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- 「串本町から得られた北限記録のヤツトゲテンジクダイ」論文発表
- 「串本町から得られた北限記録のドクウツボ」の論文発表
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「水槽内で観察されたニセゴイシウツボの産卵前行動」論文公開
当館で展示されているニセゴイシウツボの産卵行動についての論文を発表いたしました。
【論文概要】
ニセゴイシウツボ Gymnothorax isingteena (Richardson, 1845) は、韓国、日本からインドネシアにかけての西太平洋に広く分布しており、国内では八丈島、伊豆半島以南の太平洋沿岸から琉球列島にかけて記録されています。本種は観賞魚として人気が高く、多くの水族館で飼育展示されています。一方で、本種の生態についてはほとんど分かっておらず、産卵に関する知見はこれまで得られていませんでした。今回、串本海中公園センターで飼育されている2個体のニセゴイシウツボを観察したところ、ペアの形成やオスがメスの顎を咥えて水面に浮上する産卵前行動が確認されました。
【論文情報】
タイトル:水槽内で観察されたニセゴイシウツボの産卵前行動
著者:大西 遼・佐久間夢実
論文は、鹿児島県自然環境保全協会が発行する「Nature of Kagoshima」のHP内で公開されました。
論文のPDFは下記のHP内でダウンロード可能です。
・
Nature of Kagoshima インターネットサイト
https://journal.kagoshima-nature.org
大西 遼
佐久間 夢実
「串本町から得られた本州初記録のホシヒレグロハタ」論文公開
2023年11月29日に当館前の錆浦海岸で採集された「ホシヒレグロハタ」について、
本種の本州初記録および分布の北限記録として論文を発表いたしました。
※当水族館での生体・標本の展示はございません。
【論文概要】
ホシヒレグロハタ Epinephelus corallicola (Valenciennes, 1828) は、日本からオーストラリア北西部にかけての西太平洋域に広く分布しており、日本国内では高知県以南から散発的に記録されていました。
2023年11月29日に串本海中公園センター前の錆浦海岸で1個体のホシヒレグロハタの幼魚が採集されました。
本種のこれまでの分布は上述のとおりであり、和歌山県串本町から得られた標本は本種の本州からの初記録かつ分布の北限を更新する記録であるため、論文として報告いたしました。
【論文情報】
論文タイトル:「和歌山県串本町から得られた本州初記録のホシヒレグロハタ」
著者:大西 遼(串本海中公園センター )
本論文は、オンラインジャーナル Ichthy-Natural History of Fishes of Japan で公開されました。
下記の URL からダウンロード可能です。
・Ichthy インターネットサイト
https://www.museum.kagoshima-u.ac.jp/ichthy/articles.html
・J-Stage
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ichthy/46/0/46_21/_article/-char/ja
大西 遼
「串本町から得られたヨミノハゼ稚魚の記録」論文公開について
2023年11月に当水族館トピックス水槽で展示を行いました「ヨミノハゼの稚魚」。
同年9月に採集されたこの個体、当初は種不明なハゼ科稚魚でしたが、
飼育および形態観察を経て「ヨミノハゼ」であることがわかりました。
※現在、当水族館での生体展示や標本の展示は行っておりません。
【論文概要】
ヨミノハゼ Austrolethops wardiは、インド・太平洋域に広く分布し、日本国内では和歌山県および沖縄県からのみ記録されています。
和歌山県からは、1980 年に当館元館長の御前 洋氏により海岸に漂着した個体が採集され、当館の機関紙マリンパビリオンにて未同定種 (種不明) として報告されました。その後、吉郷ほか(2004) は沖縄県沖縄島から得られたヨミノハゼを日本初記録として報告し、明仁ほか(2013) は 1980 年に採集された和歌山県産の標本を再同定した結果、本種であったと報告しています。本種は主にサンゴ礁域の潮間帯に生息しており、夜間に活動する遊泳性のハゼの仲間です。また、ヤハズアナエビの巣穴に共生することが知られています。このような生態のためか、国内における本種の記録は少なく、詳細な分布や生息状況についてはほとんど分かっていません。
