スタッフブログ【さびうらびより】STAFF BLOG
串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
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第368回 ウミガメ人工産卵場ライブ配信始めました
今年もウミガメ産卵の季節となりました。
すでに5月24日、5月28日、6月4日と3回アカウミガメが産卵しています。
そして今年は新たな試みとして、夜間人工産卵場の様子をYouTubeでライブ配信して見ようと思い、
すでに何度か配信しています。
ウミガメの産卵の様子は動画や写真でこれまでにもお伝えしてきましたが、
リアルタイムで観察するのは非常に大変です。
そこで、
「実際にまさに今ウミガメが産卵している」
ということを少しでも実感してもらえるように人工産卵場の監視カメラをライブ配信することにしました。
配信はYouTubeの「串本海中公園飼育」チャンネル(https://www.youtube.com/@speciosa1106)でやってます。
配信日時は今のところ不定期で週3回ほど、配信時間は19:30くらいから24:00ごろまでです。
配信する日は夕方までにツイッターやインスタ等で告知しますが、
しない日でも産みそうであれば急遽配信する予定です。
こんな感じで、2か所の人工産卵場を固定の監視カメラで撮影しライブ配信しています。
ちなみに位置関係はこんな感じ↓です。
固定カメラなのでウミガメのアップや産んだ卵を見るとこはほぼできませんが、
生のウミガメの上陸や産卵を感じてもらえればと思います。
とはいえ、配信中の大部分は砂場がただ映っているだけです。
産卵を見れたら結構ラッキーですので、
毎夜ひたすら待ち続ける私の気持ちが少しでも伝わったら幸いです。
では、実際産卵はどのくらいの頻度で行われ、どのくらいの確率で見られるのか調べてみましょう。
当然ですがこれから出る数字は当館の人工産卵場での場合です。
2022年の産卵回数は13回、そのうち配信時間内である24:00ごろまでに産卵したのが5回
2021年の産卵回数は21回、配信時間内は11回
2020年は産卵回数は16回、配信時間内は10回
という感じなので、
大体10回弱くらいは配信時間内で産卵する期待が持てそうです。
産卵期間は6月から7月末までの約2か月間(60日)とすると、
週1回は配信時間内に産卵する見込みですね。
配信頻度は週の半分ほどなので、配信6~7回に一度は産卵が見られる計算でしょうか。
実際には私が産卵の可能性を考慮して配信の判断をするので、
確率はもっと上がって5回に一度くらいには産卵を見られる。
と、いいなあと思ってます。
産卵を見るのはやはり中々根気と運が必要なのですが、
上陸だけであれば可能性はもっと高いです。
上陸回数だけであれば産卵回数の数倍になりますので
1回の配信中に1度くらいは上陸を見られると思います。
by とーる
第367回 ウミシダ沼
はじめまして! 4月に入社しました まつ と申します。
入社してから2ヶ月が経ちますがまだまだ半人前にもなれておらず
皆さんに助けて頂きながら日々精進しています。
さて、今回は入社してからの2ヶ月間で心引かれた生き物を紹介したいと思います。
それがコチラ!!
ウミシダです!!
見た目が植物のシダに似ていることからこの名前が付いたと考えられますが
ウニやヒトデ、ナマコ、クモヒトデなどと同じ棘皮動物に分類される動物です。
海を潜ってみると岩陰からシダのような腕が出ていたり、
潮の流れに揺られているのを良く目にします。
実は種類もたくさんいて先ほどの写真はオオウミシダという種類です。
しかし、この種類を同定するのが難しい・・・
同じ種類でも全く違う色の個体もたくさんいます・・
この黄色い個体とオレンジの個体も同じオオウミシダです。
現在は少しずつウミシダのことを勉強しておりますが初めて目にする言葉も多く
なかなかに苦戦をしております。
しかし!知れば知るほど不思議で奥が深く、気付けばウミシダ沼につかっていました(;゜ロ゜)
みなさんにも少しでも魅力を伝えられるように日々精進して参ります!!
byまつ
第366回 5月病・・・?
5月です。イネ科花粉症持ちの私は全身が痒いです。とくに腕が。
誰も聞いとらんわ。さく太郎です。(スンッ)
朝の日差しがまだ入らないくらい早い時間、館内を見回っていると
!!!!!!!!!!!!!!!!!
え!?横たわっている!コバンザメが沈んでいるぅー!!
