海と水族館を丸ごと楽しめる複合施設串本海中公園

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スタッフブログ【さびうらびより】スタッフ:ブログ更新一覧

串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
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第328回 磯のおチビたち

雨が降る日が続いたり、涼しかったのにまた暑くなったり・・・

今年の夏は天気が安定しませんね。

まあ、変わらずアイスは美味しいので良しとしましょう。

 

ちなみに、棒付きアイスは食べる派、ソフトクリームは舐める派です。さく太郎です。

 

 

今日は私が個人的に可愛がっている、ちびっ子水槽についてご紹介します。

 

潮が引いた時間に磯に出ると、岩の窪みに海水が残ってできたタイドプールができます。

そこには大きな生き物からの食害を防ぐために、様々な生き物の幼魚たちが暮らしていることがあります。

水族館にいる魚達の一部は、磯にいる小さな状態から大きくなるまで育て、水槽にデビューさせることもあります。

 

私は磯での採集が好きなんです。なぜなら必ず何かしら採ることができるから!魚類担当にも関わらず魚を採るのが下手なので、

岩によってできた壁がある磯だと魚が採りやすいのです!!魚の採集は修行が必要です・・・

 

コツコツと採ってきた魚たちがこちら

 

21.8-15.jpg

 

こちらは水槽の中です

 

 

画面はあまり見えていないので、上手くとれていませんがご容赦下さい。

時期によって現れる魚は違います。

 

ボラ

21.8-4.jpg

夜に磯へ行くと、寝ぼけたボラが水面をゆらゆらと泳いでいます。

鯉のように、水面に向かって口をぱくぱくさせ、酸素を直接取り入れることが可能です。

21.8-5.jpg

 

 

オキナメジナ

21.8-6.jpg

白い線が入っていることが特徴的です。見てからにお腹がぷっくりするまでエサを食べます。食いしん坊です。かわいい。

 

 

クロメジナ(?)

21.8-10.jpg

元気すぎて吻先が隠れた写真となってしまいました。この辺りではオナガ・オナガグレなんて言い方をします。

鰓蓋に黒く縁取りされているのが特徴の一つですが、幼魚の時でも同じなのかが微妙なところです。

ちなみに普通の大人のメジナ(地方名:グレ)には黒い縁取りがありません。

 

 

ギンユゴイ

21.8-7.jpg

特徴的な白黒の縞模様が尾びれや背びれにあります。かなりすばしっこいです。

 

 

カゴカキダイ

21.8-9.jpg

阪神タイガースのファンです。(嘘です。)

21.8-14.jpg

なんやねん!!

 

 

オヤビッチャ

21.8-8.jpg

名前がいいですよね。オヤビッチャ!!スズメダイの仲間です。

同じような模様のスズメダイの仲間は沢山いますが、オヤビッチャは背びれ付近に黄色い模様が入ります。

あと何となく私的に、縞模様の色が黒ではなく紺色というか、ネイビーっぽい気がします。

 

 

イソスズメダイ

21.8-11.jpg

黄色い線が背びれからお腹にかけて入ります。胸びれ以外の各鰭も黄色いです。

 

 

磯にはまだまだいろんな生き物がいますが、ブログが終わらないと帰れないのでこの辺りで終わりにします。

皆様も磯で魚を見ることはできますが、水族館の前の磯は海域公園地区のため、採集には許可がいります。

お持ち帰りはできませんが、それぞれの時期にしか見ることのできない幼魚達をぜひ見て頂きたいです!

 

あなたの知っているあの魚も、磯に行けば幼魚の状態で見れるかも?!

 

by. さく太郎

第327回 さんごガチャ

8月1日、近くの海岸にスリック(※)ができていました。※サンゴの卵が集まったもの。

この日の前日は潜っていなかったので

どのサンゴの卵なのかはわかりません

 

が、

 

なんとなく掬ってきました。

 

サン1.JPG

 

サンゴの種苗生産にはいくつか方法があり、

普通は群体の一部を採集して室内で飼育産卵させたり、野外でトラップ等を用いて卵を集めてきたりしますが、スリックの一部を育てるのも方法の一つです。

 

スリックを集める場合、夜潜らなくてもいいし、遅い時間まで観察したりスポイトをペッペとしなくていいので、とっても楽ちんなのですが、この方法には大きな難点があります。

