海と水族館を丸ごと楽しめる複合施設串本海中公園

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第195回 クロマグロの餌やり体験 実施

串本海中公園の新たな試みとして平成26年4月1日から

水族館Cゾーン水中トンネル水槽のバックヤード(無料開放)にて

マグロの餌やり体験を実施します(餌は有料)。

 

diary195-1.jpgdiary195-2.JPG

 

これは日本の水族館では初めての試みです。たぶん…

とても「特別」で「貴重」な体験になると思います。

マグロは非常にデリケートで飼育する事が難しい魚であるため、

日本の水族館でマグロを飼育しているところはとても少ないのです。

また、バックヤードを無料開放している水族館も少ないです。

この二つの「特別」を生かして、飼育員が普段しているマグロの餌やりを

誰でも気軽にできちゃいます。という試みです。

マグロはパワー、スピード、スタミナどれをとっても最高クラスの「魚の王様」です。

diary195-3.jpg

そのマグロがダイナミックに餌を食べる様は見るものを感動させます。

時には水面から体の半分が見えるほど勢いよく餌に食いつき、水しぶきがかかることも!!

個人的にオススメの楽しみ方は、一人がバックヤードから餌をやり、

それをもう一人がトンネル水槽の下から観察するという

餌やりと観察を二人で交互にやることです。

この楽しみ方ができるのもトンネル水槽ならではの「特別」な体験です。

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是非ともマグロが目の前で餌に食いつく瞬間を目の当たりにして下さい。

感動すること間違いなしです。

皆さん!!是非、串本海中公園に遊びに来てマグロの餌やり体験してみて下さいね。

 

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第187回 採集事情④

またまた一ヶ月ぶりの更新になってしまいました。すいません・・・

夏の忙しい合間を縫ってちょこちょこと

「串本の海大水槽」にて展示する魚を採集していました。

海中公園の目の前に広がる磯では夏になると潮だまりに

熱帯性のスズメダイやハギなどの幼魚が多く見られるようになります。

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海中公園の目の前に広がる磯

 

当館ではこうした潮だまりで幼魚のうちにたくさん採集し、

予備水槽である程度の大きさまで成長させてから展示します。

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ちなみに巻き網や二本の網で地道に採集しています。

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採集し予備水槽にて飼育中の魚たち

 

当館では一度採集した魚は幼魚のうちから水槽に馴染ませながら

何年もかけて大切に育てていきます。

串本の海を再現している「串本の海大水槽」は見た目だけではなく、

自然海水の掛け流しのおかげで飼育環境まで

魚たちが生まれ育った串本の海に限りなく近いのです。

だからこそ長生きする生き物が多いのですね。

 

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第182回 ツマリカスベの赤ちゃん誕生

当館では最近ウミガメの産卵ラッシュですが、ツマリカスベの赤ちゃんもぞくぞくと誕生しています。

先日5月24日にトピック水槽にて展示中のツマリカスベの卵から赤ちゃんが一匹孵り、6月27日に2匹が孵りました。

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 産まれたばかりのツマリカスベ       ツマリカスベの卵

 

エイには卵の形のまま生み出され、体外で発育して孵る「卵生」の種類と母胎内で栄養をつけて

体内から子供の状態で産まれてくる「卵胎生」の種類がいます。

ツマリカスベは卵生なので卵から孵ります。

親のツマリカスベは2013年1月~2月の間に串本町田原港の漁師さんから合わせて7個体を頂き、

そのうち雌3個体が卵をもった状態でした。

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ツマリカスベ

 

入館してから1月5日を皮切りに次々と卵を産んでいきました。

卵はトピック水槽、予備水槽など環境が異なる場所で飼育しています。

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トピック水槽で展示中のツマリカスベの卵  

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予備水槽で飼育中のツマリカスベの卵    

 

5月2日に予備水槽で飼育していた卵から2匹が孵りました。

そしてトピック水槽で展示中の卵からも続々と孵化しています。

トピック水槽では卵の中で赤ちゃんがうごめいている様子がわかるような展示になっています。

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現在の成長状態

 

もうすぐ孵化しますよ。

皆さんツマリカスベの赤ちゃんに会いに来て下さいね。

 

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第180回 新着魚 シノノメサカタザメ

先日、昔からお世話になっている宇久井漁港の漁師さんから

「珍しい白い模様の1mくらいのサメが定置網に入ったのでいらないか」と連絡をいただきました。

漁師さんいつもありがとうございます。

 

