
スタッフブログ【さびうらびより】スタッフ:ひらりん一覧
串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
スタッフが交代でご紹介します。
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第317回 ヒメおじ
水中トンネル水槽のアイドルことヒメウミガメのヒメちゃん。
“ヒメ”とか“ちゃん”とか付いていますが、立派なメンズです。
というか
おじさん、いえ、初老といっても過言では有りません。
最近は我関せずといった様子で寝ていることも多く、
どっしりと構えた姿からは重鎮感が漂っています。
そんな「ヒメおじ」ですが、
甲羅を掻いてもらうのが好きなようで
水槽に潜るとけっこうしつこく付きまとってきます。
この動画のように正面から来るとけっこう可愛いのですが、
音もなく背後から突然お腹の下に潜り込んでくることもあり、
そんなときはビックリして「ヌォッ!」とか変な声が出ます。
因みに水中で甲羅を掻いてあげてるときはこんな感じ↓です。
ただ、スイッチが入ると掻き掻きの催促が熱烈すぎて仕事をさせてもらえないことも。。
以下のように少し困ってしまうこともあります。
そんな「ヒメおじ」も水族館に来て今年で35年。
大先輩の背中を流すような気持ちでこれからも甲羅を掻いてあげようと思います。
これからもよろしくね!
by ひらりん
第312回 鼠年歳末セール
今年も残すところあと数日
おそらく今年最後のブログ更新です。
偶然にも今年最初にブログを更新したのも私でした。
新年早々、呑気にハマアザミやハマダイコンを試食していたあの頃は
まさかこんな1年、いや、こんな世になるとは想像もしていませんでした。
串本の海はというと
8月までは水温が低かったのに夏場は例年にない高水温に見舞われ
地先の生き物たちにとってはちょっと大変な年になったかと思います。
さて、今年もそろそろ終わりということで
お正月水槽で主役を張った海鼠達も次の干支にバトンタッチです
夏場こんなに猛っていたニセクロナマコも
なんとなくやりきった感。
アカオニナマコ with トラフナマコ&サザナミフグも
ナマコ達はどこかお帰りモードにみえます。
トラフナマコにいたっては水槽に張り付いて手(触手)を振っている(ように見える)ものもいました。
ということで、
本日より来年の干支である牛に因んだ水槽を展示開始です!
今回の主役は英名がCow fishということでウミスズメの仲間達
シマウミスズメとウミスズメの2種を展示中です!!
七福神の福禄寿さんとシマウミスズメの2ショット!
とおもいきや・・・
・・・???
!!
まさかの頭にキッス♡
なかなかの役者っぷりです!
まだまだ大変な状況が続いていますが、
来年こそは明るい年になることを祈っております!
(※画像は我が家の愛デグー)
それでは皆様、
くれぐれもお体に気をつけて良いお年をお迎え下さい。
・・・そういえば・・・
今更ながら海に住む鼠に因んだ生物を検索してみたところ、
英語でSea mouseはコガネウロコムシ(ゴカイの仲間:画像は検索してみて下さい)を指すそうです。
残念ながらコガネウロコムシは展示していませんが、共生寄生水槽では同じウロコムシ亜目に属するAsterophilia culcitae(和名はまだない)を展示中です。
ヒトデやナマコの体表にくっついている種で、管足に擬態しているとかいないとか。。
興味がある方はヒトデの体表でヌルッと動く動画もどうぞ!!
