
スタッフブログ【さびうらびより】スタッフ:さく太郎一覧
串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
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第378回 目線の先には
寒くなって参りました。
水族館の前の海の水温は大体23°、暖かいと思う方もいらっしゃるかも知れませんが、
1時間潜っていると体が凍え始めます。さらに30分ほど経過すると私の場合足先の神経が
麻痺してきます。長いと2時間ほど潜っていることもありますが、そこまで来るともう色々とやばくなってきます。
何が、とは言えませんけども・・・
つまりもうそんな季節ですねーという話です。さく太郎ですっ
寒くなる季節ではありますが、そんな季節の好きなところがありまして。
汗だくになって作業しなくていいことと、水中の透明度が高くなること、そしてキビナゴがたくさんの群れを成してやってくることです。
展望塔からの様子です。
銀色に輝く無数のキビナゴは、毎回見とれてしまうほど美しいです。
大規模な群れを作るときは展望塔の周りを囲うようにして泳いでいることもあり、
40個ある展望塔の窓のほぼ半数の窓から同時に見えることもあります!
キビナゴがやって来ると、このキビナゴを狙う捕食者(魚)もやってくるのです。
カマスです。これは恐らくタイワンカマスです。
夏頃は小さな個体が多く、体長20~30cmほどでしたが、秋から冬場になると
40~50cmほどに成長しています。
窓近くまで来るとかなり迫力があります!
アオリイカなんかもやってきます。
キビナゴ狙いではありませんが、群れを成す魚は他にも現れました
10~15cmほどの小魚の群れです。
よく見ると上層と下層で魚の種類が違います。
赤い丸がミナミハタンポ、青い丸がクロホシイシモチです!
科も種類も違いますが、同じような場所に住む同じくらいの大きさの魚同士で
大きな群れを作って身を守っているのですね~
この時期は特に展望塔周りが賑やかになります。
しかし自然の海なので、もちろんその時によって見える魚は異なります。必ず見える確証はありませんが、その時の運次第では海の中が大盛り上がりな時もありますので!(笑)
お立ち寄りの際はぜひじっくりと観察してみて下さい。
そうそう、本日11/11は1がぞろ目で並ぶ日です。
当館では「ヘコアユ」の特設水槽が設置されています!
ヘコアユも群れで生活する魚です。縦泳ぎをして見事に「 1 」を表現してくれています!よね?!
11月いっぱいまでなので、見かけた際はぜひぞろ目での写真チャレンジをしてみて下さいね!
by さく太郎
第372回 期待の新人(魚)
猛暑が続いていますが、夏バテにはなっていませんか?
水族館では繁忙期となるお盆を乗り切り、台風直撃を乗り切り、ようやく日常を取り戻しつつあります。
暑いのは嫌いですが、夏という季節は好きなさく太郎です。どうもこんにちは。
台風が串本に来る少し前、沖縄の方で台風が活発に動いている頃、串本にも海のうねりが出ていましたが、
同時に様々な漂流物が流れついていました。
流木、ゴミ、流れ藻、ヤシの実、バナナ(!?)・・・それらが波によって打ち寄せられて、漁港の一角に集められていました。
これらの漂流物には、小さな生き物や何かに擬態している生き物が多く付いていることがあります!
適当に掬って見ても何かしら生き物が入るくらい、たくさんの生き物を見ることができます。
なにより、そういった生き物は枯れ葉や流れ藻、流木と言った自然の漂流物に紛れていると思っているので、
油断していることも多く、採集しやすいのです。
私もある魚目当てで颯爽と漁港へ駆けつけました。
こちらは流れ藻によく付いている魚、ハナオコゼ!
しかし本当に欲しい魚ではないです。。。
それは・・・・・
こちら!!!
・・・・ウニ?スーパーボール?
いいえ、コチラは『ハリセンボン』です!
コチラが正面顔
ぷんぷく膨らんだハリセンボンです。
まだ私たちに慣れておらず、人影が見えるとこのようにぷんぷくになってしまいます。
漁港で見つけたときの写真です。針は体にぴたっとくっついていますね。
500円玉サイズで可愛いです。
現在私のバックヤードの水槽では3匹飼育しており、ある程度大きく育ったら展示水槽に
デビューさせようと考えています。
夏の始まりに少し思い入れのある、数年前に同じように漁港で採ったハリセンボンが死んでしまったため、
新しく追加しようと採ってきました。
餌をたくさん食べて成長した姿を、お客さんにも是非見て欲しいです。
大事にするからね。。。大きくなるんだぞ!!!
by さく太郎
第366回 5月病・・・?
5月です。イネ科花粉症持ちの私は全身が痒いです。とくに腕が。
誰も聞いとらんわ。さく太郎です。(スンッ)
朝の日差しがまだ入らないくらい早い時間、館内を見回っていると
!!!!!!!!!!!!!!!!!
え!?横たわっている!コバンザメが沈んでいるぅー!!
これは・・・もしかするともしかしてしまったのか・・・?(動揺が隠しきれない)
と、朝からビックリしましたが、ご安心ください。
ちゃんともしかしていませんでした。あ、生きていました。
ご覧の通り、開館時間になるとエイの上をいそいそと徘徊していました。
仕事のオンオフがはっきりしているのね。エライエライ(?)
