海と水族館を丸ごと楽しめる複合施設串本海中公園

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スタッフブログ【さびうらびより】スタッフ:Go一覧

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第182回 ツマリカスベの赤ちゃん誕生

当館では最近ウミガメの産卵ラッシュですが、ツマリカスベの赤ちゃんもぞくぞくと誕生しています。

先日5月24日にトピック水槽にて展示中のツマリカスベの卵から赤ちゃんが一匹孵り、6月27日に2匹が孵りました。

diary182-1.JPGdiary182-2.JPG

 産まれたばかりのツマリカスベ       ツマリカスベの卵

 

エイには卵の形のまま生み出され、体外で発育して孵る「卵生」の種類と母胎内で栄養をつけて

体内から子供の状態で産まれてくる「卵胎生」の種類がいます。

ツマリカスベは卵生なので卵から孵ります。

親のツマリカスベは2013年1月~2月の間に串本町田原港の漁師さんから合わせて7個体を頂き、

そのうち雌3個体が卵をもった状態でした。

diary182-3.jpg

ツマリカスベ

 

入館してから1月5日を皮切りに次々と卵を産んでいきました。

卵はトピック水槽、予備水槽など環境が異なる場所で飼育しています。

diary182-4 .JPG 

トピック水槽で展示中のツマリカスベの卵  

diary182-5.JPG

予備水槽で飼育中のツマリカスベの卵    

 

5月2日に予備水槽で飼育していた卵から2匹が孵りました。

そしてトピック水槽で展示中の卵からも続々と孵化しています。

トピック水槽では卵の中で赤ちゃんがうごめいている様子がわかるような展示になっています。

diary182-6.JPG

現在の成長状態

 

もうすぐ孵化しますよ。

皆さんツマリカスベの赤ちゃんに会いに来て下さいね。

 

by Go

第180回 新着魚 シノノメサカタザメ

先日、昔からお世話になっている宇久井漁港の漁師さんから

「珍しい白い模様の1mくらいのサメが定置網に入ったのでいらないか」と連絡をいただきました。

漁師さんいつもありがとうございます。

 

「珍しい」「白い模様」という特徴からおそらくイタチザメではないかと予測し、

軽トラックに大きめの水槽を積み込んで期待しながら漁港に向かいました。

到着すると人だかりができており、早速拝見すると

そこには明らかにイタチザメではない160センチはあろうかという黒い巨体が・・・

その姿からすぐにそれが「シノノメサカタザメ」だとわかりましたが

ここで問題が・・・持ってきた水槽に明らかに入りきらない・・・

漁師さんのご厚意でシノノメサカタザメの入っている水槽ごと持っていけることに

漁師さんお世話になりっぱなしですいません。

迅速に海中公園へと運搬し、到着後担架にシノノメサカタザメを移し、ホイストで搬入しました。

diary180-1.JPGdiary180-2.JPG


シノノメサカタザメは名前にサメとついていますがガンキエイ目シノノメサカタザメ科に属する

最大で全長300㎝・体重135㎏にもなる大型のエイの仲間です。

インド洋・西太平洋の熱帯から温帯海域に広く分布していますが、

東南アジアなどでは大型個体の肉や鰭は高値で取引されており、数が激減しています。

日本では漁業の対象にはなりませんが希に網にかかる事があり、

各地の水族館で「珍魚」として飼育、展示されています。

串本周辺でも希に漁師さんの網にかかることがあり、

当館でも過去に何度か飼育に挑戦しましたがいずれも長期飼育には至っていません。

南紀では黒潮の影響が少なからず関わってくる3~8月にかけて

シノノメサカタザメが網にかかる傾向にあり、特に6月に捕獲されることが多いです。

シノノメサカタザメが捕獲されるときは決まって潮岬沖南の黒潮の中心点がいつもとは異なった動きをしていたり、

黒潮の影響の弱い時や元の流れに戻りつつあるときに記録されています。

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トンネル水槽に新しく加わったシノノメサカタザメは現在、餌を食べる様子は確認していませんが

搬入から3週間経過した今も弱っている様子はなく、積極的に泳ぎ回っているところをみると何かしら食べているのでは?

今後、トンネル水槽の顔になってくれるように頑張って上手く育てていきたいと思います。

 

byGO

第175回 トンネル水槽バックヤード解放

 

先日だし巻き卵がマイブームになり、

一週間卵を食べすぎたせいか健康診断でコレステロール値が異常に高く、

偏食を控えている今日この頃です。どうもGOです。

 

さて、先日2月1から担当水槽であるトンネル水槽のバックヤード(裏側)が常時開放になりました!

diary175-1.jpg

お客さんに普段行けないトンネル水槽の裏側を見学して頂き、

ちょっぴりお得な気持ちになってもらえたら幸いです。

しかしながらこのバックヤード常時開放には賛否両論ございまして

「普段見えない裏側が見えて感動した」「飼育員の仕事ぶりが拝見できてよかった」

など良い意見の他に

「うるさい」「暗い」「臭い」という意見もございましたので、

今回はどうして当館のトンネル水槽の裏側はうるさくて、暗くて、臭いのかを

少し解説したいと思います。

 

バックヤードはどうして暗いのか?

