スタッフブログ【さびうらびより】STAFF BLOG
串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
スタッフが交代でご紹介します。
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第381回 2023年最後のブログ
皆さん、こんばんは。
2023年大晦日、いかがお過ごしでしょうか?
私は、水族館の宿直当番で、宿直室でまったりしながらブログを書いております。
今年は、クリスマスイブ、大晦日、と宿直当番でした(T_T)
2023年もいろいろありましたが、水族館の生きものに大きなトラブルはなかったので、それが一番よかったことです。
今年の年末は、暖かくて海も穏やかな日が多かったので、サンゴの調査をかねてダイビングパーク前の海域公園地区に潜ってきました。
海中観光船のりばから海中展望塔にかけては、海中展望塔の窓掃除でよく潜るのですが、ダイビングパーク前は久しぶりです。
そして、久しぶりに潜ったからか、やはりその素晴らしさに感動しました。
串本のサンゴを代表するテーブルサンゴ、クシハダミドリイシの美しい群落。
最近は、近年増えてきた枝サンゴのスギノキミドリイシにクシハダミドリイシが負けて、クシハダミドリイシの美しい景観が見られなくなっているところもあるのですが、ここはまだ残っています。
サンゴは環境が変わらなければ、何百年も生きる丈夫な生きものですが、近年のように高水温だったり、低水温だったり、極端な異常気象が起きるとあっという間に死んでしまいます。
50年先、100年先も、この美しい景観が残っていることを願っています。
今年最後の朝日から「天使のはしご」が見えました。
2024年も良い年になりそうです。
今年1年大変お世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
by くろすけ♀
第380回 日本ウミガメ会議(名古屋港水族館)
12月8~10日に名古屋港水族館で日本ウミガメ会議という集まりがあり行ってきました。
日本ウミガメ会議は、日本ウミガメ協議会が主催し日本全国でウミガメの調査や研究をしている
人たちが一堂に集まり、研究発表や情報交換をして親交(もしくは信仰)を深める会議です。
毎年12月にウミガメに関わりのある各地で行われ、和歌山でもみなべで行われたことがあります。
今年は名古屋での開催ということもあり参加者は300名以上の大盛況でした。
こう見るとウミガメの専門家の人達のみが集まるディープな集まりに感じますが、
元々は日本各地の産卵地でウミガメの調査をしていた方達が、ビール片手に情報交換や繋がりを
作るための集まりなので、本当に様々なジャンルや立場の人が参加しています。
研究者や学生、地元のボランティア、単にウミガメ好きの人、水族館、役場の方等々
研究発表も私が聞いてもちんぷんかんぷんなゴリゴリ専門的なものから、水族館や大学での研究や
ボランティアの方の保護活動、小学校での保護活動や研究など様々です。
一般の方でも参加できますし、さらに開催地の住民の方や高校生以下は参加費無料です。
また懇親会という名の宴会もありますので、ウミガメに興味のある方はぜひ参加してみると面白いと
思います。
来年は宮崎県での開催だそうですので、お近くの方は是非。
by とーる
第379回 寒いですが・・・
皆さんこんにちは!!
だんだんと寒くなってきましたね。
つい先日までは暑い暑いと思っていたのですが・・・
あぁ~もうすぐクリスマス。それが過ぎると・・・
あっという間に時は過ぎますね・・・
さて、寒くなってくると潜水作業が憂鬱になってくるのですが、
そんな中でも個人的に楽しみなのが「ウミウシ」です!!
時期によってみられる種類が異なり、年中何かしらは見つけられるのですが、
冬頃から春先によく見かける気がします。
今回は先日見かけたウミウシを紹介します。
こちらはゾウゲイロウミウシです。
こちらはおそらくタテスジイボウミウシです。
どうですか?めっちゃ可愛いですよね!?
こう見えてウミウシは貝の仲間なんですよ!!
等水族館でも展示したいのですが長期での飼育がなかなか難しく、
今はバックヤードで研究中です。
そう遠くないうちにお披露目できるように頑張ります!!
byまつ
第378回 目線の先には
寒くなって参りました。
水族館の前の海の水温は大体23°、暖かいと思う方もいらっしゃるかも知れませんが、
1時間潜っていると体が凍え始めます。さらに30分ほど経過すると私の場合足先の神経が
麻痺してきます。長いと2時間ほど潜っていることもありますが、そこまで来るともう色々とやばくなってきます。
何が、とは言えませんけども・・・
つまりもうそんな季節ですねーという話です。さく太郎ですっ
寒くなる季節ではありますが、そんな季節の好きなところがありまして。
汗だくになって作業しなくていいことと、水中の透明度が高くなること、そしてキビナゴがたくさんの群れを成してやってくることです。
展望塔からの様子です。
銀色に輝く無数のキビナゴは、毎回見とれてしまうほど美しいです。
大規模な群れを作るときは展望塔の周りを囲うようにして泳いでいることもあり、
40個ある展望塔の窓のほぼ半数の窓から同時に見えることもあります!
