海と水族館を丸ごと楽しめる複合施設串本海中公園

お問い合わせ 中国語 English 年中無休!営業時間 9:00-16:30
HOMEスタッフブログ【さびうらびより】

スタッフブログ【さびうらびより】STAFF BLOG

串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
スタッフが交代でご紹介します。

最新記事
第386回 ウミガメの交尾の季節となりました
第385回 アオイガイの展示
第384回 地と天の話
第383回 水族館に持ち込まれた珍魚
第382回 新年のご挨拶
カテゴリ
BigWest (5)
Go (20)
くろすけ♀ (69)
くろちゃん (3)
こて (18)
さく太郎 (19)
しまっち (25)
そらすずめ (9)
とーる (72)
ひらりん (23)
ひろぽん (6)
ひーちゃん (12)
まつ (4)
ゆーみん (18)
クチヒゲノムラガニ (5)
ナツメリ (7)
ハムいち (59)
ブログ更新 (381)
マンジュウイシ (1)
海人 (6)
青ネギ (4)
月別アーカイブ
2024年3月 (1)
2024年2月 (2)
2024年1月 (2)
2023年12月 (2)
2023年11月 (2)
2023年10月 (3)
2023年9月 (1)
2023年8月 (2)
2023年7月 (2)
2023年6月 (2)
2023年5月 (2)
2023年4月 (3)
2023年3月 (1)
2023年2月 (1)
2023年1月 (2)
2022年12月 (2)
2022年11月 (1)
2022年10月 (3)
2022年9月 (1)
2022年8月 (3)
2022年7月 (1)
2022年6月 (2)
2022年5月 (1)
2022年4月 (2)
2022年3月 (2)
2022年2月 (2)
2022年1月 (2)
2021年12月 (2)
2021年11月 (3)
2021年10月 (1)
2021年9月 (2)
2021年8月 (2)
2021年7月 (2)
2021年6月 (3)
2021年5月 (1)
2021年4月 (2)
2021年3月 (2)
2021年2月 (2)
2021年1月 (2)
2020年12月 (2)
2020年11月 (2)
2020年10月 (2)
2020年9月 (2)
2020年8月 (2)
2020年7月 (2)
2020年6月 (2)
2020年5月 (9)
2020年4月 (2)
2020年3月 (2)
2020年2月 (2)
2020年1月 (2)
2019年12月 (2)
2019年11月 (3)
2019年10月 (1)
2019年9月 (2)
2019年8月 (2)
2019年7月 (2)
2019年6月 (3)
2019年5月 (1)
2019年4月 (2)
2019年3月 (2)
2019年2月 (2)
2018年12月 (1)
2018年11月 (2)
2018年10月 (1)
2018年9月 (1)
2018年7月 (2)
2018年6月 (1)
2018年5月 (2)
2018年4月 (2)
2018年3月 (2)
2018年2月 (2)
2018年1月 (2)
2017年12月 (2)
2017年10月 (2)
2017年9月 (1)
2017年8月 (2)
2017年7月 (2)
2017年6月 (2)
2017年5月 (2)
2017年4月 (2)
2017年3月 (2)
2017年2月 (2)
2017年1月 (2)
2016年12月 (2)
2016年10月 (1)
2016年8月 (2)
2016年7月 (1)
2016年5月 (1)
2016年4月 (1)
2016年3月 (1)
2016年2月 (1)
2016年1月 (1)
2015年12月 (1)
2015年6月 (1)
2015年5月 (1)
2015年4月 (1)
2015年3月 (1)
2015年1月 (1)
2014年12月 (2)
2014年10月 (1)
2014年9月 (1)
2014年8月 (1)
2014年6月 (1)
2014年5月 (1)
2014年4月 (1)
2014年3月 (1)
2014年2月 (2)
2014年1月 (1)
2013年12月 (2)
2013年10月 (2)
2013年9月 (1)
2013年8月 (1)
2013年7月 (3)
2013年6月 (2)
2013年5月 (3)
2013年4月 (2)
2013年3月 (1)
2013年2月 (2)
2013年1月 (3)
2012年12月 (5)
2012年11月 (2)
2012年10月 (3)
2012年9月 (4)
2012年8月 (3)
2012年7月 (4)
2012年6月 (4)
2012年5月 (2)
2012年4月 (2)
2012年3月 (2)
2012年2月 (3)
2012年1月 (3)
2011年12月 (5)
2011年11月 (4)
2011年10月 (3)
2011年9月 (3)
2011年8月 (2)
2011年7月 (3)
2011年6月 (5)
2011年5月 (5)
2011年4月 (4)
2011年3月 (3)
2011年2月 (5)
2011年1月 (4)
2010年12月 (5)
2010年11月 (4)
2010年10月 (4)
2010年9月 (2)
2010年8月 (3)
2010年7月 (6)
2010年6月 (4)
2010年5月 (5)
2010年4月 (4)
2010年3月 (3)
2010年2月 (3)
2010年1月 (4)
2009年12月 (4)
2009年11月 (6)
2009年10月 (4)
2009年9月 (8)
2009年8月 (5)
2009年7月 (7)
2009年6月 (5)

第371回 うなぎの話

暑い日が続き、蝉の鳴き声で目覚める朝。

待ちに待った夏の到来です!!

