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串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
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第397回 台風の後には・・・
皆さんこんにちは!!
夏休みが終わろうかというこのタイミングでアイツがやって来ましたね・・・
そうです・・・台風さんです・・・
今回の台風はなかなかやっかいなようで、予報を見る度に進路や到達時間が変化しています・・・
当館では台風がやってくるとその規模に合わせて様々な対策をします。
しかし、今回は予報が安定していないのでバタバタとしております・・・
と、そんな中でも密かに期待していることも・・・!
実は台風などで海が大きく荒れた後は普段あまり目にしないような生き物に遭遇できる事があります。
今回の台風後にそんな生き物たちに出会えるかな?と少し楽しみにしています!!
とは言え無事に過ぎ去ってくれてからのお話ですが・・・
皆さんも身の安全を第一に、しっかり備えて下さいね!
さて、今回は少し海が荒れたときなど運ばれてくる海藻(流れ藻)に集まる生き物を紹介!!
この魚はシイラの幼魚です!!
独特な色をしておりチョーカッコイイです!!
現在はバックヤードで飼育中で、毎日沢山のご飯を食べすくすくと成長しております!
いつの日にか大きく成長した姿を皆さんにもお見せできるよう頑張ります!!
そしてもう一種類!
流れ藻と言えばこの魚!!!
ハナオコゼです!!
流れ藻にはいろいろな幼魚が集まるのですが、それらを流れ藻の中に隠れて待ち伏せし、捕食します!
現在は館内で展示中です!!展示中の2個体はおそらくペアになっており、近々産卵するかも?!
台風が過ぎた後、またシイラやハナオコゼに出会えるかなぁー
まだ見たことのない生き物に出会えるかなぁー
なんて考えながら無事に過ぎ去ってくれることを願っています。
あぁ少しずつ風が強くなり、海も荒れてきたな・・・
台風すぎてからでも是非ハナオコゼを見に来て下さい!!個人的に激推ししてます!!!
byまつ
第396回 何でも食べ物に例える飼育員
夏本番となりました。
関東出身の私は夏というと、並木道に無数にとまっている蝉が大合唱をし、
そのうるささから、さらに暑さを感じるのが夏の恒例でした。よく通っていた、市民プールに行く最中にある桜並木には、アブラゼミが沢山とまっており、近くを通ると「ジジジ!!」と飛んでいくんですよね。蝉トラップ嫌でした。
田舎にくると山には沢山の蝉が鳴いていますが、町中ではあまり木がないので、日常の中で蝉の鳴き声をそこまで感じません。何となく夏休み感が薄れてどこか寂しいような・・・
さて、時間は少し遡り・・・
当館の広報にも提示されていますが、
7月3日に水族館前のサンゴが産卵していました。
この日産卵したのは、枝状のサンゴ「スギノキミドリイシ」です。

オレンジ色のつぶつぶがサンゴの卵、「バンドル」です。
産む直前になると卵が露出します。
サンゴは有性生殖と無性生殖によって増えることができ、有性生殖はバンドルの中の卵と精子により受精する方法で、無性生殖は折れたサンゴの破片がそのまま大きな一株となる増え方です。
夜の21時頃に産卵を確認しました。以下産卵の様子です。
水中にまっているつぶつぶがバンドルです。
バンドルには油膜が貼ってあるので、生み出された瞬間ゆっくりと水面へ上がっていきます。
そして7月29日には・・・
テーブル状のサンゴ「クシハダミドリイシ」が産卵しました。
カメラの前をぴょんぴょん飛び交う細長い物体は、水中ライトによって集まったゴカイの仲間です。
顔にぴちぴちと飛んできますが、いい写真を撮るために我慢・・・
この日は他にも、

