海と水族館を丸ごと楽しめる複合施設串本海中公園

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スタッフブログ【さびうらびより】スタッフ:くろすけ♀一覧

串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
スタッフが交代でご紹介します。

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第261回 トンネル水槽のバックヤードで戦う
第259回 平成最後の大晦日
第252回 君の名は
第249回 イシダイ
第248回 モヨウフグ
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第261回 トンネル水槽のバックヤードで戦う

当館では、トンネル水槽のバックヤードを公開しています。

diary261_1.jpg

誰でもバックヤードに入ってトンネル水槽を上から見たり、
水槽の魚に餌をやれたりします。数に限りはあるけど。

diary261_2.jpg

もともと、バックヤードは、お客さんを入れるために作られていないので、
そこかしこにバルブがあったり、ホースやパイプがあったり、
水槽に落ちないように柵はあるけど、簡易なものだったりするので、
お客さんと魚たちの安全のため、スタッフが見張り番として一人ついています。

で、今日の午後は私の当番。
夏休みなど繁忙期は、バックヤードもお客さんで賑わっていますが
今日はほとんど人がいません。

diary261_3.jpg

 

 

人はいないけど、バックヤードは賑やかです。

水槽に空気を送るコンプレッサーの高速シュシュシュシュ音。
ボイラーが燃えるゴーーーーーという音。
エアレーションで水が泡立つザワワワワワワワワ音。
たまに魚がはねたりたり、エイが水槽の壁面をたたくピチャピチャ音。
ひとつひとつは決して心地よい音ではないのですが
いろんな音が相まって、聞いていると
眠くなります。

よく子供が車に乗ると眠ってしまうのは
お母さんのお腹にいたときの音に似ているから
とかって聞いたことありますが
トンネル水槽のバックヤードも同じかも。
ひたすら眠くなります。

眠気を覚ますために
水槽をのぞき込むと
水面がゆらゆらきらきら魚がぐるぐる
「心地よい睡眠に誘うための音楽」動画に出てくる画面のようで
猛烈に眠くなります。

diary261_6.jpg

diary261_5.jpg

聴覚・視覚から攻めてくる睡魔。
それと戦いながら、今このブログを書いています。

ホームページにアップするのは、戦いが終わってからだけどね。
 

トンネル水槽のバックヤード
ぼーっとしてると睡魔に襲われる件
みなさんも体験できますので
お試しください。

 

by くろすけ♀

第259回 平成最後の大晦日

今年が始まったとき、

今年もあっという間に過ぎるんだろうなあ

とぼんやり思ってたら

やっぱりあっという間に過ぎました。

クロスケ♀です。

 

今年はなかなかいろいろあった一年でした。

入社以来、「気分はいつも年下」だったのですが

飼育員の中で一番年長さんになりました。

diary259_1.jpg
が~ん!

 

そうですか。

しょうがありませんね。

でも、逆に今は自分より若い人たちに囲まれて

気分は若々しくなっているような気がしないでもない。

 

さて、今年は

20年ぶりくらいの大きな台風があって、

結構いろいろなものが壊れたり、

これまで経験したことのないような

大量のサルパが海岸に押し寄せて

それをポンプが吸い込んで、水族館の水が腐って、

水族館が大ピンチになったり

(マリンパビリオンに書いてます。コチラ

と、まあまあいろいろありました。

でも、幸いなことに、生き物たちは何とか乗り越えてくれて

今年最後の今日も機嫌良く

過ごしてくれているようで、

それが何より今年一番よかったことです。

diary259_5.jpg
へ~

 

願わくば来年も何とか無事に乗り越えて

来年の大晦日には

今年も一年、早かったね~

明日のおせちは何かな~

なんてのんびり言えるような

一年でありますように。

 

diary259_4.jpg
そやね~ そやね~

 

今年も皆様お世話になりました。

来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

皆様どうぞよいお年を。

diary259_8.jpg
よいお年を~!

