スタッフブログ【さびうらびより】さく太郎一覧
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第366回 5月病・・・?
5月です。イネ科花粉症持ちの私は全身が痒いです。とくに腕が。
誰も聞いとらんわ。さく太郎です。(スンッ)
朝の日差しがまだ入らないくらい早い時間、館内を見回っていると

!!!!!!!!!!!!!!!!!
え!?横たわっている!コバンザメが沈んでいるぅー!!
これは・・・もしかするともしかしてしまったのか・・・?(動揺が隠しきれない)
と、朝からビックリしましたが、ご安心ください。
ちゃんともしかしていませんでした。あ、生きていました。

ご覧の通り、開館時間になるとエイの上をいそいそと徘徊していました。
仕事のオンオフがはっきりしているのね。エライエライ(?)
それとも5月病で、仕事前の憂鬱タイムだったのでしょうか?
どちらにせよ、飼育員をビックリさせないで頂きたいです。元気でよかった。
5月と言えば、5/13からは新しいトピックス
その名も「串本海中いちご狩り」が開始しました!

いちごの季節と言うことで、イチゴっぽい魚を展示しています。
今回はレイアウトに力を入れました。

よく見るとイチゴパックが沈んでいます。もちろんレプリカですが!
生き物採集より作る方に時間がかかった気がします。笑

是非いちごちゃんたちを見に来てくださいね~
※生物の状態によっては、展示内容を変更する場合があります。
予めご了承下さい。
by さく太郎
第361回 海の中の季節
温かくなったと思いきや、再び寒くなったり、日中暑かったのに夜は足の先がひえひえになるほど寒かったり。。
いっそ早く、ふんわりと温かい春が訪れて欲しいこの頃。
ちなみに花粉症持ちですが、春が一番好きです。どうもさく太郎です。
過ごしやすい気候が待ち遠しいですが、この時期ならではの光景もあります。
寒い時期になると水中のプランクトンの数が少なくなり、海の透視度(この場合は水面と並行にどのくらい先まで見えるか)がとても良くなることがあります。


写真では上手く伝わりにくいですが、この日は約30m先まで見えるほど透き通っていました!

堤防(水面から5mほどの高さ)から見るとこんな風に見えます。
クシハダミドリイシ(テーブルサンゴ)たちがよく見えます!よーくみてみると魚が泳いでいる様子も見えます。
こんな日は、寒いと分かっていても潜って写真と撮りたくなります。水温はまだ16~17度代ですから、
ドライスーツ(着衣したまま、中の服が濡れないスーツ)でも顔などがキンキンに冷えて極寒です。
しかし当館の展望塔からみれば、寒さを感じること無く、ゆっくりと水中を観察できます!

ペアなのか、仲良しなのか、2匹一緒に見かけることが多いツノダシ。
見かけると、今日も仲良しだな、と安心します。

個人的には、この画角から写真を撮るのも好きで、携帯の方では窓全体を写して撮ったりしています。
魚が来たりするとなかなかいい絵になります。
是非色々な楽しみ方で、生き物や串本の海とふれあってください。
おまけ

指の爪サイズの、ちぃちゃなシラヒゲウニ。カモフラージュの葉っぱを乗せていました。
一生懸命生きるんだぞ!!
by さく太郎
第354回 あなたの推し魚は?
秋になってきました。
というか急に寒くなり、油断して半袖で過ごしていると体ひえひえ・・・
家では具だくさんスープブームが来て、最近よく作っています。余談でした。
人それぞれに推している人やものが有ると思うのですが、私の場合「推し魚」がいるんです。
ひいきしているわけでは無いですが、何かしら思い入れがあったり可愛い性格だったりして、
お気に入りな魚がいます。
それはずばり、『ムラサメモンガラ』です!!!
色々な水族館で良く展示をする魚なので、わりと有名ですが、ちょっとした思い入れがありまして・・・
以下、私のただの思い出話です。
私がまだ学生だったころ、とある水族館に展示しているムラサメモンガラを見つけました。
当時は今よりも魚に関する学が無く、初めて見るムラサメモンガラの美しさに衝撃を受け、その魚だけ名前を覚えて帰りました。
そこから数年が経ち、当館で働いても忘れられず、展示することを夢に海で採集に出かけていました。
しかし、見つけた!!とおもうと

