海と水族館を丸ごと楽しめる複合施設串本海中公園

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第249回 イシダイ

ゴールデンウィーク前半戦終了!
明日はハーフタイムをとらせていただきます。
あ、海中公園は年中無休でやってますよ。
私がデイオフなだけです。
紛らわしいこと言ってすみません。
くろすけ♀です。

前回に引き続き
新しくお世話するようになった魚たちの紹介。
今日は、イシダイです。

diary249_3.jpg

といっても、そんなに珍しい魚じゃないし。
知名度高いし。
あんまり書くことないな~と思ってたんですが、
ちょっと前に「イシダイで食中毒」という話を
小耳にはさんだので、それについてちょっと書こうかと。

私が大学に通ってた頃
水産学科だったので、
イシダイと言えば、高級魚!
めったに食べられない!!
食べたら超美味しい!!!
ということで、貧乏学生だった私にとっては
超あこがれの食べたい魚でした。

で、その後何年かして
食べる機会にありつけたのですが、
思い込みもあるのか
やっぱり美味しかった!
刺身にしてもよし!
鍋にしてもよし!
さすが、普段からエビやらウニやらを食べている魚は違う、
これぞ磯魚の王様や~!!
と感激しました。

その時はイシガキダイも出て、イシダイ・イシガキダイ食べ比べという
夢のようなごちそうでした。
イシガキダイも高級魚だったし美味しかったですよ。

でもその後、何年かしてイシガキダイを食べた人が食中毒になり
それを出したお店が訴えられ、過失を認められたりして
以降、イシガキダイには毒があるという話が定着しました。

そして、この食中毒の原因がシガテラ。

熱帯性の有毒植物プランクトン(有毒渦鞭毛藻類)
を取り込んだ貝などを魚が食べるとその毒が魚の体にたまり
その魚をまた別の魚が食べていくうちに
毒がどんどん濃縮されて、それを人が食べることによって起きる食中毒。

もともと沖縄などでは良く知られた食中毒だったけど
近年の温暖化で、北の方にも広がってきたといわれています。

で、イシガキダイでシガテラが出たと聞いた時
えっ、ってことはイシダイも危ないんじゃないの!?
って思いました。だって、イシダイとイシガキダイは近縁だし
棲んでいるところも食べているものもだいたい似たようなものですし。

diary249_1.jpg

と思っていたら、やっぱりですよ。
イシダイには毒があるという噂も
広がっているじゃないですか。

実際の所、イシガキダイのように厚生労働省から
シガテラ毒を持つ魚として指定まではされてませんけども
やはり、まれにシガテラを持つとか
老成魚は食べない方がいいとか
そういう情報もネットに出ていることから
慎重な方は食べない人もいるでしょうね。

ちなみに、今のところシガテラでの死亡例は日本ではないそうです。

まあ、シガテラを持つ魚って300種とも500種ともいわれているし
すむ場所や食べるもので、毒化する確率も変わってくるし
もう、そんなの気にしてたら、魚なんて食べられなくなりそうです。

私は、地元の人が食べているものは、
大丈夫なんだと信用して食べてますけどね。

ただ、こうしてみると
昔は普通に食べていたものが
だんだん食べられなくなっていくのは
寂しいですよね。

でも、魚たちにとっては、
人間に食べられなくなるのは
ありがたいのかも。
実は、毒化は魚たちの生き残りの戦略!?

diary249_2.jpg

フグに続け!?(上:モヨウフグ 下:イシダイ)

 

by くろすけ♀

第248回 モヨウフグ

昨日は夜中にアナグマの訪問がありました。
どーも、くろすけ♀です。

4月から担当水槽がちょっとと変わりまして
水族館玄関入ったら一番最初に見える
3つの大きな水槽が私の担当になりました。

diary248_1.jpg

今まで、28年間サンゴやらイソギンチャクやらナマコやらヒトデやらの
お世話がメインでしたのに、いきなりたくさんの魚にかこまれて
とまどうばかりの私~♪です。

でも、新鮮な面もあって、魚もよく見るとオモシロイ!
という、何年も水族館の飼育員をやってきた人間とは思えない発言をしたところで、
この初々しい気持ちを忘れないためにも
新しく担当になった水槽の魚を
私の独断と偏見でちょっとずつ紹介していきたいと思います。
 
今回はモヨウフグ。水族館の玄関を入って最初右側の水槽「岩礁の魚」に入ってます。
うちの水族館ではわりと定番で入っている魚なのですが、
何と言っても目を引くのが、その大きさ。
現在飼っているのは全長60cm程ですが、
大きくなると1mを超えることもあるようです。
ぽっちゃりした体に

diary248_4.jpg

愛くるしい顔(?)

diary248_5.jpg

動きも普段はのんびりで
水槽底で動かないことも多いのですが、
お腹が空くと何でもかじります。

10年以上昔、この水槽に掃除で潜った時
その頃もモヨウフグがいて、その時右手の小指の付け根あたりを噛まれたことがあります。
軍手をしてたのですが、噛まれた後軍手を外すのが怖かった。
指がちぎれてるんじゃないかと思って。
それくらい痛かったのです。
この歯を見れば、想像していただけるかと。
今いる子には噛まれたことはないですが、掃除で潜る時はちょっと気をつけてます。

