海と水族館を丸ごと楽しめる複合施設串本海中公園

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スタッフブログ【さびうらびより】スタッフ:くろすけ♀一覧

串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
スタッフが交代でご紹介します。

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第252回 君の名は

朝の日課
担当水槽のガラスをふきながら
今日も、そろって泳いでいる
シマシマ魚群団をながめていました。

diary252_1.jpg

シマシマ群団は全部同じに見えるかもしれませんが
2種類います。
一つはロクセンスズメダイという魚、尾びれに黒い線が入っています。
線が6本あるからロクセン、わかりやすいですね。
そしてもう一つがオヤビッチャという魚、尾びれに線がなく、背中が黄色いのが特徴です。
まあ、見分けはつきやすいと思います。
でも、昔から気になってはいたんですが
オヤビッチャって何?

生き物の名前ってだいたい、その見た目とか習性とかに
由来するものが多いのですが、
オヤビッチャって、何から来ているのか想像がつきません。

そこで、日本産魚名大辞典で調べてみたら、
『アヤビキ』という、それっぽい奄美の地方名が出てきました。

インターネットで調べると
沖縄では『アヤ(綾)ビッチ』というらしいです。
一方、東北地方で赤ん坊のことを『ビッチャ』といい
親になっても赤ん坊のように小さいという意味から来ている。
というようなことも書かれていて、
結局諸説ある、とまとめ?られていました。

魚の和名に地方で呼ばれている名前がつくことはよくあります。

でも、東北と奄美・沖縄ずいぶん離れているけど
果たしてどっちの方言が元になっているんでしょう?

オヤビッチャの分布は日本では青森から沖縄までとなっていますが
実際この魚がたくさんいるのは南の暖かい海です。
九州や沖縄では食用として利用されたりもするようなので
『アヤビキ・アヤビッチ』の名前の方が多くの人になじみがあったでしょう。
そう考えるとオヤビッチャの語源は九州・沖縄の方言にあるような気がします。

生き物の名前って、和名にしても学名にしても
つけた人のセンスが出ると思うんですけど
この魚の和名をオヤビッチャにしよう!
と決めた学者さんの勇気を称えたい。

今ならネットで話題になるね、きっと。

 

by くろすけ♀

 

diary252_2.jpg

ちなみに

右上トゲチョウチョウウオ
真ん中下ケサガケベラ

ケサガケ(袈裟懸け)って、「和」っぽくっていい名前です。

第249回 イシダイ

ゴールデンウィーク前半戦終了!
明日はハーフタイムをとらせていただきます。
あ、海中公園は年中無休でやってますよ。
私がデイオフなだけです。
紛らわしいこと言ってすみません。
くろすけ♀です。

前回に引き続き
新しくお世話するようになった魚たちの紹介。
今日は、イシダイです。

diary249_3.jpg

といっても、そんなに珍しい魚じゃないし。
知名度高いし。
あんまり書くことないな~と思ってたんですが、
ちょっと前に「イシダイで食中毒」という話を
小耳にはさんだので、それについてちょっと書こうかと。

私が大学に通ってた頃
水産学科だったので、
イシダイと言えば、高級魚!
めったに食べられない!!
食べたら超美味しい!!!
ということで、貧乏学生だった私にとっては
超あこがれの食べたい魚でした。

で、その後何年かして
食べる機会にありつけたのですが、
思い込みもあるのか
やっぱり美味しかった!
刺身にしてもよし!
鍋にしてもよし!
さすが、普段からエビやらウニやらを食べている魚は違う、
これぞ磯魚の王様や~!!
と感激しました。

その時はイシガキダイも出て、イシダイ・イシガキダイ食べ比べという
夢のようなごちそうでした。
イシガキダイも高級魚だったし美味しかったですよ。

でもその後、何年かしてイシガキダイを食べた人が食中毒になり
それを出したお店が訴えられ、過失を認められたりして
以降、イシガキダイには毒があるという話が定着しました。