キビナゴがやって来ると、このキビナゴを狙う捕食者(魚)もやってくるのです。
カマスです。これは恐らくタイワンカマスです。
夏頃は小さな個体が多く、体長20~30cmほどでしたが、秋から冬場になると
40~50cmほどに成長しています。
窓近くまで来るとかなり迫力があります!
アオリイカなんかもやってきます。
キビナゴ狙いではありませんが、群れを成す魚は他にも現れました
10~15cmほどの小魚の群れです。
よく見ると上層と下層で魚の種類が違います。
赤い丸がミナミハタンポ、青い丸がクロホシイシモチです!
科も種類も違いますが、同じような場所に住む同じくらいの大きさの魚同士で
大きな群れを作って身を守っているのですね~
この時期は特に展望塔周りが賑やかになります。
しかし自然の海なので、もちろんその時によって見える魚は異なります。必ず見える確証はありませんが、その時の運次第では海の中が大盛り上がりな時もありますので!(笑)
お立ち寄りの際はぜひじっくりと観察してみて下さい。
そうそう、本日11/11は1がぞろ目で並ぶ日です。
当館では「ヘコアユ」の特設水槽が設置されています!
ヘコアユも群れで生活する魚です。縦泳ぎをして見事に「 1 」を表現してくれています!よね?!
11月いっぱいまでなので、見かけた際はぜひぞろ目での写真チャレンジをしてみて下さいね!
by さく太郎
第377回 紫外線で蛍光する魚
先日興味深いニュースを見ました。
ニュースの内容は、西オーストラリア博物館の学芸員であるケニー・トラブイヨン博士が、
博物館で所蔵している哺乳類の剥製に紫外線ライトを当て、蛍光するかを調べたという研究についてです。
ケニー博士は過去にアメリカの研究者が発見した、カモノハシ(オーストラリア固有の哺乳類)が紫外線で蛍光するという研究に興味を持ち、他の哺乳類で調べてみたとのこと。
研究の結果、多くの哺乳類で蛍光することが分かったそうです。
蛍光することで、同種間での識別などに役立っている可能性があると考えられていますが、詳細はまだ分からないとのこと。
生物の蛍光についてはこれまでにいくつかの報告がありますが、実はその多くが海洋生物です。
そんなこんなで、閉館後の水族館で蛍光する魚がいるのかを調べてみることにしました。
紫外線ライトはネットショッピングで900円で購入した安価なものです。
結果‥‥
蛍光する魚はいましたが、体の一部分(例えば棘など)しか光らないため写真に納めるのが難しく、
ほとんど写真は撮れていません‥‥
ちなみに当館で蛍光する魚は、イトフエフキ、ハナミノカサゴ、キリンミノ、オニカサゴ、サツマカサゴ、ヒダウツボなど。
詳しく調べればもう少しいるかと思います。
で!!実は!!!!
今回蛍光を確認した魚の中で、突出して蛍光する種がいました!!!!
この種だけ、きれいに写真が撮れたのでご紹介させてください!
ヒダウツボ!!!!!!!!!!!!!
かなり蛍光しています!!!!すごい!!!!!!
通常時は茶色っぽい少し地味な体色をしていますが、まさかこんな裏の顔があったとは。。。。
にしても蛍光しすぎです!!!
ウナギ目魚類の生物蛍光について少し調べてみると、
2015年にアメリカの研究者がイワアナゴとイワアナゴ属の一種が蛍光するという報告をしていました。
他にも、新江ノ島水族館のブログ内でアミキカイウツボが蛍光する様子が紹介されていました。
前者は繁殖期にお互いを見つける為、後者は紫外線から体を守る為ではないかとのこと。
いずれにしてもヒダウツボが蛍光する理由は分からないが、
繁殖や紫外線から体を守る為に利用されていると考えると、大変興味深いです。
今後も、閉館後の水族館で紫外線ライト片手に魚類の蛍光について探っていきたいとおもいます。
by BigWest