海と水族館を丸ごと楽しめる複合施設串本海中公園

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スタッフブログ【さびうらびより】スタッフ:ナツメリ一覧

串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
スタッフが交代でご紹介します。

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第280回 海の強者?
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第286回 春うまれ

3月になり陽が落ちるのも遅くなって、気温も上がり、

春の陽気となってきたこの頃...

 

冬にはなかったモノが目に映るようになってきました。

やはり身近なものは植物でしょうか、

花が咲き、海岸から山まで自然を彩ってくれます。

海岸にはハマダイコンの花畑

hamadaikonn1.jpg

 

野山には白木蓮(ハクモクレン)、桜、木瓜(ボケ)などが開花中

mokurenn2.jpg

 

魚も春の変化を感じとったようで、

バックヤードでお腹に吸盤を持つ魚「ウバウオ」を飼育しているのですが、

ubamae3.jpg

 

それがつがいとなり、産卵をしました。

ubaapi-ru4.jpg

左の小さい個体がメス、右の大きい個体がオスです。

メスのお腹の中には卵のようなものがうかがえます…

二月中旬からアピールがみられ、

 

3月頭には卵が確認され、発生は発眼まで進んでいました。

ubasanrann1-5.jpg

 

このまま、すくすくと発生が進んでほしいと願っていたら

 

その数日後、

ubasannrann2-6.jpg

卵の数が増えていました、なんと二度目の産卵!

写真は二度目に産んだモノを拡大しています。

卵の数は合計で110~120個ほどにも。

 

この後も、オスが卵を大切にお世話してくれたおかげで、

卵は現在、こうなりました、

ubaranhatugann-7.jpg

 

一度目に産んだものは卵黄をほぼ吸収し孵化間近です。

ubasigyo8.jpg

皆、もう動けるのか時々体をくねらせています。

元気な子が生まれてきてほしいですね。

 

ちなみに、春の海は栄養が満ちていて、

水温が上がってプランクトンの活性が上がると

その栄養を使って大発生します。場合によっては海が濁るくらいに。

同じく、プランクトンを餌にする本写真のような小さな赤ちゃんたちもいっぱい孵ります。

きっと、今年の春も海の世界に新しい命であふれかえることでしょう。

 

by ナツメリ

第280回 海の強者?

海中展望塔の小窓から海を眺めていると今日もサカナたちがたくさん寄って来てくれています。

水温が下がったためか透視度もよく、遠くまで見通せました。一方で寒くてもサカナたちは元気よく海中を泳ぎまわっています。

常連のメジナやソラスズメダイをはじめ、他にベラ、ブダイ、ニザイダイと賑やかな海中風景が広がっています。

 

 

そんな中から一枚、岩場にワカウツボが一匹かくれています。お分かりになるでしょうか?

隠れウツボ.jpg

 

 

 

 

正解はこちらになります。

ウツボ全体.jpg

 

この子の写真を撮っているわずかな間に

そのそばをウツボが二匹通り過ぎていきました。

もしかしたら、この岩礁はウツボに人気があるのかもしれません?

 

 

しかしながら今回の観察で一番気になったのは、ウツボではなくハリセンボン。

海中展望塔周りにはよく2~3匹のハリセンボンが漂っており、水面からも姿が見えます。

そのため存在自体が珍しいというわけではありません。

 

しかし、その中のとある一匹のハリセンボンに目が留まりました。

ハリセンボン遠.jpg

 

 

なんと、このハリセンボン↓にはサカナにとって重要な体の部位がなかったのです。

ハリセンボン近.jpg

 

こちら↓は展望塔にいた正常なハリセンボンになります。

ハリセンボン比較.jpg

写真を比較していただくと…

何と、この個体には尾ビレがないのです!

