スタッフブログ【さびうらびより】STAFF BLOG
串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
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第356回 飼育員は見た!クマノミ夫婦の危機?
「串本の海」水槽に、1組のクマノミのペアがいます。
年齢はよく分かりませんが、10年以上は飼育されています。
このクマノミペアはイボハタコイソギンチャクをすみ家にしていて、その周りを縄張りにしています。
去年の今頃は、同じ水槽にもう1組別のクマノミペアがいました。
こちらのクマノミは、先のクマノミから4mほど離れたところで、サンゴイソギンチャクをすみ家にして暮らしていました。
ですが、この夏オスが死んでしまい、もう1匹のメスも姿が見えなくなり、サンゴイソギンチャクは空き家になっていました。
最近になって、この空きサンゴイソギンチャクにイボハタゴイソギンチャクで暮らしていたメスのクマノミが来るようになりました。
そして、イボハタゴイソギンチャクにはオスのクマノミが1匹で過ごすことが多くなりました。
この状況は・・・熟年別居?
時々、メスが帰ってきていることもありますが、どことなくぎこちない感じが・・・
クマノミの世界にもいろいろ事情があるのでしょうか。
ただ、オスのクマノミは1匹で過ごしていると、メスに性転換していくように思うので、それはそれでややこしくなりそうです。
クマノミのメス同士のケンカは壮絶だから。
しばらくこのクマノミ夫婦から目が離せません。
by くろすけ♀
第355回 ウミガメの口の中
水族館で飼育しているウミガメたちは、餌をもらうことを段々覚えていきます。
長く飼育している個体は、人影が見えると餌を食べられると思って近づいて来て口を開けて要求してきます。
慣れるとくちばしを触って口を開けさせて、そこに餌を投げ入れて食べさせられるようになります。
ただし、口内をチェックするときには有用ですがそれ以外にはあまり意味はありません。
水槽に餌を投げ入れれば勝手に食べますしね。
動画に出てくるのは、若いアカウミガメと成体のアカウミガメです。
若いアカウミガメの方は体色が白っぽいですが、この個体は生まれつきの色素異常です。
餌が欲しくて口を大きく開けてくれるので、口内が良く見えます。
ウミガメにもちゃんと舌があるのが見えますね。
歯は、ウミガメには、と言うよりカメにはありません。
大昔、カメの祖先には歯があったようですが進化の過程で無くなってしまいました。
その代わりにくちばしが発達していてかなり強力です。
動画のアカウミガメは自然界ではカニや貝などを好物としており、硬い殻をくちばしで砕いて食べてしまいます。
ですので、ある程度大きくなったウミガメに嚙まれるとかなり危険で、指を千切られてもおかしくありません。
動画の様な餌やりは、慣れている飼育員だからですので一般の方はマネしないでください。
ちなみに私は、動画後半に出てくる様な成体のアカウミガメにがっつり指を嚙まれたことがあります。
作業中軍手越しに噛まれたのですが、あまりの痛さに指の感覚がなくなって軍手を取ったら指も一緒に取れるのではないかと思いました。
幸い無事でした。
小さいウミガメにはしょっちゅう噛まれるので、慣れてきて大分我慢できるようになりました。
もしくは、良い噛まれ方が分かるようになってきます。
by とーる
第354回 あなたの推し魚は?
秋になってきました。
というか急に寒くなり、油断して半袖で過ごしていると体ひえひえ・・・
家では具だくさんスープブームが来て、最近よく作っています。余談でした。
人それぞれに推している人やものが有ると思うのですが、私の場合「推し魚」がいるんです。
ひいきしているわけでは無いですが、何かしら思い入れがあったり可愛い性格だったりして、
お気に入りな魚がいます。
それはずばり、『ムラサメモンガラ』です!!!
色々な水族館で良く展示をする魚なので、わりと有名ですが、ちょっとした思い入れがありまして・・・
以下、私のただの思い出話です。
私がまだ学生だったころ、とある水族館に展示しているムラサメモンガラを見つけました。
当時は今よりも魚に関する学が無く、初めて見るムラサメモンガラの美しさに衝撃を受け、その魚だけ名前を覚えて帰りました。
そこから数年が経ち、当館で働いても忘れられず、展示することを夢に海で採集に出かけていました。
しかし、見つけた!!とおもうと
ちがーう・・・これは「クラカケモンガラ」
おなじモンガラカワハギ科ですし可愛いですが、ちがーう。
お!!!これは?!
とおもうと
Nooooooooo!!!!!ちがあああう!!
