スタッフブログ【さびうらびより】STAFF BLOG
串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
スタッフが交代でご紹介します。
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第438回 串本町内で久々のアカウミガメ産卵
水族館のウミガメ人工産卵場では、今年もアカウミガメの赤ちゃんが沢山誕生しました。
水族館生まれの個体による繁殖が非常に好調です。
その一方で、串本町内の自然浜でのアカウミガメの産卵は近年はさっぱり見られなくなっています。
アカウミガメの産卵減少は全国的な傾向で、串本だけが減っているわけではありませんが、
串本町内の調査範囲内では2021年から2025年まで5年連続で0産卵となっていました。
が、
今回6年ぶりにアカウミガメの産卵を確認することが出来ました。
上浦の浜で1回だけですがアカウミガメが産卵しました。
画像中央付近に産卵巣を掘った痕跡があります。
アカウミガメの足跡
水族館では見慣れた跡ですが、自然浜では久しぶりに見て興奮しました。
穴掘り調査をして卵も見つけることが出来ました。
囲いを設置し場所が分かるように
その後、台風等で冠水することなく8月下旬に無事孵化・脱出しました。
脱出した翌日
子ガメが脱出した後は砂が凹んでいて、周囲には子ガメの足跡が残っています。
子ガメの足跡が海に向かって多数伸びているのが分かります。
中々の数が脱出したようです。
後日産卵巣を掘り返して孵化調査を行いました。
結果、約125個の卵から約107匹が孵化し孵化率は85.6%と大変優秀な結果でした。
1回だけでしたが再び串本で産卵・孵化が確認できて安心しました。
来年はもっと増えてくれると嬉しいですが、
一人での産卵調査は非常に過酷なので、あんまり増えると体がもたないかも・・・
by とーる
第440回 実食!ソトイワシ
皆さんこんにちは!
気が付けばもう8月も終わり…
しかし、まだまだ暑い日が続きますね。
今年は海水温も高くサンゴなどの生き物たちへの影響が少し心配です。
さらには台風も多く、通り過ぎたと思ったらまた次の台風ができて、と大忙し。
今いる台風も大きな被害をもたらすことなく過ぎてくれるのを祈るばかりです。
さて、先日とあるお魚をいただきました!
こちらはソトイワシです。
残念ながら生きている物ではなく、「食べるかい?」と、くださいました。
ソトイワシはソトイワシ科のお魚で、「イワシ」とつきますが食卓に並ぶ「マイワシ」や「カタクチイワシ」とは全く違うお魚です。
漁獲量も少なく、一般的には食用として流通はしていないためあまり出会う機会はありません。
となると、やはり「食べてみたい!!」
ということで…
大きくてかたいウロコを落として開いてみると、なんと!ものすごくたくさんの小骨がありました!
骨を完全に取り除くのは非常に手間がかかりそうなので、取り除けそうな小骨のみ取り除きました。
でも見た目はすごくおいしそうです!!
ということで、
まずはお刺身で!ということで食べてみました!
…
あまり味がしない…
しかも最後の方に何かが口の中に残るような感じが…
んー
…
…
ということでから揚げになりました!
から揚げにすると「美味し!」
小骨もそこまで気にならず、みんなで美味しくいただきました。
調べてみると、
三枚おろしにしてから身をスプーンですくうと、きれいに身と骨を分けられるみたいです。
そして、ダンゴや練り物にするのが良いのだとか。
個人的には小骨をそこまで気にしない方には、から揚げをお勧めします!!
byまつ
第436回 アツい夏がきた
真夏がやってきました。
暑くて汗だらだらになるので夏は好きではないですが、採集の最もアツい時期でもあるのです。
先日はとある港でタコクラゲを採集しに行きました。

丸い傘に白い斑点がついていて可愛らしいクラゲです。
体内に褐虫藻をもち、その褐虫藻の色で茶色く見えています。
たまに褐虫藻が抜けて青っぽく見える個体もいます。

大小様々な大きさの個体がいました!
魚と違って逃げないので、採集するのがちょっと楽しい

こちらはミナミハタタテダイ。串本周辺では季節来遊魚として冬場に死滅してしまう魚です。
あまり数は多くないため、シーズン中に見られるとちょっと嬉しくなる魚です。

ヤマトカマス
海中展望塔の窓からも見ることができます。背中にサバのような模様があるのが特徴。
アカカマス、タイワンカマス、ヤマトカマスが海中展望塔でよく見ることができる種のようです。

こちらは採集帰りに遭遇したイルカの群れです!30匹ほどの大所帯でした!!
学生時代に御蔵島のドルフィンスイムを行ったことがありますが、その時は10匹前後の群ればかりで
ここまで多くのイルカを見たのは初めてでした!
船のそばを泳ぐイルカも見ることができ、職員は皆大興奮でした・・・!
興奮した職員の声が入っており、ちょっと恥ずかしい・・・
よく見ると子連れもいました!
一生のうちに何度も見ることはない、貴重な体験をしました!
お盆が終わったら沢山採集に出かけるぞ!!!
by さく太郎
第435回 魅惑のテンジクダイ
現在、トピックス水槽「魅惑のテンジクダイ」を開催中です!!
テンジクダイの仲間は世界中の暖かい海域に生息し、
世界から約360種、日本から約100種が確認されています。
和歌山県からは40種以上が確認されており、
串本にも多種多様なテンジクダイが生息しています。
今回の展示では串本で採集された10種を展示しています。
近年、和歌山県から記録されたアカフジテンジクダイや
国内の水族館では初展示となる稀種スミヒキイシモチもいますので、ぜひ見に来てください〜
展示は7月26日までです。
by Big West
第434回 月が変わって更新よ!
6月末に更新するつもりが
あっという間に過ぎてしまいました。
というわけで
皆様はウミウサギという貝をご存じですか。

一見すると
ウサギとはかけ離れた見た目をした黒い貝なのですが
これは外套膜という呼ばれる殻を覆う膜の色で

その外套膜の下には
ウサギのように真っ白な貝殻があります。
実際にこの白い色をしていることから
ウミウサギという名前が付きました。
この貝は
ウミトサカ類などの柔らかいサンゴの仲間を餌にしており
串本海中公園地先でもたまに見つけることができます。
飼育についても当館では餌さえあれば難しいことはなく
餌がなくなったらその辺りのウミトサカをちょっと拝借して与えたらいいだけです。
そんな4月末頃。
採集していたら何か不思議なものを見つけたので
帰って調べてみますと
それはウミウサギの幼貝でした。

大きさは1㎝ほど。
黒い体は成体と同じですが
体に対してイボもでかいし色もカラフルだし
パッと見て直ぐには分かりませんでした。

赤矢印が成貝。
緑矢印が幼貝。
大きさも雰囲気も全然違いました。
非常にかわいらしいので「ちびうさ」と名付けまして。
ちびうさは成貝の水槽の端でこっそり飼育展示を行っていました。
餌は成貝と同じものを与えてます。
そんなちびうさ。
もりもり食べて成長して
飼育2ヶ月でかなり大きくなりました。

元々、指先ほどの大きさだったのですが
殻の大きさだけで4㎝ぐらいあります。
私の手と比べていただいたら
何となく大きさが伝わるかと。
今も成貝と一緒にちびうさは展示中です。
もはや「ちび」うさではありませんが
是非探してみて下さい。
by ハムいち@水星派




