海と水族館を丸ごと楽しめる複合施設串本海中公園

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第284回 ラブコール?

昨日バレンタインデーだったことを忘れていたことにした、

どうも、くろすけ♀です。

 

バレンタインデーは終わったけれど

私は今熱いラブコールを受けています。

それは、誰から?

こちらをご覧下さい

 

タカノハダイが私の手に熱いキッスをしてくるのです(照)。

 

この魚はタカノハダイといって、串本では、ごく普通の魚です。

エビ網にしょっちゅうかかって、市場に出しても

磯臭いからと売れなくて

足蹴にされてることもあるくらい、ありふれた魚です。

 

でも、こんなになつくなんて、知らなかった。

 

タカノハダイが餌を食べるとき、音が出ます。

私には、「タン」とか「コン」とか

口の中で舌を使って鳴らす音(舌べらクリッカー音ていうらしい)

のように聞こえます。

かなり大きい音なので、手を出してかまれたら痛いんじゃないかと、

実はこの動画をとるまで手を出したことはなかったのですが

今回試してみたら、衝撃はあるけど大したことはありませんでした。

でも、最初はビビってます(笑)。

 

ちなみにこのタカノハが、なんでこんなことをしているかというと

餌がほしいからです。

この子は片目が悪くて、餌が取りづらそうだったので

棒の先に餌をつけて口元まで持っていってあげてたら

「早よせんか!」と言わんばかりにこんなことをするようになりました。

だから今回は餌がなかったので、「チッ、ぬか喜びさせやがって」

と思っていると思います。

 

悪いと思いながらも、顔をみたくて

ついつい何度ものぞきに行ってしまいます。

ラブコールしているのは、私ですね。

 

このタカノハダイは、現在水族館のバックヤードで暮らしています。

気になる方は、バックヤードツアーへどうぞ!

 

by くろすけ♀

第283回 煙

突然ですが私は煙が好きです。

 

急に変なことを言い出しました。

別に我を忘れるほど好きなわけではないのですが、なんとなく煙が好きなんです。

煙の何が好きかと問われれば、やはり匂いが好きなんだと思います。

特に木材の煙の匂いが好きなので、キャンプファイヤーや焚火の煙に顔を突っ込んではうっとりします。

昨今では嫌われ者のたばこの煙も大好きです。

「燻製」という言葉にときめきます。

ここ串本にはそんな煙好きの自分にとって夢のようなイベントがあるのでご紹介します。

あ、ちなみに今回水族館要素は0です。

 

本州最南端にある潮岬望楼の芝には、約10万㎡の大芝生が広がっています。

ここでは年に一度大々的に芝焼きを行うイベント、本州最南端の火祭りが行われます。

ちなみに芝焼きは、枯れた芝を焼くことで害虫を駆除し新芽の発育を促す効果があるそうです。

ケムリストとしては大変心惹かれるイベントですが、

いつも仕事のある土日に行われるので行ったことはありません。

ですが、この芝焼きは火祭り当日にすべて焼くわけではなく、事前にある程度の範囲は焼いておきます。

お客さんの入る部分やその近辺は事前に焼いておかないと火が広がりすぎて危険だからです。

この事前焼きには、毎年海中公園からもお手伝いを出しているので参加できます。

DSC_0301.JPG

DSC_0302.JPG

こんな感じでもっくもくです。

積極的に風下に回って人間燻製を堪能しました。

さすがにかなり目に沁みましたが本望です。

水族館に戻ってしばらくは周囲にかなり匂いをまき散らしていたようです。

 

今年の火祭りは明日(2月1日)ですので興味のある方は是非行ってみてください。

ちなみに、本番の火祭りのほうは煙を楽しむわけではなく↓のような美しい光景を楽しめます。

himaturi.jpg

(南紀串本観光協会HPより)

 

by とーる

第282回 食った。

当館の前に広がる錆浦海岸ではしばしば巨大な穴が散見されるようになりました。

それがこちら。

 

 

前館長がこのブログでも述べられているように穴を掘った犯人はイノシシでして、

それはもうトゲトゲしたハマアザミという海岸植物の根っこを食べているそうです。

HA2.JPG

こんなトゲだらけの植物の根っこを食べるためだけに苦労して礫浜の海岸に巨大な穴を掘るなんて、

その植物はそれはそれは美味しいのでしょうね~。

 

と、これまではここで終わっていたのですが、

 

そういえばこのハマアザミ人間が食べても美味しいらしい + そして海中公園の敷地内にもいくらでも生えている = 食う。

 

ということで、

HA4.JPG

これを。

HA5.JPG

こうします。

 

今回はせっかくなのでこれまた敷地内にいくらでもあるハマダイコンも一緒に食いたいと思います。

4月頃になると海岸に咲き乱れるハマダイコンもまた食えるらしいのです。あらすてき。

HA3.JPG

 

よ~く洗って、まずは生で頂きます。

ではアザミから。

HA6.JPG

ん~。ゴボウだ。さすがはハマゴボウの異名を持つだけのことはあります。

でも生だと若干クセがありますね。食えないことはないです。

 

では次にハマダイコンの実はどうでしょう?

