海と水族館を丸ごと楽しめる複合施設串本海中公園

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スタッフブログ【さびうらびより】スタッフ:くろすけ♀一覧

串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
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第305回 いろいろあった2020夏

いろいろ大変だった2020年夏が

やっと終わった、という気がしています。

くろすけ♀です。

 

コロナウィルスはもちろんですが

この夏は暑さにもやられました。

陸上も海中も水槽も。

 

串本の海水槽の

クマノミのおうち(アジサイイソギンチャク)も

しらたきのように真っ白です。

普段の色は茶色。

diary305_1.jpg

 

これは、海水の温度が高くなって

サンゴやイソギンチャクの体の中に入っている

褐虫藻(かっちゅうそう)という藻類が

なくなってしまって起きる

「白化現象」というものです。

 

今年は海中展望塔から見えるサンゴも白化しています。

diary305_5.jpg

 

diary305_4.jpg

 

 

今年は経験したことがないような猛暑だったので

いろいろ海の中の生き物にも影響が

出ているようです。

 

願わくばこれ以上、

大きな試練が来ませんように。

 

でも最近は

水温が少しずつ下がり始めて

水槽の魚たちは元気です。

食欲増し増し。

 

水槽を見ていると訴えるように

近づいてきます。

もっと餌がほしいのかな。

diary305_6.jpg

クロハギ

diary305_7.jpg

アジアコショウダイ

 

オジサン

 

はい、わかりました。

 

 

by くろすけ♀

第300回 ありがとうとおかえり

今日はコンビニでお昼にチキンラーメンとからあげを買いました。

どんだけチキンが好きなの、と思われているかもしれません。

どうも、鶏肉も好きなくろすけ♀です。

 

前に紹介したモヨウフグ(こちら)。

残念ながら休館中にお空に旅立ってしまいました。

当館に来てから5年と4ヶ月でした。

地元の定置網に入ったときから、大人サイズだったので

それなりに歳をとっていたのかもしれません。

残念ですが、愛嬌のある姿でたくさんのお客さまを

喜ばせてくれました。

本当にありがとう。

 

それから、モヨウフグがいなくなって

相方のイシダイの攻撃性が増してきたので

イシダイも大きなトンネル水槽に引っ越しすることになりました。

ここには何匹かのイシダイも入っているので、

同じ仲間同士うまくやっていってくれるといいのですが。

 

主役級だった2匹がいなくなって、さみしくなった

玄関水槽でしたが、6月新たなアイドル2匹が

「クマノミ水槽」から引っ越してきました(詳しくはこちら)。

 

P4080205.JPG

新人のモヨウフグとサザナミフグです。

 

新人といっても、モヨウフグもサザナミフグも

小さいときから当館で飼育されていて、

飼育年数で言うと前のモヨウフグと同じくらいです。

 

特にモヨウフグの方は、幼魚の時、当時私が担当していた、

ヒトデ水槽にいたので、私にとっては、巣立った子供が

大人になって帰ってきたようなもの。

ついつい、あれこれ世話をやいてしまいます。

 

diary248_6.jpg

小さいときのモヨウフグ。色が黄色だった

 

 

イカが好きだと言えば、餌にイカを用意し、

貝が好きだと言えば、貝殻が底に溜まるもいとわず、貝をまき。

実家に帰ったとき、母親がうっとうしいくらい

世話をやく気持ちがわかりました。

 

あまり過保護にしていると、太りすぎになったり

好きな餌しか食べなくなったりすると

よくないので、ほどほどにしないといけません。

 

でも、できるだけ気分良く過ごしてもらいたいので

これからも何かと世話をやかせていただく所存です。

 

ちなみに、このモヨウフグとサザナミフグは

前の水槽で、とっても仲良しだったので

2匹を離すのはかわいそう、ということで

一緒に玄関水槽に引っ越してきました。

 

ただ、最近あんまり一緒にいないような気がする・・・

2匹の間に何か心境の変化があったのでしょうか。

気になるところです。

また、何かわかればブログに書こうと思います。

 

それでは皆様、これからもよろしくお願いいたします。

 

最後に、現在のモヨウフグとサザナミフグによる

シンクロしナイズドスイミング

 

by くろすけ♀

第296回 ムラサキハナギンチャクの話

Stay homeをいいことに、外に出て体を動かすことを

サボっていたら、体がなまってきましたよ。

どうも、くろすけ♀です。

 

当館のムラサキハナギンチャクは1984年串本海中公園生まれ。

世界で初めて飼育下での繁殖に成功した、貴重なハナギンチャクです。

diary296-1.jpg

当時、私はもちろんまだ入社していませんが、

三重県の五カ所湾で採集されたムラサキハナギンチャクに

卵を産ませて繁殖させました。

この経緯は、当館が出している機関誌「マリンパビリオン」に

書かれています。

 

