
スタッフブログ【さびうらびより】STAFF BLOG
串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
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第415回 今年初観測のサンゴの産卵
まだ6月ですが、すっかり気温は夏になってきました。
海の温度も24度ほどになり、タイドプールには南方系の幼魚達が出はじめました。
わくわくが止まらないさく太郎です。
さて、時間は少し遡り、6月21日に水族館前の海では通称枝サンゴと呼ばれる「スギノキミドリイシ」が産卵しました!
一部の範囲が産卵することもあれば、辺り一面のサンゴが産卵する一斉産卵の時もあります。
今回も一斉産卵に立ち会うことができました!
集団恐怖症の方は鳥肌物ですね・・・
このピンク色の粒がバンドルと呼ばれる卵の元です!この1粒の中には精子と卵が入っています。雌雄同体ということです。
不思議なことにこの中では受精せず、粒が割れて中身が放出された際に、他の群のサンゴから放出された精子や卵と受精します。
この中には油滴(ゆてき)がはいっているため、バンドルは水中に放出されるとゆっくりと水面へと上がっていきます。
水面で浮かんでいる間に波などの衝撃で割れて受精する仕組みです。
なので、産卵というよりは正確には放精放卵と呼んだりもしますが、打つと長いので産卵とします。
上の画像はまだ抱卵状態で、産卵直前です。大体20:30頃の様子です。
この時点で陸からも「あ、今日産卵するな。」と確証が得られます。
なぜなら、独特のサンゴ臭がするからです。生臭いような、磯臭いような・・・恐らく粘液の匂いだと思うのですが。
産卵が確認された次の日なんかも臭うので、一つの指標としています。
その約1時間後21:30ごろに産卵が開始されました。(一時間水中で待っていました。)
ゆっくりと水面に上がっていくバンドルを見ていると、時間が止まっているような感覚になります。
どアップでも頑張って撮影してみました。
最初の10秒ほどはカメラの位置を固定しようと格闘していますので、どうかご勘弁を。
ぽろっと卵が出てくる姿をみると、改めてサンゴって動物なんだなあと実感します。
産卵はサンゴの一年に一度の大仕事です。
産卵時期の予測は難しく、その時のサンゴの体調や水温、海域状況などで大きく変わり、地域によっても少し違うようです。
ダイビングショップなどの利用で一般の方も見ることは可能ですが、生き物の事ですので見ることができるかは最終的には運です。
ですが、興味のある方やサンゴを飼育している方々には是非とも見てもらいたい光景です。
来年も元気にサンゴが産卵することを願っています。
by さく太郎