海と水族館を丸ごと楽しめる複合施設串本海中公園

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第209回 ホラガイの食事

先日TV局からホラガイの食事シーンの映像が欲しいとの依頼があり、
 
色々撮影したのでご紹介します。
 
 
 
ホラガイとは日本の巻き貝では最も大きくなる種で、殻の大きさは40cm以上にもなります。
 
一般的には、山伏が「ぷお~」と吹くので有名ですね。
 
209-1.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
大きな貝殻ですから中身の軟体部も巨大です。
 
要するに巨大なカタツムリなのでちょっと気持ちが悪いかもしれませんが、実は結構かわいい顔をしてるんですよ。
 
顔のアップは↓こんな感じです。
 
209-2.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
つぶらな瞳とニコッとした口。
 
どうです?かわいく見えてきませんか?
 
 
 
こんなかわいい(?)ホラガイの好物は、なんと猛毒のトゲを持ちサンゴを食い尽くしてしまう凶悪な見た目のオニヒトデです。
 
209-3.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ちなみに私は、以前オニヒトデに刺されて冗談抜きで死にかけた事があります。
 
 
 
そしてホラガイの食事シーンはこちら↓です。
 
先ず、ホラガイはオニヒトデを見つけると覆い被さって押さえつけます。
 
そして口から吻を伸ばしオニヒトデの裏側中央にある口を探します。
 
オニヒトデの口から吻を入れ、チュルチュル吸って食べてしまいます。
 
ここまでホラガイは見た目とは裏腹に活発に動きますが、食事体勢に入ってからは長いです。非常に長いです。
 
209-4.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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オニヒトデを食べきって糞になって出てくるまで3日くらい掛かりました。
 
しかも、時間の都合で後半は2匹目・3匹目を投入してこの時間です。
 
209-7.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
オニヒトデのトゲは消化できないので糞と一緒に出てきて、最後はトゲだけが残ります。
 
 
 
こんな感じで食べきるまで非常に時間が掛かり、しかも数週間に1匹オニヒトデを食べるだけで十分生きていけるので、
 
残念ながらオニヒトデ駆除にはあまり期待が出来ないマイペースなホラガイさんです。
 
 
 
by とーる

第200回 アカウミガメ生まれました

相も変わらず1ヶ月ぶりの更新です。

申し訳ないとは思っているのですが、学習能力に問題があるようです。

 

さて今年もウミガメ人工産卵場で産卵された卵から、アカウミガメが誕生しました。

200-1.JPG

最終的に体重100kg以上になるアカウミガメも、生れたばかりでは20gほどしかありません。

また、生れてしばらくの間だけ、鼻と口の間あたりに角が生えています。

200-2のコピー.jpg

これは卵角といって卵を内側から割るための角です。

孵化した後は当然必要ありませんから、成長するに従って徐々に無くなっていきます。

 

 

もう一つ、

ウミガメは、基本的にひっくり返ったら自力で起き上がることは出来ません。

自然のウミガメは、地上でひっくり返った状況になることはまず無いので起き上がれなくても問題ないのです。

例外として、孵化して地上に出てきた子ガメが砂浜を海に向かって走るときに転んでひっくり返ってしまいます。

ですから、生れて少しの間だけは↓のように起き上がることが出来ます。

成長して体が大きくなればこの起き上がりもすぐに出来なくなってしまいます。

 

子ガメ達は餌も良く食べていますし、そろそろ館内水槽にデビューさせようと思います。

さらに、2~3日中には次の子ガメが誕生しそうです。

 

byとーる

第199回 ダイバー大好きな魚達

この書き出しは何度目か分かりませんが、とりあえず

 

「また1ヶ月ぶりの更新になってしまいました。すいません。」

 

1ヶ月どころか前回更新は6月ですから、7月は1回も更新してないですね。ひどいですね

次回からの書き出しは

「相も変わらず1ヶ月ぶりの更新です。申し訳ないとは思っているのですが、学習能力に問題があるようです。」

にしたいと思います。

 

さて今回は、海中観光船の船着き場に現われたかわいい子たちを紹介します。

それがこちら↓

199-1.jpg

イシダイの幼魚の群れです。

 

最近、まだ数㎝程の小さなイシダイ達が、船着き場の岸壁に住み着きました。

ダイバーを全く怖がらず、むしろダイバーを見つけると離れていても向こうから突撃してきます。

199-2.jpg

この位のサイズのイシダイは流れ藻などの浮遊物に住み着いて生活していることが多いのですが、

この子達はダイバーを住処とでも思っているようで、ひたすら体に纏わり付き、素肌が出ている顔なんかはツンツン突っついてくるという可愛さです。

(ただし突っつかれるのはちょっと痛いです)

水族館では、イシダイはある程度大きくなると色々なところを齧ったり悪さをする困った奴ですが、小さい内は可愛いものです。

 

動画での様子はこちら↓

 

海中観光船の海中窓にも寄ってくるそうなので、運が良ければ見られるかもしれません。

あとは今回の台風の波で飛ばされないといいなぁ

 

by とーる

第198回 ウミガメ産卵

またまた1ヶ月ぶりの更新になってしまいました。すいません・・・

 

今年もウミガメ産卵の季節になりました。

今日までに人工産卵場でアカウミガメ1頭が2回産卵しています。

7月に入れば本格的に産卵が行われ、あと10回くらいは期待できるかと思います。

198-1.jpg

 

 

そして、観光船の船着き場にも野生のアカウミガメが出現しました。

産卵に来たメスのアカウミガメです。

このアカウミガメは数日間船着き場周辺をうろうろしていました。

 

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第193回 海中展望塔の中からは見えない海中展望塔

水族館としてはちょっと変わった施設の海中展望塔
ここの水中窓も水槽と同じように徐々に汚れるので、毎週1回交代で潜って掃除しています。
そこで、普段お客さんが絶対に見ることが出来ない、海の中の海中展望塔をご紹介します。
しかし、「海の中の海中展望塔」というのは、なにやら変な言葉ですね。
 
 
193-1.jpg
 
水上部分とは違い水中はまるで海底遺跡のようです。
 
 
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出来てから40年以上経過していますから、もはや自然の一部と化していてテーブルサンゴがついています。
 
 
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オオトゲトサカ(赤いカリフラワーのようなソフトコーラル)ももっさもさです。
 
 
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当然外からも展望塔の中を覗けます。
 
 
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ですから、よくハリセンボンが人間観察をしています。
人間が魚を見るだけでは無く、魚も人間を見に来ます。
 
 
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中からは見えませんが、展望塔の周囲4ヶ所には夜間用のライトが設置されています。
そのうち写真の1ヶ所は、ライブカメラに置き換えてあります。
 
 
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名物グレ(メジナ)の大群も展望塔の間近まで来ます。
 
 
193-7.jpg
 
展望塔の周りは安全で餌ももらえるためたくさんの魚が集まってます。
水温の低い今の時期は透明度が高く遠くまでよく見えて綺麗です。
 
 
おまけ
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これは、展望塔の近くの海底にある取水口です。
ここから水族館で使う海水をポンプで引いています。
ただし、こちらも40年物なので最近調子が悪く悩みの種です・・・
 
 
by とーる
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