それは、複数種の卵が混ざっていた場合に特定の種を育てることが非常に難しいことです。

 

今回採集してきたスリックにもいろんな色の卵が混ざっていました(画像は撮り忘れました。。)。

 

良く見慣れた卵(たぶんクシハダミドリイシ)

灰色のもの(たぶんパリカメノコキクメイシ)

黄色のもの(元館長によるとスナギンチャクやイソギンチャクのものらしい)

濃い赤色のもの(たぶんナカユビミドリイシ)

etc・・

 

まぁ、今回はこの種の種苗を生産したい!といった大層な目標があるわけでもないので、エイヤ!とシャーレに入れて一緒に育ててみることにしました。

何が育つかは分からない。

ガチャですね。さんごガチャ。

サン2.JPG

その後、無事プラヌラが確認できたので

せっかくだし、色々な着底基板も入れてあげました。

サン3のコピー.jpg

ちなみにプラヌラはこんな感じで、大きさは大体0.3~0.5 mmくらい。

 

で、

 

なんだかんだありましたが、

 

人知れず換水を繰り返していると

 

サン4のコピー.jpg

無事稚サンゴになったようです。大きさは0.8 mmくらい。

小さいながらに骨格を形成しているところをみると、何れかのイシサンゴのようです。

着底基板はやはり、自然のサンゴレキが人気でした。

サン5.JPG

 

確定演出はまだまだ先なので

種までは特定できませんが

これからも大切に育てていこうと思います。

 

 

レベルを上げて、

いつか水槽デビューできると良いですね。

 

つづく

 

by. ひらりん

第326回 我慢できるってだけで痛いのは痛い

先日、目の前の港にカツオノエボシが流れてきました。

326-1.JPG

毒の強いことで有名な本種。

この辺りでは春の嵐などで小型のものが流されて来ることはあるのですが

ここまでキレイで立派なのは珍しく

私が人生で見た中で最も美しいカツオノエボシでした。

 

326-2.JPG

触手も美しいです。

 

そんな美しいカツオノエボシですが

本来は外洋性のクラゲであるため

この近辺で沿岸に近寄ってきたものは

基本的にそのまま弱って死んでしまいます。

今回流されてきたカツオノエボシも

次の日にはボロボロになって死んでしまいました。

 

しかし、死んでしまったカツオノエボシも

生きているとき同様に非常に危険です。

なぜなら本体が死んでしまっても

触手の刺胞と呼ばれる毒針入りのカプセルのようなものは

まだ残っているからです。

浜などに打ち上げられたカツオノエボシも絶対に

触らないようにしましょう。

 

 

今回はせっかくなので

残された触手を拡大して観察してみました。

 

326-3.JPG

このようになります。

この青色の濃いところに

丸い粒がびっしりと並んでいるのが分かりますでしょうか。

この一粒一粒が刺胞です。

 

326-4.JPG

そして、これは実際に刺胞から毒針が発射されている様子です。

このちょろんと出ている毛のようなものが毒針です。

これが刺さって毒が注入されるわけです。

怖いですね-。

 

実際に、私は

カツオノエボシに刺されたことがあります。

刺された感想で言うと

刺胞動物独特の痛さと言うんですかね。

あれの超強い版って感じです。

痛みは強いです。

痛いことは痛いです。

ただ、私はクラゲを長年扱っているので

クラゲの痛みには慣れておりまして

体質的にもそこまでひどくなりません。

 

 

 

ってことで

 

326-5.JPG

カツオノエボシに刺されたあとどのようになるか

30代飼育員男性の場合で紹介しましょう。

 

 

326-6.JPG

3分後

赤丸で囲んだところが刺傷部です。

痛いは痛いです。

ちょっと赤くもなっていますが

大きな変化はありません。

それより腕が汚い方が気になります。

 

 

326-7.JPG

5分後

刺傷部がミミズ腫れになってきました。

周りも赤く腫れてきました。

痛いです。

腕も汚いです。

 

 

326-8.JPG

10分後

ミミズ腫れもキレイになってきました。

刺傷部周りの腫れも広くなり

若干熱を持ってます。

張りも感じます。

腕はまだ汚いです。

 

 

326-9.JPG

15分後

見た目も腫れも10分後とほとんど変わりません。

痛いは痛いし、張ってる感じが続きますが

もうピークといった感じです。

これ以降は変化がなさそうなので

ここで観察は終わりにしました。

ようやく汚い腕が洗えます。

 

