スタッフブログ【さびうらびより】スタッフ:ひらりん一覧
串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
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第307回 ちいさくてまるいふわふわ
館内の水槽では時折小さくて丸いモノがフワフワしていることがあります。
それはたいていヒトデの入った水槽でみられますが、
その正体はというと・・・
フグの幼魚。
とくにこの季節は実習生達とワイワイ掬ってきたフグたちがさりげなく水槽でふわふわしています。
それが大抵ヒトデの入った水槽なのは病気が出にくいからで、
理由についてはよく分かりませんが、ヒトデの粘液に含まれる微量な毒素が効いているとかいないとか。。
当館では昔からヒトデ水槽で幼魚を育てると元気に大きくなることが多いようです。
さて、そんなフグの幼魚達ですが、
今年も絶賛ふわふわ中です。
まずはコクテンフグっぽい子から。
まだ3cmくらい。今はだいたいみんなこのくらいのサイズです。
あまりたくさん同居させるとけっこう喧嘩するのでまだこの子はバックヤードにいます。
続いてこのプリプリムチムチの後ろ姿は
スジモヨウフグ。
何かをガン見しています。
オニヒトデのトゲの隙間からこちらを伺ってるのは
サザナミフグ。
流し目でさりげなくカメラを意識していました。
こんな感じで
今はまだみんな、ちいさくてまるいふわふわですが、
いつの日か、おっきなぽよんぽよんになることを期待しています。
こんな感じのぽよんぽよんにね。
by ひらりん
おまけ。
フグたちの隣の水槽にはマダラタルミの幼魚。
こちらは水槽の中をひらんひらん泳ぎ回っています。
ひらんひらりん・・・。。。
第302回 サンゴの産卵観察 in 2020
今年もこの季節がやってきました。
いえ、やってきてしまいました。。
そう。サンゴの産卵調査。
いいですね~。 すてきですね~。 とかたまに言われますが、
ええ楽しいですよ(はじめのうちはね)。 すてきですとも(産卵すればね)。なーんてね。てへ。
ということで個人的には修行というか苦行というか。。年々体力の衰えを感じています。
今年は6月頭から観察をはじめました。
コブカラッパを海中公園前で初めて見たり
サンカクヒシガニがかっこよかったり
脱皮直後のキモガニは薄緑色だったり
トゲカイカムリが素敵だったり
2ヶ月近くカニばかり見ていましたが、
7月19日の晩にようやくミドリイシの大規模な一斉産卵が観察できました。
産卵したのはナカユビミドリイシ、スギノキミドリイシ、クシハダミドリイシ、ニホンミドリイシの4種で、それぞれ時間をずらして順番に産卵しました。
スギノキミドリイシは群体数も多いのであっというまに海中がバンドルで覆われます
テーブル状のクシハダミドリイシの産卵もなかなか派手です
少し離れた場所にぽつんとあるクシハダミドリイシの産卵もそれはそれで趣があります
ニホンミドリイシの産卵は時間が遅いので、力尽きて撮影できませんでしたが、がっつりバンドルがセットされていたのでこの後、午前0時頃にかけて産卵したと思います。
赤白のイバラカンザシがおしゃれですね。メデタイメデタイ。
じつはこの前日の18日にナカユビミドリイシとクシハダミドリイシが、次の日の21日にはスギノキミドリイシが少しずつ産卵していますが、19日の産卵は近年でもかなり大規模なものとなりました。
ダイバーのひとたちも潜っていたようなので見れた方は運が良かったですね。オメデトー
これでグラスボート乗り場のミドリイシのほとんどは落ち着いたものと思われますが、今後もマイペースに観察を続けたいと思います。メデタシメデタシ。
by ひらりん
第295回 水槽の修繕
現在、当館は臨時休館中ですが、
飼育員はというとほぼいつも通りの仕事に加え、各々担当施設周りで普段はできない作業も行っています。
私の担当では最近壁のクラックから水漏れしていた大きな水槽があったので、その水槽のシリコンを打ち直してみました。
まずこちらが水漏れ前の水槽の様子です。
ここから水を抜き、生き物と砂利を全て取り出すわけですが、頻繁に水を抜くような水槽ではないため、大変苦労しました。
あーだこーだ言いながら全部取り出した様子がこちら。
水槽の底には多孔管が張り巡らされています。
このあと、数日真水を溜めて塩抜きし、完全に水を抜いた状態でさらに数日乾燥させます。
そこからガラス周辺の古いシリコンを綺麗に取り除き、新しいシリコンで埋めるための溝を掃除した後、さらに数日乾燥させます。
こうして準備が整ったらいよいよ新しいシリコンを打っていきます。
が、
これがまた難しくあーでもないこーでもないといいながらやっっていきます。
結果
不格好ながらなんとか打ち終わりました。
その後、数日シリコンを硬化させ、
再び2日ほど真水を溜めて水漏れが無いかチェックして、
最後に砂利を戻していきます。
これがまた重労働で、その後しばらくは筋肉痛を引きずります。
そうしてなんとか出来上がったのがこちら。
チェックの際には漏れていなかったのですが、
じつは水漏れの原因はシリコンだけではなかったようで、その後再び若干の水漏れが再発しています。。
ただ、漏れる量は圧倒的に減ったように思うので、こちらに関しても機会を見て対策を講じようと思っています。
もうしばらく、休館は続きますが、あそこもここも、あれもこれも、と、まだまだまだまだやることは尽きません。
by ひらりん
第288回 傷の理由
当館のトンネル水槽では大きなホシエイを8個体ほど飼育しているのですが、
最近その中の2匹が実に痛々しい姿で泳いでいます。
※ここから先は生物の傷の画像が含まれますので苦手な方はご注意ください。
その姿がこちら。
胸鰭の後ろ側と腹鰭が広く傷ついているようにみえます。
この画像だけ見ると、
飼育員はいったい何をしているんだ!