そして、この食中毒の原因がシガテラ。

熱帯性の有毒植物プランクトン(有毒渦鞭毛藻類)
を取り込んだ貝などを魚が食べるとその毒が魚の体にたまり
その魚をまた別の魚が食べていくうちに
毒がどんどん濃縮されて、それを人が食べることによって起きる食中毒。

もともと沖縄などでは良く知られた食中毒だったけど
近年の温暖化で、北の方にも広がってきたといわれています。

で、イシガキダイでシガテラが出たと聞いた時
えっ、ってことはイシダイも危ないんじゃないの!?
って思いました。だって、イシダイとイシガキダイは近縁だし
棲んでいるところも食べているものもだいたい似たようなものですし。

diary249_1.jpg

と思っていたら、やっぱりですよ。
イシダイには毒があるという噂も
広がっているじゃないですか。

実際の所、イシガキダイのように厚生労働省から
シガテラ毒を持つ魚として指定まではされてませんけども
やはり、まれにシガテラを持つとか
老成魚は食べない方がいいとか
そういう情報もネットに出ていることから
慎重な方は食べない人もいるでしょうね。

ちなみに、今のところシガテラでの死亡例は日本ではないそうです。

まあ、シガテラを持つ魚って300種とも500種ともいわれているし
すむ場所や食べるもので、毒化する確率も変わってくるし
もう、そんなの気にしてたら、魚なんて食べられなくなりそうです。

私は、地元の人が食べているものは、
大丈夫なんだと信用して食べてますけどね。

ただ、こうしてみると
昔は普通に食べていたものが
だんだん食べられなくなっていくのは
寂しいですよね。

でも、魚たちにとっては、
人間に食べられなくなるのは
ありがたいのかも。
実は、毒化は魚たちの生き残りの戦略!?

diary249_2.jpg

フグに続け!?(上:モヨウフグ 下:イシダイ)

 

by くろすけ♀

第248回 モヨウフグ

昨日は夜中にアナグマの訪問がありました。
どーも、くろすけ♀です。

4月から担当水槽がちょっとと変わりまして
水族館玄関入ったら一番最初に見える
3つの大きな水槽が私の担当になりました。

diary248_1.jpg

今まで、28年間サンゴやらイソギンチャクやらナマコやらヒトデやらの
お世話がメインでしたのに、いきなりたくさんの魚にかこまれて
とまどうばかりの私~♪です。

でも、新鮮な面もあって、魚もよく見るとオモシロイ!
という、何年も水族館の飼育員をやってきた人間とは思えない発言をしたところで、
この初々しい気持ちを忘れないためにも
新しく担当になった水槽の魚を
私の独断と偏見でちょっとずつ紹介していきたいと思います。
 
今回はモヨウフグ。水族館の玄関を入って最初右側の水槽「岩礁の魚」に入ってます。
うちの水族館ではわりと定番で入っている魚なのですが、
何と言っても目を引くのが、その大きさ。
現在飼っているのは全長60cm程ですが、
大きくなると1mを超えることもあるようです。
ぽっちゃりした体に

diary248_4.jpg

愛くるしい顔(?)

diary248_5.jpg

動きも普段はのんびりで
水槽底で動かないことも多いのですが、
お腹が空くと何でもかじります。

10年以上昔、この水槽に掃除で潜った時
その頃もモヨウフグがいて、その時右手の小指の付け根あたりを噛まれたことがあります。
軍手をしてたのですが、噛まれた後軍手を外すのが怖かった。
指がちぎれてるんじゃないかと思って。
それくらい痛かったのです。
この歯を見れば、想像していただけるかと。
今いる子には噛まれたことはないですが、掃除で潜る時はちょっと気をつけてます。