それとも5月病で、仕事前の憂鬱タイムだったのでしょうか?
どちらにせよ、飼育員をビックリさせないで頂きたいです。元気でよかった。
5月と言えば、5/13からは新しいトピックス
その名も「串本海中いちご狩り」が開始しました!
いちごの季節と言うことで、イチゴっぽい魚を展示しています。
今回はレイアウトに力を入れました。
よく見るとイチゴパックが沈んでいます。もちろんレプリカですが!
生き物採集より作る方に時間がかかった気がします。笑
是非いちごちゃんたちを見に来てくださいね~
※生物の状態によっては、展示内容を変更する場合があります。
予めご了承下さい。
by さく太郎
第361回 海の中の季節
温かくなったと思いきや、再び寒くなったり、日中暑かったのに夜は足の先がひえひえになるほど寒かったり。。
いっそ早く、ふんわりと温かい春が訪れて欲しいこの頃。
ちなみに花粉症持ちですが、春が一番好きです。どうもさく太郎です。
過ごしやすい気候が待ち遠しいですが、この時期ならではの光景もあります。
寒い時期になると水中のプランクトンの数が少なくなり、海の透視度(この場合は水面と並行にどのくらい先まで見えるか)がとても良くなることがあります。
写真では上手く伝わりにくいですが、この日は約30m先まで見えるほど透き通っていました!
堤防(水面から5mほどの高さ)から見るとこんな風に見えます。
クシハダミドリイシ(テーブルサンゴ)たちがよく見えます!よーくみてみると魚が泳いでいる様子も見えます。
こんな日は、寒いと分かっていても潜って写真と撮りたくなります。水温はまだ16~17度代ですから、
ドライスーツ(着衣したまま、中の服が濡れないスーツ)でも顔などがキンキンに冷えて極寒です。
しかし当館の展望塔からみれば、寒さを感じること無く、ゆっくりと水中を観察できます!
ペアなのか、仲良しなのか、2匹一緒に見かけることが多いツノダシ。
見かけると、今日も仲良しだな、と安心します。
個人的には、この画角から写真を撮るのも好きで、携帯の方では窓全体を写して撮ったりしています。
魚が来たりするとなかなかいい絵になります。
是非色々な楽しみ方で、生き物や串本の海とふれあってください。
おまけ
指の爪サイズの、ちぃちゃなシラヒゲウニ。カモフラージュの葉っぱを乗せていました。
一生懸命生きるんだぞ!!
by さく太郎
第354回 あなたの推し魚は?
秋になってきました。
というか急に寒くなり、油断して半袖で過ごしていると体ひえひえ・・・
家では具だくさんスープブームが来て、最近よく作っています。余談でした。
人それぞれに推している人やものが有ると思うのですが、私の場合「推し魚」がいるんです。
ひいきしているわけでは無いですが、何かしら思い入れがあったり可愛い性格だったりして、
お気に入りな魚がいます。
それはずばり、『ムラサメモンガラ』です!!!
色々な水族館で良く展示をする魚なので、わりと有名ですが、ちょっとした思い入れがありまして・・・
以下、私のただの思い出話です。
私がまだ学生だったころ、とある水族館に展示しているムラサメモンガラを見つけました。
当時は今よりも魚に関する学が無く、初めて見るムラサメモンガラの美しさに衝撃を受け、その魚だけ名前を覚えて帰りました。
そこから数年が経ち、当館で働いても忘れられず、展示することを夢に海で採集に出かけていました。
しかし、見つけた!!とおもうと
ちがーう・・・これは「クラカケモンガラ」
おなじモンガラカワハギ科ですし可愛いですが、ちがーう。
お!!!これは?!
とおもうと
Nooooooooo!!!!!ちがあああう!!
こちらもおなじモンガラカワハギ科、「タスキモンガラ」です。
模様がはっきりしていて素敵ですが、ちがうのです・・・
だいたい見つけるのはこの2種類。この辺りにはあんまりいないのかな・・・と磯やらなんやらで
探し求めて3年ほどが経った頃。
ついに見つけました!!
その姿がコチラ
YEEEEEEEEEEEEEEEEES!!!!!! これこれ-!!!!
これぞムラサメモンガラ。斜めに入る線が特徴です。写真ではその美しさが半減しますが、
実物を見ると、このはっきりとした模様に思わず見とれてしまいます。
どうしたらここまではっきりとした模様を作り出すことができるのか・・・不思議だなあ、と思いながらじーっと
見つめてしまいます。
まだ5~6cmほどでちいさいので、餌をたくさん食べて、すくすく大きくなることを見守っています。
こちらは入り口入ってすぐの、「サンゴの海の魚」水槽に展示していますので、一生懸命コケをつついたり
餌をもしゃもしゃほおばる彼の姿を、是非見つけてみて下さい。
ちなみに見つけた当初の姿はコチラ
かーわーいーいー
すごーく探していたので、一目でムラサメモンガラだと分かりました。
最大で30cm前後にもなるので、そこまで大きくなってくれるといいな~
ちなみに良くブログに出てくる「モンガラカワハギ」も同じモンガラカワハギ科です。
目立つ模様ですが、わたしはやはり、ムラサメモンガラが好きです。
覚えましょうね。「ムラサメモンガラ」
以上、私の推し魚の熱弁でした。
by さく太郎