スタッフブログ【さびうらびより】STAFF BLOG
串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
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第331回 今年は少なめ
先日、タコクラゲを採集しに行ってきました。
今年は9月末までこの水槽で
ブリヒラ(ブリとヒラマサの交雑種)を展示していたため
いつもより若干遅めの10月に入ってからの展示です。
今年も春先の緊急事態宣言の影響で
ミズクラゲの採集に行けなかったため
この水槽でのクラゲの展示は一年ぶりになります。
だからこの水槽にクラゲを展示していないと
よく聞かれるんですよ。
「串本海中公園にはクラゲはいないんですか?」と。
実はいますよ。
周年を通して展示しているクラゲが
いるんですよ。
そう、こちらのイラモ。
はい、これも立派なクラゲの一種です。
海藻かキノコにしか見えないでしょうけど
歴としたクラゲなので
触ると刺されます。
むしろやっかいなぐらい痛くて痒い感じです。
そして一般的にクラゲと呼ばれる時代も
ちゃんとあるんですよ。
貴重な画像がこちら。
イラモのクラゲ体です。
どんな条件で出現するのかよくわかってないので
私自身も飼育していて2回しか見たことがありません。
しかもクラゲ体のイラモは
勢いよく泳ぎ回っていたかと思うと
あっという間に死んでしまいました。
滅多に見ることのできないクラゲ体を出すイラモ。
そんなイラモは世間的にクラゲと認知されていないだけでなく
当館の身内の中からも
「イラモ?クラゲ?まぁ・・・うん・・・」
みたいな感じで言われます。
私は声を大にして言いたい。
イラモはクラゲです。誰がなんと言おうと。絶対。
by ハムいち
第330回 台風16号接近中
毎度の台風ネタ。
ただいま台風16号が接近中ですね。
目の前の海も、一昨日からうねりが大きくなり
海中展望塔の桟橋を波が洗うようになってきました。
どうも、くろすけ♀です。
今回の台風は非常に強いということもあって、
久々に緊張しましたが、進路が東にそれたため
この辺は、そこまで大きな波は立たないと
予想されています。
そうであってほしい。
私は、紀南生まれ、紀南育ちなので
子供の頃から、台風が来ると、
学校も休みになるし、
親も普段は聞かないラジオを出してきて
夜中までラジオをつけて、台風情報を
聞いていたりしていて
その非日常感に、なんだかわくわくしたものでした。
でも、今は、台風対策は手がかかるし
台風後の復旧作業はもっと大変だし、
台風はできるだけ来てほしくない。
ただ、台風が来ないと海水温がおかしなことになるので
海をかき混ぜる程度にしておいてほしいと
思うわけです。
そうそう、こんな大波が立つ中
海の中はどうなっているんだろうって
思ったことはありませんか?
台風の時、海中展望塔に入って
海の中をのぞくと、
激しい濁流と泡でほとんど何も見えません。
洗濯機の中にいるみたい。
あ、洗濯機の中に入ったことがないので
知らんけど。
願わくば、
この台風が大きな被害をどこにももたらしませんように。
みんなも気をつけて~
by くろすけ♀
第329回 久しぶりにアオウミガメ誕生
館内子ガメ水槽では常時ウミガメの子供を飼育展示しています。
毎年8月9月に赤ちゃんが生まれ展示を開始し、1年後次の子たちが産まれると交代します。
ですので、館内子ガメ水槽では1年間子ガメの成長を見ることが出来ます。
そして今年も多数の子ガメが誕生し、既に展示を始めています。
今年のウミガメ繁殖はなかなか好調で、去年初めて生まれた孫世代(F3)アカウミガメは今年も
順調に誕生し、さらに4年ぶりにアオウミガメも誕生しました。
以前紹介しましたが、交尾を1か月以上の記録的長期間した甲斐があったようです。
というわけで、今年は久しぶりにアカウミガメとアオウミガメの両方の赤ちゃんを同時に展示
していますので、来館された際はぜひ両種の違いを見比べてみてください。
アカウミガメの赤ちゃん
アオウミガメの赤ちゃん
アカウミガメは全身赤茶色ですが、アオウミガメは背甲側は真っ黒で腹甲側は真っ白と
オセロの様な配色です。
大きさは生まれつきアオウミガメの方がやや大きいです。
これは卵の状態からすでにアオウミガメの方が一回り大きく、
最終的な大きさもアオウミガメの方がやや大きくなります。
個人的な感想を言うと、見た目の可愛さはアオウミガメに軍配が上がりそうです。
アカウミガメはやや武骨な顔つきですが、アオウミガメは丸みを帯びた顔で柔らかい印象です。
お客さんからの受けもアオウミガメの赤ちゃん方が良い気がします。
しかしながら、実際飼育をしてみるとアカウミガメの方が好印象です。(個人的には)
なぜかというと、まずアカウミガメは積極的で好奇心旺盛ですがアオウミガメはやや慎重で
臆病なため、餌やりの時にアカウミガメは猪突猛進で突っ込んできて、ツバメの雛の様に
口を大きく開けて餌をせがんできて可愛いのです。
アオウミガメも最初のころはよく寄ってきますが、少し成長すると遠慮がちになってしまいます。
また、アオウミガメは成長してくると噛み合いが酷くなるため、怪我によく悩まされます。
