スタッフブログ【さびうらびより】とーる一覧
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串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
スタッフが交代でご紹介します。
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第271回 ウミガメ産卵場監視カメラ
串本近辺では5月下旬から7月下旬までの2か月間はウミガメの産卵期となり、
当館人工産卵場でも毎年ウミガメが産卵しています。
そこで大事なのは、どのウミガメがいつどこで産卵したかという情報です。
これをなるべくしっかりと把握しなければなりません。
ですので、この期間はウミガメ担当である自分が水族館で夜間毎日観察しています。
とは言え、さすがに徹夜で見続けるわけにはいかないので、大体日付が変わるくらいまでチェックし
以降深夜間に行った産卵のチェックは諦めるしかありません。
翌日産卵跡から卵を探し産卵の有無を確認できることもありますが、個体の特定は出来ませんし、
産卵跡がウミガメの足跡で消えてしまうことも多いです。
そこで、今年から産卵場に夜間観察用の監視カメラを設置しました。
下の動画は今回監視カメラに記録された産卵の様子の一部です。
アカウミガメが産卵を終えて埋め戻しをしている辺りです。
ちなみに、画面の下のほうにタイマイが見切れていますが、こいつは上陸しても全然産卵しません。
兎に角これで深夜の産卵もチェック出来るようになりました。
とは言え、これでも完ぺきというわけではありません。
何故なら画像からでは個体の識別が非常に難しいのです。
通常足に付けてある標識から個体識別をしていますが、映像では標識を確認することが出来ません。
風貌から個体の識別を試みていますがなかなか難しいです。
来年からは、甲羅に目印でも付けておこうかと思います。
また、やってみて意外と面倒なのが映像の確認です。
毎日毎日ほぼ変化のない映像をチェックするのがこんなに苦痛だとは…
あと今後是非試したいのは、監視カメラ映像のリアルタイムでのネット配信です。
ウミガメの産卵の様子を皆さんに生中継!
来年の産卵期には出来るように頑張ってみます。※但し、やる気が続けば
まあ、ほぼ砂場がただ写ってるだけですが…
by とーる
第265回 平成最後の日 アルゴス放流第1弾終了
今日で平成が終わります。
そして、去年の11月25日に放流したアカウミガメ、「うめ」と「みかん」のアルゴス衛星追跡も、終わります…
みかんは1ヵ月で受信途絶してしまいましたが、うめはその後もずっと順調に受信していました。
が、4月8日の受信を最後に音信不通となりました。
↓がうめの軌跡です。

最終的には
追跡日数 134日
総移動距離 約6200㎞
串本からの直線距離 約3300㎞
最終位置 北緯36.53833°,東経172.49776°
といった感じです。
結構遠くまで行きましたが
追跡期間は半年~1年を想定していたので、ちょっと早い終了となってしまいました。
本当に残念です…
とは言え、うめの結果には十分満足しています。
ここまで追跡できれば、うめが太平洋を横断する大回遊へ向かっているのは確実です。
串本海中公園で繁殖したアカウミガメも、野生個体と同様に大回遊経路を辿るケースが確認できました。
この結果が得られたことは、一先ず今回のアルゴス放流が成功であったと言えます。
ちなみに、信号が途絶した原因はサメなどに襲われて死んでしまったか、発信器が外れてしまったか、でしょうか。
正確なところは確かめようもありません。
ともあれ、これでアルゴス放流の第1弾は終了です。
そして、5月26日には第2弾のアルゴス放流を行います。
今度は、海中公園で繁殖し産卵するまで成長した成体のアカウミガメ(♀)に発信器を付けて放流します。
そして、野生でも産卵するのか?どこで産卵するのか?そのあとはどこへ行くのか?を探ります。
お楽しみに
最後に…
こういった実験は1度2度やっただけでは正確な結果とは言えませんので、
継続してサンプル数を増やしていくことが大事です。
ですので、今後も定期的に発信器を付けた放流を行いデータを集めていきたい…
けど…お金が…
無理かなぁ…
by とーる
第260回 フィッシングショー大阪2019
2月2日~3日にインテックス大阪で開催されたフィッシングショー大阪2019に出展者側で参加してきました。
その名の通り釣りに関する国内最大規模のイベントで、今年で56回目となる歴史ある催しです。
参加者は年々増加しており、今年は約6万人に来場して頂きました。
串本海中公園は「和歌山県熊野エリア フィッシングタウン串本」に参加し、ブースではウミガメの赤ちゃんタッチングを行ってきました。
子ガメタッチング効果は非常に高く子ガメ目当てに来られる方もおり、たくさんのお客さんに体験していただき有難い限りでした。
また、私ははっきり言ってそんなに釣りに興味が無いのですが、「釣り」としての串本(と元当館館長で現串本町観光協会事務局長)の知名度の高さには改めて感心しました。
ただ、普段本州最南端のド田舎に住んでいるものとしてはあまりの人の多さに人酔いでくらくらしました。
by とーる
、
第258回 アルゴス送信機付きウミガメ放流
先日25日にアルゴスシステムを用いた送信機を付けてウミガメの放流を行いました。
ざっくり説明しますと、ウミガメに送信機を付け放流し、送信機から送られる位置情報を衛星が受信しデータを集めて、自然界でのウミガメの生態を調査しようというものです。
今回は、串本海中公園で繁殖した2才のアカウミガメ2匹に送信機を付けて放流しました。
名前は、和歌山にちなんで「うめ」と「みかん」です。
放流前夜に、そういえば名前を付けていないことに気付き急遽適当に決めました。
これが「うめ」です。↓

そしてこっちが「みかん」です。

背中にくっついてるのがアルゴス送信機です。
背中にこんなものを付けられて邪魔くさそうですが、送信機本体の大きさは消しゴムサイズで重さも40gしかありません。
接着のための何やかやを含めても体重の2%以下です。
パテとFRPで甲羅にがっちりくっつけていますが、これも一生くっついたままではなくその内剥がれ落ちてしまいます。
放流して3日たった昨日で大体こんな感じの位置にいます↓

「うめ」はさっさと南下し黒潮に向かっているようで、すでに200㎞弱移動して順調です。
一方「みかん」は沿岸をふらふらしてます。こっちはちょっと心配です。
「うめ」と「みかん」を情報は今後も館内やHPなどで随時更新していきますのでお楽しみに。
第255回 アカウミガメ誕生
8月が終わり少し涼しくなってきました。
産卵場では昨日(9月10日)今年最初の子ガメが誕生しました。

今年は産卵が遅く産卵状況もあまりよくなかったので、子ガメの初誕生がものすごく遅くなってしまいました。
普通なら8月中旬には生まれるのですが…
しかも、今年の産卵状況から見ると今年はこれでもうおしまいな気がします。
生まれたばかりの子ガメは光に向かって進む走行性があります。
動画最後のバケツでは、この走行性を利用して生まれた子ガメを集めています。
また、現在館内のトピックスで展示している卵でも孵化の真っ最中で、生まれたてのアカウミガメの赤ちゃんが見られます。

これは、殻を破って出てきた直後です。
ちょっと分かりづらいですが、殻から頭だけを出している状態です。
by とーる



