海と水族館を丸ごと楽しめる複合施設串本海中公園

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スタッフブログ【さびうらびより】スタッフ:ひらりん一覧

串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
スタッフが交代でご紹介します。

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第302回 サンゴの産卵観察 in 2020
第295回 水槽の修繕
第288回 傷の理由
第282回 食った。
第276回 ミノカサゴに刺されると人はどうなるのか
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第302回 サンゴの産卵観察 in 2020

今年もこの季節がやってきました。

 

いえ、やってきてしまいました。。

 

そう。サンゴの産卵調査。

 

いいですね~。 すてきですね~。 とかたまに言われますが、

ええ楽しいですよ(はじめのうちはね)。 すてきですとも(産卵すればね)。なーんてね。てへ。

ということで個人的には修行というか苦行というか。。年々体力の衰えを感じています。

 

今年は6月頭から観察をはじめました。

 

コブカラッパを海中公園前で初めて見たり

san1.JPG

サンカクヒシガニがかっこよかったり

san2.JPG

脱皮直後のキモガニは薄緑色だったり

san3.JPG

トゲカイカムリが素敵だったり

san4.JPG

2ヶ月近くカニばかり見ていましたが、

 

7月19日の晩にようやくミドリイシの大規模な一斉産卵が観察できました。

 

産卵したのはナカユビミドリイシ、スギノキミドリイシ、クシハダミドリイシ、ニホンミドリイシの4種で、それぞれ時間をずらして順番に産卵しました。

 

スギノキミドリイシは群体数も多いのであっというまに海中がバンドルで覆われます

sug1.JPG

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テーブル状のクシハダミドリイシの産卵もなかなか派手です

kus1.JPG

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少し離れた場所にぽつんとあるクシハダミドリイシの産卵もそれはそれで趣があります

kus4.JPG

ニホンミドリイシの産卵は時間が遅いので、力尽きて撮影できませんでしたが、がっつりバンドルがセットされていたのでこの後、午前0時頃にかけて産卵したと思います。

赤白のイバラカンザシがおしゃれですね。メデタイメデタイ。

nih1.JPG

 

じつはこの前日の18日にナカユビミドリイシとクシハダミドリイシが、次の日の21日にはスギノキミドリイシが少しずつ産卵していますが、19日の産卵は近年でもかなり大規模なものとなりました。

 

ダイバーのひとたちも潜っていたようなので見れた方は運が良かったですね。オメデトー

 

これでグラスボート乗り場のミドリイシのほとんどは落ち着いたものと思われますが、今後もマイペースに観察を続けたいと思います。メデタシメデタシ。

 

by ひらりん

第295回 水槽の修繕

現在、当館は臨時休館中ですが、

飼育員はというとほぼいつも通りの仕事に加え、各々担当施設周りで普段はできない作業も行っています。

 

私の担当では最近壁のクラックから水漏れしていた大きな水槽があったので、その水槽のシリコンを打ち直してみました。

 

まずこちらが水漏れ前の水槽の様子です。

修1.JPG

ここから水を抜き、生き物と砂利を全て取り出すわけですが、頻繁に水を抜くような水槽ではないため、大変苦労しました。

 

あーだこーだ言いながら全部取り出した様子がこちら。

修2.JPG

修3.JPG

水槽の底には多孔管が張り巡らされています。

修4.JPG

このあと、数日真水を溜めて塩抜きし、完全に水を抜いた状態でさらに数日乾燥させます。

そこからガラス周辺の古いシリコンを綺麗に取り除き、新しいシリコンで埋めるための溝を掃除した後、さらに数日乾燥させます。

 

こうして準備が整ったらいよいよ新しいシリコンを打っていきます。

修5.JPG

が、

修6.JPG

これがまた難しくあーでもないこーでもないといいながらやっっていきます。

修7.JPG

結果

修8.JPG

不格好ながらなんとか打ち終わりました。

修9.JPG

その後、数日シリコンを硬化させ、

再び2日ほど真水を溜めて水漏れが無いかチェックして、

最後に砂利を戻していきます。

修10.JPG

これがまた重労働で、その後しばらくは筋肉痛を引きずります。

修11.JPG

 

