イベント&新着情報研究と発表一覧
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- 和歌山県初記録のハゼ亜目魚類18種に関する論文が出版
- 和歌山県初記録のオオクチヌメリ属魚類2種に関する論文が出版
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当館で飼育されていた長寿のモンツキベラに関する論文が出版
当館で飼育されていた長寿のモンツキベラに関する論文が出版されました。
【論文概要】
モンツキベラは北西オーストラリアと西太平洋に広く分布し、国内では千葉県以南の太平洋沿岸から琉球列島にかけて確認されている体長20cm程のベラの仲間です。
串本海中公園センターでは1971年の開館以降、モンツキベラの飼育を継続的に行ってきました。特に1991年から飼育されていた個体は2024年に死亡するまで33年間も飼育されていた記録があります(図1)。その後、本個体について当初1991年から飼育されていたと考えられていましたが、当館で保管されている飼育記録を詳細に調べたところ、少なくとも1982年以前から飼育されていたことが分かりました。しかし,1982年以前は複数個体のモンツキベラが飼育されており、各個体の識別を行っていなかったことから上記の個体の正確な飼育年数を特定することができませんでした。
今回、上記のモンツキベラについて、飼育年数と年齢を推定するため、耳石※(図2)と呼ばれる形質を用いて推定を行いました。その結果、本個体は46歳で死亡したと推定されました(図3)。本個体の死亡年(2024年)から逆算すると、1978年産まれであると考えられました。この結果から、本個体の飼育年数の推定を飼育資料から試みたところ、本個体が産まれたとされる1978年にはモンツキベラの採集・搬入記録はありませんでしたが、翌1979年に串本町紀伊大島で2個体(うち1個体は採集後に死亡?)が採集された記録がありました。また、1979年から1982年にかけて本種が採集・搬入された記録はこの2個体のみであったことから、今回の長寿のモンツキベラは1979年に採集された個体である可能性が高いと考えられました。この場合、本個体は45年間にわたって、当館で飼育されていたことになり、おそらく世界最高齢のモンツキベラであったと考えられます。
これまで水族館における長期飼育の記録を、年齢形質に基づいて調べられた報告はありませんでした。本研究のように、飼育記録と耳石等を用いた年齢推定を併用することにより、自然環境下における寿命や成長速度、年齢構成といった情報を十分に得ることが困難な種の生態解明に寄与できると考えられました。
※耳石とは炭酸カルシウムの結晶からなる組織で、脊椎動物の内耳にある。魚類には3種類の耳石が1対ずつあり、本研究では最も大きな扁平石を用いて解析を行いました。耳石の断面には木の年輪のようなものが形成され、これを計数することで魚類の年齢推定に利用されています。
【論文詳細】
タイトル:水槽内で30年以上飼育されたモンツキベラの年齢推定
著者:大西 遼(串本海中公園センター)・森 美枝(串本海中公園センター)・三井翔太(株式会社 日本海洋生物研究所)
論文雑誌:南紀生物,62(2):119-122.
本論文はオープンアクセスではございません。
論文PDFをご所望の際は当館HPのお問い合わせフォームよりご連絡下さい。
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▲図1 当館で飼育されていた長寿のモンツキベラ
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▲図2 年齢推定の解析に用いたモンツキベラの耳石
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▲図3 耳石の薄片標本(木の年輪のようなものが形成されている)
和歌山県初記録のハゼ亜目魚類18種に関する論文が出版
和歌山県初記録のハゼ亜目魚類18種に関する論文が出版されました。
【論文概要】
和歌山県串本町は多数のダイビングポイントを有し、ダイバーにより多種多様な魚類が撮影されています。撮影された写真は魚類相や各種の分布を把握する上で非常に重要な情報となりますが、写真はダイバーの個人管理となるため、その出現が正式な記録(出版物)として残ることは多くありません。再検証可能な観点から自然史標本はきわめて重要ですが、水中写真であっても出現情報については記録していくことが望まれます。
今回、第2著者であるマリンステージ串本の谷口勝政氏により撮影された水中写真※1を整理したところ、2008年から2022年にかけて和歌山県初記録のハゼ亜目魚類18種が撮影されていたことが分かりました。このうち、9種※2が本州初記録であり、分布の北限を更新する記録となりました。
※1:報告に用いた水中写真は神奈川県立生命の星・地球博物館の収蔵資料としてデータベースに登録・保管されています。
※2:論文内では9種と報告されていますが、コジカイソハゼの現在の分布北限は三重県です(武藤,2025)
【論文詳細】
タイトル:水中写真に基づく和歌山県初記録のハゼ亜目魚類18種
著者:大西 遼(串本海中公園センター)・谷口勝政(マリンステージ串本)・平嶋健太郎(和歌山県立自然博物館)
本論文は和歌山県立自然博物館年報で公開されました。
論文のPDFは下記のHPからダウンロード可能です。
・和歌山県立自然博物館HP
https://www.shizenhaku.wakayama-c.ed.jp/pdf/books/report2501.pdf
上左:アケボノハゼ、上右:スジクロユリハゼ、下左:アカハゼ、下右:カグヤヒメハゼ
撮影者:谷口勝政
和歌山県初記録のオオクチヌメリ属魚類2種に関する論文が出版
和歌山県初記録のオオクチヌメリ属魚類2種に関する論文が出版されました。
【論文概要】