 

先天的な原因か、後天的な原因かは分かりませんが、通常尾ビレはサカナの遊泳力の主力となる器官です。

そんな大切な器官を失ったのにもかかわらず、ハリセンボンはなぜ生きていけているのでしょうか…

 

実はフグ類の泳ぎの要は背びれと尻ビレであることが多く、

尾ビレを振らずに泳ぐことも多々あり、これはハリセンボンにも当てはまります。

上下のヒレを利用して、ダッシュからホバリングと幅広く、器用に泳ぐことができます。

それでも尾ビレが使えない分、使える個体より残念ながら遊泳能力は劣ってしまうでしょう。

 

またハリセンボンの最大特徴である

怒ると針を立てて膨らむという防御が、彼の危機一髪の状況を何度もくつがえしたのかもしれません。

ハリセンボン上.jpg

これらの能力を巧みに利用し、この過酷自然のなか今日まで生きぬいた彼は

海の強者?なのかもしれません。

彼の物語がこの先も長く続くいていくを祈りたいと思います。

 

by  ナツメリ

第274回 夕暮れと水面観察

酷暑が過ぎ、日が暮れると涼しくなる季節になって来ました。

 

そのお陰で動きやすくなったので、数箇所で流れ藻採集と岸壁観察に行ってきました。

水面に浮く海藻、木くず、イカダその周りに隠れ潜む生き物を

目をこらして探します・・・

 

よく見ると目の付いた落ち葉が集団で泳いでいたので掬って見ました。

マツダイをゲット!

 

matsudai.jpg

写真の茶色い魚がマツダイ、白い水玉模様の魚はイスズミの稚魚です。

 

白黒の魚が好きなのでイスズミは嬉しかったです。

成魚になると水玉模様は消えますが、夜間の体色だと薄い水玉が出てきます。

 

 

 

採集はこのぐらいにして、岸壁に居着いた魚の観察に移りました。

去年は岸壁に死滅回遊魚はほとんど来ていませんでしたが、今年はそこそこ見られました。

 

tunodasi01.jpg

長いフィラメントが特徴のツノダシ

他にはヒレナガハギ、ヒメテングハギ、チョウチョウウオ類、メッキなどの幼魚がみれて岸壁はかなり賑やかでした。

 

 

 

そのなかでも一番驚いたのが下のコイツです↓

 

 

ishidai.jpg

水面近くまで巨大な石鯛があがってきてました。

 

石鯛の幼魚は白黒のラインが入ったお魚ですが、

成魚になると体が灰色になり口周りが黒くなるのでクチグロとも呼ばれています。

 

あれは全長50~60cmはありましたよ

さすがにこれはを掬ったら、網が海に持ってかれますね・・・

 

 

帰路の途中、夕日がキレイだったのそれもカメラに収めました

 

yuhi.jpg

写真ではホントの美しさをお伝えすることができず残念です・・・

 

捕れたお魚は水槽に移して、その日は終わり、

早く大きくなってもらって、皆様にお披露目できる日が楽しみです。

 

by   ナツメリ

第268回 海岸でさがして

最近、串本は強い雨風に見舞われています。

もう梅雨入りしているのかと思いきや、近畿はまだで平年より遅く

本番が来る前に、すでにジメジメに苦しめられています

 

そんななか、天気が落ち着いた日に近所の浜

数カ所でビーチコーミングをしました

 

シーグラスやタカラガイなんかが打ち上がっていないかまったりと

 

探索…

 

タカラガイは良いのが見つからなかった代わりに、

IMG_8063 sg .JPG

ナイスなシーグラスがそれなりに落ちていました。

 

IMG_8060 Q .JPG

キレイな石英も落ちていて満足な結果に

 

そろそろ曲げてた腰も痛くなってきたので、帰ろうと数歩あるくと

また足が止まりました

 

謎の人工物…何かの部品か

でもどこかで見た記憶が

IMG_6800 上 .JPG

鉄砲の薬莢!

 

しかも狩猟に使うライフル銃の薬莢よりも圧倒にデカい

しかも結構ボロボロ、歴史的価値があるのでは?

