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つばきの通信が途絶えました

190706tsubaki_cu.jpg
  • icon_tsubaki.jpg
  • ▼Platform ID: 66244
    名前:つばき
    性別:メス(産卵経験あり)
    1995年9月生まれ、体重105kg/甲長85cm
※位置情報マップはクリックで拡大します。
※ウミガメ担当スタッフが取得した位置情報を精査した公表データになります。

【2019年6月24日を最後に、つばきの通信が途絶えました】
発信機を付けて太平洋を横断していたアカウミガメの『つばき』ですが、
2019年6月24日(放流から30日目)を最後に通信が途絶えてしまいました。
通信復活が見込めないため、以上をもって第2弾の追跡調査を終了いたします。

【つばきの追跡調査記録】
追跡期間:2019年5月26日~2019年6月24日
追跡日数:30日間
串本からの直線距離:約1800㎞


アルゴス放流第2弾のまとめ

2019年5月26日にアルゴス放流第2弾としてアカウミガメの「つばき」にアルゴス送信機を装着して放流しました。

残念ながら、6月24日の受信を最後に「つばき」からの信号は途絶えてしまいました。

約1ヵ月の追跡となりましたが、得られたデータは非常に興味深いものとなりましたのでご紹介します。

 

アルゴス放流第2弾

第1弾の放流では、当館で繁殖したアカウミガメの子ガメ(2才)を放流し追跡しましたが、

第2弾では、当館で繁殖し成体まで成長した雌のアカウミガメを放流しました。

 

まず第1弾第2弾共に、水族館で繁殖したウミガメを放流した場合、野生個体の回遊や行動とどのような違いがあるのか?

を調べるのが大きな目的です。

日本近海の成体のアカウミガメは、

野生個体の場合、普段は摂餌海域で暮らしており、産卵の時期になると主に日本の太平洋側沿岸に接近し産卵を行います。

そして、産卵期が終わると再び摂餌海域へと戻ります。

日本のアカウミガメの摂餌海域は、主に東シナ海付近の餌が豊富な浅海域ですが、

一部日本の太平洋側外洋を広く回遊する個体もいるようです。

そして、今回放流したアカウミガメの「つばき」は、1995年に当館で繁殖し23年間飼育し続けてきた個体です。

甲長82㎝、体重105㎏と十分に成長しており、さらに当館の人工産卵場で産卵の経験もある成体の雌です。

この個体を産卵期直前に串本から放流した場合、

野生でも産卵を行うのか?

産卵するのであればどこで産卵するのか?

さらに産卵期後はどこに向かうのか?

を調査するのが目的です。

 

それでは、「つばき」の移動経路を見てみましょう。

放流(5月26日)から10日後(6月5日)まで

つばき10日後.png

総移動距離は約1200㎞

本州に沿って一目散に東へ進んでいます。

これは前回の「うめ」とそっくりな移動経路です。

黒潮の潮流に乗って、陸地には全く興味が無いかのように高速で移動しています。

産卵のために何処かに上陸したような兆候は見られませんでした。

さらに、そのまま日本から離れて太平洋沖に向かってしまいました。

まるで「うめ」と同様に、太平洋を横断する大回遊のようです。

 

放流20日後(6月15日)まで

つばき20日後.png

総移動距離は約2260㎞

結局そのまま黒潮の流れに乗って太平洋へと飛び出して行き、産卵のそぶりも見せませんでした。

この移動経路は正に大回遊のようです。

移動速度は、体格による遊泳力の違いからか「うめ」以上です。

 

放流29日後(6月24日)まで

つばき最終.png

受信終了となる6月24日までです。

総移動距離は約2450㎞

最後の10日間ほどは、移動距離は大きく落ちて付近をうろうろするようになり、

その後受信が途絶えました。

 

今回の「つばき」の放流から見られたことは

先ず産卵行動は確認できませんでした。

しかし、実は元々産卵については、あまり大きな期待はしていませんでした。

ウミガメの産卵間隔は個体によって様々ですので、産卵する個体であっても

今回必ず産卵するわけではありませんでした。

ですので、産卵行動は確認出来たらラッキー、といった感じでした。

 

よって、今回の放流で最も注目したのはどこに向かうかです。

予想としては、日本の太平洋側沿岸を辿って産卵地を物色しつつ西へ向かい

東シナ海方面へ向かうのではないか、と思っていました。

要するに、多くの野生個体と同様の回遊をするのではないかと予想していました。

結果は、全く反対のものでした。

まるで、第1弾の「うめ」の様に大回遊へ行くかのような移動です。

        ↓ 赤が「うめ」 黄色が「つばき」です

つばきとうめ.png

これは、大変興味深い可能性です。

もしかしたら、「つばき」は飼育下で成体まで成長したとしても、

経験していない大回遊のために太平洋横断に向かったのでしょうか。

しかし、今回受信途絶した地点はまだその可能性を確信できる場所ではありませんでした。

野生のアカウミガメの一部には、受信途絶した海域を摂餌域にする個体もいるようなのです。

そのため、「つばき」が今後この海域にとどまったのか、太平洋横断に向かったのかは

大いに注目するところでした。

それだけにこのタイミングでの受信途絶はとても残念でした。

 

受信が途絶えた原因は不明ですが、

「つばき」の体格からして1ヵ月程度絶食しても餓死することはありません。

送信機の脱落や損傷、もしくはサメに襲われた、等の可能性が高そうですが正確なところは分かりません。

 

今回は1ヵ月での追跡終了となってしまい非常に残念でしたが、「つばき」の行動はとても興味深い結果でした。

今回の様な放流は、色々とコストが掛かるため中々簡単には行えないのですが、

是非「つばき」のその後を調べるためにも機会があれば次弾の放流に臨みたいと思っています。

2019年6月23日つばき

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  • ▼Platform ID: 66244
    名前:つばき
    性別:メス(産卵経験あり)
    1995年9月生まれ、体重105kg/甲長85cm
※位置情報マップはクリックで拡大します。
※ウミガメ担当スタッフが取得した位置情報を精査した公表データになります。

Note.【2019年5月26日、アカウミガメ『つばき』を放流しました】



2019年6月20日つばき

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  • ▼Platform ID: 66244
    名前:つばき
    性別:メス(産卵経験あり)
    1995年9月生まれ、体重105kg/甲長85cm
※位置情報マップはクリックで拡大します。
※ウミガメ担当スタッフが取得した位置情報を精査した公表データになります。

Note.【2019年5月26日、アカウミガメ『つばき』を放流しました】



2019年6月18日つばき

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  • ▼Platform ID: 66244
    名前:つばき
    性別:メス(産卵経験あり)
    1995年9月生まれ、体重105kg/甲長85cm
※位置情報マップはクリックで拡大します。
※ウミガメ担当スタッフが取得した位置情報を精査した公表データになります。

Note.【2019年5月26日、アカウミガメ『つばき』を放流しました】



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