 

 

by くろすけ♀

第252回 君の名は

朝の日課
担当水槽のガラスをふきながら
今日も、そろって泳いでいる
シマシマ魚群団をながめていました。

diary252_1.jpg

シマシマ群団は全部同じに見えるかもしれませんが
2種類います。
一つはロクセンスズメダイという魚、尾びれに黒い線が入っています。
線が6本あるからロクセン、わかりやすいですね。
そしてもう一つがオヤビッチャという魚、尾びれに線がなく、背中が黄色いのが特徴です。
まあ、見分けはつきやすいと思います。
でも、昔から気になってはいたんですが
オヤビッチャって何?

生き物の名前ってだいたい、その見た目とか習性とかに
由来するものが多いのですが、
オヤビッチャって、何から来ているのか想像がつきません。

そこで、日本産魚名大辞典で調べてみたら、
『アヤビキ』という、それっぽい奄美の地方名が出てきました。

インターネットで調べると
沖縄では『アヤ(綾)ビッチ』というらしいです。
一方、東北地方で赤ん坊のことを『ビッチャ』といい
親になっても赤ん坊のように小さいという意味から来ている。
というようなことも書かれていて、
結局諸説ある、とまとめ?られていました。

魚の和名に地方で呼ばれている名前がつくことはよくあります。

でも、東北と奄美・沖縄ずいぶん離れているけど
果たしてどっちの方言が元になっているんでしょう?

オヤビッチャの分布は日本では青森から沖縄までとなっていますが
実際この魚がたくさんいるのは南の暖かい海です。
九州や沖縄では食用として利用されたりもするようなので
『アヤビキ・アヤビッチ』の名前の方が多くの人になじみがあったでしょう。
そう考えるとオヤビッチャの語源は九州・沖縄の方言にあるような気がします。

生き物の名前って、和名にしても学名にしても
つけた人のセンスが出ると思うんですけど
この魚の和名をオヤビッチャにしよう!
と決めた学者さんの勇気を称えたい。

今ならネットで話題になるね、きっと。

 

by くろすけ♀

 

diary252_2.jpg

ちなみに

右上トゲチョウチョウウオ
真ん中下ケサガケベラ

ケサガケ(袈裟懸け)って、「和」っぽくっていい名前です。

第249回 イシダイ

ゴールデンウィーク前半戦終了!
明日はハーフタイムをとらせていただきます。
あ、海中公園は年中無休でやってますよ。
私がデイオフなだけです。
紛らわしいこと言ってすみません。
くろすけ♀です。

前回に引き続き
新しくお世話するようになった魚たちの紹介。
今日は、イシダイです。

diary249_3.jpg

といっても、そんなに珍しい魚じゃないし。
知名度高いし。
あんまり書くことないな~と思ってたんですが、
ちょっと前に「イシダイで食中毒」という話を
小耳にはさんだので、それについてちょっと書こうかと。

私が大学に通ってた頃
水産学科だったので、
イシダイと言えば、高級魚!
めったに食べられない!!
食べたら超美味しい!!!
ということで、貧乏学生だった私にとっては
超あこがれの食べたい魚でした。

で、その後何年かして
食べる機会にありつけたのですが、
思い込みもあるのか
やっぱり美味しかった!
刺身にしてもよし!
鍋にしてもよし!
さすが、普段からエビやらウニやらを食べている魚は違う、
これぞ磯魚の王様や~!!
と感激しました。

その時はイシガキダイも出て、イシダイ・イシガキダイ食べ比べという
夢のようなごちそうでした。
イシガキダイも高級魚だったし美味しかったですよ。

でもその後、何年かしてイシガキダイを食べた人が食中毒になり
それを出したお店が訴えられ、過失を認められたりして
以降、イシガキダイには毒があるという話が定着しました。

そして、この食中毒の原因がシガテラ。

熱帯性の有毒植物プランクトン(有毒渦鞭毛藻類)
を取り込んだ貝などを魚が食べるとその毒が魚の体にたまり
その魚をまた別の魚が食べていくうちに
毒がどんどん濃縮されて、それを人が食べることによって起きる食中毒。