 

そして夏と言えば、ウナギ!そう!土用の丑の日です。

今年は、7月30日が土用の丑の日です(昨日)。

 

私はこの時期になると無性にウナギが食べたくなり、毎年スーパーで値引きされたウナギを買っています。

購入する時に少し気になるのが産地です。毎年、国産を買うか中国産を買うかで悩みます。

ちなみに国産はニホンウナギ、中国産はおそらくヨーロッパウナギです。

値段は圧倒的に中国産が安いので、結局中国産のウナギを毎年食べています。

今年もスーパーで国産か中国産を買うか悩むと思いますが、奮発して国産を食べてみようかな‥

 

そしてウナギ繋がりで先日、潮岬のとある漁港で下記写真のウナギを採集しました。

IMG_6326.jpgIMG_6327.jpgIMG_6329.jpg

漁港を覗いていると、まだら模様の細長い魚が一瞬見えたので、

「もしや!!」と思いライトを照らすと直ぐに穴の中へ消えていきました。

その後、1時間ほど待ってようやく顔をだしてくれました。

顔を見て、予想通り「オオウナギ」である事を確認。

和歌山県に分布しているのは知っていましたが、まさか身近な漁港にいたとは‥‥

 

これは採集しなければと決意し、1時間かけて採集しました。

 

オオウナギは、国内では南日本に広く分布しており、特に琉球列島に多いみたいです。

名前の通り、全長が2m以上になる大きなウナギです。

 

写真は3年前に八重山諸島で採集した1m以上の個体です。

人と比較すると、その大きさが分かります。

IMG_6482.jpg

 

和歌山県では、河川の空隙等の減少により、本種が生息できる環境が少なくなっており、

県のRDBでは準絶滅危惧種に指定されています。

また近年、大型個体の記録も少なくなってきているようです。

 

今回採集した個体は30cm程度ですが、いつかオオウナギの名に相応しい大きさまで育って欲しいです。

 

by Big west

第370回 ひめちゃんのクラゲ

最近、面白いクラゲが採れたので

ちょっと紹介します。

 

まず一つ目がコチラ。

370-1.jpg

腕組みおすましポーズが可愛らしいコチラのクラゲは

ヒメアンドンクラゲと申します。

いわゆる箱クラゲとか立方クラゲと呼ばれるような仲間ですね。

近い仲間で言うと

お盆が過ぎて出るなんて言われるアンドンクラゲや

沖縄の方で猛毒クラゲとして知られるハブクラゲなんかがいます。

でも実際、ヒメアンドンクラゲを触ったことありますが

別に痛くは無かったです。個人の感想です。

 

そして二つ目がコチラ。

370-2.jpg

なんの変哲もなさそうなクラゲですが

このクラゲの面白いところは

クラゲ芽と呼ばれる赤ちゃんクラゲを

体から出すことができます。

370-3.jpg

写真中の赤い矢印が実際の赤ちゃんクラゲです。

ここがしばらくするとぱふぱふと動きだし

体から離れて泳ぎ出します。

クラゲの中では一風変わった繁殖方法ですね。

 

 

今回、紹介しているクラゲはどちらも1㎝ほどの小さなクラゲです。

水族館ではやはりおっきくてキレイなクラゲなんかが人気ですが

こんな小さなクラゲにも興味を持っていただきたいし

そんなクラゲをうまく紹介できたらいいななんて思ってます。

 

by ハムいち@元気なきみが好き

第369回 梅雨に咲く

雨は降っていませんが、湿度が高い串本です。
南西の風で、波も出てきました。

diary369_3.jpg

ダイビングの船が出ていますが、かなり揺れています。
海の中よりも船の上で待っている方が大変そうです。

diary369_2.jpg

diary369_1.jpg

ダイビングといえば、今日は、高気圧業務健康診断を受けてきました。
私たち飼育員は、海に潜って採集したり、調査をしたりするので、半年に1回それ専用の健康診断を受けます。
私もこの仕事について30年以上になるので、60回以上この健康診断を受けているのですね。
聴力検査の時、最近は、音が鳴っているのか鳴っていないのか、それが耳鳴りなのか何なのか、よく分からなくなってきました(笑)
でも、肺機能は-7歳でした(笑)
特に問題ないとの結果で、一安心。
定年までは、何とか潜りたいですからね。

明日は大雨で海も荒れそうということで、海岸の植物の写真を撮ってきました。

梅雨の時期は、人間にとってはあまり良い気分にはならないですが、植物はこの時期元気になるような気がします。
庭の草の伸び方がすごいです。
3日前に刈ったイネ科の草が今日見たら15㎝位伸びてました。

