海と水族館を丸ごと楽しめる複合施設串本海中公園

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スタッフブログ【さびうらびより】2012年02月一覧

串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
スタッフが交代でご紹介します。

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第138回 穴掘りの達人「コロダイ」
第137回 クロマグロ様
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第138回 穴掘りの達人「コロダイ」


水族館に穴掘りの達人(達魚?)が現れました。
今回の主役となる穴掘り達人は「掃除をする魚」水槽で飼育されているコロダイです。
この水槽は掃除をする主役として10cmくらいのホンソメワケベラが4尾、掃除をしてもらう魚として人気者の大きなクエが入っていて、コロダイはほとんど目立ちません。
普通のコロダイは銀色の体全体にオレンジ色の小斑点があってそこそこ美しい魚ですが、この水槽では黒っぽい体色で地味です。




主役の地味なコロダイ(上)と海で見るコロダイ(下)

このコロダイ、昼間はホンソメワケベラに掃除してもらいながらのんびりと水槽で過ごしていますが、夕方になると活発に動き始めます。
水槽奥の大きな石の裏側に潜り込み、底の砂利を口いっぱいに加えてから、砂利置き場となっているガラスの前まで砂利を運んできます。
水槽の端でじっと見ているクエを気にすることなく、クエの前に来ると、口を大きく開けて砂利をガバっと吐き出します。



砂利を掘ってきて、クエの前に吐き出すコロダイ

 水槽の底にある砂利と一緒に泥を運んで来ることもあります。泥の場合は舞い上がって水槽の中を濁らせてしまいます。また、舞い上がった泥は、必ずヒレを使ってクエの方にかけていきます。




泥をクエにかけるコロダイ

クエは迷惑と思っているのかいないのか、さすがに水族館の長老的な貫禄で、全く気にする様子はありません。
穴掘りが続くと泥で水槽の水がうっすらと濁ってきますが、水槽の水は常に濾過しているので、朝までにはキレイになっています。朝になって水槽を見ると、ガラスの前に砂利山ができています。


ガラス前の砂利山


掘られた穴(水槽の上から見た写真)

ガラスの前に大きな山ができた時は、担当の飼育員(私)が山を崩して穴を埋めています。
今のところ穴を掘る場所は石の裏側だけですが、いろいろな所を掘ってくれたなら水槽の底に長い間をかけて溜まった泥をキレイに掃除してくれそうな気がします。

by こて

第137回 クロマグロ様


当水族館のトンネル水槽のボス、クロマグロ様が最近、食欲ないんです。


クロマグロ様

原因として考えられるのは...

一ヶ月前くらいに小さいクロマグロをトンネル水槽に入れた際、競争に負けた→大きさから負ける可能性は低い。


小マグロ

音や光に敏感なため何らかのショックで驚愕行動を起こした→普通は10日程で餌を食うようになるが20日くらい食べてない。

原因がいまいちわからないんです。

解決策の一つとして活餌を入れて刺激を与え、捕食を促す作戦に出ました。

行ってます。通ってます。ほぼ毎日。

アジ釣り採集


串本漁港にて
寒いです

でもマグロ様のため頑張ってます。

アジは多く生かして持ち帰るためにオキアミを餌に一匹一匹釣る方法をとり、なるべく素早く、傷つけないように一匹一匹針を外し、生け簀に入れ、こまめに水を換え、エアレーションを施しています。


釣れたアジ

多い日は50匹程採集できます

後日、試しに50匹アジをトンネル水槽に入れてみました。


トンネル水槽に入れたアジ

がクロマグロ様無反応...

攻撃的なロウニンアジでさえ無反応...


ロウニンアジ

これはもしやアジの群れを作ることが可能ではないかと思うようになり、当初のマグロの活き餌用から展示用のアジを釣ることに変わってきています。
最近は目指せ1000匹を目標に仕事終わりに夕方アジを釣る日々を送っております。

その甲斐あって最近、アジが何らかの刺激になったのか?クロマグロ様がアジの切り身を少しづつ食べてくれるようになりました。一安心です。

by Go

第136回 長生き競争


ずいぶんとご無沙汰してしまいました。
このブログを読んでくださっている、奇特な皆さま申し訳ございません。

一昨日は節分でした。
節分というと、数え年の数だけ豆を食べると病気にならないということで、
子供の頃はおもしろがってよく食べたものです。

が、この豆まきの豆って堅いんですよね。よくかまなきゃならない。
そのうち食べるのが苦痛になってきたりして。
今だったら、いっぱい食べなきゃならんから、相当つらいですよね。
ていうか、初めから食べようとも思わないけど・・
豆の数なんか、見たくもないけど・・

さて、歳の話といえば
当館の生きものたちも、長生きしてるものが多いです。
そこで、私が担当している水槽のご長寿たちを紹介します。


ムラサキハナギンチャク

この子達は、今から27年前にこの水族館で生まれました。
もちろん、私の入社前です!
1mmにも満たない卵から、今では触手を広げると50cm以上になります。
細い触手をいっぱに広げ、水流にゆらめく姿は、イソギンチャク界の女王かと。
厳密に言うと、イソギンチャクの仲間とはちょっと違うけど。


続いては、こちら


ウミバラ

バラっていう名前がついてるけど、サンゴです。
なんと、このサンゴはこの水族館がオープンした1971年からこの水槽で飼育されています。

1973年の貴重な写真


当時は20cm位の大きさでしたが、
今では、



こんなに大きくなりました。
直径1m、高さ70cmくらいかな。
まだまだ成長しています。

日本のサンゴ長期飼育記録ではNo.1です。

このウミバラがここに置かれた時、今の飼育スタッフの約半数は影も形もなかったという・・・


他にも、



お花のようなキサンゴたちも
みんな20年以上の月日が経っています。

いったい、サンゴってどれくらい生きるの?
って聞かれますが、海の中には1000年は生きているサンゴもいたりして
もはや、ケタが違います。
環境さえ変わらなければ、サンゴは遙かに長く生き続けるんですね。




この水族館の歴史を見続けてきた生きものたち。
これからも変わらず、元気で長生きしてほしいです。


そして、いつか来る、私の引退もぜひ見届けてほしいものです。


by くろすけ♀
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