もともと沖縄などでは良く知られた食中毒だったけど
近年の温暖化で、北の方にも広がってきたといわれています。

で、イシガキダイでシガテラが出たと聞いた時
えっ、ってことはイシダイも危ないんじゃないの!?
って思いました。だって、イシダイとイシガキダイは近縁だし
棲んでいるところも食べているものもだいたい似たようなものですし。

diary249_1.jpg

と思っていたら、やっぱりですよ。
イシダイには毒があるという噂も
広がっているじゃないですか。

実際の所、イシガキダイのように厚生労働省から
シガテラ毒を持つ魚として指定まではされてませんけども
やはり、まれにシガテラを持つとか
老成魚は食べない方がいいとか
そういう情報もネットに出ていることから
慎重な方は食べない人もいるでしょうね。

ちなみに、今のところシガテラでの死亡例は日本ではないそうです。

まあ、シガテラを持つ魚って300種とも500種ともいわれているし
すむ場所や食べるもので、毒化する確率も変わってくるし
もう、そんなの気にしてたら、魚なんて食べられなくなりそうです。

私は、地元の人が食べているものは、
大丈夫なんだと信用して食べてますけどね。

ただ、こうしてみると
昔は普通に食べていたものが
だんだん食べられなくなっていくのは
寂しいですよね。

でも、魚たちにとっては、
人間に食べられなくなるのは
ありがたいのかも。
実は、毒化は魚たちの生き残りの戦略!?

diary249_2.jpg

フグに続け!?(上:モヨウフグ 下:イシダイ)

 

by くろすけ♀

第248回 モヨウフグ

昨日は夜中にアナグマの訪問がありました。
どーも、くろすけ♀です。

4月から担当水槽がちょっとと変わりまして
水族館玄関入ったら一番最初に見える
3つの大きな水槽が私の担当になりました。

diary248_1.jpg

今まで、28年間サンゴやらイソギンチャクやらナマコやらヒトデやらの
お世話がメインでしたのに、いきなりたくさんの魚にかこまれて
とまどうばかりの私~♪です。

でも、新鮮な面もあって、魚もよく見るとオモシロイ!
という、何年も水族館の飼育員をやってきた人間とは思えない発言をしたところで、
この初々しい気持ちを忘れないためにも
新しく担当になった水槽の魚を
私の独断と偏見でちょっとずつ紹介していきたいと思います。
 
今回はモヨウフグ。水族館の玄関を入って最初右側の水槽「岩礁の魚」に入ってます。
うちの水族館ではわりと定番で入っている魚なのですが、
何と言っても目を引くのが、その大きさ。
現在飼っているのは全長60cm程ですが、
大きくなると1mを超えることもあるようです。
ぽっちゃりした体に

diary248_4.jpg

愛くるしい顔(?)

diary248_5.jpg

動きも普段はのんびりで
水槽底で動かないことも多いのですが、
お腹が空くと何でもかじります。

10年以上昔、この水槽に掃除で潜った時
その頃もモヨウフグがいて、その時右手の小指の付け根あたりを噛まれたことがあります。
軍手をしてたのですが、噛まれた後軍手を外すのが怖かった。
指がちぎれてるんじゃないかと思って。
それくらい痛かったのです。
この歯を見れば、想像していただけるかと。
今いる子には噛まれたことはないですが、掃除で潜る時はちょっと気をつけてます。

モヨウフグは、幼魚の時に水族館に来ることもあって
昔このブログにも載せたことがあるのですが
色も黄色くてめっちゃかわいいのです。

diary248_6.jpg

これは3年前に私が担当していたヒトデ水槽にいた子で
大きさは5cm位でした。
今この子は、こんなになってます。
で~ん。

diary248_2.jpg

40cmになりました。

diary248_3.jpg

今は「光を食べる」水槽にいて
成長期で、それはもう何でもよく食べます。
アジの切り身からエビ、二枚貝、あげくには展示しているウミトサカまで!
飼育員泣かせですが、この顔を見ていると、憎めないんですよね~。

というわけで、

玄関のモヨウフグに目を戻すと
何やらイシダイと話し込んでました。

diary248_7.jpg

何を話しているんでしょう。
アカマツカサたちも聞き耳を立ててます。
新しくお世話係になった私のことかな。
嫌われないようにがんばります。

 

by くろすけ♀

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