海と水族館を丸ごと楽しめる複合施設串本海中公園

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スタッフブログ【さびうらびより】2019年12月一覧

串本の様子や様々な串本の生き物たちを、
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第281回 中華料理店の名前っぽい

今朝、海中展望塔を開けに向かうと

洋上に何やらおかしい物が。

 

280-1.jpg

 

一見、分かりづらいですが

拡大してみると

 

280-2.jpg

 

船が宙に浮いてました。

これはどうも『浮島現象』と呼ばれる蜃気楼の一種だそうで

原理などの説明は長くなるので割愛。

寒くなってくると見られる様です。

 

280-3.jpg

 

この写真なんかは普通の船と蜃気楼とが

比較できるのでわかりやすいですね。

 

 

 

ところで何で蜃気楼と言うのか。

ちょこっと調べてみたら

蜃(大きなハマグリ)が気(息)を吐いて

空中に楼(楼閣=高い建物)を描いたという中国の古い話に由来するとか。

オシャレですねぇ。

「海の底には石臼が沈んでる」とかと同じような類いの話ですね。

違うか。

 

 

 

 

そんなわけで寒くなってきました。

これから冬も本番です。

どうか風邪をひかぬようお過ごし下さい。

 

 

 

 

 

280-4.jpg

 

それにしても

寒いと何でも浮いて見えるんですね。

 

 

byハムいち

第280回 海の強者?

海中展望塔の小窓から海を眺めていると今日もサカナたちがたくさん寄って来てくれています。

水温が下がったためか透視度もよく、遠くまで見通せました。一方で寒くてもサカナたちは元気よく海中を泳ぎまわっています。

常連のメジナやソラスズメダイをはじめ、他にベラ、ブダイ、ニザイダイと賑やかな海中風景が広がっています。

 

 

そんな中から一枚、岩場にワカウツボが一匹かくれています。お分かりになるでしょうか?

隠れウツボ.jpg

 

 

 

 

正解はこちらになります。

ウツボ全体.jpg

 

この子の写真を撮っているわずかな間に

そのそばをウツボが二匹通り過ぎていきました。

もしかしたら、この岩礁はウツボに人気があるのかもしれません?

 

 

しかしながら今回の観察で一番気になったのは、ウツボではなくハリセンボン。

海中展望塔周りにはよく2~3匹のハリセンボンが漂っており、水面からも姿が見えます。

そのため存在自体が珍しいというわけではありません。

 

しかし、その中のとある一匹のハリセンボンに目が留まりました。

ハリセンボン遠.jpg

 

 

なんと、このハリセンボン↓にはサカナにとって重要な体の部位がなかったのです。

ハリセンボン近.jpg

 

こちら↓は展望塔にいた正常なハリセンボンになります。

ハリセンボン比較.jpg

写真を比較していただくと…

何と、この個体には尾ビレがないのです!

 

先天的な原因か、後天的な原因かは分かりませんが、通常尾ビレはサカナの遊泳力の主力となる器官です。

そんな大切な器官を失ったのにもかかわらず、ハリセンボンはなぜ生きていけているのでしょうか…

 

実はフグ類の泳ぎの要は背びれと尻ビレであることが多く、

尾ビレを振らずに泳ぐことも多々あり、これはハリセンボンにも当てはまります。

上下のヒレを利用して、ダッシュからホバリングと幅広く、器用に泳ぐことができます。

それでも尾ビレが使えない分、使える個体より残念ながら遊泳能力は劣ってしまうでしょう。

 

またハリセンボンの最大特徴である

怒ると針を立てて膨らむという防御が、彼の危機一髪の状況を何度もくつがえしたのかもしれません。

ハリセンボン上.jpg

これらの能力を巧みに利用し、この過酷自然のなか今日まで生きぬいた彼は

海の強者?なのかもしれません。

彼の物語がこの先も長く続くいていくを祈りたいと思います。

 

by  ナツメリ

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