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第326回 我慢できるってだけで痛いのは痛い

先日、目の前の港にカツオノエボシが流れてきました。

326-1.JPG

毒の強いことで有名な本種。

この辺りでは春の嵐などで小型のものが流されて来ることはあるのですが

ここまでキレイで立派なのは珍しく

私が人生で見た中で最も美しいカツオノエボシでした。

 

326-2.JPG

触手も美しいです。

 

そんな美しいカツオノエボシですが

本来は外洋性のクラゲであるため

この近辺で沿岸に近寄ってきたものは

基本的にそのまま弱って死んでしまいます。

今回流されてきたカツオノエボシも

次の日にはボロボロになって死んでしまいました。

 

しかし、死んでしまったカツオノエボシも

生きているとき同様に非常に危険です。

なぜなら本体が死んでしまっても

触手の刺胞と呼ばれる毒針入りのカプセルのようなものは

まだ残っているからです。

浜などに打ち上げられたカツオノエボシも絶対に

触らないようにしましょう。

 

 

今回はせっかくなので

残された触手を拡大して観察してみました。

 

326-3.JPG

このようになります。

この青色の濃いところに

丸い粒がびっしりと並んでいるのが分かりますでしょうか。

この一粒一粒が刺胞です。

 

326-4.JPG

そして、これは実際に刺胞から毒針が発射されている様子です。

このちょろんと出ている毛のようなものが毒針です。

これが刺さって毒が注入されるわけです。

怖いですね-。

 

実際に、私は

カツオノエボシに刺されたことがあります。

刺された感想で言うと

刺胞動物独特の痛さと言うんですかね。

あれの超強い版って感じです。

痛みは強いです。

痛いことは痛いです。

ただ、私はクラゲを長年扱っているので

クラゲの痛みには慣れておりまして

体質的にもそこまでひどくなりません。

 

 

 

ってことで

 

326-5.JPG

カツオノエボシに刺されたあとどのようになるか

30代飼育員男性の場合で紹介しましょう。

 

 

326-6.JPG

3分後

赤丸で囲んだところが刺傷部です。

痛いは痛いです。

ちょっと赤くもなっていますが

大きな変化はありません。

それより腕が汚い方が気になります。

 

 

326-7.JPG

5分後

刺傷部がミミズ腫れになってきました。

周りも赤く腫れてきました。

痛いです。

腕も汚いです。

 

 

326-8.JPG

10分後

ミミズ腫れもキレイになってきました。

刺傷部周りの腫れも広くなり

若干熱を持ってます。

張りも感じます。

腕はまだ汚いです。

 

 

326-9.JPG

15分後

見た目も腫れも10分後とほとんど変わりません。

痛いは痛いし、張ってる感じが続きますが

もうピークといった感じです。

これ以降は変化がなさそうなので

ここで観察は終わりにしました。

ようやく汚い腕が洗えます。

 

 

 

というわけでいかがでしたでしょうか。

カツオノエボシに刺されるとこうなるという

一つのパターンを紹介できたのでは内でしょうか。

 

一つ気をつけて頂きたいのは

これは私が刺されたときの症状ということで

体質によってはもっとひどくなる場合もあります。

自ら刺されようなどという愚かで浅はかな行為は

絶対にしないようにして下さい。

クラゲに刺されても一利もありません。

刺された本人が言うので間違いありません。

 

それと海水浴シーズンが始まりましたが

もし、海を泳いでて体に急な痛みが走った場合は

決して慌てないで下さい。

おそらくクラゲに刺されたのでしょう。

いっそのことそういうことにして

速やかに慌てずその場を離れて陸に上がりましょう。

慌てて溺れるというのが何よりも怖いので。

 

326-10.JPG

ちなみに2日後。

もはや痒い。

そして一ヶ月以上経過した今でも

痕は分かりますよ。

 

 

by ハムいち@いつになくまじめな内容

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