ちがーう・・・これは「クラカケモンガラ」
おなじモンガラカワハギ科ですし可愛いですが、ちがーう。
お!!!これは?!
とおもうと

Nooooooooo!!!!!ちがあああう!!
こちらもおなじモンガラカワハギ科、「タスキモンガラ」です。
模様がはっきりしていて素敵ですが、ちがうのです・・・
だいたい見つけるのはこの2種類。この辺りにはあんまりいないのかな・・・と磯やらなんやらで
探し求めて3年ほどが経った頃。
ついに見つけました!!
その姿がコチラ

YEEEEEEEEEEEEEEEEES!!!!!! これこれ-!!!!
これぞムラサメモンガラ。斜めに入る線が特徴です。写真ではその美しさが半減しますが、
実物を見ると、このはっきりとした模様に思わず見とれてしまいます。
どうしたらここまではっきりとした模様を作り出すことができるのか・・・不思議だなあ、と思いながらじーっと
見つめてしまいます。
まだ5~6cmほどでちいさいので、餌をたくさん食べて、すくすく大きくなることを見守っています。
こちらは入り口入ってすぐの、「サンゴの海の魚」水槽に展示していますので、一生懸命コケをつついたり
餌をもしゃもしゃほおばる彼の姿を、是非見つけてみて下さい。
ちなみに見つけた当初の姿はコチラ

かーわーいーいー
すごーく探していたので、一目でムラサメモンガラだと分かりました。
最大で30cm前後にもなるので、そこまで大きくなってくれるといいな~
ちなみに良くブログに出てくる「モンガラカワハギ」も同じモンガラカワハギ科です。

目立つ模様ですが、わたしはやはり、ムラサメモンガラが好きです。
覚えましょうね。「ムラサメモンガラ」
以上、私の推し魚の熱弁でした。
by さく太郎
第348回 一寸の虫にも五分の魂
7月7日・・・今日は七夕です。
子供の頃、住んでいたマンションのイベントで、エントランスに置いた笹の葉に短冊や折り紙を飾るのが恒例でした。
各々が願い事を書いて、可愛らしい七夕っぽい折り紙をマンションに住むキッズみんなで折るのは、クリスマスの
ツリーの飾り付けの次に好きでした。
ただ、その笹はエントランス内に風が吹く度に大きく体を揺らし、身につけた飾り物をぽとぽとと落とすのです。
たまにクチャクチャになってしまうものも有りました。
子供なりに、あぁ、なんて儚い願い事なんだろう・・・なぁんてしみじみしていたのを今思い出しました。さく太郎です。
七夕は全く関係ないのですが、暑いので磯で生物採集をしました。

干潮時に取り残された水たまり、タイドプールです。水の中にはもちろんたくさんの生き物が居ますが、
水から露出した部分でも生き物を見ることができます。

一つ前の写真でもよく見ると大量に岩にくっついている白い物体。オハグロガキです。

左の二つのお山はクロフジツボの仲間。となりの尖っているのはカメノテ。

カメノテたくさん生えています!
これらの生き物は比較的乾燥に強く、常に海水に浸かる場所では無く、水しぶきがかかる程度の場所にも
生息することができます。大潮の干潮時なので完全に海から出ていますね。
もう少し水の中に入ると・・・

ヒザラガイ。虫っぽいですね。

ベニツケガニ。挟まれ注意。。
きょろきょろ観察していると、

うぉっと!足下にも気をつけてください。ニセクロナマコ達がのんびりしています。
夢中になって歩き回っていると、いつの間にかナマコを踏んだりして、
ナマコの糸状の組織であるキュビエ器官がお尻から発射され、足にべたべたする糸が絡んでいるかも知れません。
他にも「お足元にご注意下さいシリーズ」はまだおりまして、

