

第381回 2023年最後のブログ

皆さん、こんばんは。

2023年大晦日、いかがお過ごしでしょうか?

私は、水族館の宿直当番で、宿直室でまったりしながらブログを書いております。

今年は、クリスマスイブ、大晦日、と宿直当番でした(T_T)

2023年もいろいろありましたが、水族館の生きものに大きなトラブルはなかったので、それが一番よかったことです。

 

今年の年末は、暖かくて海も穏やかな日が多かったので、サンゴの調査をかねてダイビングパーク前の海域公園地区に潜ってきました。

海中観光船のりばから海中展望塔にかけては、海中展望塔の窓掃除でよく潜るのですが、ダイビングパーク前は久しぶりです。

そして、久しぶりに潜ったからか、やはりその素晴らしさに感動しました。

diary381_2.jpg

diary381_3.jpg

串本のサンゴを代表するテーブルサンゴ、クシハダミドリイシの美しい群落。

最近は、近年増えてきた枝サンゴのスギノキミドリイシにクシハダミドリイシが負けて、クシハダミドリイシの美しい景観が見られなくなっているところもあるのですが、ここはまだ残っています。

サンゴは環境が変わらなければ、何百年も生きる丈夫な生きものですが、近年のように高水温だったり、低水温だったり、極端な異常気象が起きるとあっという間に死んでしまいます。

50年先、100年先も、この美しい景観が残っていることを願っています。

今年最後の朝日から「天使のはしご」が見えました。

diary381_1.jpg

2024年も良い年になりそうです。

今年1年大変お世話になりました。

来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

by くろすけ♀

第375回 最強の胃袋?

今年の残暑は厳しかったですね。

でもようやく、朝晩は涼しくなってきました。

昨夜は、半袖半ズボンで、布団をかぶらずに寝ていたら

寒くて目が覚めました。

くろすけ♀です。

 

皆さん、イラモってご存じですか?

ここ串本では、モエラって呼んだりします。

diary375_1.jpg

イラモは写真のように、一見海藻かなにかに見えたりしますが

実はクラゲの仲間で、触ると刺されます。

私も、何度も刺されたことがありますが、

刺されると痛くて、水ぶくれになって、かゆくなって

かくと水ぶれが破れて二次感染して、ウミが出て・・・

と、なかなかやっかいな生きものなのです。

 

海中展望塔の窓の周りにもたくさん生えてて

潜って窓掃除するときは、軍手をはめて

なるべく刺激しないように、掃除するのですが

なぜか後からかゆくなります。

 

私の場合は、そこまでひどくならないけど

人によっては、刺された部分が腫れ上がり、

熱が出て病院へ行く人もいるので、

皆さんも気をつけてください。

 

さて、そんな強い毒を持つイラモですが

そのイラモに乗っかっているヒトデをたまに見かけます。

diary375_3.jpg

diary375_2.jpg

ミナミジュズベリヒトデです。

diary375_4.jpg

大きさは5cmくらいの、そんなに大きくないヒトデ。

最初見たときは、たまたまイラモの上に乗ったのかな

と思っていたのですが、何度も見るので

そのヒトデをひっくり返してみたら、なんと!

胃袋を出していました!!

 

ヒトデは、体の裏側の真ん中にある口から

胃袋を出してエサを食べるのですが

このヒトデはイラモを食べているようです!

 

イラモはサンゴと同じ刺胞動物の仲間で

オニヒトデはサンゴを食べるで有名ですが

サンゴの毒なんて、イラモの毒に比べたら

たいした毒ではありません。

 

人間の硬い皮膚を炎症させるほどの毒を持つ

イラモの上に被さって、やわらかい胃袋を出すなんて!

((((;゜Д゜)))))))

 

どんな胃袋をしているのか。

よほど強い消化液を持っているのか。

とても興味があります。

今度、水槽で観察してみたいと思います。

 

すぐお腹を壊す私から見ると

強靱な胃袋を持つミナミジュズベリヒトデが

うらやましく感じる今日この頃でした。

 

by くろすけ♀

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