海と水族館を丸ごと楽しめる複合施設串本海中公園

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スタッフブログ【さびうらびより】2020年08月一覧

串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
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第304回 今年もアカウミガメ誕生

8月が終わりました。

毎夏恒例のお盆の駐車場整理、今年はほとんどやることなく終わりました。

夏のイベントも中止となりましたし、こんなに夏らしくない夏は入社以来初めてです。

一方、気温水温はウンザリするほど上昇し、陸上海中の生物共に結構な打撃を受けてます。

 

さて海中公園では今年もウミガメの繁殖シーズンとなり、

人工産卵場では例年以上の産卵が見られました。

そして8/20に今年最初の赤ちゃんウミガメが誕生しました。

P8310213.JPG

 

現在は館内子ガメ水槽で飼育展示しています。

もう餌ももりもり食べるようになっています。

赤ちゃんウミガメは体が軽く基本的に浮いて生活しているため、

餌も浮いている方が食べやすいです。

ですので餌のアミエビは、凍った状態から表面を少し溶かした程度であげています。

そうすることでアミエビは水に浮いた状態になり、表面の溶けたアミエビをウミガメが

食べていくといった感じです。

 

また毎年恒例の卵の展示も行っています。

P8310188.JPG

P8310189.JPG

9月中旬~下旬頃に孵化予定ですので運が良ければ孵化の様子も見ることが出来ます。

 

by とーる

第303回 怒濤のモンガラドオシチャレンジ

毎日暑くて溶けてます。さく太郎です。

 

和歌山県に来てから初めての夏。都会に比べるとだいぶ過ごしやすいですね。

何より風が通るのは大きな違いかもしれません。

だがしかし...暑いもんは暑い!車を持っておらず、自転車で毎日通勤しているのですが、

会社に着く頃&家に着く頃には汗だくです。こいでいる時よりも、止まった時にブワッと...。夏が来たな、と。

 

さて、今日は少しだけまじめにお話ししたいと思います。いつもふざけてしまうので。

 

当館には、モンガラドオシと言って、ウナギの仲間が飼育されています。にょろにょろしていて、白地で茶色のブチがある、

愛嬌ある顔立ちです。

ある日、いつものように水槽を見回っていると...

mon1.jpg

ひええええええ~~~!!すっごいパンパン!破裂しそうになってる...餌あげすぎたのか?!

ちなみに平常時はこちら

mon2.jpg

分かりづらいかもしれませんが、もう少しシュッとしているんです。(こんな体制の時もあります。ちょっとどきっとする...)

プチパニックになりながら前任者に聞いてみたところ、なんと卵を持っているとのこと!

これは育ててみるしかない!上手く出来るかな~♪と思ったのが始まりでした。ここからが怒濤の期間になったわけです。

 

 

この日の夕方5時頃、産卵は起こりました。一瞬の間で私が見つけた頃には既に産卵し終えていました。

卵は浮遊性、つまり水に浮きます。

mon3.jpg

 

水面に浮いている白いつぶつぶが卵です。一度に大体2000個~3000個くらい産みます。

 

mon4.jpg

黄色い粒は、油球という油の粒で、これにより浮くことが出来ます。

横から見ると、しっかり動物極と植物極が分かれているのが分かりますね。

産卵数が多いというのは、生存率を上げるため。そうつまり、この中で生き残るのはほんの僅かなわけです。

つまり、それだけ飼育が難しかったりします。

さらに言うと、モンガラドオシやウナギの仲間はレプトケファルスといって、透明でにょろにょろした仔魚で生まれてきます。

日齢8-3.jpg

大体3cmくらいで、この状態でもまだ水面に浮いています。この時期は「プレレプトケファルス」と呼ばれ、成長して

リボン状になると「レプトケファルス」になります。

こーんれがまた、飼育が難しい!!過去にも何度かモンガラドオシは産卵しているようで、仔魚の飼育に挑戦しているものの、

中々上手くいかず...。

同じレプトケファルスになるウナギなんかは、最近完全養殖が成功したくらいです。まだまだ研究段階ですので、簡単に飼育できるとは思っていませんでしたが、とても大変でした。

 

餌は限られたものしか食べない(であろう)

水質はかなり良くしていないと死んでしまう(であろう)

親と同じような形になるまで2年くらいかかる(んじゃないか)

...といった感じに、モンガラドオシの仔魚のことはほぼ分かっていません。ウナギの養殖法を参考に試し試しで行いました。

今回なんとか仔魚は餌を食べてくれました。

この光景にはかなり癒やされました。なんと言っても、餌は一日最低4回、2時間ごとに水を入れ替える作業があり、

なんだかんだで一日中モンガラドオシのお世話をしていました。これも小さな命のため..。

結局19日間の飼育日数ですべての仔魚が死んでしまいましたが、頻繁に卵を産むようなので又の機会の参考になれば!

と思っていた矢先、2ヶ月後にまた産卵がありました!

今度はほんのちょっとだけ、産卵シーンを見ることが出来ました。

 

たまたまバックヤードで作業をしていて、バシャバシャと音が聞こえたと思ったらこんな事になっており

あわてて携帯を取り出しました。

よく見ると、メスのお腹が産卵後、ぶよぶよになっています。人間と同じですね。

頑張ったお母ちゃんはすぐさま砂の中へ戻っていき、しばらく出てきませんでした。

5日後くらいからは、ガツガツエサを食べ始めました。タフなお母ちゃんだ。

 

この卵達も孵化し、プレレプトセファルスになったのですが、今回も上手くいかず...難しいものです。

いつか展示水槽で、小さなモンガラドオシを飼育することが出来たらいいなあ、と思っているので、

また産卵するようならば、飼育に挑戦していきます。

改善に改善を重ねて、少しずつ...。気が遠くなりますが、卵を産んでくれたモンガラ夫婦のためにも頑張ります。

 

by さく太郎

 

 

 

 

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