これは・・・もしかするともしかしてしまったのか・・・?(動揺が隠しきれない)
と、朝からビックリしましたが、ご安心ください。
ちゃんともしかしていませんでした。あ、生きていました。
ご覧の通り、開館時間になるとエイの上をいそいそと徘徊していました。
仕事のオンオフがはっきりしているのね。エライエライ(?)
それとも5月病で、仕事前の憂鬱タイムだったのでしょうか?
どちらにせよ、飼育員をビックリさせないで頂きたいです。元気でよかった。
5月と言えば、5/13からは新しいトピックス
その名も「串本海中いちご狩り」が開始しました!
いちごの季節と言うことで、イチゴっぽい魚を展示しています。
今回はレイアウトに力を入れました。
よく見るとイチゴパックが沈んでいます。もちろんレプリカですが!
生き物採集より作る方に時間がかかった気がします。笑
是非いちごちゃんたちを見に来てくださいね~
※生物の状態によっては、展示内容を変更する場合があります。
予めご了承下さい。
by さく太郎
第365回 いちごいちえ
春ですね。
巷ではイチゴが旬を迎えております。
そんなわけで
今回はイチゴみたいな可愛らしい生き物を紹介します。
その名もテンロクケボリガイ。
テンロクケボリガイはウミウサギ科に属する1㎝ほどの小さな貝の仲間で
この辺ではオオトゲトサカやアカトゲトサカなどにくっついて暮らしています。
まるで見た目がイチゴみたいなこの貝ですが
この赤い模様は貝が殻を覆うために出した外套膜(がいとうまく)のもので
実際の貝殻はこの写真のような色をしています。
まぁ一見すると海中では目立つような色彩ですが
前述の通り、トゲトサカ類に付着して暮らすと
この色彩が保護色となって目立たなくなります。
現在、共生・寄生のコーナーで展示しております。
非常に見つけづらく水族館の生き物としてはどうかとは思いますが
個人的にはとても好きな貝の一種です。
来館した際には是非とも探して見てください。
by ハムいち@私も入社して15(いちご)年
第364回 魚卵と稚仔魚
先日、水族館の調査船でプランクトンネットを使用したサンプリングを行いました。
狙いは、魚類の卵や稚仔魚!!!
しかし、肝心の稚魚ネット(例えば丸稚ネットなど)は持っていないので、
マイクロプラントン用のネットで10分間の水平曳きにより、採集を試みました。
曳網状況は下記の写真です。
鉛直曳き用のロープを使ったので、ロープが切れるかと思いました。危ない…
さっそく採集した試料を水族館に持ち帰りソーティングを…
大量に採れたノクチルカの山を掻き分け、蠢くカイアシ類とヤムシ類、
その先に念願の、魚卵と仔魚の姿が!!
思っていたよりもたくさん採れたので、心の中でガッツポーズ。
しかし、多くの魚卵が球形で形態的特徴が乏しいことから、形態分類による
魚卵の同定(種を明らかにすること)は、かなり難しいです。
そのため、今回採集された魚卵のほとんどが見た目からは種類の分からない「不明卵」と呼ばれる卵です。
※不明卵を同定するには、孵化実験により同定可能なサイズまで育てる方法や、
近年では、遺伝子(DNA)解析により調べられています。
ここで、魚卵の分類や同定についての話をすると、かなり長話になるので別の機会にしたいと思います。
今回採集した魚卵と仔魚のうち、私にも同定可能なものが少しいたので以下に紹介します。
①スズキ属の一種?
卵および油球(卵の中にある半透明の球)の大きさや時期、黒色素胞の分布様式から、
おそらく本属になると思います。
②カタクチイワシ
多くの魚卵は球形ですが、本種は楕円形卵なのが特徴です。
本州沿岸域の魚卵調査では、優占して出現する卵です。
③エソ科の一種
写真からは、分かりにくいですが卵膜の表面に亀甲模様と呼ばれる特殊構造があります。
④ハゼ科の一種
全長2mmほどですが、樹枝状の黒色素胞が背面および腹面にあり、
写真からは分かりにくいですが、浮袋がはっきり見えるのが本科の特徴です。
⑤不明孵化仔魚
種類は分かりませんが、孵化直後の仔魚です。
硬骨魚類の多くが、孵化直後このようなオタマジャクシみたいな見た目をしています。
今後も機会があればプランクトンネットで魚卵・稚仔魚の採集をし、色々と紹介したいですが
夜間の集魚灯採集で採った魚のサンプルがかなり溜まってきたので、そっちの同定を終わらせないと…
by BigWest