バックヤードが暗いのは窓を開けるとトンネル水槽の中から見上げたときに逆光になって

水槽の魚が見えなくなってしまうからです。

また、水槽の照明には特殊な青い色のライトを使っているので、

この効果を落とさないようにするためにも、自然光はできる限り抑えているんです。

 

バックヤードはどうしてうるさいのか?

バックヤードには様々な機械があるのでその音は大変大きくなります。

音は水を送るポンプや、海水を温めるボイラーなどから出ますが、

中でも特にうるさいのは空気を送り出すコンプレッサーという機械です。

水深が5mもあるトンネル水槽に空気を送るには大変な力がいるので、

その騒音は相当なものなんです。

diary175-2.JPG diary175-3.JPG diary175-4.JPG

 左、ポンプ 中央、ボイラー、右、コンプレッサー

 

バックヤードはどうして臭いのか?

バックヤードが臭いのは餌の臭いが主な原因です。

当館のトンネル水槽では配合飼料ではなく生餌を餌として使用しています。

トンネル水槽では毎日10~30㎏程度生の魚を捌いていますので魚臭さは否めないです。

また、機械等に使用するオイルなどの臭いも混じってかなり臭いんです。

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   一日の餌の例 右上、アジのぶつ切り

左上、子サバ 右下、オキアミ&アミエビ

 

水槽の裏側に興味のある方いましたら是非バックヤードにお越し下さい。

ちょっと入り口わかりにくいですがお待ちしています。

ちなみに午前9:00~12:00は私トンネル水槽のバックヤードにいて

なんか仕事していますので

お気軽に何でも聞いてくださいね。

 

byGO

第167回 採集事情 その3

 

当館は串本の海に住んでいる生き物のみを展示し、串本の海を紹介している水族館です。

当館では展示生物のほとんどを自家採集もしくは漁師さんから頂いたりしています。

漁師さんとの繋がりを大切にしている地域密着型の水族館なんです。

最近、自分の担当水槽であるトンネル水槽を変えるべく魚を1000匹程入れることになりました。

毎日約20キロほど離れた漁港に漁師さんの定置網に入った魚をもらいに行く日々をおくっています。

串本には漁港がたくさんあり、どこも海中公園からは軽トラックで搬入できる距離にあります。

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軽トラックに搬入道具を積んでいざ漁港へ。

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漁港到着。搬入水槽に海水を汲んでいざ船へ。

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速やかに船から移し、薬浴とエアレーションを施し、いざ海中公園へ。

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トンネル水槽裏に軽トラックを付け、ホイストで搬入します。

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速やかに運び入れ約4時間薬浴します。

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薬浴が終わり、水槽に投入されたタカベ、マルアジ。

ちなみに今日までに700匹くらい搬入しました。

あと300匹頑張ります。

皆さんトンネル水槽見に来てくださいね。

byGo

第160回 採集事情

当館は串本の海を紹介している水族館です。

なので展示生物のほとんどはスタッフが

潜って獲ってきたり、

釣ってきたり、

時には地元の漁師さんに頂いたりして

串本の海で採集した生き物ばかりです。

各スタッフにはそれぞれ得意な採集方法があります。

僕の場合、大学時代は年間280日くらい釣りしていたくらいの釣りバカなので

必然的に釣り採集になります(笑)というかしました。

一口に釣り採集といっても様々あります。

最近よく行っている方法は

糸にハリとガン玉を付けただけのシンプルな仕掛けにオキアミを付けるだけ

 

 diary160-1.JPG

 

それだけ?と思われた方もいると思いますが、

それだけでも黒潮の影響を強く受けているここ串本のポテンシャルは高く、

熱帯種と温帯種が入り交じる特殊な海ですので

diary160-3.JPG オオモンハタ  

diary160-4.JPG ハマフエフキ

diary160-5.JPG オキフエダイ

diary160-6.JPG アカエソ

diary160-7.JPG 珍客でクマノミ

など南方系の魚も含め色々釣れます。

釣ってきた魚は成長に応じて小さな水槽から大きな水槽へと移しながら育てていきます。

小さい個体から育てた方が環境に馴染みやすく、育てやすいのです。

皆さんも是非串本に来て釣りをしてみて下さい。いろんな魚が釣れて驚きがありますよ。

そして、この魚見慣れない魚だな。いったい何なんだ?と疑問に感じたり、

釣った魚を水族館で展示して欲しいという方がおられましたら串本海中公園までお電話下さい。

私、駆けつけますのでよろしくお願いします。 

by Go

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