スタッフブログ【さびうらびより】スタッフ:とーる一覧
串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
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第232回 環水平アーク
先日船を出して潜水調査をしていたら、空に変な虹が出現していました。
やや反った直線の虹です。
これは環水平アークと言うらしいです。
なにやら、雲中の氷晶に太陽光が屈折して起こる現象で、太陽の高度が58°以上の時にだけ現われるそうです。
やや気が滅入る潜水調査の前に良いものが見られました。
そして、これはこの調査に対する吉兆に違いない!なんて思っていたら
なんとまさしくその通りに
ここ数年で一番のコンディションの良さでスムーズに調査を行う事が出来ました。
この調査は、毎年海が荒れて延期したり海中の調査ポイントを見つけるのにものすごい苦労するのですが、今回は延期する事無く調査ポイントもあっさり見つける事が出来、大満足です。
いや~良かった良かった
珍しいものが見られて、調査も予定通り滞りなく終わるとは良い事ずくめです。本当に良かった。
まあ強いて残念な点を挙げるなら、そこそこ良い値段の私物の防水デジカメが水没してお釈迦になった事ぐらいです。
イヤーホントウニヨカッタヨカッタ…
by とーる
第228回 アオウミガメの超交尾
ただ今ウミガメプールでは交尾の時期を迎えおります。
あちこちでオスがメスにちょっかいを掛けては嫌がられているのを見ると、微妙な気持ちになります。
さて、近年当館のウミガメ繁殖には大きな問題が発生しています。
アオウミガメが産卵しなくなってしまったのです。
そもそも、ここ数年アオウミガメが全く交尾をしていないのが問題です。
うーん、ウミガメにも倦怠期があるのでしょうか。
そこで去年一昨年は餌を変えたり、ペアで隔離したりと色々と(余計な)お節介を掛けた結果、
今年は久しぶりに交尾をしてくれました。
いやあ良かった良かった、と思っていたら意外な問題が・・・
ウミガメの交尾というのは、人間からすると非常に長時間です。
数分で終わってしまうときもありますが、長いと数時間から数日かかる事もあります。
当館では、5日間という最長記録があります。
交尾時間は長ければ長い方が産卵率や孵化率が上昇する傾向があるので、長時間の交尾は喜ばしい事です。
が、今回は長すぎでした。
交尾開始初日→「めでたい!良かった良かった!」
交尾開始3日目→「よしよし、ここまで続けば一安心だ」
交尾開始5日目→「おお、最長記録タイ」
交尾開始7日目→「すごいすごい、やっぱ久しぶりだからかな」
交尾開始10日目→「・・・ちょっと長すぎないか、大丈夫なのかこれ?」
交尾開始13日目→「やばい、まだ続いてる・・・これもう引きはがした方が良いのだろうか?」
交尾開始15日目→「・・・」
交尾開始17日目でようやく終了
まさかの17日間という超々長時間交尾でした。
こんな長時間交尾は見た事がありません。
当然24時間観察しているわけでは無いのですが、一度終わったペアで直ぐにまた交尾するのは考えにくいためず~っとの可能性が高いです。
流石に終わった後は2匹ともへろへろになっているように感じました。
ちなみに、ウミガメはメスの体内で精子を保存しておく事が出来るので、
今回の交尾でこの先数年は産卵出来るのではないでしょうか。
何はともあれ、今年は久しぶりにアオウミガメの赤ちゃんが拝めそうです。
by とーる
第222回 2017年元旦
第218回 ただ今ウミガメの卵孵化真っ最中
あついです。
もはや「暑い」じゃ無くて「熱い」です。
そしてこんな熱帯夜なのに、私の家にはエアコンがありません。
何となく買わないまま過ごしていたら10年が経ってしまいました。
いい加減買おうかと思うのですが、何だかんだ無くても何とかなってるし今更買うのもなぁ…
と毎年うだうだしております。
さて、当館のウミガメ人工産卵場では産卵は終わり、孵化の時期になりました。
現在続々とアカウミガメが誕生しております。
そして、初期に生まれた50匹ほどが既に餌を良く食べるようになったので、館内水槽にデビューしました。
食欲旺盛で、餌の時はみんな口を開けて突進してきます。
ああ、この時はこんなにかわいいのに3~4年もすると…
また、今年はトピックス水槽でウミガメの卵展示も行っていて、そちらでも孵化が始まりました。
現在2つの卵から子ガメが殻を破って出て来る真っ最中で、この様子は自然では絶対に見られない光景です。
ちょっと分かりづらいですが、頭と右前肢が卵から出てきています。
完全に出てくるまではもう少し時間が掛かり、他の卵も順次孵化していくと思いますのでご覧になりたい方はお早めに!
卵展示は正にクライマックスを迎えており、おそらく後1週間位で全ての卵が孵化し卵展示も終了すると思います。
by とーる
第216回 ウミガメの卵探し
ただ今ウミガメの産卵シーズン真っ只中です。
当館の人口産卵場でも既に何度か産卵が確認されていますが、
付近の自然浜でもアカウミガメが産卵しています。
そこで、串本町内の浜を定期的に見て回りウミガメの産卵をチェックしています。
これが、炎天下の中あっちこっちの浜を歩いて回るので結構しんどいです。
たまに、地元の住民の方がウミガメの上陸・産卵跡を発見して連絡を下さったりもします。
先日も産卵跡の見つけて連絡を頂いたのですが、産卵しているかもしれない場所が波打ち際に
かなり近いところにあるとのこと。
確認に向かうと、確かに海にかなり近い・・・
満潮時や台風が来たりして卵が水没してしまうと、卵は当然死んでしまいます。
本来、産卵された卵はそのままにしておくのがベストなのですが、このままでは全滅の可能性があるので
緊急避難措置として、同じ浜内の安全な場所に卵を移動する事にしました。
ちなみに、ウミガメの上陸跡はこんな感じです。
キャタピラのような足跡がはっきり分かります。
台風や大雨で消されなければ数日間は残りますので、皆さんも機会があれば是非探してみてください。
人の足跡は波打ち際と平行に残りますが、ウミガメの足跡は垂直に残るので結構目立ち、割と遠目からでも分かります。
ちなみに、ウミガメは種類によって歩き方が違いますので足跡からウミガメの種類が分かります。
まあ、本州では99%アカウミガメですが。
産卵された場所はこんな感じです。
ちょっと分かり難いと思いますが、木の棒で囲まれた中が産卵跡です。
この中から卵を見つけるのですが、これはかなり大変です。
スコップを持っていますが、これが当たれば当然卵は割れてしまいますので、先ずは産卵跡の一番端っこ、
卵がおそらく無いであろう所をスコップで掘り、そこから素手で掘り進めて探していきます。
これがかなり時間が掛かります。
卵がすぐに見つかれば良いのですが、見つからないと延々と素手で掘る事になります。
最悪のパターンは、全て掘った結果卵を産んでなかった!なんてこともあります・・・
今回は無事109個の卵を見つける事が出来、移動させました。
この時卵を転がしてしまうと死んでしまう可能性があるので、慎重に取り出して移動させます。
最後に卵のある場所に囲いを作って、孵化時期にまた孵化調査を行います。
今年は、串本町内ではウミガメの産卵が中々好調で喜ばしいのですが、反面この作業が増えると涙が出てきます。
by とーる