よく見ると刻印が彫られていました

 

図1.jpg

「 L C 4 」

この文字をネットで調べると答えが出てきました

 

L C = Lake City Army Ammunition Plant(レイクシティ陸軍弾薬工場)製

4 = 製造年(2004年?)  みたいです

 

ちなみに大きさは薬莢長99mm、幅20mm でした

この大きさだと戦闘機や艦艇に装備されている機関砲に使用されている規格に近かったです

 

主に対物用として使われるそうです

歴史的価値はなさそうで…残念

 

 

ほんと海岸はいろいろ落ちていて飽きない場所です

是非、皆さんも面白いもの、キレイなものを探してみてください!

 

 

by ナツメリ

第262回 ハゼのかたち

皆さんはハゼといわれてその形を想像できますか?

 

 

ハゼは川、池、海、そして今や街中のペットショップでも見かけるメジャーなお魚

 

一般的なイメージは

体が細長くやや横に扁平で、お腹に吸盤状の鰭を持っていて、

石やガラスにそれで引っ付いていたり、水底でじっとしていたりする姿だと思います。

確かに川などで流されないようにくっ付いている姿が印象的だと思います。

 

近くですと古座川町の「滝の拝」でのボウズハゼの滝登りが有名です、

また海中公園前の磯にも吸盤を持つアゴハゼが見られます。

 

でも実はハゼの形ってそれだけじゃないんです。

上記のように石や地面にくっついて生活しているハゼを底生性ハゼといいますが、

今回紹介したいのは、そうじゃないハゼたち…

 

まずはじめにハゼ水槽に新しく加えたサツキハゼ

satukihaze1.jpg

このハゼは吸盤を持っておらず、いつも水中を跳ねるように泳いでいます。

こうして基本的に水中を浮遊・遊泳をしているハゼを遊泳性ハゼといいます。

 

サツキハゼは河川汽水域やそこに隣接する沿岸やなどに群れて生活しており、

俊敏ですがゆっくり近づけば逃げないのでシュノーケルなどでも観察しやすい生物です。

古い図鑑には日本にしか分布していないと記載されていましたが、

新しいものには韓国済州島や香港でも記録はされているようです。

もしかして海外の水族館ではお目にかかれないのでは?

 

日本では普通種ですが、世界的にみれば日本周辺でしか見られない貴重な生き物です!

 

 

この水槽には他にクロユリハゼ(A)、ゴマハゼ(B)、アカハチハゼ(C)などの遊泳性ハゼが展示されています。

ハゼ 全体図.jpg

サツキハゼ(Aの周りにいる小魚)はクロユリハゼと同じクロユリハゼ科で、本科は吸盤を持たないことが知られています。

 

かなり手前にいて遠近法でサツキハゼと同じくらいに見えますが、

Bのちっちゃいハゼはゴマハゼです汽水域に生息しています。

1.5cmくらいでもう大人、MAXサイズです!

gomahaze2.jpg

gomahaze1.jpg

 

こう見えても日本一小さかった魚だったんです…そう過去形です。

実は沖縄あたりにいるゴマハゼが、本土のゴマハゼと別の扱いになってしまい

そっちの方がちょっとだけ小さかったので、そっちに日本一の座を奪われてしまいました。

それでも本土では一番小さい魚なんです。

 

沖縄にもゴマハゼ類がいる事からも察せれるように、暖かい水域を好む生き物です。

なので黒潮の影響を受ける温暖な串本を代表する生物でもあります。

 

ちなみにゴマハゼは吸盤を持っているため、

普段は水中を漂っていますが水槽掃除などで

ブラシやヘラを突っ込むと隠れるためかガラス等にくっつきます。

gomahaze6.jpg

お可愛いこと…(フランス語だと Comme c’ est mignon. )

 

ちなみに本土の河川にはあまり遊泳性ハゼを見ませんが、

沖縄にはタナゴモドキやタメトモハゼといった遊泳性の高いハゼを見ることができます。

他にもハゼの仲間には干潟を飛び跳ねるトビハゼやムツゴロウ、

逆に泥の中で暮らすワラスボなど面白い形態をもつ種がたくさんいます。

 

ここまで読んでくださったあなた様、

是非この機会にハゼワールドに足を踏み出してみてはいかがでしょうか!

 

 

by ナツメリ

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