スタッフブログ【さびうらびより】STAFF BLOG
串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
スタッフが交代でご紹介します。
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第439回 似て非なるもの
当館では、月に1度「棚卸し(たなおろし)」という作業をします。
棚卸しというと、売店の商品やレストランの在庫を数えるのね、と思われるかもしれませんが、実は水族館の魚や生きものたちも「棚おろし」をします。
毎月、種ごとに生きものの数を数え、先月と比較して、その月にどんな生きものが増え、どんな生きものが減ったのかを記録します。
他の水族館では、もっと適切な呼び方をしているのかもしれませんが、当館ではオープンした当初(50年以上前)から、この作業のことを「棚おろし」と呼んでいて、書庫には歴代の棚おろし表が保管してあります。
この表はとても重要で、例えば、この水槽に入っている魚がいつからいるのか、何年間飼育されていたのかを知る手がかりにもなります。
ただ、実際に棚おろしをする飼育員は、けっこう大変です。
小さな水槽で、生きものの種類や数が少ないところはいいのですが、「串本の海」水槽や水中トンネル水槽などの大きな水槽では、生きものの数も多く、すべての生きものの数を正確に数えることはかなり難しいです。
それでも、できるだけ正確に数えるため、時間をずらしたり、数日かけたりして行います。
さて、「串本の海」水槽には、魚が50種以上展示されています。

私はこの水槽の担当なのですが、魚類は専門外なので、棚おろしの時はいつも魚を見分けるのに苦労します。
そこで、魚素人の私が見分けるのに苦労する「串本の海」水槽の魚たちを紹介します。
レベル1(よく見れば簡単。でも、混じって泳いでいると見間違いやすい。)
・オヤビッチャとロクセンスズメダイ

オヤビッチャ(背中が黄色い)

ロクセンスズメダイ(尾びれに黒線)
レベル2(若魚の時は超難しかった。成長して見分けられるようになってきた。)
・ニセカンランハギとクロハギとオスジクロハギ

ニセカンランハギ(尾びれの付け根のトゲが白)

クロハギ(尾びれの付け根のトゲが黒。なんとなくのっぺりしている)

オスジクロハギ(尾びれの付け根のトゲが黒。目の横に黄色い紋)
レベル3(稚魚の時は見分けやすかった。成長するとムズイ。状況によって体色も変わる。)
・シマスズメダイとテンジクスズメダイとシチセンスズメダイ

シマスズメダイ(尾びれの付け根に黒点。おでこにも複数の細かい点々。気が強い)

テンジクスズメダイ(尾びれの形がハート型。)

シチセンスズメダイ(上の2種とは違う笑。尾びれが丸っこくない)
レベル4(見比べてもよく分からない⋯)
・ハタタテダイとムレハタタテダイ

ハタタテダイ(口先が長い?)

