海と水族館を丸ごと楽しめる複合施設串本海中公園

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第351回 海中展望塔のお花畑

今年は暑い夏でした。
陸上も海の中も。
去年が涼しかったから、余計にそう思います。
毎年言っていますが、暑いのが苦手です。

一昨日は、海に潜って海中展望塔の壁に生えている
「トサカ」の調査をしてきました。
「トサカ」って何?って思うかもしれません。
正確に言うと「ウミトサカ」です。
漢字で書くと「海鶏冠」。
トサカは、ニワトリの頭にあるトサカのことです。

海の中にニワトリのトサカ?って思うかもしれません。
さすがに海の中にニワトリはいません。
ウミトサカは、やわらかいサンゴの仲間で、
ソフトコーラルと呼ばれたりもします。
実物はこんなの。
diary351_1.jpg
ニワトリのトサカに似ているからこの名前がつきました。

海中展望塔の壁には、このウミトサカがたくさん生えています。
ウミトサカは色鮮やかな種類が多いので
たくさん生えている場所は、海のお花畑なんて呼ばれたりします。
diary351_2.jpg
海中展望塔に生えるウミトサカ(今年の冬に撮影)

ただ、このウミトサカ、暑さには弱いようで
高水温が続くと、ちぎれてしまったり
死んで溶けてしまったりします。
なので、今年はいまいち元気がない。
diary351_3.jpg
うなだれるオオトゲトサカ(一昨日撮影)

今、台風が接近中ですが、できれば被害がない程度に波が出て、
下層の冷たい海水と上層の温かい海水がかき混ぜられて
水温がいいあんばいになってくれることを願っています。

今年は、テーブルサンゴ(エンタクミドリイシ)も高水温で白化。
diary351_4.jpg

アオブダイは元気そうでした。
diary351_5.jpg
 

by くろすけ♀

第350回 アカウミガメ誕生

8月11日に当館人工産卵場にて今年最初のアカウミガメが誕生しました。

今年は、6月9日から7月24日までの間に12回程のアカウミガメの産卵を確認しています。

そして8月11日に6月9日の産卵巣から65匹が誕生し、翌12日には別の産卵巣から80匹が誕生しています。

アカウミガメ (3).JPG

アカウミガメ (4).JPG

現在餌もよく食べるようになっていますので、早く館内子ガメ水槽でデビューさせようと準備中です。

一応8月20日にデビュー予定です。

アカウミガメ (2).JPG

 

今年はおそらく300~400匹ほどのアカウミガメが誕生する見込みです。

 

by とーる

 

第349回 観光船ステラマリス窓掃除

現在観光船ステラマリスは運航再開に向けて着々と準備中です。

近いうちに再開の報告が出来るかと思いますので、もう少々お待ちください。

 

今日は、準備を進めるステラマリスの窓掃除を手伝ってきました。

ステラマリスは半潜水型観光船なので観覧窓はこんな感じ↓になっています。

P8090802.JPG

窓ガラスの内側は普通に中から掃除できますが、外側の掃除は海に潜らないとできません。

なので海中展望塔と同じように定期的にダイビングで海に潜って掃除をします。

 

今回は前回の掃除から期間が空いてしまったため、汚れが結構酷くなってました。

P8090736.JPG

うーん汚い

向こう側がほとんど見えません。

時間が経てば経つほど汚れは強固になって取りにくくなるので、酷くなる前に定期的に掃除するのが大事ですね。

偉そうに言ってますがこの言葉は思いっきりブーメランで自分に突き刺さってます。(水槽の掃除…部屋の掃除…)

 

さて海中のガラスに付くこの汚れは実際なんなのでしょうか。

近くで見てみるとこんな感じになっています。

P8090778.JPGP8090748.JPGP8090752.JPG

やはり海藻類が一番多いですが、貝・ゴカイ・イソギンチャク・コケムシ・カイメンなど

実に様々な生物が付着していますので、これらをじっくり観察するのも一興かも知れません。

 

で、掃除した結果

これが

P8090735.JPG

こうなりました。

P8090785.JPG

 

中から見ても

P8090794.JPG

P8090799.JPG

ぴかぴかです。

 

もう少しで皆さんにもご覧頂けるようになりますので、

運行再開までもう少々お待ち下さい。

 

by とーる

第348回 一寸の虫にも五分の魂

7月7日・・・今日は七夕です。

 

子供の頃、住んでいたマンションのイベントで、エントランスに置いた笹の葉に短冊や折り紙を飾るのが恒例でした。

各々が願い事を書いて、可愛らしい七夕っぽい折り紙をマンションに住むキッズみんなで折るのは、クリスマスの

ツリーの飾り付けの次に好きでした。

ただ、その笹はエントランス内に風が吹く度に大きく体を揺らし、身につけた飾り物をぽとぽとと落とすのです。

たまにクチャクチャになってしまうものも有りました。

 

子供なりに、あぁ、なんて儚い願い事なんだろう・・・なぁんてしみじみしていたのを今思い出しました。さく太郎です。

 

 

七夕は全く関係ないのですが、暑いので磯で生物採集をしました。

2022.7-1.jpg

 

干潮時に取り残された水たまり、タイドプールです。水の中にはもちろんたくさんの生き物が居ますが、

水から露出した部分でも生き物を見ることができます。

 

2022.7-2.jpg

 

一つ前の写真でもよく見ると大量に岩にくっついている白い物体。オハグロガキです。

 

20227-3.jpg

 

左の二つのお山はクロフジツボの仲間。となりの尖っているのはカメノテ。

 

2022.7-4.jpg

 

カメノテたくさん生えています!