「珍しい」「白い模様」という特徴からおそらくイタチザメではないかと予測し、

軽トラックに大きめの水槽を積み込んで期待しながら漁港に向かいました。

到着すると人だかりができており、早速拝見すると

そこには明らかにイタチザメではない160センチはあろうかという黒い巨体が・・・

その姿からすぐにそれが「シノノメサカタザメ」だとわかりましたが

ここで問題が・・・持ってきた水槽に明らかに入りきらない・・・

漁師さんのご厚意でシノノメサカタザメの入っている水槽ごと持っていけることに

漁師さんお世話になりっぱなしですいません。

迅速に海中公園へと運搬し、到着後担架にシノノメサカタザメを移し、ホイストで搬入しました。

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シノノメサカタザメは名前にサメとついていますがガンキエイ目シノノメサカタザメ科に属する

最大で全長300㎝・体重135㎏にもなる大型のエイの仲間です。

インド洋・西太平洋の熱帯から温帯海域に広く分布していますが、

東南アジアなどでは大型個体の肉や鰭は高値で取引されており、数が激減しています。

日本では漁業の対象にはなりませんが希に網にかかる事があり、

各地の水族館で「珍魚」として飼育、展示されています。

串本周辺でも希に漁師さんの網にかかることがあり、

当館でも過去に何度か飼育に挑戦しましたがいずれも長期飼育には至っていません。

南紀では黒潮の影響が少なからず関わってくる3~8月にかけて

シノノメサカタザメが網にかかる傾向にあり、特に6月に捕獲されることが多いです。

シノノメサカタザメが捕獲されるときは決まって潮岬沖南の黒潮の中心点がいつもとは異なった動きをしていたり、

黒潮の影響の弱い時や元の流れに戻りつつあるときに記録されています。

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トンネル水槽に新しく加わったシノノメサカタザメは現在、餌を食べる様子は確認していませんが

搬入から3週間経過した今も弱っている様子はなく、積極的に泳ぎ回っているところをみると何かしら食べているのでは?

今後、トンネル水槽の顔になってくれるように頑張って上手く育てていきたいと思います。

 

byGO

第175回 トンネル水槽バックヤード解放

 

先日だし巻き卵がマイブームになり、

一週間卵を食べすぎたせいか健康診断でコレステロール値が異常に高く、

偏食を控えている今日この頃です。どうもGOです。

 

さて、先日2月1から担当水槽であるトンネル水槽のバックヤード(裏側)が常時開放になりました!

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お客さんに普段行けないトンネル水槽の裏側を見学して頂き、

ちょっぴりお得な気持ちになってもらえたら幸いです。

しかしながらこのバックヤード常時開放には賛否両論ございまして

「普段見えない裏側が見えて感動した」「飼育員の仕事ぶりが拝見できてよかった」

など良い意見の他に

「うるさい」「暗い」「臭い」という意見もございましたので、

今回はどうして当館のトンネル水槽の裏側はうるさくて、暗くて、臭いのかを

少し解説したいと思います。

 

バックヤードはどうして暗いのか?

バックヤードが暗いのは窓を開けるとトンネル水槽の中から見上げたときに逆光になって

水槽の魚が見えなくなってしまうからです。

また、水槽の照明には特殊な青い色のライトを使っているので、

この効果を落とさないようにするためにも、自然光はできる限り抑えているんです。

 

バックヤードはどうしてうるさいのか?

バックヤードには様々な機械があるのでその音は大変大きくなります。

音は水を送るポンプや、海水を温めるボイラーなどから出ますが、

中でも特にうるさいのは空気を送り出すコンプレッサーという機械です。

水深が5mもあるトンネル水槽に空気を送るには大変な力がいるので、

その騒音は相当なものなんです。

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 左、ポンプ 中央、ボイラー、右、コンプレッサー

 

バックヤードはどうして臭いのか?

バックヤードが臭いのは餌の臭いが主な原因です。

当館のトンネル水槽では配合飼料ではなく生餌を餌として使用しています。

トンネル水槽では毎日10~30㎏程度生の魚を捌いていますので魚臭さは否めないです。

また、機械等に使用するオイルなどの臭いも混じってかなり臭いんです。

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   一日の餌の例 右上、アジのぶつ切り

左上、子サバ 右下、オキアミ&アミエビ

 

水槽の裏側に興味のある方いましたら是非バックヤードにお越し下さい。

ちょっと入り口わかりにくいですがお待ちしています。

ちなみに午前9:00~12:00は私トンネル水槽のバックヤードにいて

なんか仕事していますので

お気軽に何でも聞いてくださいね。

 

byGO

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