スタッフブログ【さびうらびより】スタッフ:とーる一覧
串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
スタッフが交代でご紹介します。
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- 第368回 ウミガメ人工産卵場ライブ配信始めました
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第386回 ウミガメの交尾の季節となりました
ウミガメの産卵は紀南では6~7月ごろなのでまだ先ですが、
そろそろ産卵の前段階である交尾の季節になってきました。
ウミガメの産卵や孵化・脱出は陸上で行われるため比較的観察し易いですが、
交尾は広い海の中で行われるため観察できることは非常に稀です。
その点水族館では、その様子をじっくり観察することが可能です。
先日早速アカウミガメが交尾していました。
この時は小一時間ほどの交尾でしたが、長いときは数日にわたって交尾を続けます。
交尾中、雄は雌にしがみついていて動けませんのでとっても大変です。
餌は食べられませんし、呼吸も雌のタイミングでしかできません。
交尾期は5月ごろまで続きますので、来館された際は是非交尾中のウミガメがいないか探してみてください。
by とーる
第380回 日本ウミガメ会議(名古屋港水族館)
12月8~10日に名古屋港水族館で日本ウミガメ会議という集まりがあり行ってきました。
日本ウミガメ会議は、日本ウミガメ協議会が主催し日本全国でウミガメの調査や研究をしている
人たちが一堂に集まり、研究発表や情報交換をして親交(もしくは信仰)を深める会議です。
毎年12月にウミガメに関わりのある各地で行われ、和歌山でもみなべで行われたことがあります。
今年は名古屋での開催ということもあり参加者は300名以上の大盛況でした。
こう見るとウミガメの専門家の人達のみが集まるディープな集まりに感じますが、
元々は日本各地の産卵地でウミガメの調査をしていた方達が、ビール片手に情報交換や繋がりを
作るための集まりなので、本当に様々なジャンルや立場の人が参加しています。
研究者や学生、地元のボランティア、単にウミガメ好きの人、水族館、役場の方等々
研究発表も私が聞いてもちんぷんかんぷんなゴリゴリ専門的なものから、水族館や大学での研究や
ボランティアの方の保護活動、小学校での保護活動や研究など様々です。
一般の方でも参加できますし、さらに開催地の住民の方や高校生以下は参加費無料です。
また懇親会という名の宴会もありますので、ウミガメに興味のある方はぜひ参加してみると面白いと
思います。
来年は宮崎県での開催だそうですので、お近くの方は是非。
by とーる
第374回 ウミガメ脱出ライブ配信
そろそろ今年のウミガメ繁殖も終わりの季節となってきました。
現在は孵化・脱出の時期ですが、人工産卵場では既にほとんど孵化・脱出しました。
残りの産卵巣では、あと1か所出て来るかどうかといったところです。
さて今年は、産卵の方では監視カメラ映像をYouTubeでライブ配信しましたが、
ならば脱出の方もとそちらもライブ配信を試みました。
結果として4回脱出をライブ配信することが出来ました。
アーカイブはこちら→https://www.youtube.com/@speciosa1106/streams
脱出した日の前日、つまりはずれ日にも配信していたりするので
実際はもう何回か配信しています。
ただ、産卵配信と違って脱出配信は子ガメが脱出しないと何にも面白くありません。
ただただ、アップで砂が延々と映っているだけですので消しました。
YouTubeのアーカイブに残したのは脱出したやつだけですので、脱出するとこだけ見れば楽ちんです。
そんな脱出配信の中で1つご紹介
6:12:20~位からご覧ください
アオウミガメの脱出シーン
地中から子ガメが見えて脱出するであろうと思われたが、体の2/3ほど出た先頭の子はそこから全然動かなくなってしまいました。
さすがに時間が掛かっていたので先頭の子をどかせて、まだ地中にいる後続を軽く指で撫でるとその刺激で一斉に動き出します。
このように一斉に脱出する最後のきっかけは僅かな刺激のようなのですが、今回は先頭の子がのんびり過ぎたためちょっかいをかけて脱出を促しました。