モヨウフグは、幼魚の時に水族館に来ることもあって
昔このブログにも載せたことがあるのですが
色も黄色くてめっちゃかわいいのです。

diary248_6.jpg

これは3年前に私が担当していたヒトデ水槽にいた子で
大きさは5cm位でした。
今この子は、こんなになってます。
で~ん。

diary248_2.jpg

40cmになりました。

diary248_3.jpg

今は「光を食べる」水槽にいて
成長期で、それはもう何でもよく食べます。
アジの切り身からエビ、二枚貝、あげくには展示しているウミトサカまで!
飼育員泣かせですが、この顔を見ていると、憎めないんですよね~。

というわけで、

玄関のモヨウフグに目を戻すと
何やらイシダイと話し込んでました。

diary248_7.jpg

何を話しているんでしょう。
アカマツカサたちも聞き耳を立ててます。
新しくお世話係になった私のことかな。
嫌われないようにがんばります。

 

by くろすけ♀

第244回 甘やかしています

去年の暮れ頃から(すでに記憶がぼんやり)

バックヤードにいるマダラエイ。

幅1m位。

diary244_2.jpg

大きくなると1.8mになるらしいので

まだ若いのか。

近くの漁師さんの網にかかって

うちにやってきました。

 

始めの頃は傷もあって

弱っているのか

あまり動かず

餌ももちろん食べず

生きるかどうかも

わかりませんでした。

 

あれから1ヶ月あまり(たぶん)

時に餌(アジとか)を横に置いてみたり(食べない)

時に口元に近づけたり(いやがる)

やった結果・・・

 

 

diary244_1.jpg

めっちゃ食べるようになりました。

水槽をのぞくと顔をだしてきます。

diary244_3.jpg

心なしか、肌のつやも良くなった気がします。

もともとつるつるですが。

 

 

そして目が合うと餌を催促してくるので

も~と言いながら、ウミガメにあげるために

とーる氏が溶かしているサンマを

こっそり抜き取ってあげているのは私です。

 

すみません。すみません。

1本だけだから。

たまに・・・ね。

 

 

by くろすけ♀

 

diary244_4.jpg

お腹空いていない時は砂をかぶって寝ています。

第241回 飼育員のこだわり

前回の更新から1ヶ月以上も空いてしまいました。

申し訳ありません。

くろすけ♀です。

 

11月は、調査と体験に追われて、怒濤のように過ぎてしまい、

気がつけば12月に突入してしまいました。

そしてもう10日も経っている!

 

今日は「串本の海」水槽でサンタさんが潜って水槽掃除してましたけど、

diary241_1.jpg

私は自分の水槽を地味にみがきます。

 

ガンガゼの水槽です。

diary241_2.jpg

水槽掃除は棒の先にアクリル板をつけたもので

diary241_3.jpg

上からガラスをごしごしします。

でも、ガンガゼがガラスにくっついてます。

diary241_4.jpg

無理矢理はがして掃除することもできますが、

そうするとトゲが折れてしまいます(いとも簡単に)。

ガンガゼの最大のアピールポイントは

なんといってもその長~い針のようなトゲ。

この長~いトゲが折れてしまっては

その魅力も半減です!

 

なので、ガンガゼがくっついていない

ガラス面から、トゲを折らないように掃除していきます。

diary241_5.jpg

で、ちょっとずつガンガゼに

掃除してるんで~

ちょっとどけて欲しいな~

と言いつつ、プレッシャーをかけていると

ガンガゼがしゃかしゃかトゲを揺らしながら

移動していってくれます。

diary241_7.jpg

 

これはガンガゼだからできること。

他のウニではこうはうまくいきません。

ガンガゼは他のウニに比べると活動的で

捕まえようとすると逃げるし、

移動スピードも速いのです。

 

こうしてガンガゼを追い立てながら

4面掃除したらできあがり。

ガンガゼのトゲも折れることなく

掃除ができました。

 

いかにトゲを折らないで

掃除するかにこだわってます。

飼育員のこだわり

っていうか私のこだわりでした。

diary241_6.jpg

 

トゲの長~い

立派なガンガゼになってほしい。

 

 

by くろすけ♀

 

ちなみにクロウニは

絶対動いてくれません(T.T)

diary241_8.jpg

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