スタッフブログ【さびうらびより】スタッフ:とーる一覧
串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
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第355回 ウミガメの口の中
水族館で飼育しているウミガメたちは、餌をもらうことを段々覚えていきます。
長く飼育している個体は、人影が見えると餌を食べられると思って近づいて来て口を開けて要求してきます。
慣れるとくちばしを触って口を開けさせて、そこに餌を投げ入れて食べさせられるようになります。
ただし、口内をチェックするときには有用ですがそれ以外にはあまり意味はありません。
水槽に餌を投げ入れれば勝手に食べますしね。
動画に出てくるのは、若いアカウミガメと成体のアカウミガメです。
若いアカウミガメの方は体色が白っぽいですが、この個体は生まれつきの色素異常です。
餌が欲しくて口を大きく開けてくれるので、口内が良く見えます。
ウミガメにもちゃんと舌があるのが見えますね。
歯は、ウミガメには、と言うよりカメにはありません。
大昔、カメの祖先には歯があったようですが進化の過程で無くなってしまいました。
その代わりにくちばしが発達していてかなり強力です。
動画のアカウミガメは自然界ではカニや貝などを好物としており、硬い殻をくちばしで砕いて食べてしまいます。
ですので、ある程度大きくなったウミガメに嚙まれるとかなり危険で、指を千切られてもおかしくありません。
動画の様な餌やりは、慣れている飼育員だからですので一般の方はマネしないでください。
ちなみに私は、動画後半に出てくる様な成体のアカウミガメにがっつり指を嚙まれたことがあります。
作業中軍手越しに噛まれたのですが、あまりの痛さに指の感覚がなくなって軍手を取ったら指も一緒に取れるのではないかと思いました。
幸い無事でした。
小さいウミガメにはしょっちゅう噛まれるので、慣れてきて大分我慢できるようになりました。
もしくは、良い噛まれ方が分かるようになってきます。
by とーる
第350回 アカウミガメ誕生
8月11日に当館人工産卵場にて今年最初のアカウミガメが誕生しました。
今年は、6月9日から7月24日までの間に12回程のアカウミガメの産卵を確認しています。
そして8月11日に6月9日の産卵巣から65匹が誕生し、翌12日には別の産卵巣から80匹が誕生しています。
現在餌もよく食べるようになっていますので、早く館内子ガメ水槽でデビューさせようと準備中です。
一応8月20日にデビュー予定です。
今年はおそらく300~400匹ほどのアカウミガメが誕生する見込みです。
by とーる
第349回 観光船ステラマリス窓掃除
現在観光船ステラマリスは運航再開に向けて着々と準備中です。
近いうちに再開の報告が出来るかと思いますので、もう少々お待ちください。
今日は、準備を進めるステラマリスの窓掃除を手伝ってきました。
ステラマリスは半潜水型観光船なので観覧窓はこんな感じ↓になっています。
窓ガラスの内側は普通に中から掃除できますが、外側の掃除は海に潜らないとできません。
なので海中展望塔と同じように定期的にダイビングで海に潜って掃除をします。
今回は前回の掃除から期間が空いてしまったため、汚れが結構酷くなってました。
うーん汚い
向こう側がほとんど見えません。
時間が経てば経つほど汚れは強固になって取りにくくなるので、酷くなる前に定期的に掃除するのが大事ですね。
偉そうに言ってますがこの言葉は思いっきりブーメランで自分に突き刺さってます。(水槽の掃除…部屋の掃除…)
さて海中のガラスに付くこの汚れは実際なんなのでしょうか。
近くで見てみるとこんな感じになっています。
やはり海藻類が一番多いですが、貝・ゴカイ・イソギンチャク・コケムシ・カイメンなど
実に様々な生物が付着していますので、これらをじっくり観察するのも一興かも知れません。
で、掃除した結果
これが
こうなりました。
中から見ても
ぴかぴかです。
もう少しで皆さんにもご覧頂けるようになりますので、
運行再開までもう少々お待ち下さい。
by とーる
第344回 ウミガメの餌やりもいいけど魚の餌やりも
今年もGWがやってまいりました。
来館されるお客さんに人気のイベントとして餌やりがあります。
串本海中公園では、ウミガメの餌と展望塔での魚の餌を基本的には常時販売しています。
で、やっぱり人気はウミガメの餌です。
販売数では2~3倍位の差があります。
が!
魚の餌やりを強くお勧めしたい。
私はウミガメ担当ですが、魚の餌やりの方が面白いと思っています。
当然ウミガメの餌やりも面白いのですが、ウミガメは食べるスピードが遅いのでGWの様な繁忙期は
あげる餌の量がウミガメの食べるスピードを上回ってしまい残りがちになってしまいます。
また、水族館のウミガメは普段から良い餌をもらっていて栄養状態がいいですしグルメになっています
ので、販売してる配合飼料に飽きてきます。
その点、展望塔の魚たちは貪欲さと勢いが違います。
こんな感じでメジナ達が餌を食べてくれます。
こっちの方がウミガメより迫力がありますし、餌も豪快に撒けます。
おススメです!
よって私の推奨は、ウミガメの所で一袋餌を買って、ウミガメなんぞには5粒でもあげておけば十分、
残りを展望塔まで持って行って魚にバーッと撒きさらに魚の餌も一袋購入してもう一度盛大に撒く。
これで完璧です。
※魚も餌をあまり食べない時がたまにあります。
byトール
題339回 船で調査
ブログネタが全然思いつかないので、やっつけで水族館の地味~なお仕事紹介
水族館の仕事の一つとして潜水環境調査があります。
調査自体そこそこ大変な作業ですが、報告書を書くのもかなりしんどいので、
報告書の時期には毎年うんうん唸りながら夜遅くまで文章を考えています。
また、調査地点まで行くのに船が必要なことが多いので、水族館の船をよく使います。
串本海中公園では船を3隻所有していて、
●半潜水型海中観光船「ステラマリス」
●ダイビング船「ネレイス」
●作業・調査船「オルカ6号」
があります。
そして飼育ではオルカ6号を使って、
潜水調査・潜水採集・釣り採集・ウミガメ放流・観測などを行っています。
これがオルカ6号で、小さめの漁船と言う感じです。
操船や管理は私の担当なのですが、個人的には操船の楽しさ<管理の大変さですね。
昨年末に行った串本町大島での調査の時の様子です。
12月なので寒かったですが、天候・海況は絶好でした。
調査前のダイバーです。
私は船長なのでお留守番です。
正直冬場の調査では留守番でほっとしています。
この日は潜水中のダイバーも上からよく見え、近くにキビナゴの群れも。
ここの水深は15m位だったと思います。
この時の様な状況だと、調査中私は船の上で特にやることが無くボケっとできて楽なのですが、
風が強い日や海が荒れているときは一転して、錨が外れて走錨しないか、暗礁にぶつからないか、
ダイバーの所在が分かり難い、船が揺れて酔う、とストレスMAXです。
by とーる