そうしてなんとか出来上がったのがこちら。

修12.JPG

チェックの際には漏れていなかったのですが、

じつは水漏れの原因はシリコンだけではなかったようで、その後再び若干の水漏れが再発しています。。

ただ、漏れる量は圧倒的に減ったように思うので、こちらに関しても機会を見て対策を講じようと思っています。

 

もうしばらく、休館は続きますが、あそこもここも、あれもこれも、と、まだまだまだまだやることは尽きません。

 

 

by ひらりん

第288回 傷の理由

当館のトンネル水槽では大きなホシエイを8個体ほど飼育しているのですが、

最近その中の2匹が実に痛々しい姿で泳いでいます。

 

※ここから先は生物の傷の画像が含まれますので苦手な方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その姿がこちら。

ホシエイ_1.JPG

胸鰭の後ろ側と腹鰭が広く傷ついているようにみえます。

 

 

この画像だけ見ると、

飼育員はいったい何をしているんだ!

早く出して治療してやらないか!等々…

お叱りの声が多数聞こえてきそうですが、

 

 

 

原因は分かっていますとも。

それは・・・

 

 

モテるから

 

 

 

じつは傷ついた雌達はモテモテで、つい先日まで何匹もの雄に猛烈なアタックをされまくっていたわけです。

 

 

私たち人間の場合、

目の前に素敵な女性が現れると、それはそれは多様な技法を用いて少しでも気を引こうと努力するわけですが、

 

 

一度すれ違うと二度と会うことができないかもしれない…

そんな広大な海に棲むホシエイの雄達は以下の動画のように

「こんなにいい雌を離してなるものか」とただひたすら鰭に噛みつきしがみつくわけです。

 

 

 

というわけで

結果的にこの時期にはモテる雌ほど雄の噛み跡で鰭に傷が付いてしまうわけですね。

 

 

うまくいけば1年後くらいに幼魚が観察できるかも・・・とちょっとだけ期待しています!

 

 

 

 

そういえば最近、

あのホシエイの傷はね・・・って話をある人に説明していたところ

 

小さな声で

モテるんだ、いいなぁ~・・・

って言ってました。

 

空耳かもしれません。

 

 

 

by ひらりん

第282回 食った。

当館の前に広がる錆浦海岸ではしばしば巨大な穴が散見されるようになりました。

それがこちら。

 

 

前館長がこのブログでも述べられているように穴を掘った犯人はイノシシでして、

それはもうトゲトゲしたハマアザミという海岸植物の根っこを食べているそうです。

HA2.JPG

こんなトゲだらけの植物の根っこを食べるためだけに苦労して礫浜の海岸に巨大な穴を掘るなんて、

その植物はそれはそれは美味しいのでしょうね~。

 

と、これまではここで終わっていたのですが、

 

そういえばこのハマアザミ人間が食べても美味しいらしい + そして海中公園の敷地内にもいくらでも生えている = 食う。

 

ということで、

HA4.JPG

これを。

HA5.JPG

こうします。

 

今回はせっかくなのでこれまた敷地内にいくらでもあるハマダイコンも一緒に食いたいと思います。

4月頃になると海岸に咲き乱れるハマダイコンもまた食えるらしいのです。あらすてき。

HA3.JPG

 

よ~く洗って、まずは生で頂きます。

ではアザミから。

HA6.JPG

ん~。ゴボウだ。さすがはハマゴボウの異名を持つだけのことはあります。

でも生だと若干クセがありますね。食えないことはないです。

 

では次にハマダイコンの実はどうでしょう?