ムラサキハナギンチャクを卵から育てるというのはとても手間がかかります。

私もやったことがありますが、わずか0.5mmしかない卵は

ふ化して幼生になっても1ヶ月位はふわふわ漂っているので

水替えも大変なのです。

幼生をスポイトで吸っては、新しい水を張った容器に移し替える。

この作業の繰り返し。幼生が何百もいる時は時間もかかります。

餌はワムシから成長するにつれてアルテミアへと切り替えて行くけど

なかなか思うようには成長してくれません。

 

それでも1ヶ月育てることができれば、着底といって、

自分で粘液を出して容器の底にくっつくようになるので

そうなれば、水も流水に切り替えられるので、

世話も格段に楽になります。

 

ある程度大きくなったら、餌は解凍したアミエビや魚のミンチなど

何でも食べるし、水温変化にも割と強いし、どちらかといえば丈夫な生き物です。

diary296-2.jpg

ムラサキハナギンチャクは自然ではどんなところに

住んでいるかというと、波の静かな内湾の砂地や泥地に多いです。

私がまだ新人だった頃、今飼育しているムラサキハナギンチャクの

親の故郷に潜ったことがあります。

養殖生け簀がならぶ湾の中、水中の視界は3mほど

海底には腐泥がたまって、体が海底につけば泥が巻き上がるような状態。

そんな中でも、ムラサキハナギンチャクがぽつぽつと

生息していて、こんな悪条件でも生きていけるのかと

驚いたのを覚えています。

 

こんなに丈夫だから、長生きもするのかもしれませんね。

今年で36歳のムラサキハナギンチャクたち。

でも、世界には50年以上飼育した例もあるそうだから

まだまだ元気でがんばってほしいです。

最後にムラサキハナギンチャクが餌を食べる様子をご覧ください。

 

水族館が始まったら(6月1日からの予定)、また見に来てくださいね~

by くろすけ♀

第290回 Stay Aquarium

まさかこんな日が来るなんてね。

串本海中公園に入って30年になるけど、

こんな静まりかえったゴールデンウィークを経験するなんて!

初めての経験で、なんか落ち着かない、くろすけ♀です。

 

diary290_1.jpg

誰もいない水族館。

串本海中公園はただいま臨時休園中で、

お客さんはいませんが、生き物たちのため、朝から夕方まで

水槽の照明はつけています。

 

Stay homeが求められていますが、

私たち飼育員は毎日生き物たちの世話をしに

水族館に出てきています。

 

今日も、生き物たちが元気にしているか

「串本の海」水槽をのぞいていると

diary290_2.jpg

ナンヨウツバメウオが寄ってきました

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つづいて、ツバメウオも。何か上から目線です(笑)。

まあ、この子たちは昔から好奇心旺盛で、寄ってくるよね。

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今日はニセカンランハギもよってきました。

顔の模様が迷路みたい。思わずなぞりたくなります。

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ハタタテダイまでもが、めっちゃ見てきます。

何か言いたそう?

diary290_6.jpg

テングハギにいたっては、メンチきってきます。

私、何かしたんかな?

 

Stay homeで彼らも退屈しているのでしょうか。

休館中、水槽を見ているとやたらと魚が集まってくるような気がします。

何か楽しくなっていつまでもにやにや水槽を見ていたら

最後にハリセンボンがよってきました。

 

何でしょう?

何かをうったえて、去って行きました。

おいしいエビをもっとくれ、かな。

 

水族館の生き物たちは、元気です。

再会できる日を楽しみに待っています。

 

by くろすけ♀

第284回 ラブコール?

昨日バレンタインデーだったことを忘れていたことにした、

どうも、くろすけ♀です。

 

バレンタインデーは終わったけれど

私は今熱いラブコールを受けています。

それは、誰から?

こちらをご覧下さい

 

タカノハダイが私の手に熱いキッスをしてくるのです(照)。

 

この魚はタカノハダイといって、串本では、ごく普通の魚です。

エビ網にしょっちゅうかかって、市場に出しても

磯臭いからと売れなくて

足蹴にされてることもあるくらい、ありふれた魚です。

 

でも、こんなになつくなんて、知らなかった。

 

タカノハダイが餌を食べるとき、音が出ます。

私には、「タン」とか「コン」とか

口の中で舌を使って鳴らす音(舌べらクリッカー音ていうらしい)

のように聞こえます。

かなり大きい音なので、手を出してかまれたら痛いんじゃないかと、

実はこの動画をとるまで手を出したことはなかったのですが

今回試してみたら、衝撃はあるけど大したことはありませんでした。

でも、最初はビビってます(笑)。

 

ちなみにこのタカノハが、なんでこんなことをしているかというと

餌がほしいからです。

この子は片目が悪くて、餌が取りづらそうだったので

棒の先に餌をつけて口元まで持っていってあげてたら

「早よせんか!」と言わんばかりにこんなことをするようになりました。

だから今回は餌がなかったので、「チッ、ぬか喜びさせやがって」

と思っていると思います。

 

悪いと思いながらも、顔をみたくて

ついつい何度ものぞきに行ってしまいます。

ラブコールしているのは、私ですね。

 

このタカノハダイは、現在水族館のバックヤードで暮らしています。

気になる方は、バックヤードツアーへどうぞ!

 

by くろすけ♀

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