ネズッポ科オオクチヌメリ属は、日本からバケヌメリEleutherochir mirabilis (Snyder, 1911),クシヒゲヌメリEleutherochir mccaddeni Fowler, 1941,オオクチヌメリEleutherochir opercularis (Valenciennes, 1837)の3種が記録されています。このうちバケヌメリは国内において、北海道から新潟県と宮崎県にかけての日本海および太平洋沿岸から散発的に記録されており、クシヒゲヌメリは高知県と沖縄県からのみ記録されていました。
2024年6月10日に和歌山県串本町の紀伊大島で1個体のバケヌメリの稚魚、同年8月21日に同町の上浦海岸で1個体のクシヒゲヌメリが採集されました。今回採集された標本は和歌山県からの2種の初記録であり、クシヒゲヌメリは本州初記録となりました。
【論文タイトル】
和歌山県串本町から得られた本州初記録を含むオオクチヌメリ属魚類2種の記録
著者:大西 遼(串本海中公園センター)
本論文は、査読付きオンラインジャーナル「Ichthy, Natural History of Fishes of Japan」で公開されました。論文PDFは下記URLからダウンロード可能です。
・Ichthyインターネットサイト
https://www.museum.kagoshima-u.ac.jp/ichthy/articles.html
・J-Stage
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ichthy/56/0/56_31/_article/-char/ja
南紀生物同会 南紀生物より2論文が出版
南紀生物同好会の会誌 南紀生物(Vol. 67, No.1 )より「水槽内におけるモヨウモンガラドオシの卵発生と孵化仔魚の形態」と「和歌山県串本町で撮影された体側に黒色斑をもつヤシャカマス記録」の2論文が出版されました。
① 論文タイトル:水槽内におけるモヨウモンガラドオシの卵発生と孵化仔魚の形態
著者:佐久間夢実(串本海中公園センター)・大西 遼(串本海中公園センター)
論文概要:モヨウモンガラドオシMyrichthys maculosus(Cuvier,1816)は,体の地色が白色や薄い黄色で多数の円形斑があるウミヘビ科魚類です。本種はインド・太平洋に広く分布し,日本国内では静岡県の相模湾以南から琉球列島にかけて記録されています。和歌山県沿岸では水深15-25 mの砂泥底に生息しており、串本周辺海域では最も普通に見られるウミヘビです。一方で,本種の産卵に関する知見は乏しく、これまでフィリピンのマリアナ海域で採集された卵の形態が知られているのみでした。
今回、串本海中公園センターで飼育展示されているモヨウモンガラドオシの水槽内に受精卵が浮遊しているのが確認され、飼育を行ったところ孵化仔魚が得られました。上述のとおり本種の卵は知られていましたが、孵化仔魚の形態は不明であったため、水槽内で観察された卵発生と孵化仔魚の形態について報告しました。
② 論文タイトル:和歌山県串本町で撮影された体側に黒色斑をもつヤシャカマスの記録
著者:大西 遼(串本海中公園センター)・白木孝佳(愛知県名古屋市)・黒田悠真(千葉県農林水産部)
論文概要:カマス科のヤシャカマスSphyraena arabiansis Abdussamad and
Retheesh,2015は、インド洋アラビア海南東部のラクシャディープ諸島、日本、およびニューカレドニア南部のダンビアから記録されており、日本国内では神奈川県から鹿児島県にかけての南日本太平洋沿岸に分布しています。
本種は従来、形態が酷似するオニカマスS. barracuda(Edwards 1771)と混同されていましたが、森下ほか(2020)により上顎後端が眼の前縁直下を越えないこと、側線が第1背鰭より前方で曲がること、鰓蓋後縁の鰓膜下半部が白色を呈すること、体側上部の暗色横帯が側線を越えるが、腹部に達しないこと、体側に黒色斑がないこと、尾鰭後縁中央部に一対の大きな突出部があることにより識別可能であると報告されていました。
今回、和歌山県串本町で1個体のヤシャカマスに同定される水中写真が撮影されましたが、撮影された個体の体側には複数の黒色斑が認められました(既知の報告ではヤシャカマスの体側に黒色斑はないとされている)。これまで体側に黒色斑をもつヤシャカマスは確認されていなかったため、本種の形態的特徴に関する知見の蓄積のため報告しました。
「和歌山県から得られた南方性テンジクダイ科魚類2種の記録」論文公開
和歌山県串本町とすさみ町で採集された南方性テンジクダイ科魚類「アカフジテンジクダイ」と「マトシボリ」に関する論文が出版されました。
【論文概要】
アカフジテンジクダイApogon crassiceps Garman, 1903は体が赤みを帯びた半透明の小型のテンジクダイです。本種は西太平洋に広く分布しており、日本国内では神奈川県から琉球列島にかけて記録されています。今回、和歌山県串本町で採集された個体が本県からの初めての記録となりました。マトシボリApogonichthys ocellatus (Weber, 1913)は体が茶褐色で、第1背鰭に黄色く縁取られた黒斑がある小型のテンジクダイです。本種はインド・西太平洋に広く分布しており,日本国内では静岡県から琉球列島にかけて記録されています。今回、和歌山県串本町とすさみ町から採集された個体が本県からの初めての記録となりました。
論文タイトル:「和歌山県から得られた南方性テンジクダイ科魚類2種の記録」
著者:吉田奈央(京都大学農学部地域環境工学科)・大西 遼(串本海中公園センター)
本論文は、査読付きオンラインジャーナルIchthy, Natural History of Fishes of Japanで公開されました。
論文PDFは下記URLからダウンロード可能です。
・Ichthy インターネットサイト
https://www.museum.kagoshima-u.ac.jp/ichthy/articles.html
・J-Stage
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ichthy/55/0/55_63/_article/-char/ja