モヨウフグは、幼魚の時に水族館に来ることもあって
昔このブログにも載せたことがあるのですが
色も黄色くてめっちゃかわいいのです。

diary248_6.jpg

これは3年前に私が担当していたヒトデ水槽にいた子で
大きさは5cm位でした。
今この子は、こんなになってます。
で~ん。

diary248_2.jpg

40cmになりました。

diary248_3.jpg

今は「光を食べる」水槽にいて
成長期で、それはもう何でもよく食べます。
アジの切り身からエビ、二枚貝、あげくには展示しているウミトサカまで!
飼育員泣かせですが、この顔を見ていると、憎めないんですよね~。

というわけで、

玄関のモヨウフグに目を戻すと
何やらイシダイと話し込んでました。

diary248_7.jpg

何を話しているんでしょう。
アカマツカサたちも聞き耳を立ててます。
新しくお世話係になった私のことかな。
嫌われないようにがんばります。

 

by くろすけ♀

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第247回 ウミガメの甲羅磨き

海水温はまだまだ冷たい、と言うか冷たすぎる今日この頃

気温はやや暖かくなり過ごしやすくなってきたので、先日今年初のウミガメの甲羅磨きイベントを

行いました。

 

串本海中公園では自然海水をほぼそのまま使用しており、

なお且つ屋外のため、この時期のウミガメプールとウミガメの甲羅には海藻がわっさわさと茂ります。

まあ、別に甲羅の海藻はそのままでも大きな影響は無いのですが、見た目がアレですしお客さんに

大きなウミガメに触ってもらう良い機会ですので、この時期は定期的にこのイベントをやっています。

247-1.jpg

屋外ウミガメプールの水位を大きく下げ、空いたスペースにウミガメを引っ張ってきて

甲羅を掃除します。

この時じっとしていてくれる子は楽ですが、動き回る子の場合は大変です。

ウミガメは陸上ではバックすることは出来ないため正面から踏ん張って動きを止めるのですが、

ウミガメの力は相当ですから最早プロレス状態です。

このイベントの度にウミガメの動きを効率よく止める「ウミガメ固め」を模索していますが、

なかなか難しいものです。

最終的にはウミガメと一緒にこちらも移動しながら大急ぎで掃除しています。

247-3.jpg

こんな感じで1頭1頭ひーひー言いながら掃除しているので1日で全頭は到底終わりませんし、

この時期は海藻が良く生える時期なので数週間も経てば、あ~ら不思議元通りです。

まるで賽の河原のよう…

あ、因みにこの海藻は主にアオノリの仲間なので食べる事が出来ます。

ウミガメから肥料をたっぷり貰ってますから栄養満点な事でしょう。

何となく自分で食べる気は起きないので、今度来た実習生にでも…

247-4.jpg

甲羅磨きのイベントは4月と5月(たぶん)も予定していますので、ぜひお越し下さい。

 

by とーる

第246回 ドーム水槽の裏で。

大迫力のアーケロン彫刻と大人気の子ガメコーナーの間にはドーム水槽という変わった形の水槽があります。

それがこちら↓

1.JPG

今は珍しい凸状に突き出た水槽で、なかの生き物が若干大きく見えたり、

生き物が前に出てくると色々な角度から観察できたりします。

が、、

この水槽、生き物の世話がめちゃくちゃ大変なのです。

その大きな理由が掃除。。

 

では、

バックヤードがどうなっているのかといいますと↓

2.JPG

なんだか上の方にも突き出た部分がありますね。

つまりこの部分から餌をあげたり掃除をしたりするわけです。

3.JPG

その大きさは直径45cmくらい。

ただし、特殊な形状の水槽のため、ブラシ等ではどうしても届きにくい場所があり、

拭き残しが残ることも。。

 

そんなとき、どうするかといいますと、

4.JPG

こうして

 

5.JPG

こうして

 

6.JPG

こうなるのです!

つまり・・・

7.JPG

こういうことですね。

簡単。

 

ただしとにかく入り口が狭く、

また入り口付近に絶対に壊してはいけない出っ張りが沢山有るので素早く水槽に入る為には熟練した技術が必要です。

 

そんなこんなで・・・

いよいよ大詰めを迎えた平昌オリンピックの裏では

実はこんな白熱した熱戦が繰り広げられていました。

 

はい。

 

これだけ見ると、なんだこれ?っていうシュールな映像ですが、

結構早いんですよ!

しかも分厚い冬服にゴワゴワのあったかズボンでやっているので

いわば錘を付けて競技しているようなものなのです。

 

「もうちょっと身軽な格好なら10秒切れると思うんだよね」

って旧担当Nさんが言ってました。

 

何か悔しい。。

次は負けませんよ!

 

 

4年後に会いましょう。

 

 

by ひらりん

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