スタッフブログ【さびうらびより】STAFF BLOG
串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
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第421回 カシノハギを食す
先日漁師さんから食用としてニザダイをいただきました。
本来ニザダイは独特の磯臭さがあるため、食用魚として流通することはほとんどありません。
串本でも釣り人などからは磯臭い魚(釣りの外道)として認知されているため、
釣れても食べようとする人は見たことがありません。
そんなニザダイですが串本では漁獲している地域があり、その名も「カシノ(樫野)ハギ」と呼ばれているみたいです。
「樫野」とは串本町紀伊大島に位置し、定置網をはじめとした漁業が盛んに行われている地域です。
樫野周辺の定置網には本来沿岸の磯で生活しているはずのニザダイが、なぜか沖合から群れで入ることがあり、そしてなぜかそのニザダイは美味しいらしいのです…
この樫野で獲れる特別なカシノハギは、市場では高級魚として扱われているようです。
【ハギの語源は不明ですが、ニザダイの仲間にはハギと付く種が多く、これは身と皮を剥ぎ(ハギ)やすいからだと思われます】
今回のニザダイは樫野の漁師さんからご厚意でいただき、
沖から定置網に入ってきた正真正銘のカシノハギです!!
活〆されたカシノハギ
鮮度が命なので、漁師さんに氷漬けにしてもらいました(ありがたいです)。
展示用で別の魚もいただいていたので、急いで水族館に戻りました。
まな板の上にニザダイを乗せる日がくるとは…
高級という先入観からか、普段見ているニザダイとは何か違う気がする…気がするだけかな…
さっそく捌いてみると、身にはしっかりと脂がのり、磯臭さもありません!!
これは普段見ているニザダイとは何かが違う!
勿論刺身でいただきます。
果たして本当に美味しいのか…(まだニザダイを疑っています)
いざ実食!
美味い!美味すぎる!!
身に脂が程よくのり、臭みが全くない!
脂にはほのかに甘みもある!
身はタイのような感じですが、もう少し歯ごたえをつけたような感じ。
水揚げされるのが納得の美味しさです!
私の中でニザダイが格上げされました。
このカシノハギですが、串本では回らないお寿司屋で食べることができる?みたいです。
(漁獲量も少ないと思うので、どの時期に食べれるか不明)
ここでは言えないくらいの高級魚として扱われているみたいですが…
by BigWest
第420回 青空
今回はソラスズメダイのお話。

串本ではあちこちに普通に暮らすお魚で
体色の青色が美しいですね。
でも飼育しているとこの体色が・・・
ってのはまた別の話として置いときまして
今年は海中展望塔からソラスズメダイを
例年よりいっぱい見ることができます。



何でかといったら
台風が紀伊半島に直撃していないってのが
大きな要因でしょう。
ソラスズメダイは展望塔から見られる魚としては
普通中の普通種です。
何なら夏頃にはこの辺で繁殖しているためか
ちっちゃソラスズメダイもいっぱい現れます。
そんな中、例年なら台風の接近による大波で
展望塔周りのソラスズメダイたちが吹き飛ばされて
ちりぢりになってしまうのですが
今年は台風が来ず大波も来ないので
ソラスズメダイたちが展望塔周りにいっぱい居座ってくれてます。
このまま台風が来ないでくれれば
透明度の高くなるこれからの季節は
さぞや海の中が美しくなることでしょう。
ただ、台風が来ない弊害ってのも実際にはあります。
来て欲しくはないけど少し顔出してくれないと困る・・・
でも本音を言うと来て欲しくない。むしろ来るな。
台風みたいな扱いをされないような人間でいたいです。
by ハムいち@そらそうじゃ
第419回 小さい秋
忙しい8月が終わったと、
ホッとしていたら
気がつけば9月も3分の1が終わっていることに
驚きをかくせない、くろすけ♀です。
光陰矢の如し、どころか、音速の如し、です。
ということで、小さい秋を見つけに
出かけたのですが、
気温は30度超え
空には、立派な入道雲

小さい秋どころか、立派な夏ですよ
本当に年々、夏が長くなっています。
特に今年は、7月から夏がフル回転
7月の串本の平均気温は、過去112年間で
最も高い!ですからね
去年も猛暑だったし、今年も猛暑で
海の中のサンゴは大丈夫か!?
と心配していたのですが
海の中は8月に入って急に冷たい潮が
入るようになって、白化しかけていた
サンゴもちょっと戻ったみたい


私は別にサンゴの声が聞こえる
不思議な人ではないけれど
それでも35年間毎日サンゴを見ていると
調子悪そうとか、調子良さそう、とか
わかるわけで
それは、植物でも動物でも
何でも育てていると誰でも
わかることだと思うけど
毎日見ているサンゴが調子良さそうだと
ホッとします
海中展望塔の窓から海中を除くと
今日は魚影が濃かった!

こちらをガン見するグレたち
涼しくなってきたからか
魚の数も種類も増えたような気がします。

ということは
これが秋の気配ということか!
串本の海の中
絶賛「秋」進行中
秋は一年で一番海の中が賑やかな季節
皆さまもぜひ、見に来て下さい!
by くろすけ♀
第418回 ようちえん






第417回 ウミガメの産卵手伝い
串本海中公園のウミガメ人工産卵場では、そろそろ産卵期が終わりそうです。
毎日日付が変わるころまで残って産卵観察をしていましたが、ようやく解放されそうです。
今年の産卵観察では、久しぶりにちょっと変わった作業を行ったのでご紹介します。
ウミガメの産卵行動は7つの区分に分けられ、1.上陸、2.ボディーピット、3.穴掘り、4.産卵、
5.穴埋め、6.カモフラージュ、7.帰海となります。
この順序は基本的にどのウミガメでも同様ですが、各行動の時間や巧拙は個体によって様々で、
さっさと穴を掘って産卵する個体もいれば、いつまでもうろうろして中々産卵しない個体もいたり、
穴を掘るのも上手い下手があります。
ここで問題なのは、穴を掘るのが下手な個体です。
穴掘りを何度も失敗しているとその内産卵を諦めてしまうので、
最終手段として私が穴掘りを手伝います。
穴掘りを始めた個体に後ろからそっと近付き、四つん這いになってスタンバイします。
ウミガメは左右の後肢を使って交互に穴掘りをするので、左右を入れ替えるタイミングで
素早く手で砂を一掻きするのを繰り返します。
卵を産み始める前のウミガメは刺激を受けると産卵をやめてしまう可能性があるので、
ウミガメに触れないように素早く慎重に穴を掘ります。
ウミガメは自分で穴を掘っていると思っているかもしれませんが、
場合によっては大半を私が掘っていたりします。
この作業を15分から30分ほど延々と繰り返し、その結果卵を産んでくれたりくれなかったりします。
↑これがウミガメとの共同作業の結果産卵した卵です。
私一人で観察と作業をしているので、
穴掘り中のウミガメの真後ろで這いつくばって息をひそめる飼育員の様子をご紹介できず残念です。
中々きつい作業ですが、成功した暁にはウミガメが産卵し始める瞬間を観察することが出来、
これは担当者である私だけの特権です。
by とーる




