海と水族館を丸ごと楽しめる複合施設串本海中公園

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スタッフブログ【さびうらびより】STAFF BLOG

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第336回 「とら」が好き

年末ですね。

あっという間です。

年を重ねると一年が過ぎるのが早く感じるようになると言いますが

2021年の過ぎ去り方はすごかったですね。

2021年は恐らく9ヶ月しかなかったんじゃないでしょうか。

 

そんな訳で

年末年始恒例のお正月水槽を今年も展示しております。

 

336-1.jpg

 

飾り付けはいつも通りって感じなのですが

展示生物は来年の干支の寅にちなみまして

目玉はトラフナマコとなっております。

その他には

トラと同じしま模様を持った魚達ということで

ゴンズイ、カゴカキダイなどなどが入っております。

 

TOO SHY SHY BOY!的なゴンズイが隅っこにいってしまうため

若干のスカスカ感がありますが

近くで見ると意外といっぱい入ってます。

 

コロナ禍の終息にはもう少し時間がかかるでしょうが

感染拡大予防をして来られた際は

是非ともこの水槽を見て明るい気持ちになっていただけたら幸いです。

 

ってな感じで2021年も一年間ありがとうございました。

2022年もこのペースでまったりとやっていきますので

 

 

336-2.jpg

来年もよろしくお願いいたします

~うちの娘の激カワ写真を添えて~

 

 

by ハムいち

第335回 ある冬の午後

怒濤の10月、11月が過ぎて
今年も残り半月を切りました。

秋は、修学旅行の案内をしたり
調査であちこち潜りに行ったり、
生き物たちの世話はもちろん
毎日が慌ただしく過ぎて行きました。

水族館の魚たちは、相変わらずです。
ボイラーが入ったので
今年もおなじみの行列が
見られます。

diary335_1.jpg
暖かい水が出るところに集まる魚たち

モンガラカワハギは
石に寄りかかって
食後のまったりタイム

今年の1月にやってきた
トサカハギは
この頃好奇心旺盛で
写真を撮っていると
やたらと写りたがります

diary335_2.jpg
トサカハギ

今年で30年目になった
モンツキベラは、
そのうち尾びれが二股に分かれて
「猫又」ならぬ「ベラ又」になるのではと
期待しております。

diary335_3.jpg
飼育30年目のモンツキベラ

生き物を飼っていると
赤ちゃんは赤ちゃんで
もちろんかわいいけど
歳をとった生き物たちは
愛おしく感じます。

みんな長生きしてね。


by くろすけ♀

第334回 オオモンカエルアンコウの餌やり

先日漁師さんから立派なオオモンカエルアンコウを頂いたので、水槽で飼育展示しています。

オオモンカエルアンコウは、アンコウ目カエルアンコウ科に属するアンコウの仲間です。

カエルアンコウの中では大型な種です。

 

PC020514.JPG

オオモンカエルアンコウは飼育する側としては、中々の魅力にあふれた魚です。

カエルアンコウの仲間では大型種なので、見た目のインパクトは絶大です。

全長は最大30㎝ほどですが、見ての通り体高と体幅がかなりあるため全長以上の重量感があります。

体表に鱗は無く、ぶよぶよとした魚らしくない触り心地です。

そしてなんといってもこのブサ…個性的な顔!

PC020513.JPG

カエルアンコウは、ほとんど泳ぐことは無く岩やサンゴなどの隙間で周囲の景色にカモフラージュしてじっとしています。

そのため、体を固定しやすい様に胸びれが手の様に発達し、このひれを使って海底を歩いて移動します。

泳ぐのはあまり上手では無いため、素手でも簡単に捕まえられます。

PC020485.JPG

そして、アンコウの仲間らしく頭部にエスカと呼ばれる疑似餌を持ち、

これを使って小魚をおびき寄せ一瞬にして丸のみしてしまいます。

ですので、飼育下ではほかの魚と同じように餌をばらまいても中々食べてくれないので、

棒の先に餌を付けて顔の近くまで持っていかなければなりません。

額の辺りから疑似餌をぴょこぴょこ出しているのがわかるでしょうか。

お腹が空くとぴょこぴょこするので、餌を欲しがっているのが分かりやすいです。

ただ、中にはあまり餌付きが良くなく自分からは中々食べてくれない子もいるのですが、

そんな時には口に餌の小魚を咥えさせてやると、そのまま食べてくれたりもします。

ほとんど動かず、餌も食べさせてもらうこの姿。

なんだかとっても怠惰な感じがして羨ましいです。

 

by とーる

第333回 思い出しかゆみ

 

お茶はウーロン茶派です。こんにちは、さく太郎です。

 

 

今日は沢山画像を貼ります。覚悟しておいてくださいね。

 

 

何度かこのブログ内で紹介しているかも知れませんが、水族館から少し離れたところにある海中展望塔。

その窓掃除は、飼育員が週に一回掃除をしに行きます。窓があるのは海の中なので、ダイビング器材を背負って潜ります。

今日は私の当番でした。

 

お客様からはあまり見えていないかと思いますが、窓の周りには色々な生き物がくっついています。

sa1.jpg

こう見ると、まるで沈没船のようですね。

いくつかの生き物を紹介します。

 

 

オオトゲトサカ      刺胞動物の仲間です。

sa2.jpg

 