そんなわけで、見た目のアオ、中身のアカというイメージです。
まあ、最終的にはどちらも噛むわ暴れるわの体重100㎏クラスの怪獣になってしまいますが。
何はともあれ、間違いなく今が一番ウミガメのかわいい時期ですのでぜひ見に来てください。
by とーる
第328回 磯のおチビたち
雨が降る日が続いたり、涼しかったのにまた暑くなったり・・・
今年の夏は天気が安定しませんね。
まあ、変わらずアイスは美味しいので良しとしましょう。
ちなみに、棒付きアイスは食べる派、ソフトクリームは舐める派です。さく太郎です。
今日は私が個人的に可愛がっている、ちびっ子水槽についてご紹介します。
潮が引いた時間に磯に出ると、岩の窪みに海水が残ってできたタイドプールができます。
そこには大きな生き物からの食害を防ぐために、様々な生き物の幼魚たちが暮らしていることがあります。
水族館にいる魚達の一部は、磯にいる小さな状態から大きくなるまで育て、水槽にデビューさせることもあります。
私は磯での採集が好きなんです。なぜなら必ず何かしら採ることができるから!魚類担当にも関わらず魚を採るのが下手なので、
岩によってできた壁がある磯だと魚が採りやすいのです!!魚の採集は修行が必要です・・・
コツコツと採ってきた魚たちがこちら
こちらは水槽の中です
画面はあまり見えていないので、上手くとれていませんがご容赦下さい。
時期によって現れる魚は違います。
ボラ
夜に磯へ行くと、寝ぼけたボラが水面をゆらゆらと泳いでいます。
鯉のように、水面に向かって口をぱくぱくさせ、酸素を直接取り入れることが可能です。
オキナメジナ
白い線が入っていることが特徴的です。見てからにお腹がぷっくりするまでエサを食べます。食いしん坊です。かわいい。
クロメジナ(?)
元気すぎて吻先が隠れた写真となってしまいました。この辺りではオナガ・オナガグレなんて言い方をします。
鰓蓋に黒く縁取りされているのが特徴の一つですが、幼魚の時でも同じなのかが微妙なところです。
ちなみに普通の大人のメジナ(地方名:グレ)には黒い縁取りがありません。
ギンユゴイ
特徴的な白黒の縞模様が尾びれや背びれにあります。かなりすばしっこいです。
カゴカキダイ
阪神タイガースのファンです。(嘘です。)
なんやねん!!
オヤビッチャ
名前がいいですよね。オヤビッチャ!!スズメダイの仲間です。
同じような模様のスズメダイの仲間は沢山いますが、オヤビッチャは背びれ付近に黄色い模様が入ります。
あと何となく私的に、縞模様の色が黒ではなく紺色というか、ネイビーっぽい気がします。
イソスズメダイ
黄色い線が背びれからお腹にかけて入ります。胸びれ以外の各鰭も黄色いです。
磯にはまだまだいろんな生き物がいますが、ブログが終わらないと帰れないのでこの辺りで終わりにします。
皆様も磯で魚を見ることはできますが、水族館の前の磯は海域公園地区のため、採集には許可がいります。
お持ち帰りはできませんが、それぞれの時期にしか見ることのできない幼魚達をぜひ見て頂きたいです!
あなたの知っているあの魚も、磯に行けば幼魚の状態で見れるかも?!
by. さく太郎
第327回 さんごガチャ
8月1日、近くの海岸にスリック(※)ができていました。※サンゴの卵が集まったもの。
この日の前日は潜っていなかったので
どのサンゴの卵なのかはわかりません
が、
なんとなく掬ってきました。
サンゴの種苗生産にはいくつか方法があり、
普通は群体の一部を採集して室内で飼育産卵させたり、野外でトラップ等を用いて卵を集めてきたりしますが、スリックの一部を育てるのも方法の一つです。
スリックを集める場合、夜潜らなくてもいいし、遅い時間まで観察したりスポイトをペッペとしなくていいので、とっても楽ちんなのですが、この方法には大きな難点があります。
それは、複数種の卵が混ざっていた場合に特定の種を育てることが非常に難しいことです。
今回採集してきたスリックにもいろんな色の卵が混ざっていました(画像は撮り忘れました。。)。
良く見慣れた卵(たぶんクシハダミドリイシ)
灰色のもの(たぶんパリカメノコキクメイシ)
黄色のもの(元館長によるとスナギンチャクやイソギンチャクのものらしい)
濃い赤色のもの(たぶんナカユビミドリイシ)
etc・・
まぁ、今回はこの種の種苗を生産したい!といった大層な目標があるわけでもないので、エイヤ!とシャーレに入れて一緒に育ててみることにしました。
何が育つかは分からない。
ガチャですね。さんごガチャ。
その後、無事プラヌラが確認できたので
せっかくだし、色々な着底基板も入れてあげました。
ちなみにプラヌラはこんな感じで、大きさは大体0.3~0.5 mmくらい。
で、
なんだかんだありましたが、
人知れず換水を繰り返していると
無事稚サンゴになったようです。大きさは0.8 mmくらい。
小さいながらに骨格を形成しているところをみると、何れかのイシサンゴのようです。
着底基板はやはり、自然のサンゴレキが人気でした。
確定演出はまだまだ先なので
種までは特定できませんが
これからも大切に育てていこうと思います。
レベルを上げて、
いつか水槽デビューできると良いですね。
つづく
by. ひらりん