こちらもおなじモンガラカワハギ科、「タスキモンガラ」です。
模様がはっきりしていて素敵ですが、ちがうのです・・・
だいたい見つけるのはこの2種類。この辺りにはあんまりいないのかな・・・と磯やらなんやらで
探し求めて3年ほどが経った頃。
ついに見つけました!!
その姿がコチラ
YEEEEEEEEEEEEEEEEES!!!!!! これこれ-!!!!
これぞムラサメモンガラ。斜めに入る線が特徴です。写真ではその美しさが半減しますが、
実物を見ると、このはっきりとした模様に思わず見とれてしまいます。
どうしたらここまではっきりとした模様を作り出すことができるのか・・・不思議だなあ、と思いながらじーっと
見つめてしまいます。
まだ5~6cmほどでちいさいので、餌をたくさん食べて、すくすく大きくなることを見守っています。
こちらは入り口入ってすぐの、「サンゴの海の魚」水槽に展示していますので、一生懸命コケをつついたり
餌をもしゃもしゃほおばる彼の姿を、是非見つけてみて下さい。
ちなみに見つけた当初の姿はコチラ
かーわーいーいー
すごーく探していたので、一目でムラサメモンガラだと分かりました。
最大で30cm前後にもなるので、そこまで大きくなってくれるといいな~
ちなみに良くブログに出てくる「モンガラカワハギ」も同じモンガラカワハギ科です。
目立つ模様ですが、わたしはやはり、ムラサメモンガラが好きです。
覚えましょうね。「ムラサメモンガラ」
以上、私の推し魚の熱弁でした。
by さく太郎
第353回 さんごガチャふぁいなる
前回の私のブログではさんごガチャ中間報告ということでサンゴの子供達を紹介しました。
今回は一部、水槽デビューした子達を紹介します。
その後
夏の高水温にも耐え、
すくすくと成長した1歳のサンゴ達、
その一部が9月下旬についに水槽デビューしました。
たくさんある内の3群体だけですが、
正真正銘、2021年8月1日に錆浦で生まれた我が子達です。
いや~ここまで長かった。。
自然海水を掛け流している当館では稚サンゴを飼育しているシャーレに海藻や石灰藻が生えまくるので、時間を見つけては歯ブラシやピンセットでサンゴの周りの海藻を掃除し、
小さなうちはヨコエビやウミケムシなどに囓られるのでそうした小さな生物もこまめに取り除き、
餌の日にはピンセットの先を使って1群体ずつ魚とエビのミンチを与えたりしながら1年間育ててきました。
そのおかげもあってか、
今ではポリプはむっちむち。
褐虫藻はばっつんばっつんです。
大きさは最大の物で現在3~4cmくらいですが、
水槽内の環境も良く合っているようで、移植してからまた一回り大きくなったような気がします。
未だ種類ははっきりしませんが、
このまま大きくなってくれればいずれ分かることでしょう。
とりあえず今は、子供達の健康とさらなる成長を祈るばかりです。
ちなみにこの子達は水族館Aゾーン、「サンゴ・イソギンチャクの仲間コーナー」のでっかいウミバラのいる水槽に展示しています。水槽正面の目立つ場所に移植されていますので、当館に来る度に大きくなる(であろう)この子達の様子を是非とも見守って頂ければ幸いです。
メデタシメデタシ。
by. ひらりん
第352回 まるっきりタコじゃん!
今年もこの季節がやってきました。
タコクラゲの季節です。
当ブログでも何度も紹介したようなしなかったような。
改めて簡単に説明しますと
熱帯性のクラゲの一種で
紀南域では8月頃から近隣海域で出現しはじめ
長いときは11月頃まで出現していたこともあります。
私のライフワークの一つとして
紀南域でのタコクラゲの季節的消長を毎年観察して
当館でのクラゲ展示に役立てております。
そして今年の状況はというと
けっこうな当たり年!
場所によっては大雨で流されたのか少ないところもありましたが
夏場に海の荒れる日が少なかったので水温もしっかり上がり
港によっては一面のタコクラゲ。
サイズも立派に大きくなっております。
昨年が非常に微妙だったため
今年はとってもウキウキクラゲウォッチングです。
ただそれもおそらくもうすぐ終わり。
タコクラゲの天敵、台風がやってきます。
海が荒れてかき回されると
結構な数が結構な確率で結構なダメージを負ってしまいます。
願わくばまた台風明けに調査しに行くので
何とかこの困難を乗り越えて
クラゲ溢るる海を感じたいです。
byハムいち@ストーム○イダーに台風ぶっ壊して欲しい