コケイワズタ       藻類です。

sa3.jpg

 

サンゴの間に恐らくサラサゴンベがいます。ピントが合いませんでした・・・

sa4.jpg

 

 

この中に魚がいます。どこでしょうか~

sa9.jpg

 

 

sa10.jpg

正解はこの子でした~

カサゴです。ぱっと見分からなくて、ある程度は近づいても逃げないので、ふとした瞬間に

ビュンッと飛び出て逃げていくので、私はその現象をカサゴ爆弾と呼んでいます。

 

 

イラモ

sa5.jpg

これでもクラゲの仲間、刺胞動物です。なので刺されます。

刺激を与えられたり、強く水流を当てられると、刺胞を放出します。窓の周りにたくさんいるので、私はしょっちゅう刺されます。

刺されても直接手で触れたり、その箇所を強くこすったりしない限り、痒いくらいで済みますが一週間くらい痒いです。

今も手を掻きながらこの記事を書いています。あー思い出すとかゆい・・・

 

sa11.jpg

これは展望塔から少し離れたところにある、魚達の集落です。

青い魚はソラスズメダイといって、展望塔からもよく見えます。掃除をした帰りに水中をお散歩して帰れるので、展望塔掃除は楽しいです。

今日は色々なチョウチョウウオの仲間に出会えたので、その紹介をして終わりにしようと思います。

 

 

アケボノチョウチョウウオ    

sa12.jpg

 

トゲチョウチョウウオ      

sa13.jpg

 

トノサマダイ     

sa16.jpg

 

スミツキトノサマダイ

sa14.jpg

 

ウミズキチョウチョウウオ   海の上にお月様が出ているようですね。わーおロマンチック。

ちょっとレアです!!

sa20.jpg

 

ミスジチョウチョウウオ

sa15.jpg

 

ツノハタタテダイ         ちょいレア!

sa17.jpg

 

アミチョウチョウウオ       ちょいレア!

sa18.jpg

 

と、思わずたくさん紹介してしまいましたが、海にはもっとたくさんの魅力的な生き物がいます。

展望塔からでも見ることができるので、じっくりと海の中を観察してみてはいかがでしょうか?

レアな魚にも出会えるかも知れません。そして飼育員にも・・・

 

・・・あっ、かゆい!(潜ったことを思い出して痒くなった)

 

by さく太郎

第332回 新種はまわる

HP等でもすでにお知らせしていますが

この度、串本海中公園前の錆浦から発見された新種「トゲツノミナミロウソクエビNikoides subdistalis」の記載論文が公表されました!

詳しくは→コチラ

Nikoides4.jpg

とはいえ、

私はそのエビを見つけただけで、

実際に標本を精査して新種記載論文を執筆されたのは千葉県立中央博物館の駒井智幸動物学研究科長ですので、

実質、私はほとんど貢献できていません。。汗

 

いずれは自分でも生物の記載ができるよう、精進せねばと自らの無力を痛感している今日この頃です。。

昨年に続き、こんな私なんぞを共著者に入れて頂いた駒井博士には、この場をお借りして、改めて深く御礼申し上げます。

 

さて、

今回のトゲツノミナミロウソクエビ、はじめて発見したのは2018年でした。

サンゴの産卵観察で毎晩毎晩潜っていたある日のこと

疲労で荒んだ私の心を見透かすようにギラギラとライトを反射するサラサエビ軍団の眼が並ぶ中、いつもと少し違う眼が光ったような気がしたので近づいてみると、そこにいたのがこのエビでした。

Nikoides1.jpg

その時はなんだか見たことないエビだなぁ~

くらいで採集してきましたが、それがまぁなんと未記載種だったとは・・・

 

後に飼育してみて分かったのですが、本種は昼間は砂の中に潜み夜に出歩くため、昼間にはまず出会うことはありません。

典型的な夜型です。

どうりで見たことなかったわけです。

 

明るい場所だとすぐに砂に潜りたがるのですが

潜る際には頭から豪快にズボッズボッと潜っていきます。

蝋燭「ロウソク」の名の通り突起の少ないツルツルとした体表面はこの行動の際に効果的なんだとか。

Nikoides2.jpg

その後、

未記載種だとご教示頂いてからは

追加標本を採集するべく

サンゴの産卵観察の度に探してはいたのですが・・・

 

なんせ

 

真っ暗な海の中で・・・

ちょっと頑張って行かなければならない場所で・・・

たま~~~に見つかるくらいなので・・・

 

標本採集にはじつに苦戦しました。。

いや情けない。。。。

 

結局、今年の7月までかけてようやく5個体を採集し、それを基に新種として記載して頂いたわけです。

 

Nikoides3.jpg

今回の新種の公表により、ロウソクエビ科ミナミロウソクエビ属は全11種、うち国内産は7種となりました。

本種はいまのところ、海中公園前から知られるのみですが、今回の論文の公表により国内における分布もまた徐々に明らかとなってくるのではないかと僭越ながら密かに期待しています!!

 

そんな期待をこめて、

最後に踊るトゲツノミナミロウソクエビの映像をどうぞ。

こいつ、回るぞ!

 

一生懸命探したかいもあっってか、最近運良く3個体を新たに採集することができましたので

現在、水族館にて絶賛生体展示中!!

この機にぜひご覧下さい!!

 

 

メデタシメデタシ。

 

by ひらりん

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