HA8.JPG

うん。甘いカイワレダイコンだ。全然美味しい。

 

それではハマダイコンの根っこはどうでしょう。

HA7.JPG

なるほど。大根だ。

繊維の多い大根の味で、ガジガジしがんでいると少しピリッとした大根おろしの味が広がります。

これをしがみながら焼サンマを食べると美味しいだろうなという味です。

 

ではこれらをゆでてみるとどうでしょう。

HA9.JPG

こうして。

HA10.JPG

こうして。

HA11.JPG

かんたん。

 

味はというと、

ハマダイコンのほうは繊維ばかりが目立つようになり大根らしさが薄れた感じです。

火が通っているという精神的な安心感を除けば生の方が全然美味しいです。

 

そしてハマアザミは全く臭みのない普通の美味しいゴボウになりました。

きんぴらゴボウに入っていても気づかないでしょう。

ただし、根の太い部分ではやはり繊維が多く食べづらいので、少し工夫が必要ですね。

 

というわけで、

べつにどうというわけではないのですが、

食ったよ。っていう話でした。

 

by ひらりん

第281回 中華料理店の名前っぽい

今朝、海中展望塔を開けに向かうと

洋上に何やらおかしい物が。

 

280-1.jpg

 

一見、分かりづらいですが

拡大してみると

 

280-2.jpg

 

船が宙に浮いてました。

これはどうも『浮島現象』と呼ばれる蜃気楼の一種だそうで

原理などの説明は長くなるので割愛。

寒くなってくると見られる様です。

 

280-3.jpg

 

この写真なんかは普通の船と蜃気楼とが

比較できるのでわかりやすいですね。

 

 

 

ところで何で蜃気楼と言うのか。

ちょこっと調べてみたら

蜃(大きなハマグリ)が気(息)を吐いて

空中に楼(楼閣=高い建物)を描いたという中国の古い話に由来するとか。

オシャレですねぇ。

「海の底には石臼が沈んでる」とかと同じような類いの話ですね。

違うか。

 

 

 

 

そんなわけで寒くなってきました。

これから冬も本番です。

どうか風邪をひかぬようお過ごし下さい。

 

 

 

 

 

280-4.jpg

 

それにしても

寒いと何でも浮いて見えるんですね。

 

 

byハムいち

第280回 海の強者?

海中展望塔の小窓から海を眺めていると今日もサカナたちがたくさん寄って来てくれています。

水温が下がったためか透視度もよく、遠くまで見通せました。一方で寒くてもサカナたちは元気よく海中を泳ぎまわっています。

常連のメジナやソラスズメダイをはじめ、他にベラ、ブダイ、ニザイダイと賑やかな海中風景が広がっています。

 

 

そんな中から一枚、岩場にワカウツボが一匹かくれています。お分かりになるでしょうか?

隠れウツボ.jpg

 

 

 

 

正解はこちらになります。

ウツボ全体.jpg

 

この子の写真を撮っているわずかな間に

そのそばをウツボが二匹通り過ぎていきました。

もしかしたら、この岩礁はウツボに人気があるのかもしれません?

 

 

しかしながら今回の観察で一番気になったのは、ウツボではなくハリセンボン。

海中展望塔周りにはよく2~3匹のハリセンボンが漂っており、水面からも姿が見えます。

そのため存在自体が珍しいというわけではありません。

 

しかし、その中のとある一匹のハリセンボンに目が留まりました。

ハリセンボン遠.jpg

 

 

なんと、このハリセンボン↓にはサカナにとって重要な体の部位がなかったのです。

ハリセンボン近.jpg

 

こちら↓は展望塔にいた正常なハリセンボンになります。

ハリセンボン比較.jpg

写真を比較していただくと…

何と、この個体には尾ビレがないのです!

 

先天的な原因か、後天的な原因かは分かりませんが、通常尾ビレはサカナの遊泳力の主力となる器官です。

そんな大切な器官を失ったのにもかかわらず、ハリセンボンはなぜ生きていけているのでしょうか…

 

実はフグ類の泳ぎの要は背びれと尻ビレであることが多く、

尾ビレを振らずに泳ぐことも多々あり、これはハリセンボンにも当てはまります。

上下のヒレを利用して、ダッシュからホバリングと幅広く、器用に泳ぐことができます。

それでも尾ビレが使えない分、使える個体より残念ながら遊泳能力は劣ってしまうでしょう。

 

またハリセンボンの最大特徴である

怒ると針を立てて膨らむという防御が、彼の危機一髪の状況を何度もくつがえしたのかもしれません。

ハリセンボン上.jpg

これらの能力を巧みに利用し、この過酷自然のなか今日まで生きぬいた彼は

海の強者?なのかもしれません。

彼の物語がこの先も長く続くいていくを祈りたいと思います。

 

by  ナツメリ

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