これらの生き物は比較的乾燥に強く、常に海水に浸かる場所では無く、水しぶきがかかる程度の場所にも

生息することができます。大潮の干潮時なので完全に海から出ていますね。

 

もう少し水の中に入ると・・・

 

2022.7-5.jpg

 

ヒザラガイ。虫っぽいですね。

 

2022.7-7.jpg

 

ベニツケガニ。挟まれ注意。。

 

きょろきょろ観察していると、

2022.7-6.jpg

うぉっと!足下にも気をつけてください。ニセクロナマコ達がのんびりしています。

夢中になって歩き回っていると、いつの間にかナマコを踏んだりして、

ナマコの糸状の組織であるキュビエ器官がお尻から発射され、足にべたべたする糸が絡んでいるかも知れません。

 

他にも「お足元にご注意下さいシリーズ」はまだおりまして、

2022.7-8.jpg

 

魚が見えていますか?サツマカサゴです。岩に擬態し、その場を動かずじっとしています。

彼らの背びれには強力な毒があるので、気が付かずに踏んでしまうと大変なことになります。

 

2022.7-9.jpg

 

ガンガゼ。棘には毒があり、更に折れやすいため、体内に刺さったまま抜けなくなることも

あるかも知れません。見たら分かる、危ない奴やん・・・ひときわ目立つ細長い棘が目印です。

しかし食べると美味しいらしいです。

 

可愛らしい生き物たちもいました。

 

2022.7-10.jpg

 

恐らくハコフグ。黒い点が黒目と同じくらいの大きさだとミナミハコフグといわれています。

ピロピロ動いてかわいい。ボーロ位の大きさでした。

 

2022.7-11.jpg

 

キタマクラ。まだまだ小さく、親指くらいのチビマクラでした。

 

2022.7-13.jpg

 

少々ぶれましたが、この子たくさん居ました。

恐らくオオスジイシモチの幼魚かなと。米粒くらいの子から、1cmくらいの子までおり、

みんなで群れて暮らしているようでした。

 

2022.7-14.jpg

 

みんな大好きアオウミウシ。

ウミウシって、写真では拡大されているので分かりませんが、以外と小さいんです。

もちろん大きなウミウシも居ますが、だいたい通常時3cm程度です。この子は1cmくらいでした。

 

2022.7-15.jpg

 

チョウチョウウオの幼魚。ガンガゼパラダイスになっているので、気をつけて近づくと・・・

 

2022.7-16.jpg

 

なるほど、君やるねえ。身を守るためにガンガゼの檻に閉じこもっていきました。

危険な生き物を味方にして、弱い立場から一気に強気です。お見それしました。

大丈夫、食べたりしないヨ。

 

たくさん紹介しましたが、磯にはまだまだたくさんの生き物たちが居ます。

危険の無いよう十分気をつけて、身近に海の生き物を見ることのできる磯へ足を運んでみると、

とても面白いです。

 

海中公園の前の磯では採集が禁止ですが(飼育員は特別な許可を得ています)、上から覗くだけでも

多くの生き物を観察できます。

みなさんもぜひ暑い夏を、海や磯で乗り切りましょう!

 

by さく太郎

第347回 さんごガチャ中間報告

さかのぼること20回前の当ブログ

「さんごガチャ」的な感じでサンゴのスリックを育てていますという報告をしたのは私です。

 

そんな記事がこの世に存在したこと自体、記憶しているのは全人類の中で私1人だと思います

 

が、

 

つづけていましたとも。。人知れず

せわしていましたとも。。一生懸命

な~んてね。。ウへへ。

 

で、

 

ブログの順番がまわってきたもののとくにネタもないので

せっかくだから中間報告します。

 

まずは全体像から。

2021年8月。育て始めてしばらく経ったものがこちら。このころはまだプラヌラ(幼生)のものも居たような気がします。

sango2_1.JPG

で、現在の様子がこちら。シャーレは汚れていますが、サンゴの存在が視認できます。

sango2_3.JPG

では肝心のサンゴ達はといいますと

2021年8月時点では着底間もない稚サンゴが小さな骨格を形成していましたが、

sango2_2.JPG

今はサンゴらしくなり色もついてきました。ちゃいろくて褐虫藻がいっぱい。ウフフ。

sango2_4.JPG

ほかにも

タバネサンゴ?的な子がいたり

sango2_6.JPG

キクメイシ?Micromussa?なんだこれは?的な子達がいたり

sango2_7.JPG

もはやなんじゃこりゃ?的なラブリーな子がいたり。ニヤリ。

sango2_9.JPG

個性豊かな面々が着々と育ってきております。

 

因みにサイズ的にはこんな感じ。

sango2_8.JPG

群体(もしくはまだ個体の)サイズは概ね5mm~25mmといったところでしょうか。

sango2_12.JPG

ミドリイシの仲間だともう少し成長も早いようですが、

今回はすべてそれ以外。

 

ほぼ丸1年育てても小さいものは未だ5 mm程度ということで

種名が分かるまで、まだまだ先は長そうですね。。

 

これからも細々と世話を続けていこうと思います。

 

 

終わりに。

 

そんな私の気持ちを知ってか知らずか

今日も呑気にびょ~~んと伸びていたり、

sango2_11.JPG

肉部がモコモコだったりする、そこの我が子達よ!

sango2_10.JPG

父さん、今日はおまえたちに伝えたいことがあります。

 

 

これからも

たくさん食べて、燦々と光を浴び、いつか、でっかい大人になるんだぞ。

 

以上。

 

by ひらりん

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