先頭の子も後続の刺激でようやく動き出し子ガメ回収BOXへ向かって行きました。
先頭の子も含めて誕生した子ガメ達は、今は水族館のバックヤードで元気に餌を食べています。
by とーる
第368回 ウミガメ人工産卵場ライブ配信始めました
今年もウミガメ産卵の季節となりました。
すでに5月24日、5月28日、6月4日と3回アカウミガメが産卵しています。
そして今年は新たな試みとして、夜間人工産卵場の様子をYouTubeでライブ配信して見ようと思い、
すでに何度か配信しています。
ウミガメの産卵の様子は動画や写真でこれまでにもお伝えしてきましたが、
リアルタイムで観察するのは非常に大変です。
そこで、
「実際にまさに今ウミガメが産卵している」
ということを少しでも実感してもらえるように人工産卵場の監視カメラをライブ配信することにしました。
配信はYouTubeの「串本海中公園飼育」チャンネル(https://www.youtube.com/@speciosa1106)でやってます。
配信日時は今のところ不定期で週3回ほど、配信時間は19:30くらいから24:00ごろまでです。
配信する日は夕方までにツイッターやインスタ等で告知しますが、
しない日でも産みそうであれば急遽配信する予定です。
こんな感じで、2か所の人工産卵場を固定の監視カメラで撮影しライブ配信しています。
ちなみに位置関係はこんな感じ↓です。
固定カメラなのでウミガメのアップや産んだ卵を見るとこはほぼできませんが、
生のウミガメの上陸や産卵を感じてもらえればと思います。
とはいえ、配信中の大部分は砂場がただ映っているだけです。
産卵を見れたら結構ラッキーですので、
毎夜ひたすら待ち続ける私の気持ちが少しでも伝わったら幸いです。
では、実際産卵はどのくらいの頻度で行われ、どのくらいの確率で見られるのか調べてみましょう。
当然ですがこれから出る数字は当館の人工産卵場での場合です。
2022年の産卵回数は13回、そのうち配信時間内である24:00ごろまでに産卵したのが5回
2021年の産卵回数は21回、配信時間内は11回
2020年は産卵回数は16回、配信時間内は10回
という感じなので、
大体10回弱くらいは配信時間内で産卵する期待が持てそうです。
産卵期間は6月から7月末までの約2か月間(60日)とすると、
週1回は配信時間内に産卵する見込みですね。
配信頻度は週の半分ほどなので、配信6~7回に一度は産卵が見られる計算でしょうか。
実際には私が産卵の可能性を考慮して配信の判断をするので、
確率はもっと上がって5回に一度くらいには産卵を見られる。
と、いいなあと思ってます。
産卵を見るのはやはり中々根気と運が必要なのですが、
上陸だけであれば可能性はもっと高いです。
上陸回数だけであれば産卵回数の数倍になりますので
1回の配信中に1度くらいは上陸を見られると思います。
by とーる
第362回 漂着物
先日、当館から見える海岸の一角で何やらカラスが集まっている場所がありました。
海岸でカラスが集っているとなると、まあ大体予想がつきます。
高確率で何らかの大きな「生もの」が打ちあがっている、かつ死んでいる、です。
この辺りでしたら、それはほぼほぼウミガメです。
となると、行って調査しなければいけません。
ただこういう情報が入ったときは、若干、ほんのすこーしだけ憂鬱になります。
やっぱり臭いは強烈ですし、重いですし、人通りが多い浜であれば放置するわけにもいかないので大変なのです。
とはいえ、こういったウミガメ漂着情報の収集も大事なので必ず調査します。
と思って近づいてみると、意外にも今回はウミガメではありませんでした。
※若干閲覧注意
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全長は約210㎝
正直最初はなんだかさっぱりわかりませんでした。
よくよく見てみると、どうやらイルカのようです。
かなり腐敗が進んでいたため、下顎、胸びれ、尾びれ等は無くなっていました。
胸びれや尾びれが無いとなかなかイルカと認識できませんでした。
尾部↓
頭部↓
ウミガメの漂着はよくありますが、イルカの漂着はこの辺りでは珍しいです。
海獣類はさっぱりなので種類がよくわかりませんが、おそらくミナミバンドウイルカではないかとのことでした。
by とーる