ムレハタタテダイ(口先が短い?)
いかがでしたでしょうか。
レベル分けや見分け方は、あくまで私個人の感想です。
当たり前といえば当たり前のことですが、「魚たちは、自分の仲間をよく見分けることができるなあ」と感心します。
「串本の海」水槽の前で、何やら途方にくれているスタッフを見たら、それは私かもしれません。
もし見かけたら、やさしく見守っていただければ幸いです。
by くろすけ♀
第438回 串本町内で久々のアカウミガメ産卵
水族館のウミガメ人工産卵場では、今年もアカウミガメの赤ちゃんが沢山誕生しました。
水族館生まれの個体による繁殖が非常に好調です。
その一方で、串本町内の自然浜でのアカウミガメの産卵は近年はさっぱり見られなくなっています。
アカウミガメの産卵減少は全国的な傾向で、串本だけが減っているわけではありませんが、
串本町内の調査範囲内では2021年から2025年まで5年連続で0産卵となっていました。
が、
今回6年ぶりにアカウミガメの産卵を確認することが出来ました。
上浦の浜で1回だけですがアカウミガメが産卵しました。
画像中央付近に産卵巣を掘った痕跡があります。
アカウミガメの足跡
水族館では見慣れた跡ですが、自然浜では久しぶりに見て興奮しました。
穴掘り調査をして卵も見つけることが出来ました。
囲いを設置し場所が分かるように
その後、台風等で冠水することなく8月下旬に無事孵化・脱出しました。
脱出した翌日
子ガメが脱出した後は砂が凹んでいて、周囲には子ガメの足跡が残っています。
子ガメの足跡が海に向かって多数伸びているのが分かります。
中々の数が脱出したようです。
後日産卵巣を掘り返して孵化調査を行いました。
結果、約125個の卵から約107匹が孵化し孵化率は85.6%と大変優秀な結果でした。
1回だけでしたが再び串本で産卵・孵化が確認できて安心しました。
来年はもっと増えてくれると嬉しいですが、
一人での産卵調査は非常に過酷なので、あんまり増えると体がもたないかも・・・
by とーる
第440回 実食!ソトイワシ
皆さんこんにちは!
気が付けばもう8月も終わり…
しかし、まだまだ暑い日が続きますね。
今年は海水温も高くサンゴなどの生き物たちへの影響が少し心配です。
さらには台風も多く、通り過ぎたと思ったらまた次の台風ができて、と大忙し。
今いる台風も大きな被害をもたらすことなく過ぎてくれるのを祈るばかりです。
さて、先日とあるお魚をいただきました!
こちらはソトイワシです。
残念ながら生きている物ではなく、「食べるかい?」と、くださいました。
ソトイワシはソトイワシ科のお魚で、「イワシ」とつきますが食卓に並ぶ「マイワシ」や「カタクチイワシ」とは全く違うお魚です。
漁獲量も少なく、一般的には食用として流通はしていないためあまり出会う機会はありません。
となると、やはり「食べてみたい!!」
ということで…
大きくてかたいウロコを落として開いてみると、なんと!ものすごくたくさんの小骨がありました!
骨を完全に取り除くのは非常に手間がかかりそうなので、取り除けそうな小骨のみ取り除きました。
でも見た目はすごくおいしそうです!!
ということで、
まずはお刺身で!ということで食べてみました!
…
あまり味がしない…
しかも最後の方に何かが口の中に残るような感じが…
んー
…
…
ということでから揚げになりました!
から揚げにすると「美味し!」
小骨もそこまで気にならず、みんなで美味しくいただきました。
調べてみると、
三枚おろしにしてから身をスプーンですくうと、きれいに身と骨を分けられるみたいです。
そして、ダンゴや練り物にするのが良いのだとか。
個人的には小骨をそこまで気にしない方には、から揚げをお勧めします!!
byまつ
第436回 アツい夏がきた
真夏がやってきました。
暑くて汗だらだらになるので夏は好きではないですが、採集の最もアツい時期でもあるのです。
先日はとある港でタコクラゲを採集しに行きました。

丸い傘に白い斑点がついていて可愛らしいクラゲです。
体内に褐虫藻をもち、その褐虫藻の色で茶色く見えています。
たまに褐虫藻が抜けて青っぽく見える個体もいます。

大小様々な大きさの個体がいました!
魚と違って逃げないので、採集するのがちょっと楽しい

こちらはミナミハタタテダイ。串本周辺では季節来遊魚として冬場に死滅してしまう魚です。
あまり数は多くないため、シーズン中に見られるとちょっと嬉しくなる魚です。

ヤマトカマス
海中展望塔の窓からも見ることができます。背中にサバのような模様があるのが特徴。
アカカマス、タイワンカマス、ヤマトカマスが海中展望塔でよく見ることができる種のようです。

こちらは採集帰りに遭遇したイルカの群れです!30匹ほどの大所帯でした!!
学生時代に御蔵島のドルフィンスイムを行ったことがありますが、その時は10匹前後の群ればかりで
ここまで多くのイルカを見たのは初めてでした!
船のそばを泳ぐイルカも見ることができ、職員は皆大興奮でした・・・!
興奮した職員の声が入っており、ちょっと恥ずかしい・・・
よく見ると子連れもいました!
一生のうちに何度も見ることはない、貴重な体験をしました!
お盆が終わったら沢山採集に出かけるぞ!!!
by さく太郎
第435回 魅惑のテンジクダイ
現在、トピックス水槽「魅惑のテンジクダイ」を開催中です!!
テンジクダイの仲間は世界中の暖かい海域に生息し、
世界から約360種、日本から約100種が確認されています。
和歌山県からは40種以上が確認されており、
串本にも多種多様なテンジクダイが生息しています。
今回の展示では串本で採集された10種を展示しています。
近年、和歌山県から記録されたアカフジテンジクダイや
国内の水族館では初展示となる稀種スミヒキイシモチもいますので、ぜひ見に来てください〜
展示は7月26日までです。
by Big West