魚が見えていますか?サツマカサゴです。岩に擬態し、その場を動かずじっとしています。
彼らの背びれには強力な毒があるので、気が付かずに踏んでしまうと大変なことになります。

ガンガゼ。棘には毒があり、更に折れやすいため、体内に刺さったまま抜けなくなることも
あるかも知れません。見たら分かる、危ない奴やん・・・ひときわ目立つ細長い棘が目印です。
しかし食べると美味しいらしいです。
可愛らしい生き物たちもいました。

恐らくハコフグ。黒い点が黒目と同じくらいの大きさだとミナミハコフグといわれています。
ピロピロ動いてかわいい。ボーロ位の大きさでした。

キタマクラ。まだまだ小さく、親指くらいのチビマクラでした。

少々ぶれましたが、この子たくさん居ました。
恐らくオオスジイシモチの幼魚かなと。米粒くらいの子から、1cmくらいの子までおり、
みんなで群れて暮らしているようでした。

みんな大好きアオウミウシ。
ウミウシって、写真では拡大されているので分かりませんが、以外と小さいんです。
もちろん大きなウミウシも居ますが、だいたい通常時3cm程度です。この子は1cmくらいでした。

チョウチョウウオの幼魚。ガンガゼパラダイスになっているので、気をつけて近づくと・・・

なるほど、君やるねえ。身を守るためにガンガゼの檻に閉じこもっていきました。
危険な生き物を味方にして、弱い立場から一気に強気です。お見それしました。
大丈夫、食べたりしないヨ。
たくさん紹介しましたが、磯にはまだまだたくさんの生き物たちが居ます。
危険の無いよう十分気をつけて、身近に海の生き物を見ることのできる磯へ足を運んでみると、
とても面白いです。
海中公園の前の磯では採集が禁止ですが(飼育員は特別な許可を得ています)、上から覗くだけでも
多くの生き物を観察できます。
みなさんもぜひ暑い夏を、海や磯で乗り切りましょう!
by さく太郎
第343回 淡い桃色の季節
最近急に暑くなってきたので、どの布団で寝たらいいかがわかりません。
どうもさく太郎です。
4月になり、一気に気温が上がりましたね。水温も20°に達するようになり、自然界では卵から孵った小さな魚が増えてきています。
水族館の駐車場では桜が咲いていました。(投稿時から少し前の写真です。)


見たところ、この桜の木は老木で、所々しか花がなく葉が多いですが、きれいに咲いています。
実家の地域にある桜並木を思い出しました。この串本の辺りには桜の木がたくさんある公園が中々無いので、
少々寂しいです。今年の春は駐車場の桜でお花見をしました。(本当に見るだけですが・・・。)
外の環境も変化しました。

手乗りサイズのニホンヒキガエルが冬眠から目覚め、繁殖シーズンとなりました!
雨の日やその前後の夜、のし・・・のし・・・とヒキガエルが歩いていることがあり、それを見にたまに観察に出かけています。シュレーゲルアオガエルやアマガエルも、近くの田んぼで大合唱をしていて、
賑やかな春の訪れを感じます。個人的に一番好きな季節でもあります。

コチラは繁殖期のアカハライモリです。雄は婚姻色といい、メスへの求愛の為に美しい色に変化します。
地域によって色の入り方が違うようですが、この地域は尾や頬辺りが紫色っぽくなるようです。
自然界でこの美しい発色を出すことができるなんて、、と毎回感動します。
これらの美しい野生動物の姿を見る私の夜の観察は、これからも長く続くことを祈っています。
水槽では2匹のクマノミを展示し始めました。

こちらは雄のクマノミ

こちらも雄です。クマノミは生まれたときは雄ですが、群れの中で一番大きな個体が雌になる、性転換をします。
2枚目のクマノミはまだ小さ過ぎますが、これから餌をたくさん食べて1枚目のクマノミと夫婦になってくれるのを
期待しています。

・・・まだ2匹には距離があるようですが、毎朝水槽の前で「ふふっ・・・」といいながら、この子達を見守ります。
春・・・いい季節ですね。
by さく太郎