 

 

というわけでいかがでしたでしょうか。

カツオノエボシに刺されるとこうなるという

一つのパターンを紹介できたのでは内でしょうか。

 

一つ気をつけて頂きたいのは

これは私が刺されたときの症状ということで

体質によってはもっとひどくなる場合もあります。

自ら刺されようなどという愚かで浅はかな行為は

絶対にしないようにして下さい。

クラゲに刺されても一利もありません。

刺された本人が言うので間違いありません。

 

それと海水浴シーズンが始まりましたが

もし、海を泳いでて体に急な痛みが走った場合は

決して慌てないで下さい。

おそらくクラゲに刺されたのでしょう。

いっそのことそういうことにして

速やかに慌てずその場を離れて陸に上がりましょう。

慌てて溺れるというのが何よりも怖いので。

 

326-10.JPG

ちなみに2日後。

もはや痒い。

そして一ヶ月以上経過した今でも

痕は分かりますよ。

 

 

by ハムいち@いつになくまじめな内容

第325回 大卒の魚

玄関水槽にクエが入りました。

diary325_2.jpg

2005年近畿大学の水産研究所で人工繁殖で生まれました。
今年で16歳。
水産研究所では親魚(しんぎょ。卵や精子を採るための魚)
として飼育されていましたが、現役を引退し当館に来ました。

生まれたときからほとんど配合飼料(ペレット)で育ったようなので
こちらの生エサは食べてくれるかなあと心配しましたが
何の心配もいりませんでした。

diary325_1.jpg
本日のエサ。他の魚たちのエサも入っています。

入った次の日には、何の躊躇もなくアジの切り身を食べた!
しかも大量に。
やはり、養殖場で育った魚は、天然の魚と全然違います。
クエというのは、割と神経質な魚で、水槽に入れて最初の頃は
隅っこや岩の隙間に入って、しばらく出てこずエサも食べない、
というのが私のイメージだったのですが、
このクエは、他の魚たちがエサだ!と騒ぎだしたとたんに
上を向いてエサが落ちてくるのを待ってました。

最初は、アジの切り身がお好みのようでしたが、
今ではイカ丸ごとが大好物です。
初めはイカを見て、なんじゃこらみたいな反応だったのに
今ではイカじゃないと嫌みたいな顔をするときもあります。

縁あって余生を当館で過ごすことになった近大卒業クエ。
余生と言っても、当館では昔30歳以上になったクエもいて
この先の方が長くなる可能性だって充分あります。
そうなるよう、私もがんばります。

ホンソメワケベラに掃除をされるのもこのクエにとっては初めてかも。

ちなみに、9月30日まで、「近大養殖の世界」という
企画展を水族館Bゾーン特別展示室で行っています。
近畿大学水産研究所が70年近くにわたって行ってきた
水産養殖の研究について紹介しています。

今日紹介したクエと同じ、近大出身の魚たちも
ご覧いただけます。
よろしければぜひご覧ください。

diary325_4.jpg

by くろすけ♀

第324回 賽の河原

毎年4月から5月ごろになるとツバメが訪れ、水族館の色んな所で巣作りに励んでいます。

屋外ウミガメプールの軒にも毎年必ず巣を作っており、今年も行ったり来たりしていました。

ウミガメプール付近で巣を作るツバメは、持ってきた枯れ草をプールの海水に漬けて巣の材料にしているようです。

324-1.JPG

 

が、

今年はどうやら様子がおかしい…

巣作りのために頻繁に行き来しているのに、いつまでたっても巣が出来ません。

324-2.JPG

何をしているんだこいつらは、と思ってよく観察してみると

真下の床を見て納得しました。

324-3.JPG

海藻を使って巣を作っていました。

この海藻は、この時期ウミガメプールに豊富に生えているアオノリの一種です。

なるほど、アオノリでは粘着しないようで全て落下してしまい一向に巣が作れなかったようです。

アオノリは目の前のウミガメプールにいくらでもあるので、横着したのでしょうか。

結局いつまでたっても巣が出来ないのでさすがに諦めたようで、その内普通の巣を作っていました。

324-4.JPG

今年のウミガメプールのツバメは、楽をしようとした結果余計に苦労することになってしまったようです。

しかし、アオノリで出来た巣か…

なにか臭そうで嫌です。

 

by とーる

 

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