早く出して治療してやらないか!等々…
お叱りの声が多数聞こえてきそうですが、
原因は分かっていますとも。
それは・・・
モテるから。
じつは傷ついた雌達はモテモテで、つい先日まで何匹もの雄に猛烈なアタックをされまくっていたわけです。
私たち人間の場合、
目の前に素敵な女性が現れると、それはそれは多様な技法を用いて少しでも気を引こうと努力するわけですが、
一度すれ違うと二度と会うことができないかもしれない…
そんな広大な海に棲むホシエイの雄達は以下の動画のように
「こんなにいい雌を離してなるものか」とただひたすら鰭に噛みつきしがみつくわけです。
というわけで
結果的にこの時期にはモテる雌ほど雄の噛み跡で鰭に傷が付いてしまうわけですね。
うまくいけば1年後くらいに幼魚が観察できるかも・・・とちょっとだけ期待しています!
そういえば最近、
あのホシエイの傷はね・・・って話をある人に説明していたところ
小さな声で
モテるんだ、いいなぁ~・・・
って言ってました。
空耳かもしれません。
by ひらりん
第282回 食った。
当館の前に広がる錆浦海岸ではしばしば巨大な穴が散見されるようになりました。
それがこちら。
前館長がこのブログでも述べられているように穴を掘った犯人はイノシシでして、
それはもうトゲトゲしたハマアザミという海岸植物の根っこを食べているそうです。
こんなトゲだらけの植物の根っこを食べるためだけに苦労して礫浜の海岸に巨大な穴を掘るなんて、
その植物はそれはそれは美味しいのでしょうね~。
と、これまではここで終わっていたのですが、
そういえばこのハマアザミ人間が食べても美味しいらしい + そして海中公園の敷地内にもいくらでも生えている = 食う。
ということで、
これを。
こうします。
今回はせっかくなのでこれまた敷地内にいくらでもあるハマダイコンも一緒に食いたいと思います。
4月頃になると海岸に咲き乱れるハマダイコンもまた食えるらしいのです。あらすてき。
よ~く洗って、まずは生で頂きます。
ではアザミから。
ん~。ゴボウだ。さすがはハマゴボウの異名を持つだけのことはあります。
でも生だと若干クセがありますね。食えないことはないです。
では次にハマダイコンの実はどうでしょう?
うん。甘いカイワレダイコンだ。全然美味しい。
それではハマダイコンの根っこはどうでしょう。
なるほど。大根だ。
繊維の多い大根の味で、ガジガジしがんでいると少しピリッとした大根おろしの味が広がります。
これをしがみながら焼サンマを食べると美味しいだろうなという味です。
ではこれらをゆでてみるとどうでしょう。
こうして。
こうして。
かんたん。
味はというと、
ハマダイコンのほうは繊維ばかりが目立つようになり大根らしさが薄れた感じです。
火が通っているという精神的な安心感を除けば生の方が全然美味しいです。
そしてハマアザミは全く臭みのない普通の美味しいゴボウになりました。
きんぴらゴボウに入っていても気づかないでしょう。
ただし、根の太い部分ではやはり繊維が多く食べづらいので、少し工夫が必要ですね。
というわけで、
べつにどうというわけではないのですが、
食ったよ。っていう話でした。
by ひらりん