海と水族館を丸ごと楽しめる複合施設串本海中公園

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スタッフブログ【さびうらびより】スタッフ:ブログ更新一覧

串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
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第403回 謎多き美魚

急激に寒くなりました。

鍋が美味しい季節到来です。今年はくえ鍋が食べたいさく太郎です。

 

さて、当館では今面白い魚を展示しております。

 

それがこちら、

tenaga5.jpg

カクレウオの仲間、「テナガカクレウオ」!!

 

透明でにょろっとしており、日中はほとんど動きがありません。

しかしとても美しいのです。

tenaga4.jpg

 

胃袋などの臓器は黒い膜で覆われ、よく見ると青い星のようなきらきらした柄が入っています。

 

tenaga3.jpg

「テナガ」の由来は、ほかのカクレウオ科に比べると、胸びれが長いとこから来ているのだと思います。

透明の胸びれが見えますか?

tenaga1.jpg

 

あぁぁ・・・美しい・・・

彼らの多くは、カクレウオの名の通り、隠れて過ごすのです。

その隠れ家とはなんと、ナマコの肛門やヒトデ・二枚貝の体内です!

なんでまたそんなところを・・・

基本的には外敵から身を守るためとされていますが、詳しいことはまだ分かっていない、謎の魚です。

夜になると隠れ家から出てきて、エサを探すそうです。実際夜の潜水中に見つけて採集しました。

普通にふよふよ泳いでいました。

 

展示開始からしばらく経った頃、ふと夜のテナガカクレウオの水槽を覗いてみると、ある違和感に気が付きました。

tenaga2.jpg

写真が荒くてすみません。

なにがおかしいか分かりますか?

 

そう、瞳孔が開いているんです!!

見つけたとき、ええぇ!??っと変な声が出てしまいました。

普通魚に瞳孔の変化はありません。

夜も昼も、瞳孔の大きさは変わらず、死んだときやスーパーで売られているときは若干瞳孔が開く程度です。

一つ前の写真をみると一目瞭然です。

基本見つけたときにライトを当てたり、明るい場所で撮影するので、他のカクレウオの写真も瞳孔が閉じている状態でしか

見たことがありませんが、まるで猫のように瞳孔が大きくなっていました。猫なのかもしれません。

 

なんとも不思議な魚です・・・。

生態もよく分かっていないこともあり、飼育も難しいかも知れません。

状態によっては裏で飼育する可能性もありますので、この機会にぜひ貴重なカクレウオの生きている姿を

見に来て下さい!

 

by さく太郎

第402回 君はいったい誰センボン?

ハリセンボンの仲間は日本周辺海域から7種類が記録されています。

そのうち串本周辺海域からは、5種類が記録されています。

 

8月某日、当館に実習で訪れていた実習生が1個体のハリセンボン幼魚を漁港で採集してきてくれました。

当初、担当飼育員は普通のハリセンボンだと思い水槽で飼育をしていました。

 

そして先日ふと水槽内を覗き込むと、体の色彩やその模様が普段みているハリセンボンとは違うことに気付きました。

PB051726.JPGPB051732.JPGPB051746.JPG

 

もしやネズミフグでは.……???

 

ハリセンボンの仲間はハリセンボンを除き、稚魚や幼魚の記録はとても少ないです。

串本にもネズミフグの成魚は普通に生息していますが、これまで本種の幼魚はみたことがありません。

 

今後、立派なネズミフグに成長していくのが楽しみです!!

 

by Big West

第401回 ニセゴイシウツボの産卵前行動

当館で観察されたニセゴイシウツボGymnothorax isingteenaの産卵前行動に関する論文が出版されました!!

 

ニセゴイシウツボはウツボ科魚類の中では大型種で、多くの水族館で飼育展示されています。

その一方で、これまで生態的な知見はほとんど得られておらず、特に産卵については謎に包まれていました。

 

ウツボ類の産卵については近年少しずつ明らかになってきており、例えばウツボG. kidakoではペアを形成することや、オスがメスの顎を咥えて急浮上して放精、放卵する行動が観察されています(Oomori et al.,2024)

当館では数年前からニセゴイシウツボの産卵行動と思われる行動が確認されており、2023年にそれらの撮影を試みることにしました。

 

その結果、これまで確認されていなかった本種のペアの形成や、オスがメスの顎を咥えて水面へ浮上する行動などの撮影に成功しました。

今回の観察では受精には至らなかったものの、上記のとおり本種の生態に関する新たな知見を得ることができました。

今後は受精の成功を祈りつつ、さらに詳細な観察を行っていきたいです。

 