だからか、植物もいろいろきれいに咲いてました。

ホタルブクロ

diary369_4.jpg

ホタルブクロの横に「海中公園誕生の地」の石碑があります。

diary369_5.jpg

ハマゴウ
diary369_6.jpg

葉は、ハーブのような香りがします。
種は、昔、枕のそば殻に混ぜて使ったとか。防虫の効果があるらしい。

ハマユウ(浜木綿)
diary369_7.jpg

万葉集には熊野地方のハマユウを詠んだ歌が収められています。
「み熊野の浦の浜木綿百重(ももへ)なす心は思へど直(ただ)に逢(あ)はぬかも」
柿本人麻呂

水族館の戻ってきたので、水族館の生きものたちも紹介します。
相変わらず海藻の上で寝るモンガラカワハギ

diary369_8.jpg

この時期お腹が膨れるキハッソク

diary369_10.jpg

変わった色のハナウミシダ?

diary369_9.jpg

やさしい目をしたワモンダコ

diary369_11.jpg


串本海中公園、梅雨でも楽しめます。

 

by くろすけ♀

第368回 ウミガメ人工産卵場ライブ配信始めました

今年もウミガメ産卵の季節となりました。

すでに5月24日、5月28日、6月4日と3回アカウミガメが産卵しています。

そして今年は新たな試みとして、夜間人工産卵場の様子をYouTubeでライブ配信して見ようと思い、

すでに何度か配信しています。

ウミガメの産卵の様子は動画や写真でこれまでにもお伝えしてきましたが、

リアルタイムで観察するのは非常に大変です。

そこで、

「実際にまさに今ウミガメが産卵している」

ということを少しでも実感してもらえるように人工産卵場の監視カメラをライブ配信することにしました。

配信はYouTubeの「串本海中公園飼育」チャンネル(https://www.youtube.com/@speciosa1106)でやってます。

配信日時は今のところ不定期で週3回ほど、配信時間は19:30くらいから24:00ごろまでです。

配信する日は夕方までにツイッターやインスタ等で告知しますが、

しない日でも産みそうであれば急遽配信する予定です。

368-1.bmp

こんな感じで、2か所の人工産卵場を固定の監視カメラで撮影しライブ配信しています。

ちなみに位置関係はこんな感じ↓です。

368-2.bmp

固定カメラなのでウミガメのアップや産んだ卵を見るとこはほぼできませんが、

生のウミガメの上陸や産卵を感じてもらえればと思います。

 

とはいえ、配信中の大部分は砂場がただ映っているだけです。

産卵を見れたら結構ラッキーですので、

毎夜ひたすら待ち続ける私の気持ちが少しでも伝わったら幸いです。

では、実際産卵はどのくらいの頻度で行われ、どのくらいの確率で見られるのか調べてみましょう。

当然ですがこれから出る数字は当館の人工産卵場での場合です。

2022年の産卵回数は13回、そのうち配信時間内である24:00ごろまでに産卵したのが5回

2021年の産卵回数は21回、配信時間内は11回

2020年は産卵回数は16回、配信時間内は10回

という感じなので、

大体10回弱くらいは配信時間内で産卵する期待が持てそうです。

産卵期間は6月から7月末までの約2か月間(60日)とすると、

週1回は配信時間内に産卵する見込みですね。

配信頻度は週の半分ほどなので、配信6~7回に一度は産卵が見られる計算でしょうか。

実際には私が産卵の可能性を考慮して配信の判断をするので、

確率はもっと上がって5回に一度くらいには産卵を見られる。

と、いいなあと思ってます。

産卵を見るのはやはり中々根気と運が必要なのですが、

上陸だけであれば可能性はもっと高いです。

上陸回数だけであれば産卵回数の数倍になりますので

1回の配信中に1度くらいは上陸を見られると思います。

 

by とーる

第367回 ウミシダ沼

はじめまして! 4月に入社しました まつ と申します。

入社してから2ヶ月が経ちますがまだまだ半人前にもなれておらず

皆さんに助けて頂きながら日々精進しています。

 

さて、今回は入社してからの2ヶ月間で心引かれた生き物を紹介したいと思います。

それがコチラ!!

S__51544069.jpg

ウミシダです!!

見た目が植物のシダに似ていることからこの名前が付いたと考えられますが

ウニやヒトデ、ナマコ、クモヒトデなどと同じ棘皮動物に分類される動物です。

海を潜ってみると岩陰からシダのような腕が出ていたり、

潮の流れに揺られているのを良く目にします。

 

実は種類もたくさんいて先ほどの写真はオオウミシダという種類です。

しかし、この種類を同定するのが難しい・・・

同じ種類でも全く違う色の個体もたくさんいます・・

P5180690.JPG

P5180651.JPG

この黄色い個体とオレンジの個体も同じオオウミシダです。

 

現在は少しずつウミシダのことを勉強しておりますが初めて目にする言葉も多く

なかなかに苦戦をしております。

しかし!知れば知るほど不思議で奥が深く、気付けばウミシダ沼につかっていました(;゜ロ゜)

 

みなさんにも少しでも魅力を伝えられるように日々精進して参ります!!

 

 

byまつ

電子チケット このページのTOPへ