スタッフブログ【さびうらびより】STAFF BLOG
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第383回 水族館に持ち込まれた珍魚
水族館で勤務をしていると有り難いことに、地元の漁師さんや地元在住の魚好き小学生から生き物を寄贈していただく機会があります。
寄贈された生き物の中には、普段採集ばかりしている私でも見たことがない生き物がたくさんいます。
今回は寄贈された生き物の中で、個人的に珍しいと思った魚を紹介していきたいと思います。
①ヤリガレイ
本種はダルマガレイ科の仲間です。海で漂っていたところを地元の漁師さんに採集されました。
この個体は浮遊期の仔魚で、よく見ると背鰭に伸長鰭条、腹部には外腸(腸が体の外に出ている)が確認できます。
これは浮遊適応と考えられており、水への抵抗が大きくなり漂いながら生活するには適しているみたいです。
②ヨコエソ
本種はワニトカゲギス目ヨコエソ科の仲間です。THE深海魚のような黒い見た目をしています。
生息水深は100~500mの深海性の魚です。
この個体は深海魚釣りで釣られた個体で、私が港に取りに行った時には生きていたのですが、
水族館に戻る途中で死んでしまいました。
体には白く光る丸いものがありますが、これは全て発光器です。
光の届かない深海では発光器を用いて餌となる生き物をおびき寄せるなどと考えられていますが、
真相は未だに謎に包まれています。
③ギンカガミ
ヤリガレイを寄贈していただいた漁師さんからのいただき物です。
体が逆三角形をしているのが特徴です。
本種はギンカガミ科ギンカガミ属に分類されており、
このグループは世界で1科1属1種(本種のみ)の珍しい魚です。
採集後、船で輸送中に死んでしまったようです。
いつか展示したい魚の一つでもあります。
④ウミヘビ科の一種?
この個体は、地元在住の魚好き小学生とそのご家族が採集し寄贈していただきました。
本個体は葉形仔魚期、いわゆるレプトケパルスと呼ばれるウナギ目の仔魚です。
じっくりと観察はできていませんが、形態的特徴がウミヘビ科のものと一致したため、
「ウミヘビ科の一種」として紹介します。
ウナギ目のレプトケパルスは同定(種を調べる)が非常に難しいです。
私は普段仔稚魚を見る機会が多いですが、このグループは属(科の下)まで調べるのにも一苦労です(私には不可能)。
貴重な種類の可能性もあるので、時間があるときにじっくりと観察したいと思います。
寄贈していただいた珍しい魚の写真はまだまだ沢山あるのですが、
書き出すと終わりが見えないので、今回はこのあたりで終わりたいと思います。
寄贈いただいた皆様には感謝するとともに、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
by Big west