【論文詳細】

タイトル:水槽内で観察されたニセゴイシウツボの産卵前行動

著者:大西 遼・佐久間夢実(串本海中公園センター)

論文は鹿児島県自然環境保全協会が発行する「Nature of Kagoshima」のHP内で公開されています。

下記URLより論文のPDFがダウンロードできます。

https://journal.kagoshima-nature.org/051-022/

 

P6101529.JPG

写真はペアを形成しているニセゴイシウツボです(左:オス、右:メス)。

 

by big west

第400回 串本の幻

もはや10月と言えばハロウィンというのが

だいぶ定着しました昨今。

当館トピックス水槽では毎年恒例の

「ハロウィン水槽」を展示しております。

400-1.jpg

 

中にいる愉快な仲間は

こちらも毎年恒例の

 

400-2.jpg

英名「Ghost crab(=幽霊ガニ)」ことツノメガニ君。

串本海中公園のハロウィンといえばツノメガニとなるように

続けていこうと思っていますが

続けているからわかることもあります。

 

というのも

ツノメガニの最大の特徴は目の上に生えたこの突起です。

ツノメガニの名前もここに由来しているのですが

実はここ数年、当館のツノメガニ採集で

ここまで立派にツノの生えたツノメガニが採れずにいました。

昨年の採集では小型の個体と

成熟サイズでもツノのないものしか採れず

ツノメガニという名のツノ無しガニを展示しておりました。

 

ところが今年は職員某が採集しに行ったところ

ツノ立派ガニをいくつか採ることができ

おそらくツノ立派ガニだと思われるような個体が他にも見られたそうで

近年では最高に芳醇なツノメガニイヤーであったとのことでした。

ツノ無しガニばっかだったのが何故なのか

ツノ立派ガニが現れる条件は果たして

この辺は全く分かりません。

ただツノ立派ガニを来館される方々に見せることができて

ナイスハロウィンだなと思っております。

 

話は変わりますが

12月が近づいて参りました。

12月も毎年恒例のクリスマス水槽を計画しておりますが

この12月はもう一つ楽しみなことがあります。

ニュースでも報道されておりましたが

串本町でまたロケットが発射されることが発表されました。

 

 

400-3.jpg

そろそろ準備を始めたいと思います。

 

byハムいち@新しい星が瞬く宇宙へ

第399回 終わらない夏

今年の夏は、暑くて長かったですね。
って、毎年言っているような気がする、くろすけ♀です。

それもそのはず、ここ3年くらい串本の9月の平均気温は、
過去最高を更新しているんです。
私は暑いのが苦手なので、
じっと息を潜めて
早く夏が去ってくれるの祈るばかりです。

そして、ようやく涼しくなってきた今日この頃。
それと関係しているかどうかは分かりませんが
珍しい生きものラッシュで
水族館はわいています(主に飼育員が)

まずは、タコブネ。
diary399_1.jpg
串本で、住民の方が採集して、持ってきてくれました。
貝殻を持つタコの仲間。
ただし、貝殻を持つのはメスだけです。
殻で卵を守るため。
タコブネは、全世界の熱帯、温帯の海に分布し
表層域に生息しています。
殻の大きさが大きくても10㎝に満たないので、
見つけるのは難しく
漂着物コレクター界隈では
超レアものとして扱われています。
私はタコブネを見ると、
タコってやっぱり貝の仲間だったんだなあ
って思います。
あと、こんな繊細な体でどうやって厳しい海で
暮らしているのかとも思います。

そして次は、イタチザメ。
diary399_2.jpg
写真がうまく撮れなくてすみません(T_T)
diary399_3.jpg
 

1m位のかわいいサイズです。
久しぶりにうちの水槽で泳ぐ姿を見ました。
サバみたい。
地元の漁師さんの延縄にかかりました。
人食いザメとして有名ですが、
この大きさなら全然怖くありません。
むしろ、かわいい…
ム〇ゴロウさんのように
抱きしめても大丈夫かも…
(個人の感想です)
状態もよく、入ってその日から
エサを食べ始めました。
長期飼育がなかなか難しいサメですが
昔訪れたマウイの水族館では
巨大なイタチザメが飼育されていて
迫力があったので、あの光景が
当館でも見られたらなあ、と
密かに思っています。

ということで、気温は低くなってきましたが
串本海中公園はまだまだ、アツいですので
ぜひ、皆さん、見に来てください!

by くろすけ♀

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