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スタッフブログ【さびうらびより】STAFF BLOG

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第230回 クロマグロについて

最近、話題のニュ-スになった「水族館で飼育されているマグロはカメラのフラッシュに驚くか否か」

diary.230-1.JPG

当館はクロマグロを飼育しており、カメラのフラッシュ撮影を禁止にしている水族館の一つであります。

各所、様々な見解で報道されていますが、当館としてはカメラのフラッシュにマグロが驚いて、

驚愕行動を起こし、壁に激突する可能性は非常に低いと考えております。

しかしながら、クロマグロが他の魚に比べて、光や音などの刺激に敏感に反応する魚であることは事実ですので、

その可能性が少しでもある限りはリスク対策としてフラッシュ撮影を禁止にさせていただいております。

ご理解とご協力を心からお願い致します。

そもそもクロマグロは自然界では、複雑な物音も障害物も突発的な光もほとんどない外洋域に生息している魚です。

従って、クロマグロは外洋で生活するために適した身体の構造をしています。

例えば、一般的な魚は耳の中にある耳石という器官により平衡感覚が生じますが、

マグロの耳石は極めて小さいため、音に対する刺激をダイレクトに受けやすいのです。

また、視力も一般的な魚に比べると高く、とりわけ動体視力が高いので、

カメラのフラッシュのような突発的な光は苦手なはずです。

また、明るい表層の生活に有利な色覚を欠いているため、

青緑の波長、つまりカメラのフラッシュなどに対する適正は低いと考えられます。

さらに、マグロは体表に沿って側線と呼ばれる振動を感じ取る感覚器官が発達しており、

微振動にも敏感に反応します。

外洋とは異なる環境下の水族館でマグロを飼育するには、

上記の事を考慮して飼育に取り組まなければなりません。

特に音、光、振動 この三つに気を付けなくてはなりません。

これこそが、水族館でマグロがあまり飼育されていない理由です。

マグロ飼育に理想的だと思われる飼育環境は、

角や障害物のない、大型の円形水槽であること、マグロが泳ぎやすいように一定方向に水流を生み出せること、

光条件が一定であること、防音設備が整っていること、マグロ以外の混泳種が少ないことなどでしょう。

実は当館でマグロを飼育している水槽は、これらの条件を一つも満たしていないトンネル状の大水槽です。

diary.230-2.JPG

それでも、マグロは元気に飼育できています。

いったいなぜでしょうか?

これは私的な見解ですが、おそらく「畜養マグロ」だからではないでしょうか。

当館で飼育しているマグロは畜養マグロといって、

幼魚のうちから沿岸域に設置されている狭い水槽や生け簀で育てられているため、

ある程度の複雑な物音や、突発的な光には慣れており、水族館の狭い水槽でもすぐに適用し、

障害物や壁をしっかりと認識して避けることができます。

さらに、冷凍餌や、人口餌、つまり水族館で使用しているものと同じ餌で餌付けてあるので、

水族館に搬入した直後から餌を食べてくれます。

当館のマグロの飼育例はマグロの適用能力の高さを証明していると言えるかもしれません。

当館では、マグロたちの生態を肌で感じてもらおうと

マグロたちが暮らすトンネル水槽の上部バックヤ-ドを無料開放しております。

バックヤ-ドではなんと先着25名様にマグロの餌やり体験を行っております(有料1皿200円)

diary.230-3.JPG

 

是非この機会にマグロに会いに来てみてはいかがですか。

 

by GO

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