HA8.JPG

うん。甘いカイワレダイコンだ。全然美味しい。

 

それではハマダイコンの根っこはどうでしょう。

HA7.JPG

なるほど。大根だ。

繊維の多い大根の味で、ガジガジしがんでいると少しピリッとした大根おろしの味が広がります。

これをしがみながら焼サンマを食べると美味しいだろうなという味です。

 

ではこれらをゆでてみるとどうでしょう。

HA9.JPG

こうして。

HA10.JPG

こうして。

HA11.JPG

かんたん。

 

味はというと、

ハマダイコンのほうは繊維ばかりが目立つようになり大根らしさが薄れた感じです。

火が通っているという精神的な安心感を除けば生の方が全然美味しいです。

 

そしてハマアザミは全く臭みのない普通の美味しいゴボウになりました。

きんぴらゴボウに入っていても気づかないでしょう。

ただし、根の太い部分ではやはり繊維が多く食べづらいので、少し工夫が必要ですね。

 

というわけで、

べつにどうというわけではないのですが、

食ったよ。っていう話でした。

 

by ひらりん

第276回 ミノカサゴに刺されると人はどうなるのか

さかのぼること3月ほど前。

私の身にとても衝撃的な出来事が起こりました。

 

それは・・・

ミノカサゴに刺されちった。。

 

このてのブログ記事ではだいたい「みんなも注意しようねぇ~テヘペロ」的な軽い感じがお約束な気がしますが、

今回ばかりは真剣に苦しみましたので真剣に書きます。

 

結論から言いますと、

ミノカサゴに刺されるとハチャメチャに痛い。。

 

それでは、私が記録した「ミノカサゴに刺されると人はどうなるのか」をお楽しみください。

(※痛々しい画像が含まれます。。あと、おじさんの汚い手の画像が続きます。。)

7月某日 

8:50頃

展示生物を交換する際、うっかり小さなキリンミノの入った水槽に手を入れてしまい、ほんの少しだけ背鰭の先端が右中指に刺さる。瞬時に「あ、ヤバいやつや」と察し、すぐに40℃以上のお湯に患部を浸す。

 

9:00頃

患部の痛みが増し、お湯に浸しておくのが困難に。「ミノカサゴ 刺された」とネットで検索するもお湯につける以外の対処法は得られず。ただ、おそらく死にはしないだろうという情報は得る(確証はありません)。

ミノ1.JPG

 

9:30頃

右手全体がパンパンに腫れ、刺された中指が汗をかき始める。この頃になると手を動かすのも困難になり、脂汗をかきながら机に座りただただ悶える。痛みを例えるなら5秒おきに大きなペンチで中指周辺を押し潰されているような感じ。

ミノ2.JPG

 

10:30頃

痛みと右手の腫れはピークに。まるで金槌で右手を打ち付けられているような痛みが続く。本気で病院行こうか迷いつつ、気を紛らわそうと意味もなく歩き回る。止まっていると筋肉が痙攣して右手全体が小刻みに震える。

ミノ3.JPG

 

11:30頃

痛みのピークは過ぎるが、依然ズキズキした鈍痛は続く。若干気力も回復し、もう病院に行かなくても大丈夫であることを確信する。

ミノ4.JPG

 

13:00頃

若干の痛みは残るがようやく回復。右手の腫れも少しずつ引き始める。

 

15:00頃

痛みはほぼ無くなる。刺された箇所を押さえると痛む程度に。手の腫れは依然残るがいつも通りの作業も問題なく執り行える。

ミノ5.JPG

 

翌日

刺された箇所を押さえると若干痛むものの、手の腫れも痛みもほぼ完治。

 

翌翌日

何故か刺された右中指のみポロポロと皮が剥ける。腫れも痛みも無し。

 

3週間後

完治。

刺された箇所を押さえても痛みを感じなくなる。

はい。

以上、私がキリンミノに刺されてからの記録となります。

 

あくまで私自身の主観的な記録ですので誰しも同じ症状ではないと思いますが、もし刺された場合には早めに病院へ行くことをお勧めします。

 

ミノ6.JPG

 

ミノカサゴの仲間って綺麗だし優雅だし見ている分には素敵だけど、あの子たち本当は超怖いから、

みんなも注意しようねぇ~テヘペロ。。。

 

by ひらりん

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