2023 年 9 月 22 日に、串本海中公園センター前で種不明のハゼ科稚魚が採集されました。
その後の飼育および形態観察の結果、このハゼ科稚魚はヨミノハゼであることが分かりました。本種は和歌山県串本町から記録がありますが、漂着した個体のみで、国内では沖縄県以外で生体は確認されていませんでした。また、これまで本種の稚魚期に関しての知見はなかったため、成長に伴う形態の変化等について報告しました。
【論文情報】
論文タイトル:「和歌山県串本町から得られたヨミノハゼ稚魚の記録」
著者:大西 遼(串本海中公園センター )・松永康大(串本海中公園センター) ・平嶋健太郎(和歌山県立自然博物館 )
本論文は、オンラインジャーナル Ichthy、 Natural History of Fishes of Japan で公開されました。
下記の URL からダウンロード可能です。
・Ichthy インターネットサイト
https://www.museum.kagoshima-u.ac.jp/ichthy/articles.html
・J-Stage
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ichthy/41/0/41_1/_article/-char/ja
大西 遼
「串本町から得られた北限記録のヤツトゲテンジクダイ」論文発表
2023年6月に串本町潮岬で採集された「ヤツトゲテンジクダイ」につきまして、
本種の本州初記録および分布の北限記録として論文を発表いたしました。
※現在、当水族館での生体展示や標本の展示は行っておりません。
【論文概要】
ヤツトゲテンジクダイ Neamia octospina (テンジクダイ科)は、
インドから西太平洋にかけて広く分布し、これまで日本国内からは鹿児島県口永良部島以南から記録されていました。
2023 年 6 月 5 日に串本町潮岬でヤツトゲテンジクダイの稚魚が 1 個体採集されました。
その後、串本町から得られた本標本は本種の本州初記録および分布の北限記録として、
大西・吉田朋弘氏(所属:海洋生物環境研究所)により論文として報告されました。
【論文タイトル】
和歌山県串本町から得られた北限記録のヤツトゲテンジクダイ
【著者】
大西 遼(串本海中公園センター)・吉田朋弘(海洋生物環境研究所)
本論文は、オンラインジャーナル Ichthy で発表いたしました。
下記 URL からダウンロード可能です。
・和歌山県串本町から得られた北限記録のヤツトゲテンジクダイ
https://www.museum.kagoshima-u.ac.jp/ichthy/INHFJ_2024_040_062.pdf
大西 遼
「串本町から得られた北限記録のドクウツボ」の論文発表
この度、館内の「掃除をするエビ水槽」で現在展示中のドクウツボについて、
本種の分布の北限記録および本州からの初記録として論文を発表いたしました。
【論文概要】
ドクウツボ(Gymnothorax javanicus)は、
主にサンゴ礁域の浅所に生息する大型のウツボ科魚類です。
本種はインドから太平洋の熱帯・亜熱帯域にかけて広く分布しており、
国内からは小笠原諸島、薩摩半島、大隅諸島、および琉球列島から記録されていました。
2023 年 11 月 26 日に串本町紀伊大島在住の福島勝司氏 (所属 JF 和歌山東漁業協同組合須江支所)により
ウツボ籠漁にて 1 個体のドクウツボが採集されました。採集後、当館へ寄贈され展示を行いました。
その後、本種のこれまでの分布 (上述)を調べると鹿児島県以北からは記録がないことが分かり、今回串本町で採集された個体を分布の北限記録および本州初記録として大西 ・是枝伶旺氏 (所属 鹿児島大学大学院連合農学研究科)により論文として発表いたしました。
本論文は 「Nature of Kagoshima」という論文雑誌で発表いたしました。
▼下記 URLから制限なくダウンロード可能です。
・Nature of Kagoshima (https://journal.kagoshima-nature.org/050-024/)
大西 遼