「ニホンミドリイシ」

「ミダレカメノコキクメイシ」

「キクメイシ科の仲間」
写真にはありませんが、「エンタクミドリイシ」も産卵していました。
大規模な一斉産卵です。
クシハダミドリイシやニホンミドリイシは22時頃から産卵が始まりましたが、キクメイシ科サンゴは21時の時点で既に産卵が始まっていました。
キクメイシの仲間は、潜らずとも水面に浮いているバンドルの大きさで直ぐに分かります。
スギノキミドリイシやクシハダミドリイシは直径0.5~1mm程度の小さな粒ですが、キクメイシは直径5mm程の大粒です。
それぞれの色合いから、私は前者のバンドルを「焼たらこ」、後者のバンドルを「梅ミンツ」
と例えています。
キクメイシのバンドルは種類によって色が異なる印象でしたが、粒の大きさとしてはやはり、梅ミンツですね・・・
粒が大きいと、出てくる瞬間がはっきりと分かります。
岩にしがみつきながら必死に撮影しました。
大体産卵が行われるのが大潮の前後なので潮の動きが大きく、若干海の中もうねります。
とはいえ、7/29は大潮から少々ズレたので、純粋にうねりがありました。
いい絵が撮れて満足です。
産卵した次の日の朝は、波や潮の向きによってはサンゴのバンドルの匂いで辺りが包まれます。
生臭いような、のり塩チップスのような・・・独特の匂いです。
サンゴの産卵は、サンゴ達にとって一年で最も活動する時期と言っても過言ではないと思います。
毎年の水温や海域状況、雨の有無などによっていつ産卵するかは異なります。
タイミング良く産卵を見ることができたらかなりラッキーだと思っています。
今年は特に、大規模産卵に立ち会うことができて良かったです。また来年、記録のためにも潜ろうと思います。
byさく太郎
第395回 ウツボの赤ちゃん展示中
現在、長い生き物水槽で「ウツボ亜科の一種の仔魚」を展示しています!!
ウツボの仲間を含むウナギ目魚類の仔魚は、体は透明で柳の葉のような形態をしており、海中を浮遊しながら生活しています。
専門的にはこの段階の仔魚を、葉形仔魚やレプトケパルス幼生などと呼ばれています(魚類屋の間では、「レプト」と略称されています)。
ちなみにレプトケパルスとは、ラテン語で「小さな頭」という意味であり、その名のとおり体に対して頭が著しく小さいのが特徴です。
またウナギ目の仔魚は体が極めて大きくなるのも特徴で、中には全長40cm以上にもなる種がいます。
近年では、水産有用種であるニホンウナギがフィリピンのマリアナ沖で産卵し、レプトケパルス幼生が黒潮に乗って、
日本まで浮遊してくる事が明らかになりました。
しかし、ウナギと同じくレプトケパルス幼生を経るウツボやウミヘビの仲間の初期生活史については、まだまだ謎だらけです。
展示中のレプトケパルス幼生は形態からウツボ亜科であることは分かりましたが、詳細な種は不明です。
飼育を開始して9日目ですが、体に少しずつ変化が見られます。
採集直後と比較すると顔つきや体の体高に変化が見られるのがわかります。![]()
果たして何ウツボになるのか…成長が楽しみです!!
by Big West
第394回 究極の8体
皆様は「スカベンジャー」という言葉を知ってますか?
漫画のタイトルなどになってたりもするようなので
他で聞いたことある方もいらっしゃると思いますが
私の今言ってるのは生物の話で
いわゆる「腐肉食動物」のことを指しております。
一言で説明すると他の生物の遺体などを食べる生物のことで
陸上生物だとハイエナやハゲワシ、ハエなどもこれにあたります。
当然、スカベンジャーは水中にもいて
色々な生き物が日々、死体の分解に勤しんでおります。
今日、紹介したいのはこちら。

ムシロガイです。
ムシロガイは北海道以外の日本各地に広く分布しており
水深20mより浅い海に生息する貝の仲間です。
このムシロガイの仲間もスカベンジャーとして知られています。

普段は半分ぐらい潜った状態で
水管を砂の上に出していますが
餌の匂いをかぎつけると砂から出てきて食べ始めます。
現在、館内の生物多様性水槽コーナーにて展示中なのですが
餌を食べるムシロガイのタイムラプス動画で撮影してみました。
その模様をどうぞ。
結構な勢いで食べてくれます。
食事自体は大体30分ぐらいで
満腹になったであろうムシロガイはまた砂の中に戻っていきます。
肝心の餌の方は

身の表面はほぼこそげ取られており
ぺらっぺらです。
一晩置いといたらもっと骨だけになっていることでしょう。
「生き物の死体を食べるなんて・・・」と思う方もいるでしょうが
このような生物たちがいてくれるおかげで死体が分解され
再び食物連鎖の輪の中に戻って来るわけです。
自然界においてスカベンジャーたちはなくてはならない存在です。
確かに華はないかもしれませんが
このように地味でも世の役に立つような存在
サウイフモノニワタシハナリタイ
by ハムいち@るろけんもぶそれんも大好き
第393回 リアル夜の水族館
梅雨に入り、一気に蒸し暑さが押し寄せてきました。
くろすけ♀です。
涼をもとめて水族館に来られる人も
多いかと思います。
そこで、もっと涼しい気持ちになっていただこうと
夜の水族館を紹介します。
照明の色を夜っぽくして、
夜の水族館と称して、お客様に見ていただくところもありますが
このブログでは、当館のリアルな夜の水族館を紹介します。
まずはエントランスから。

昔、ハムいち氏も言っていましたが
昼間は何とも思わない写真のダイバーが
夜になると不気味です。
さらに、消火栓の赤いランプが、一層雰囲気を作り出しています。
続いて玄関水槽から大水槽


真っ暗で中の魚は見えませんね。
暗い水槽に懐中電灯を向けると
魚が驚いてパニックになり
壁やサンゴにぶつかることがあるので
できる限りライトを使わず進みます。
続いてウツボの水槽。
ウツボは夜行性なので、
夜の方が姿をよく見せてくれます。
今夜もウツボが元気に泳ぎまわっていました。

クラゲのところにくるとホッとします。

そして、実物大アーケロン。

暗闇に浮かぶアーケロン。
なかなかの迫力です。
小さいときの私ならあまりの恐怖に
泣き叫んだかもしれません。

ウミガメコーナーからは外の風景が見えるのですが
私はいまだにここが少し怖い。
ガラスの向こうに誰かがいそうな気がするのです。
そして、終点トンネル水槽。


ここはいつも空気がひんやりしています。
そして、ミシッとかパキッとかいう音が
常に聞こえます。
リアル夜の水族館、いかがでしょうか。
涼しくなっていただけましたか。
フラッシュをたかずに写真を撮ったので
暗い写真ばかりですが、本当の夜の水族館を
味わっていただけたかと思います。
因みに変なものが写っていたとしても
報告は必要ありません。
宿直の夜は、毎晩このコースを見回り
眠りにつきます。
今夜も何事も起きないよう祈りながら…
飼育員にとって、お化けよりも
夜の警報が一番肝が冷えるのです。
by くろすけ♀