by ひらりん
第307回 ちいさくてまるいふわふわ
館内の水槽では時折小さくて丸いモノがフワフワしていることがあります。
それはたいていヒトデの入った水槽でみられますが、
その正体はというと・・・
フグの幼魚。
とくにこの季節は実習生達とワイワイ掬ってきたフグたちがさりげなく水槽でふわふわしています。
それが大抵ヒトデの入った水槽なのは病気が出にくいからで、
理由についてはよく分かりませんが、ヒトデの粘液に含まれる微量な毒素が効いているとかいないとか。。
当館では昔からヒトデ水槽で幼魚を育てると元気に大きくなることが多いようです。
さて、そんなフグの幼魚達ですが、
今年も絶賛ふわふわ中です。
まずはコクテンフグっぽい子から。
まだ3cmくらい。今はだいたいみんなこのくらいのサイズです。
あまりたくさん同居させるとけっこう喧嘩するのでまだこの子はバックヤードにいます。
続いてこのプリプリムチムチの後ろ姿は
スジモヨウフグ。
何かをガン見しています。
オニヒトデのトゲの隙間からこちらを伺ってるのは
サザナミフグ。
流し目でさりげなくカメラを意識していました。
こんな感じで
今はまだみんな、ちいさくてまるいふわふわですが、
いつの日か、おっきなぽよんぽよんになることを期待しています。
こんな感じのぽよんぽよんにね。
by ひらりん
おまけ。
フグたちの隣の水槽にはマダラタルミの幼魚。
こちらは水槽の中をひらんひらん泳ぎ回っています。
ひらんひらりん・・・。。。
第302回 サンゴの産卵観察 in 2020
今年もこの季節がやってきました。
いえ、やってきてしまいました。。
そう。サンゴの産卵調査。
いいですね~。 すてきですね~。 とかたまに言われますが、
ええ楽しいですよ(はじめのうちはね)。 すてきですとも(産卵すればね)。なーんてね。てへ。
ということで個人的には修行というか苦行というか。。年々体力の衰えを感じています。
今年は6月頭から観察をはじめました。
コブカラッパを海中公園前で初めて見たり
サンカクヒシガニがかっこよかったり
脱皮直後のキモガニは薄緑色だったり
トゲカイカムリが素敵だったり
2ヶ月近くカニばかり見ていましたが、
7月19日の晩にようやくミドリイシの大規模な一斉産卵が観察できました。
産卵したのはナカユビミドリイシ、スギノキミドリイシ、クシハダミドリイシ、ニホンミドリイシの4種で、それぞれ時間をずらして順番に産卵しました。
スギノキミドリイシは群体数も多いのであっというまに海中がバンドルで覆われます
テーブル状のクシハダミドリイシの産卵もなかなか派手です
少し離れた場所にぽつんとあるクシハダミドリイシの産卵もそれはそれで趣があります
ニホンミドリイシの産卵は時間が遅いので、力尽きて撮影できませんでしたが、がっつりバンドルがセットされていたのでこの後、午前0時頃にかけて産卵したと思います。
赤白のイバラカンザシがおしゃれですね。メデタイメデタイ。
じつはこの前日の18日にナカユビミドリイシとクシハダミドリイシが、次の日の21日にはスギノキミドリイシが少しずつ産卵していますが、19日の産卵は近年でもかなり大規模なものとなりました。
ダイバーのひとたちも潜っていたようなので見れた方は運が良かったですね。オメデトー
これでグラスボート乗り場のミドリイシのほとんどは落ち着いたものと思われますが、今後もマイペースに観察を続けたいと思います。メデタシメデタシ。
by ひらりん
第295回 水槽の修繕
現在、当館は臨時休館中ですが、
飼育員はというとほぼいつも通りの仕事に加え、各々担当施設周りで普段はできない作業も行っています。
私の担当では最近壁のクラックから水漏れしていた大きな水槽があったので、その水槽のシリコンを打ち直してみました。
まずこちらが水漏れ前の水槽の様子です。
ここから水を抜き、生き物と砂利を全て取り出すわけですが、頻繁に水を抜くような水槽ではないため、大変苦労しました。
あーだこーだ言いながら全部取り出した様子がこちら。
水槽の底には多孔管が張り巡らされています。
このあと、数日真水を溜めて塩抜きし、完全に水を抜いた状態でさらに数日乾燥させます。
そこからガラス周辺の古いシリコンを綺麗に取り除き、新しいシリコンで埋めるための溝を掃除した後、さらに数日乾燥させます。
こうして準備が整ったらいよいよ新しいシリコンを打っていきます。
が、
これがまた難しくあーでもないこーでもないといいながらやっっていきます。
結果
不格好ながらなんとか打ち終わりました。
その後、数日シリコンを硬化させ、
再び2日ほど真水を溜めて水漏れが無いかチェックして、
最後に砂利を戻していきます。
これがまた重労働で、その後しばらくは筋肉痛を引きずります。
そうしてなんとか出来上がったのがこちら。
チェックの際には漏れていなかったのですが、
じつは水漏れの原因はシリコンだけではなかったようで、その後再び若干の水漏れが再発しています。。
ただ、漏れる量は圧倒的に減ったように思うので、こちらに関しても機会を見て対策を講じようと思っています。
もうしばらく、休館は続きますが、あそこもここも、あれもこれも、と、まだまだまだまだやることは尽きません。
by ひらりん